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管理人の体験談―英語と私 No. 2









どこにでもあるスタート

異文化への好奇心を抱きながら中学生となった私にとって、新しく始まる「英語」への興味はひとしおでした。小学校で習ったローマ字とは違う本物の横文字の世界。教科書をぱらぱらとめくりながら、これが、「海の向こう」で話されている「英語」というものか、と期待に心躍らせたものです。第1課 (Lesson 1) は確か "Good morning, Mr. Green. Good morning, Ted. How are you?" といったあいさつ表現でした。この文章を発音したら相手に通じるんだなあ、という不思議な感動。当たり前といえば当たり前ですが、まだまだ素直な年頃、とにかく毎日家に帰ったら習ったところを何度も読み返したものです。

こうして、何度も読むうちに、当然のことながら文章を暗記してしまいます。そして、第2課に入った頃、思いがけず先生が「教科書の文章を暗記している人はいますか?」と聞くのです。そう聞かれれば名乗りをあげないわけにはいかないので、「はい!」と手を上げ暗唱すると、まわりも「わあ〜、すごい!」となり、この一件によって、私は、一躍「英語ができる人」というレッテルを貼られてしまったのです。人間、褒(ほ)められたらやる気も出るというもので、ますます英語が好きになり、このポジティブなレッテルを維持しようと、さらなる情熱を持って学習に励むようになったのです。

英語検定試験へのチャレンジ

中学校も二年生になると英語の先生も変わり、一年生のときは発音の良い先生でしたが、今度の先生は家がお寺をやっていて副業はお坊さんという人で、発音はまさに「ジャパニーズ・イングリッシュ」。しかも、どんな文章でも、必ず3ワードで区切ります。 "Vincent came into / the room, and / he saw the / dog was sleeping." といった感じで、正直、「こんなんでいいんかいな?」と思ったものです。また、単語の覚え方として、「犬が寝るからケンネル(kennel:「犬小屋」)」とか、「字を引く書なりでディクショナリ(dictionary:辞書)」など、オヤジさんのダジャレ丸出し(?)で、それが一度ならず何度も登場するので、「それ、この前も聞いたけど」と、笑うに笑えないようなこともありましたが、人間的には非常に良い方でした。そして、この先生がつけてくれたのが「英語検定試験」への道。生徒のなかから希望者を募り、申込書の手配・発送、試験場までの引率までお世話をしてくれました。

まずは、英語検定4級を受験。ところが、「私は英語が得意だから」と高をくくっていたら思わぬ衝撃が…。筆記試験は問題なかったのですが、リスニングがさっぱりわからない。なにしろ、初めて耳にする「生の英語」、学校の授業の英語の響きとは全く違うのです。しかも、いっしょに受験に行った級友たちはそれほどでもなかったらしく、「あそこの答えはこうだ」などと話し合っています。ネイティブの英語とはこんなにわからないものなのか、自分の耳は他の人に比べてもそんなに「英語が聞こえない耳」なのか――とかなり落ち込んだのを覚えています。

なんとか合格することはできましたが、これではいけない、なんとかしなければなりません。しかし、田舎のことです、教えてくれる人もいないし、今のように英語の教材なども乏しい時代です(あってもべらぼうに高い)。独学で、しかも安く学べる方法はないのか?――そして、思いついたのが「ラジオ英会話」。これなら、毎日放送しているし、お金もテキスト代しかかからない。さっそく、10キロ以上も離れた最寄りの本屋からテキストを毎月郵送してもらうことにしたのです。

さて、テキストも手配し、「さあ聞こう」と思ったら問題はラジオ。私の中学時代は、「ちびまる子ちゃん」の時代とほぼ同年代なので、なにしろ、まだラジカセも普及していません。現代のように安くて小型のラジオなどありません。持ち運びができるラジオといえば、「トランジスターラジオ」(当時の価格1万円程度)。英語を学習するならこれがいいと思った私は、「英語勉強するからラジオ買うて」と切り出してみるも、案の定、親:「ラジオならあるやないかね」と予想通りの返事。

そのラジオとは、両親が結婚記念に買ったという「真空管ラジオ」のことで、物置きに使われている部屋でホコリを被っていた時代物。冗談じゃない、あんなダサイもんで英語の勉強ができるか!と、私:「あんなぼろラジオじゃ話にならん、第一恥ずかしくて人にも言えん」、親:「人に言うこといるかね(言う必要はない)。ラジオはラジオ、ちゃんと入ら問題なかろうね」、私:「今どき、誰もあんなラジオ聞きよらんちゃ!トランジスターラジオ買うて!」、親:「そんな無駄なお金がどこにあるかね」、私:「トランジスターラジオくらいみんな持っちょる!」、親:「みんなって誰がおるかね」、私:「ハラダくんとか」、親:「ハラダくんだけやろね。あんたの"みんな"は当てにならん」、私:「ケチ!!こんなビンボーな家、出て行っちゃる!」、親:「ああ、いつでも出ていけ!」というわけで、当時、事業の関係で、保証人になったばかりに多額の借金を背負うことになった両親としては、少しでも出費を減らしたかったのかもしれませんが、思春期の頃というものは微妙な年代で、ちょっとミジメな気持ちになったものです。

ともあれ、買ってもらえないものは仕方がありません。物置部屋のダサいラジオで「ラジオ英会話」を聞くことになったのです。春夏秋は良いものの、冬は暖房もなく震えながらの学習でした。

教訓その2
好奇心と情熱を確保できたら次は「褒められ」体験を作れ。ここでいう「褒められ」体験とは、やらせや「これ見よがし」のアピールによって褒めてもらうことではない。自分の純粋な創意工夫や努力の結果、自然に集まってくる周囲の賞賛や評価であり、「褒められる」ための不純な努力ではない。かと言って、引っ込んでいてもいけない。「褒められそうな」チャンスが来たら、積極的にゲットすべし。どんな小さなものでもいいし、友人や家族の評価の評価でもいい。「褒められ」体験は、燃え盛る情熱に油を注ぎ、その炎をさらに強くしてくれる。

教訓その3
学習方法や教材にお金をかければいいというものではない。いくらお金をかけても、本人の情熱がなければ大金をドブに捨てるようなもの。逆に、本人に燃える情熱があれば、わずかの投資でかなりの効果が期待できる。もちろん、理想的な環境にあり、本人のやる気があるというのであれば、それはそれで結構なことだが、恵まれない環境にある場合は、それを嘆いたり、他人と比較してふて腐れていても仕方がない。そこであきらめてしまうようでは、自分の情熱もその程度であるということ。嘆いているヒマがあれば、今置かれている環境で、いかにすれば目的を達成できるかを考えよう。そこに、創意工夫が生まれ、恵まれた者には得られない自分だけのユニーク発想や考え方も育つ。

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