preposition  pre とか disinfection  dis とか、ただでさえ覚えにくい英単語の頭について余計に長くしてくれる「接頭辞」(prefix)。「鶏頭となるも牛尾(後)となるなかれ」という故事にちなむわけではありませんが、やはり「頭」になるのはすごいことです。わからない意味の単語であっても、「アタマ」を押さえておけば、もう半分意味がわかったようなものかもしれません。

Last update April 14, 2015




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 ATAMA005 

dis-

今回の「接頭辞」は「dis-」。

 意味  @〜ではない(否定)A〜の無い、反対の、B〜の状態を解除・除外した、奪うC完全に〜した、徹底して〜の
 dis- + 〜で、「〜」の部分を否定したり、反対の内容や状態を表す接頭辞です。じゃあ、この接頭辞がつくと、すべて「反対」や「否定」といった天邪鬼(あまのじゃく)的な意味かというと、「完全な、徹底した」という意味もあったりして紛らわしいのですが、この意味で使われるのは disannul 「無効にする」という単語くらいしかありません。結局はannulでも意味は変わらないので、学者さんのなかでも「こんな用例は認められない」とする考え方もあるようです。

 語源  ラテン語の dis- から、フランス語の dis-, des- に発展。意味的には apart, asunder 「離れる、ばらばらになる」。




 用例 

接頭辞 続く言葉 単語 意味
dis + annul disannul 完全に無効にする。dis は「完全な、徹底した」という意味。 anuul は「無効にする」。
dis + able disable 無力・無能にする。dis は「奪う、除外する」。 able はラテン語の habere 「持っている」、habilis 「適した、優れている」から。
dis + cuss discuss 論じる(←ラテン語 discutere 「分散させる」)。 dis は「離れる」、 cuss はラテン語の quatere 「振る、揺さぶる」。
dis + abuse disabuse 迷いを解く、開放する(←フランス語 desabuser 「誤用する」)。dis はフランス語の dis, desabuse はフランス語の abuser 「惑わせる」。
dis + aster disaster 災害(←古フランス語 desastre、古イタリア語 disastro)。aster は、ラテン語 astrum、ギリシア語の astron 「星」の意味。
dis + appoint disappoint 失望させる(←中期フランス語 desappointer 「任命を解除する」)。dis はフランス語の dis, desappoint はフランス語 appointer 。「オフィスから解任する」、転じて「アポイントに失敗する」。
dis+ card discard 捨てる。dis は「除外」、card はトランプなどの「カード」で、「カードを捨てる」から。
dis + cern discern 見抜く、認識する(←ラテン語 discernere 「分離させる」)。dis は「離れて」、cern はラテン語 cernere で「知覚する」の意味。
dis + ciple disciple 弟子(←ラテン語 discipulus 「生徒」、discipere 「つかむ、分析する」)。dis 「離れて」とラテン語 capere 「取得する」から。
dis + close disclose 公表する(←ラテン語 disclaudere 「開ける」)。dis は「反対」、close はラテン語 claudere 「閉じる」。
dis + count discount 値引きする(←フランス語 desconter )。dis は「離れて」、 count はフランス語 conter 「数える」。
dis + course discourse 講義、論文(←ラテン語 discursus 「走り回る→会話、議論」)。dis は「離れる」、course はラテン語 currere 「走る」の意味。