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Last update June 4, 2015


Cockney's Rhyming Slang


Last update June 4, 2015





日本語でもある言葉の遊び。「風呂屋の桶」とか「銭湯」とか言うと「ゆ(湯)ーばっかり」、最近では「目が点」、ゴロ合わせだけを楽しむ「おはよーぐると」「ラッキーしまうま」などなど。もちろん英語にも同様のものがあり、なかでもそれをリードしているのがコックニー・(ライミング)・スラングと言っても過言ではないでしょう。例えば、どこの国でも「コワイ存在」の「奥さん」。日本でもうちの「カミさん」というのは「お上」から来ているという説もあります。これがコックニー・スラングだと trouble & strife つまり「トラブルとケンカ」になったりします。もちろん、ライミング(韻をふむ)ですから strife  wife の語尾が韻を踏んでいるわけです。こんなふうに、韻を踏ませながらいろんな言葉を別の表現に置き換えるのが大きな特徴で、「粋」や「シャレ」の世界です。音だけの語呂合わせもありますが、 trouble & strife のように面白い意味を持たせているものもあり、コックニーの人たちのユーモアセンスが伺われます。



ちなみになぜこのようなスラングが生まれたのか、ということですが、このような説があります。

「通説としては、労働階級にアイルランド人が大量に入り込んできたので、自分たちだけの間で通用する言葉を作ったということになっている。18世紀から19世紀にかけて入ってきたアイルランド人をコックニーは「アイリッシュ・パディーズ」 (Irish paddies) とよんで見下げていたのだが、1つにはアイルランド人の話すゲール語がわからず、これに対抗した形跡が多分にある。」(…略)(講談社新書『女王陛下の英語』)

また、そのユーモアのセンスたるやいかなるものかというと、

「第二次大戦中は、(コックニーは)まだイースト・エンドに集中して住んでいて、一様に貧乏暮らしをしていた。そこで、ヒトラーはイースト・エンドを徹底的に攻撃すれば、労働階級が反乱を起こすだろうという短絡な計算をして、あのロンドン大空襲を行ったわけだが、焼け出されたコックニーたちは逆境になると結束と底力を本能的に出すジョンブル魂を発揮して耐え忍んだのである。そこで、生来のユーモア・センス (sense of humour) が大きな役割を果たした。

(…略)コックニーは焼け出されると、その焼け跡に立て札を立てたそうだ。「ノック不要、ずっと奥へ―」 (Welcome to our "open house." = オープン・ハウスへどうぞ)といったユーモアたっぷりの立て札が立つ。すると近所の人はそれを見て、負けじとばかりに、「牛乳屋さん、ミルクは結構」 (No milk please.) と書いた札を立てる。翌日にはその隣りに「新鮮な空気はいいなあ」 (Nothing like fresh air.) と記した札が立ち、そのまた隣りには、「メッサーシュミットの糞(撃墜された独軍機の破片のこと)、売ります」 (Messerschmitt's droppings.) といった具合に。」(講談社新書『女王陛下の英語』)


いかがですか?なかなかのもんですね。自分たちの「不幸」をも「不幸」と思わず(?)笑い飛ばしてしまおうという気質、すごいものがありますね。ちなみに、オーストラリアのスラングにもコックニー・スラングと同じ表現がたくさんあります。これはオーストラリアに移民した人たちのなかにコックニーの人たちが大勢いたという事実をみてもうなずけるものがあります。

それでは、まさに「なるほど」とうならせるような、クリエイティブな表現を見てみましょう。内容は下記のサイトからご協力いただきました。





参考サイト
 コックニーのスラング
http://www.cockneyrhymingslang.co.uk/
http://www.phrases.org.uk/meanings/cockney-rhyming-slang.html

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