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■カタログのバイリンガル・ライティング
言うまでもなくカタログとは、商品やサービスの特長を紹介し、実際に使用することで、ユーザにとってどんなメリットがあるかということをアピールする役割を持っています。数ある類似商品・サービスのなかから自社のものを検討し、選んでいただくわけですから、手にとって読んでもらわなければ意味がありません。それだけに、読ませる工夫も必要ですし、欲しい情報がすぐに見つかるような編集も大切です。読んでわかりやすい表現を使うことも不可欠です。読みにくい文章、まとまりがなく、メリハリのない文章が延々と続くようなカタログでは、よほどその商品が気に入ったというのでなければ、読む人にとっては、最後まで読む義務はないのですから、さっさと読むのをやめて、他社の類似商品(サービス)のカタログを読み始めるに違いありません。
また、日本語のカタログのコピーライティングと英語のコピーライティングも表現方法やレトリックが異なります。日本語の言い回しがそのまま英語でインパクトのある表現にならないことも多いのです。日本語で1行のヘッドラインをそのまま英語に翻訳すると、必ずと言っていいほど、数行の文章になってしまい、これではヘッドラインとは言えません。訴求ポイントを頭に置きながら、日本語のヘッドラインは日本語で、英語のものは英語で発想し、きちんと限られた長さでまとめることが必要になってきます。本文の起承転結にしても同様のことが言えます。自社の商品やサービスを本気で伝えようとするならば、最初からその言語で発想してライティングするというアプローチが必須であると考えています。
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