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 File No. 386  
hosanna
[houzn]

神を称える間投詞、感嘆

The new book deserves every critical hosanna that was offered to the author.
The crowds cried, "Hosanna!"

「感嘆や称賛を表す叫び」という意味の単語ですが、誰に対して表すかというと、これは「神さま」という存在に対して使われる場合がほとんどのようです。もともとはヘブライ語の ho-san-nah (save us) から、ギリシア語、ラテン語に入ってきたようです。つまりは、ユダヤ教からキリスト教に入ってきたということです。また、音楽や映画といった作品が評論で絶賛されている場合などに critical hosanna を受けているといった使われ方をします。いずれにしろ、会話によく出る「英単語」でないことは確かです。


 File No. 385  
conundrum
[knndrm]

なぞなぞ、難問

A conundrum is a riddle that is really hard to answer or a problem that is hard to solve.
The story is a conundrum.

「朝は四足で、昼二本足、夕方には三本足ってなあに?」 答えは「人間」。有名なスフィンクスの謎解きですが、同じなぞなぞでも、答えがちゃんと韻を踏んでいるものというのがもともとの定義。しかし、最近では、訳のわからない「難問」、「謎」という意味で使われることが多いようです。文献に出てくるのがだいたい16世紀後半で、その頃は「知ったかぶりの馬鹿者」といった意味だったようです。18世紀の頃から「なぞなぞ」といった意味が出てきたようです。その語源は不明という、まさに謎のある言葉。


 File No. 384  
contemptuous
[kntémptus/-tjues]

軽蔑的な、軽蔑を表す

Never show contemptuous disregard for any one's opinion.
I remember the contemptuous way he referred to people who were not like him.

「うちのグロリアはアビシニアンざあますのよ、ほーほっほ」、「あらー、うちのクリストファーは○○ショートヘアー」という奥さまたちの会話の中で、「うちのトラ子はトラネコです」と言うと、「あらあ、そう…」と一せいに見下げたような雰囲気が… といった、軽蔑したような態度や意思表示を表します。いけませんね、お金をかければいいってもんじゃありません。人間も偉そうにしているのは可愛くないもので、ネコもしかり。もともと愛想をしない動物だというものの、高貴なネコは、それこそフツーの人間なんか相手にもしない様子。そこらへん、無視しているようでも無視しきれず、こちらをチラチラ伺っている雑種ネコのほうが可愛いもの。


 File No. 383  
beef
[bi:f]

強化する、不平を言う

Police is ready to beef up patrols for the area.
You shouldn't beef with me because you want something better.

今日のカレーはビーフです、というときのビーフだけでなく、強化するといった意味の動詞としても使われます。通常 beef up  up を伴って使います。また、スラングとして不平を言うという意味もあります。語源はラテン語の bos, bovis 「牛」という言葉。英語でも bovine 「牛の」という単語があり、学術的な意味などに使われます。「不平を言う」という意味は1880年代から、「強化する」の意味は1890年ごろから使われるようになったとか。


 File No. 382  
lace
[leis]

加味する

The book is a really good mystery laced with romance.
This cake has a chocolate sponge cake bottom laced with mocha syrup, followed by a thin layer of white chocolate.

今年のファッションの主流はレースです、というときのレースだけでなく、コーヒーにブランデーをちょっとたらす、味付けにガーリックを加えるといった意味があります。味付けばかりではなく、コメディータッチのサスペンスストーリー、風刺の効いた穏やかな語り口調、教訓タッチの日本昔話など、本来のコンテンツに加えて、アクセントや引き立て役に少量散りばめたりすることを言います。良い効果ばかりではなく、農薬がついた野菜、毒入りチョコレート、毒舌まじりのお叱りの言葉…といった欲しくないものに対しても使われます。


 File No. 381  
fuddy-duddy
[fdiddi]

古くさい、旧式の(人、モノ)

Fuddy-duddy is an old-fashioned person who is reluctant to change or innovate.
I've got customers at work who are the fuddy-duddy type, who have no problems with me despite my facial piercings, coloured hair.

茶髪禁止、ピアス禁止、ヒゲ禁止、朝から晩までせっせと働き、休日出勤当たり前、男は社会、女は家庭。会社は家族、年功序列に終身雇用制。たとえば、こういったことをかたくなに守ろうとしているような人のことを言います。古き良き時代というのもありますが、「あの頃はよかったよなあ」という言葉が頻繁に出てくるようになると要注意。時代の波に乗り遅れています。考え方などが旧式で、保守的、想像力のない無味乾燥な様子を表わします。語源は不明。


 File No. 380  
vernacular
[vrnkjlr]

その国(地方)本来の、お国言葉、専門語

In the vernacular tradition, most houses have a courtyard, flanked on two sides by verandas and an anteroom at the other.
The common language of the people is known as a vernacular language, and Gaelic was the first written vernacular language.

