英語は日本でマスターできる


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英語上達法いろいろ No.2 

二か国語放送で感覚を拡大
夜行性の方にはとくにお勧めなのが、真夜中の二か国語放送。しんしんと夜も更け、家族も寝静まった頃、おもむろにテレビの前に座ります。もちろん、新聞のテレビ欄で時間や番組内容をチェックしておきます。さあ、これから始まるあなただけの時間。アメリカやイギリスで放映されていた少し古めの英語ドラマが待っています。二か国語放送と言っても、吹き替えを聞いていたのでは意味がありませんし、ステレオモードなんかにして、日本語と英語を同時に聞くなんてことも意味がありません(そんな人もいないでしょうが)。理解できようができまいが、ここはひとつ、とにかく「英語」で聞くんだという気合いでのぞみます。

さあ、いかがでしょうか? 英語のドラマや映画は、英語圏でそれなりの期間、生活したとかいう経験のない方には、最初は、なかなか聞き取れないものです。教材用のテープのように、ゆっくりとはっきり話してはくれません。静まり返った夜の空気のなかに、いくつもの音節の固まりの流れが空しく響き、次から次へと耳の中を通過していくような感じですね。フラストレーションもたまり、夜更かしで朝起きるのもツライし、効果がないし、もう止めようかな… なんてことになり、ギブアップする例も多いと思います。しかし、それでは、いつになっても上達は望めません。

まず、音だけに頼って理解しようとするには限界があります。日本で生まれ育った人の場合は、英語特有の音を聞き分ける能力が備わっていません。それを一朝一夕に身につけようというのがどだい無理なのです。そこで、五感や第六感や、想像力、潜在能力、勘、何でもかまいません。あらゆる要素を総動員して、とにかく理解しようということから始めてください。その点、テレビは映像がありますから、理解しやすいはずです。俳優の表情などから怒っている、悲しんでいるなどの様子はわかります。そうすると、じゃあ、なぜ怒っているのか、ああ、あのおばさんが何か気に障ることを言ったんだ… なんてことが見えてきます。そういうふうにして、だいたいのストーリーがつかめればOKです。これでも、英語だけで物語を理解しているわけですから、立派なものです。

なんだ、そんなのは英語のリスニング自体が上達するとは言えないじゃないか!ごもっともです。これはあくまでも第一段階です。しかしながら、言葉以外のところで理解し合うというのは、コミュニケーションにとっては欠かせない要素です。考えてもみてください。日本語であれ、英語であれ、実際のコミュニケーションというのは、言葉だけで成り立っているのではないはず。雰囲気ランゲージやフェイス・ボディーランゲージも大切な意思伝達の手段です。こういうことがわかっていないと、たとえ、いろんな表現や言葉を覚えたとしても、そういった言語表現に乗せていく「メッセージ」をうまく伝えることはできないと思います。

ということで、第二段階です。こうして、いろんな番組を見たりしているうちに、そろそろお気に入りの番組が出てくるはずです。全然、気に入ったのがない… とおっしゃる方は、別に深夜番組には限定していませんから、いろんな時間帯の番組をチェックしたり、もちろん、映画でもいいのです。とにかく、「お気に入り」を見つけてください。「お気に入り」が見つかったら、次に洋書を扱っている本屋さんに行きます。シリーズもののストーリーであれば、ペーパーバックなどがあるはずです。それを探して購入します。その際に、ついでだからといって「翻訳本」なども合わせて買ってきたりしないようにしましょう。日本語のほうが読みやすいのは決まっていますから、「翻訳本」のほうを読んで終わり… といった結果になることが予想されます。ペーパーバックを購入したら、もちろん読みます(当たり前ですね)。多少わからない箇所があっても、全体的に楽しめるレベルであればOKです。本を読むことで、登場人物の性格描写やストーリーの背景なども詳しく知ることができるので、テレビで見たときの理解度が深まるというわけです。

「お気に入り」を見つけ、それについて研究することで、多少偏りはありますが、そのストーリーに関連する用語や表現などを習得することができます。ストーリーのジャンルにもよりますが、深く入り込むほど、人間関係のバランス感覚、くだけた表現や丁寧な言葉づかいの使い分けなどがわかり、文化的な勉強にもなります。それを何年か続けることで、リスニング、リーディングの訓練にもなり、英語圏の人と話をする機会があった場合、相手がその番組を知っていたりすると、思わぬところで話がはずむ、という話題づくりという意味でも効果があります。楽しく続けられること、そして、このストーリーを制覇することで、ひとつのヤマをものにした、という達成感も得られるというわけです。ただし、この方法が適しているのは、あくまでも日常会話くらい出来るレベルであることが条件です。そのレベルにまで達していない方にとっては、かなりムリがあり、あまり効果は期待できません。そういう方は、もっとレベルを下げたところから始められるのがよいでしょう。



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