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Japanese English
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さいげつひとをまたず
歳月、人を待たず
Time and tide wait for no man.
「歳月」にあたる "time and tide" の "tide" は「潮時」のことで、 "Tide is in." というと「満潮」の意味になり、 "Tide is out." といえば「干潮」、「潮が満ちている」は "Tide is making." 、「潮がひいている」は "Tide is ebbing." といいます。

さるものはひびにうとし
去る者は日々に踈し
Out of sight, out of mind
"out of ..." でいろんな成句があります。 "out of doors"「戸外に」、"out of curiosity"「好奇心から」、"out of charity"「同情心から」、"out of date"「時代遅れの」、"out of work"「失業中」、"out of stock"「品切れ」など。

さわらぬかみにたたりなし
触らぬ神に祟りなし
Let sleeping dogs lie.
Wake not a sleeping lion.
英語圏では「祟り」という概念が使われるのは「悪霊」や「悪魔」だけであり、「神」に使われることはありません。英語だとかなりオカルトチックになってしまうせいか、「眠っている犬を起こすな」という表現になっています。犬の代わりにライオンも引き合いに出されます。

さんにんよればもんじゅのちえ
三人寄れば文殊の知恵
Two heads are better than one.
日本では「三度目の正直」、「万歳三唱」など「三」を使った慣用句が目立ちます。ちなみに "two"  と"three" を使った英語のことわざに Two is company, three is none (or a crowd). 「二人なら仲間、三人は仲間割れ(または人ごみ)」というものあります。日本語でこれに相当するものとして「三人旅の一人乞食」という表現があります。

じごくのさたもかねしだい
地獄の沙汰も金次第
Money makes the mare (to) go.
英語では、なかなか言うことをきかない雌馬を動かすという表現になります。キリスト教文化圏の常識として、「地獄」を金で動かしてみようなどという大それた表現は生まれないのかもしれません。

したしきなかにもれいぎあり
親しき仲にも礼儀あり
A hedge between keeps friendship green.
日本語のことわざをそのまま訳すと、 "There should be courtesy even between close friends." となります。英語版の "hedge" は「生け垣」のことで、ほどよい距離をおくのが一番ということです。そしていざというときには助けてくれる A friend in need is a friend indeed. というわけです。

じゃのみちはへび
蛇の道は蛇
Set a thief (fox) to catch a thief (fox).
The wicked knows the ways of their own kind.
「その道のことにはその道の者をもって当たる」という意味ですが、その他にも One devils knows another.  Like knows like. などとも言います。

しらぬがほとけ
知らぬが仏
Ignorance is bliss.
"bliss" は「至福」という意味で、全体として「知らないほうが幸せ」ということです。原形は "Ignorance is bliss, 'tis folly to be wise." で英国の詩人 Thomas Gray の言葉です。

すきっぱらにまずいものなし
空き腹にまずい物なし
Hunger is the best sauce.
"sauce" には「刺激」や「面白味を加えるもの」という意味があります。 "Gamble is a sauce to his life." といった使い方をします。そして本業より趣味のほうに熱を入れた結果、 The sauce is better than the fish. 「ソース(添え物)のほうが主要料理よりよく出来ている」などということになるのかもしれません。

すべてのみちはろーまにつうず
すべての道はローマに通ず
All roads lead to Rome.
ある目的に到達する手段はいろいろあるというたとえです。実際、ローマ帝国の全盛時代には世界各地から道が通じていたそうです。 "road" にまつわる別のことわざとして、 It is a long road that has no turning. 「曲がり角のない道はない、いつまでも不幸が続くことはない」というものもあります。

せいてはことをしそんじる
急いては事を仕損じる
Haste makes waste.
"haste" と"waste" が韻を踏んでいて非常に語呂がいい表現です。「あ行」のところで紹介している「急がば回れ」と比較すると「急ぐことの損失」を強調していますので、この表現がピッタリ来ると思われます。

せんどうおおくしてふねやまにへぼる
船頭多くして船、山へ登る
Too many cooks spoil the broth.
"broth" は「薄いスープ」のこと。似たような格言に "If two men ride on a horse, one must ride behind." 「二人が馬に乗るなら一人は後ろ(指導者は一人がいい)」というのがあります。

