中期英語の特徴−文法的な変化

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文法
中英語期における大きな影響はフランス語からの大量借入だけでなく、文法においても顕著な変化が見られます。たとえば、古英語に見られた複雑な名詞の語尾変化が無くなり、現代のように名詞の変化語尾は複数の s 、所有格を表わす 's  (アポストロフィ s )だけになりました。また、それに伴って前置詞や語順などが近代英語に見られるようなものに固定されてきました。

しかし、動詞の語尾変化はそのまま残っていたようで、人称、単数・複数、時制によって語尾が変化していました。それが現代のように単純なものになるのは、中英語期より後のことです。

動詞の語尾変化 "Play"

Person Present tense Past tense
I play(e) played(e)
thou (親しい二人称) playest playedest
he/she playeth played(e)
we/you/they playe(n) played(en)


その他、現在完了や動詞の原形など新しい構造が生まれました。 hadde maked (= had made)  shal be (= shall be) などのような完了、未来を表わす動詞構造が採用されるようになり、古英語では cuman 「来る」のように動詞の原形は語尾の "-an" で表現されていましたが、前置詞の "to" を前に付けて "to come" のようになりました。

名詞の単数・複数も古英語に見られた不規則なものから、"-s" を付けて表現するようになり、現代に近いものとなりました。たとえば古英語において、boc (= book) の複数形は bec  broc (= breeches) の複数形は brec のような変化をしていた単語はおおむね "-s" がつくのみになりました。ただし man -->men  mouse -->mice  ox -->oxen などのような例外は今でも残っています。