エリザベス1世

現在地→ | 英語雑貨屋トップ | 英語用語集 | 英語独学室 | 英語資料室/英語の歴史―エリザベス1世 | 英語なんてタコ |

 Queen Elizabeth I of England  エリザベス1世 (1533-1603)

  (C) Eigo-Zakkaya
1558年の11月17日から1603年の他界までの間、イングランドおよびアイルランドの女王として在位。チューダー家 (the House of Tudor) 最後の君主でもあります。

父はヘンリー8世 (Henry VIII) 、母はアン・ブリン (Ann Boleyn) 。ヘンリー8世は、王妃キャサリン (Katherine of Aragon) と離婚し、キャサリンの侍女であったアン・ブリンと結婚、その間に生まれたのがエリザベスです。誕生当初は王女としての地位を与えられていました。

しかし、やがて、母であるアン・ブリンが不義の罪を着せられ、処刑されてしまいます。この時エリザベスは3歳。以来、王女の地位を剥奪され、私生児として幽閉の身分のまま幼年時代を過ごすことになります。父であるヘンリー8世は、三番目の王妃となるジェイン・シーモア (Jane Seymour) と結婚、後のエドワード6世 (Edward VI) が生まれます。

エドワードは、エリザベスと、先の王妃キャサリンを母とするメアリ (Mary) を王位継承から外そうとしますが失敗。若くして死去したエドワード6世の後は異母姉のメアリがメアリ1世 (Mary I) として即位、メアリに嫡出なき場合はその後をエリザベスが継承するということが定められました。

結局、メアリには子供はなく、エリザベスは25歳の時に王位継承。以後44年間、69歳まで女王として君臨しました。一生独身を貫いたため the Virgin Queen と呼ばれていましたが、彼女が結婚しなかったのは、幼少時代から結婚と離婚を繰り返し、自分の母とまま母を処刑してしまった父王の姿や、政治の道具としての結婚の空しさを感じていたからだとも言われています。決して美人ではありませんでしたが、色が白くほっそりと背が高く、赤毛の縮れた髪をしていたということです。

エリザベス1世について、さらに詳しく知りたい方は以下のサイトにアクセスしてください(ただし、英語です)。
http://www.luminarium.org/renlit/eliza.htm
http://www.elizabethi.org/us/
http://en.wikipedia.org/wiki/Elizabeth_I_of_England



新旧教徒のどちらからも愛されたというエリザベス1世。スペインの無敵艦隊と戦った際に、自ら戦地に赴き、人々に向けて以下のような演説を行いました。

My loving people, we have been persuaded by some, that are careful of our safety, to take heed how we commit ourselves to armed multitudes, for fear of treachery; but I assure you, I do not desire to live to distrust my faithful and loving people. Let tyrants fear; I have always so behaved myself that, under God, I have placed my chiefest strength and safeguard in the loyal hearts and good will of my subjects. And therefore I am come amongst you at this time, not as for my recreation or sport, but being resolved, in the midst and heat of the battle, to live or die amongst you all; to lay down, for my God, and for my kingdom, and for my people, my honor and my blood, even the dust. I know I have but the body of a weak and feeble woman; but I have the heart of a king, and of a king of England, too; and think foul scorn that Parma or Spain, or any prince of Europe, should dare to invade the borders of my realms: to which, rather than any dishonor should grow by me, I myself will take up arms; I myself will be your general, judge, and rewarder of every one of your virtues in the field. I know already, by your forwardness, that you have deserved rewards and crowns; and we do assure you, on the word of a prince, they shall be duly paid you. In the mean my lieutenant general shall be in my stead, than whom never prince commanded a more noble and worthy subject; not doubting by your obedience to my general, by your concord in the camp, and by your valor in the field, we shall shortly have a famous victory over the enemies of my God, of my kingdom, and of my people.

Elizabeth I of England - 1588
(source:http://www.historyplace.com/speeches/elizabeth.htm)
親愛なる国民のみなさん、わたしたちの身の安全を心配してくれる人たちはこのようなことを言います。「軍隊に命を委ねきってしまうのはいかなるものか。謀反がおきたらどうするのだ」と。しかし、わたしは皆さんにはっきり申し上げておきます。わたしは愛する国民の皆さんの忠誠心を疑ってまで生きながらえたいとは思いません。それは「暴君」のすることです。

わたしは「暴君」ではありません。これまでいかなるときにも、神の御心のままに、国民の皆さんの忠誠心と良心を何よりも大切にまもり続けてきました。だからこそ、今こうしてここにいます。決して遊び半分や生半可な気持ちで来ているのではありません。まさに決戦が繰り広げられる真っ只中に身を置き、皆さんとともに生死をともにする覚悟でここに来ているのです。我が信ずる神のために、我が王国のために、そして我が国民のために、自分の名誉と血を、そしてたとえ屍となろうともこの身をも、ささげる覚悟です。

確かにわたしは一人のか弱い女にしかすぎません。でも胸のうちに秘めているのは「国王の心」です。英国の国王の心なのです。パルマの王子やスペインの王子がなんだというのでしょう。ヨーロッパ中のどこの国の王子といえども、あえてわたしの領分を侵すことがあれば、それを屈辱だと嘆くよりわたしは自ら武器を取って戦うつもりです。自ら将軍となり、戦況を見極め、残さず兵士たちの功績をたたえましょう。皆さんのひたむきな情熱、それだけでも皆さんが名誉と勝利の栄冠にふさわしい功績を挙げてきたのがわかります。かならずや然るべき権威の立場から報酬がなされるでしょう。

そして、我が指揮官がわたしに成り代わって戦場での使命を全うしてくれるでしょう。誇り高く、かけがえの無い国民、それを指揮するにふさわしい人物は彼をおいて他にはおりません。将軍に対して今まで以上の服従を勤め、戦地での規律を乱さず、功(いさお)を立てるうちに、きっと、我が神の敵、そして我が王国、国民の敵に対して勝利を迎える日は遠からずやって来るはずだと信じています。

英国女王 エリザベス1世 1588年