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管理人の体験談―英語と私 No. 2



| ど田舎に生まれて | 英語との出会い | どこにでもあるスタート | 英語検定試験へのチャレンジ | 「ラジオ英会話」でリスニングを鍛える | 読めれば聞き取れる、聞き取れれば読める |






  英語の歴史
英語はどこから来たのか?どんな言語にも歴史がある。探ってみませんか、英語の生い立ち。

英語の発音
「エ」の口で「ア」と発音… そんな覚え方もいいけれど、英語の発音というものを体系的に捉えてみませんか?目から「うろこ」も落ちるかも。

映画ドラマの英語表現
英語ドラマの
英語表現
   独学にピッタリなのが英語圏のドラマや映画。英語圏に行かない(行けない)だけに英語圏の環境をいかにして自分の生活に取り込むかが上達のカギ。こういうときはこういうふうに表現するんだといった発見もあり、自分の英語表現がますます本場の英語らしくなります。

今日の英単語
毎日一語ずつ英語の単語を掲載。意味だけでなく、その語源、まつわるおもしろネタなどを紹介。普通の辞書に載っていない変わった単語もあります。
どこにでもあるスタート
異文化への好奇心を抱きながら中学生となった私にとって、新しく始まる「英語」への興味はひとしおでした。小学校で習ったローマ字とは違う本物の横文字の世界。教科書をぱらぱらとめくりながら、これが、「海の向こう」で話されている「英語」というものか、と期待に心躍らせたものです。第1課 (Lesson 1) は確か "Good morning, Mr. Green. Good morning, Ted. How are you?" などで始まるあいさつ表現だったのを覚えています。この文章を発音したら相手に通じるんだなあ、という不思議な感動。当たり前といえば当たり前ですが、まだまだ素直な年頃、とにかく毎日家に帰ったら習ったところを何度も読み返しました。

こうして、何度も読むうちに、当然のことながら文章を暗記してしまいます。第2課に入った頃、思いがけず、先生が「教科書の文章を暗記している者はいるか?」と聞いて来られたのです。そう聞かれれば答えないわけにもいかないので、「はい!」と手を上げると、「暗唱してみなさい」ということになり、まわりも「おおー、すごい!」というわけで、この一件によって、私は、一躍「英語ができる人」というレッテルを貼られてしまったというわけです。人間、褒(ほ)められたらやる気も出るというもので、ますます英語が好きになり、ポジティブなレッテルは、それを維持したいと思うのが人間の情、もっと英語を勉強したいという情熱が生まれてきました。

英語検定試験へのチャレンジ
中学校も二年生になると英語の先生も変わり、一年生のときは発音の良い先生でしたが、今度の先生は家がお寺をやっていて副業はお坊さんという人で、発音はまさに「ジャパニーズ・イングリッシュ」。しかも、どんな文章でも、必ず3ワードで区切るのです。 "Vincent came into / the room, and / he saw the / dog was sleeping." といった感じで、正直、「こんなんでいいんかいな?」と思ったものです。また、単語の覚え方として、「犬が寝るからケンネル(kennel:「犬小屋」)」とか、「字を引く書なりでディクショナリ(dictionary:辞書)」など、オヤジさんのダジャレ丸出し(?)で、それが一度ならず何度も登場するので、「それ、この前も聞いたけど…」と、笑うに笑えないようなこともありましたが、人間的には非常に良い方でした。そして、この先生がつけてくれたのが「英語検定試験」への道。生徒のなかから希望者を募り、申込書の手配・発送、試験場までの引率までお世話をしてくれました。

まずは、英語検定4級を受験。ところが、「私は英語が得意だから」と高をくくっていたら思わぬ衝撃を受けることになったのです。筆記試験は問題なかったのですが、リスニングがさっぱりわからない。なにしろ、初めて耳にする「生の英語」、学校の授業の英語の響きとは全く違うのです。しかも、いっしょに受験に行った級友たちはそれほどでもなかったらしく、「あそこの答えはこうだ」などと話し合っています。ネイティブの英語とはこんなにわからないものなのか、自分の耳は他の人に比べてもそんなに「英語が聞こえない耳」なのか―とかなり落ち込んだのを覚えています。

なんとか合格することはできましたが、これではいけない、なんとかしなければなりません。しかし、田舎のことです、教えてくれる人もいないし、今のように英語の教材なども乏しい時代です(あってもべらぼうに高い)。独学で、しかも安く学べる方法はないのか?―そして、思いついたのが「ラジオ英会話」。これなら、毎日放送しているし、お金もテキスト代しかかからない。さっそく、10キロ以上も離れた最寄りの本屋からテキストを毎月郵送してもらうことにしたのです。

さて、テキストも手配し、「さあ聞こう」と思ったら問題はラジオ。私の中学時代は、「ちびまる子ちゃん」の時代と同じか少し前ですので、なにしろ、まだラジカセも普及していません。現代のように安くて小型のラジオなどありません。持ち運びができるラジオといえば、「トランジスターラジオ」(当時の価格1万円程度)。英語を学習するならこれがいいと思った私は、「英語勉強するからラジオ買うて」と切り出してみるも、両親からは、案の定、「ラジオならあるやないかね」と予想通りの返事。

そのラジオとは、両親が結婚記念に買ったという「真空管ラジオ」のことで、物置きに使われている部屋でホコリを被っていた時代物。冗談じゃない、あんなダサイもんで英語の勉強ができるか!と、私:「あんなぼろラジオじゃ話にならん、第一恥ずかしくて人にも言えん」、親:「人に言うこといるかね(言う必要はない)。ラジオはラジオ、ちゃんと入ら問題なかろうね」、私:「今どき、誰もあんなラジオ聞きよらんちゃ!トランジスターラジオ買うて!」、親:「そんな無駄なお金がどこにあるかね」、私:「トランジスターラジオくらいみんな持っちょる!」、親:「みんなて誰がおるかね」、私:「ハラダくんとか…」、親:「ハラダくんだけやろね。あんたの"みんな"は当てにならん」、私:「ケチ!!」というわけで、当時、事業の関係で、保証人になったばかりに多額の借金を背負うことになった両親としては、少しでも出費を減らしたかったのでしょう。

かくして、物置部屋のダサいラジオで「ラジオ英会話」を聞くことになったのです。