英語の発音ってむずかしそう。辞書に書かれている訳のわからない記号もさっぱり… 学校でもとくに教えてくれるわけでもないし…。そんなあなたも、この機会にちょっとだけ頑張って、英語の発音をマスターしてみましょう。


Last update March 23, 2015



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発音練習の前に

注意しておきたいこと。

発音で大切なことは、もちろん、相手に通じること。しかし、逆に言えば、通じれば問題ないわけです。なぜこんなことを言うかと言えば、発音記号、発音の方法などを勉強していくと、この発音についてはある本ではこう書かれているとか、あのネイティブはこう発音していたといった疑問、または、説明している資料や発音するネイティブなどによって出てくる食い違いなどが出てくる場合があります。

と言うのも、発音というのは「話し言葉」ですから、国や地域、時代、極端な話、個人によっても全く同じということはありません。どんな言語も(人工言語でない限り)そうですが、英語という言語も、「みなさん、今日から英語という言語を使いましょう。文法のルールはこうこうで、発音のルールはこれです」などといって使われ始めたのではありません。ましてや、発音取締官が街をパトロールしながら、「ちょっとそこのキミ、この発音は上下唇間が3センチと法律で決められている。罰金だ」なんてこともありません。つまり、絶対にこうでなければならない、という決まりはないのです。

最初のほうで「理屈で覚えることも大切」ということを延べましたが、それは、耳から覚えることが全く無意味だとか、効果がないというようなことを言っているのではありません。また、「理屈がすべて」という意味でもありません。要はバランスの問題です。


人間はどうも完ぺき主義に走る傾向があるようで、「理屈」や「規則」が出てくると、いつの間にかそれが「主役」になってしまう場合があります。「理屈」や「法律」などというものは、理解をより深めるため、または、全体の秩序を守るための「手段」であり、「目的」ではありません。発音至上主義を踏襲して、発音は完璧になったものの英語のリズムがつかめなくて通じないとか、話題がなくていつも沈黙です、というのでは意味がありませんね。ですから、食い違いなどが出てきた場合、もちろん間違っているものもあるかもしれませんが、こういう場合もあるのだということで柔軟に受け止めていただければいいのではないかと思います。

ちなみに、筆者の場合も、若い頃に耳から覚えた発音で、ここに書かれている説明とは少し異なる発音の仕方をしてきたものもありますが、これまで、通じなくて困ったことはありませんでした。通じていればOK。ある程度テキトーや感覚的なノリでいいのです。ネイティブの人で、英語の発音を理屈で習得したという人もいないはずです。いや、どうしても気になる、そこに興味があるんです、重箱の隅をつついてみたい!―という方は、音声学などの専門的な分野もありますので、ぜひ、そちらの方向をめざしてください。

また、アメリカ発音とかイギリス発音といった区別もさほど神経質になる必要はありません。もちろん、最初はどれかを基本にすることは必要ですが、あの人はこの単語はアメリカ英語なのに、別の単語はイギリス式発音だ―といったようなこともあまり目くじらを立てる必要はないと思うのです。アメリカでも地域によって発音が異なりますし、グローバル時代の今日、海外に出て行く機会が多い人などの場合、ネイティブであっても、多少混ざり合っているのが自然です。日本語でも生粋の方言を忠実に使っている人というのは、その地域にずっと暮らしている人やお年寄りくらいです。たとえ日本語なまりの英語であっても、きちんと通じて、互角にコミュニケーションできることのほうが大切だと思います。

とは言え、子音を発音するときに、つい母音の音が入ってしまうといった日本人によく見られる癖など、理屈に添って矯正できるものは調整し、できるだけ、ネイティブに近い音を出せるように努力することも大切ですね。

では、そういった楽な気持ちで、発音について詳しく見ていくことにしましょう。