英語は日本でマスターできる
Last update January 2, 2015 (Originally written circa 2003)

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Last update January 1, 2015

フジヤマ、ゲイシャ。居直りの勉強法



ニッポンって何?

フジヤマ、ゲイシャ、かって日本を形容した諸外国からみたイメージ。日本は中国大陸の一部と思われていたり、日本の総理大臣の名前も知られていない一方で、スシ、スモウ、カラオケ、ネマワシ、ホンネ、タテマエ、ダンゴウ、ホンダ、ソニー などなど、こういう言葉はよく知られている。そんな不思議の国ニッポン。そしてあなたはそんな国の日本人。

外国で亡命したい人や困っている人が真っ先に訪れるのはアメリカ大使館で、日本大使館ではない。アメリカは自由で、開かれた国だというイメージがあるのに対して、日本は困った人には手を差し伸べない冷たい国。なんかヘンな国ニッポン。経済力も落ちてきた日本は、アジアの小国となって、そのうち「あ、そんな国あったっけ?」みたいなところに落ちつくのではないかと危惧してしまう。

三十年前のフジヤマ、ゲイシャといった言葉がスシやソニーに変わり、アニメやニンテンドーに変わり、また新しい言葉に置き換わっていくだけで表現されてしまう日本。経済力も衰えた日本ではもはやそんなキーワードも存在しないかもしれない。

グローバル・スタンダードと言えば、アメリカやヨーロッパの基準のことで、「正義」と言えば、これまたアメリカやヨーロッパの「十字軍」的な発想のことだったりする。ほんとにこれで正しいのか?もちろんテロ行為は許せない。しかし、これだけ異なる国や文化が存在する世界において、アメリカの正義だけが正義なのか?アメリカの正義も正義に違いないが、他の文化圏にもそれなりの正義があるのでは?異質の文化や異なる考え方を理解し合うことで、もっと調和が生まれ、平和の土壌も徐々に築かれていくのではないのか?

語りのすすめ

とまあ、いきなり大上段に構えた国家論みたいになってしまいましたが、要は、もっと主張してもいいんじゃない?ニッポン、と思うのです。それも、まだ世界の中でリーダーの仲間であるうちに、キリスト教文化に基づいた西洋の考え方とは違った考え方もあるんだ、ということをもっと語ってもいいんじゃないか?と切に思うのです。

誰が言ったか「沈黙は金」。そりゃ「金」かもしれないけど、金ばっかりでもどうかと思いませんか?銀も欲しいし、ダイヤモンドやサファイアもあったらいいじゃないですか。「あ・うん」の呼吸、「それくらい察してくれよ、勘のニブイ奴だな、言わなきゃわからないのか?」だから、無理ですって。言わないとわからないものはわからないのです。

日本の島国の時代はとっくに終りました。単一民族だからヤボな説明が無くても分かり合える――ほんとですか?そんなことが通用しない人たち、いっぱいいると思いますよ。ひょっとしたら、自分だってそんなひとりかもしれない。陰で「アイツはいちいち言わないとわからんヤツだ」とか言われてるかもしれませんよー。

というようなことで、日本人よ、もっと日本を語ろう!しかし、日本を語るには日本語ではほんの一部の人にしか理解してもらえない。だから、日本語よりカンタンな英語でやりましょう!――というわけです。



英語で語る意義

日本人なら日本語しゃべったらいいじゃないか?日本に来ている外国人も日本語話したらいいじゃないか?英語は敵国の言葉だ!などと今だにおっしゃる方もおられるようです。確かに筋は通っています(「敵国」は別として)。が、こういった英語のコーナー自体も意味がなくなってくるから言うわけではありませんが、もっと認識しなければならないのは、英語はもはやアメリカ人やヨーロッパ人、オーストラリア人(その他英語母国語人)だけの言語ではない!ということです。

もちろん英語が使われるようになった歴史的な背景はありますが、現状、世界でも英語が最も一般的な言語になっているわけですし、他の言語と比較してもまだまだ習得がしやすい、と思うのです。この点、日本人もアメリカ人やイギリス人も理解すべきだと思いますし、また、こちらも主張すべきだと思うのです。