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たげいはむげい
多芸は無芸
Jack of all trades is a master of none.
多芸を持つ人のことを "a Jack-of-all-trades" と言います。ことわざなどによく登場する "Jack" ですが、一般的な人間を表わす "one" くらいの意味です。その他 Jack is as good as his master. 「召使いは主人に劣らず(人は皆平等)」 Every Jack has his Jill. 「似た者同士」などがあります。

たつとり、あとをにごさず
立つ鳥、跡を濁さず
It is an ill bird that fouls its own nest.
英語の表現は「自分の巣」を汚さない(自分のまわりや仲間を大切にせよ)という戒めですが、日本語は、ある場所を去って次の場所に移るような場合に使われますので、厳密に言えば "Leave your good memory (or a good reputation) behind you." といった感じになるでしょう。

たでくうむしもすきずき
蓼食う虫も好き好き
There is no accounting for tastes.
蓼は香辛料などに使われる植物で、英語でいうと "a jointweed," " a smartweed" など。この格言には次のようなバリエーションがあります。 Every man to his taste. / Tastes differ. / Some prefer nettles. "nettle" は「イラクサ」といって葉にトゲがある植物のことです。

たなからぼたもち
棚から牡丹餅
a windfall
"a windfall" は、風にふかれて木から落ちてきた果物などを指し、いわゆる「棚ぼた」です。 "godsend" (天の賜物)とも言います。もちろん単純に "It is a piece of good luck." といってもかまいません。また否定形として、 "Larks do not fall ready-roasted into your mouth." という表現もあります。

たよりのないのはよいたより
便りのないのはよい便り
No news is good news.
「便り」にもいろいろありますが、「風の便り」は "Rumor says that..." 、「花の便り」は "tidings of cherry blossoms" などと言います。

ちりもつもればやまとなる
塵も積もれば山となる
Every little makes a mickle.
Many a pickled makes a mickle.
小さいことを軽んじてはいけないというたとえですが、 "pickle" と "mickle" はスコットランドの言葉でそれぞれ「微少」「多大」を意味します。また、 Little and often make a heap in time. / Many drops make a shower. とも言います。

てつはあついうちにうて
鉄は熱いうちに打て
Strike while the iron is hot.
物事には時期がある、それを逃すなというたとえです。同じように Make hay while the sun shines. 「干し草は日ざしのあるうちに作れ」というのもあります。

ときはかねなり
時は金なり
Time is money.
他にも「時」に関連する慣用句をあげてみると、 "Now is the time!" または "Now or never." で「今こそ〜する時だ!」となり、 "Apples are now in season." で、「リンゴは今が旬」、 "The time is in our favor." 「時は我々の味方だ」などとなります。

どくをくらわばさらまで
毒を食らわば皿まで
One may as well be hanged for a sheep as for a lamb.
英語では「絞首刑、どうせ盗むなら親羊」といった意味になっています。他の表現として Over shoes, over boots.  というのもあります。

となりのはなはあかい
隣の花は赤い
The grass is always greener on the other side of the fence.
「隣のものは何でも良く見える」ということで、他にも Better is the neighbor's hen than yours. / The neighbor's wife is always the handsomest. など、表現的には何でも有りですね。

とびがたかをうむ
鳶が鷹を生む
A black hen lays white eggs.
ちなみに "hen" (雌鳥)にまつわることわざに It is a sad house where the hen crows louder that the cock. (女房が亭主より強いのは不幸)というのがありますが、最近では逆のほうが「幸せ」だと言う人は多いものです。

とらぬたぬきのかわざんよう
捕らぬ狸の皮算用
Don't count your chickens before they hatch.
Don't sell the bear's (or lion's) skin before you catch it.
「タヌキ」は "a racoon dog" ですが、日本のように「親しみやすさ」や「滑稽なイメージ」はありません。「狸オヤジ」は "a sly (or cunning) old man" 「狸寝入り」は "play possum" 、または皮肉をもって "doing a sleeping simulation" なども面白いかも。

とらのいをかるきつね
虎の威を藉る狐
An ass in a lion's skin.
A small person acting haughty through another's influence
最初の表現は最近あまり見かけません。むしろ下のように説明したほうが良いでしょう。他にも慣用句的な言い回しで "borrowed plumes" (plumes は「羽毛」でプライドを意味します)といって「借り着」「他人の威信」「受け売りの知識」などを表わしています。



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