実際、日本社会に根付いて生きていこうとしている外国人は日本語を習得していますし、アメリカやイギリスの人たちが、自分たちが優れているから自分たちの言語が話されているのだ、と思っているとしたら、これは大きな勘違いでしょう。英語は、もはや彼らだけのものではないのです。シンガポールに行けば、OK-la! などと語尾に「ラ」をつけたりして特色のあるシンガポール英語があります。日本でも、いっそのこと、語尾に「ね」なんかをつけてGood-ne! なんていうジャパニーズ英語を作ってしまえばいいのかもしれません。そうすれば、もっと英語が身近になるかもしれません。

日本を学ぼう

西洋にはギリシア神話があって、英語の世界では、聖書に続いて、よく引用されたり、ストーリー展開のモチーフになったりすることが多いテーマです。ジャーナリズムの英語においても「一般教養」的な知識として比喩的に使われたりします。それだけ、社会のなかに浸透しているということが言えるかもしれません。

しかし、日本の神話についてはどうでしょう?「古事記」とか「日本書紀」とか、学校の教科書にちらっと出てくるだけで、実際に古事記を読んだという日本人も少ないのではないかと思います。日本の神話というのは、残念ながら、私たち日本人の社会では全くというほど引用もされません。

ところが、専門の先生方によると、この日本の神話に、実は日本人の考え方のルーツがあるということです。私もアマテラスオオミカミくらいしか知りませんが、この神様は女性で、しかも太陽を象徴する神様ということらしいです。ギリシア神話では、太陽の神は男性で、それと比較しても、日本神話というのは何かありそうですね。なぜ太陽の神が女性なのか――こういうところに案外日本人を説明するヒントが隠されているのかもしれません。

何も古事記から始めなければならないということでもありません。もっと身近なことから、たとえば、祇園まつりの由来とか、小野妹子についてのこととか、俳句の作り方とか、茶の湯でもいいですし、狂言についてでもかまいません。食べ物が好きな人はたくあんと味噌汁についてでもいいのです。とにかく、自分の国のことをもっと知ることから始めましょう。そうしてインプットしたなら、次にアウトプットしましょう。アウトプットはもちろん英語です。知り合いの外国人相手に説明してあげるのです。もちろん無理強いではいけませんが。

まわりに外国人の知り合いがいなければ、京都や奈良など観光地に行くとヒマそうな外国人の人がけっこういらっしゃるようです。忙しくて時間に余裕のない人は観光なんかしませんから、観光に来られている方はたいていお時間に余裕のある方だというのが普通でしょう。そういう人に何気なくお近づきになり、これはね、こういうことなんだ、という説明をしてあげてください。無料の観光ガイドですから、たいてい喜んでいただけると思います。ただ、くれぐれも、しつこくつきまとうというようなことがないようにご注意ください(念のため)。

また、インプットから英語で始めるという方法もあります。大きな本屋さんに行くと、日本文化について英語で外国人向けに書かれたものがありますから、それを購入して読むのもおすすめです。内容と英語が同時に身につく「一石二鳥」の方法です。

歴史や観光案内だけではなく、日本の礼儀作法なども重要なことです。日本のビジネス社会に溶け込もうとしている外国人がいたらいろいろ教えてあげましょう。名刺の渡し方、おじぎは何回くらいすればいいのか、またそのときのおじぎの角度は?日本語を勉強している外国人ならば「どうも」という言葉の便利な使い方であるとか、お世話になっていなくてもまず、挨拶のあとは「お世話になっております」と言うのが習慣だとか、それこそいろいろあると思うのです。

日本文化や習慣を説明することによって、外国人の日本に対する理解が深まり、あなた自身も日本人としてのアイデンティティが深まり、当然英語力も向上するというわけです。これは、日本にいるからこそできることで、アメリカに行って、日本でのおじぎの仕方は なんて言っても冗談にしかなりません。日本人であることに自信を持って、日本にいながら英語を磨き、英語で日本のことをどんどんスピークアウトしようではありませんか。



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