雪国では急斜面の屋根が多いとか、オーストラリアでしか通用しない独自の英語表現など、その地方、国特有の特徴や、一般的に話されている固有の言葉などを意味します。また、特定のグループ、業界などで使われている専門用語を指すときにも使われます。その他、カラスエンドウのことを「ピーピー豆」、イモリのことを「あかべこ」と呼んだり、動植物などの通名(俗名)という意味もあります。語源はラテン語 vernaculus で、 verna 「主人の家で生まれた(ネイティブ)奴隷」から派生。


 File No. 379  
ardo(u)r
[:rdr]

熱情、熱意

Learning must be sought for with ardor and attended to with diligence.
I may have the ardor of youth, they have the wisdom of experience.

いわゆる「若気のいたり」などと言いますが、最近は、若いうちから絶望感を感じたりする人もいるようです。中年になると、実現可能なこと、そうでないことなどが見えてくるようになって、知恵や洞察力が備わってきますが、若いときには、やはり、多少無茶でも、大きな夢を描きたいもの。何事も順風満帆というのは人格の形成につながりませんから、試練も必要です。しかし、苦難に打ち砕かれてしまうようではいけません。また、高齢だからといって熱意のないのも寂しい。年齢に関係なく、一度きりの人生、大いに燃えてみたいものです。語源はラテン語の ardor 「燃える」。


 File No. 378  
drag
[dræ]

じゃま物、障害物、退屈な人・モノ

Getting up in the morning is a drag for me.
A bad fitting job is a drag.
The lingering bad loan problem is a drag on both the yen and the Nikkei stock index.

a drag and drop と言えば、パソコン操作に欠かせないマウステクニック。引きずると言う意味の drag ですが、実は「うっとおしいモノ・存在」といった意味があります。その他、パーティなどで男性が女装したりすることを言います。ただ、こういった変装も、パーティとかイベントだけにしておいたほうがよいでしょう。数年前、ミニスカート、ルーズソックスの女子高生の格好をした中年のおじさんが歩いているのを見たことがあります。表情も真剣そのもので、ちょっと怖いのですが、そこまでやるのに、なぜ頭は白髪まじりの禿げのまま?単純な疑問でした。


 File No. 377  
contagion
[kntéidn]

接触感染、伝染病、伝染

The objective of terrorism is to create a contagion of fear and uncertainty in the minds of the survivors.
The contagion of disease is violent and rapid, while that of health is extremely weak and slow.

猛威をふるうSARS、早く終息して欲しいものです。伝染病にもいろんなパターンがあるようですが、contagion といえば、主に、直接あるいは間接的に接触することで感染するものを指すようです。伝染するのは病気だけではありません。「笑う」というタイトルのショートストーリー。何のことはない、その理由も書かずに、可笑しくて笑う人ばかりを描写したもので、「アハハハ、ウワッハッハッハ」など笑い声が大半を占めている。でも、読んでいるうちに、なぜかこちらも可笑しくなって、笑いが止まらなくなった… といった笑い、恐怖、絶望感などいろんな伝染に使えます。そうです、笑う門には福来る、みんなで笑って、笑って、笑いましょう!



 File No. 376  
subservience
[sbsr:vins]

卑屈、追従、服従

The leader requires subservience from their members.
Favoritism tends to breed nonproductivity, subservience, and even corruption.

権力のある人物のご機嫌をとったり、お追従したり、もう見ていられないほどの「卑屈ぶり」。そういうことが本能的にできてしまう人と、できない人がいる。特に相手が「恐怖政治」を行う「独裁者」だったりしたら、命に関わってきます。こういう場合、変わり身の速さでさっと服従モードに入れる人は、ある意味、幸せかもしれません。まわりが土なら土の色、葉っぱならば葉っぱ色、時代は変わった、今日からこっちと自動的に変化(へんげ)できるカメレオンがいいのか、死んでも志を曲げない正義の人がいいのか…



 File No. 375  
flare
[fler]

燃え上がる、広がる

The captain glimpsed the explosion's flare through the front window of his ship's cockpit.
I had apologised about three times when he flared up even higher and began to shout at me.

火や爆弾などがぱあっと燃え上がったり、広がったりすることを言います。花火が夜空にぱあーっと上がるといえば、なかなか美しいものがありますが、火事や爆撃というのは、どうも感心しません。また、人間などでも、こういう人がたまにいます。いきなり、大声を上げたりして怒ったり、感情を荒げたりすることを言います。やはり、いきなりというのは、いけませんね。心臓にも悪いですし、できれば、徐々に盛り上がりながら、クライマックスという感じにして欲しいものです。ひらひら広がるフレアスカートのフレアもこれです。



 File No. 374  
exude
[izjú:d]

染み出る、にじみ出る、吹き出す

People with a personality exude an aura without having to open their mouths.
His writings do not exude intelligence, but rather they reek of arrogance and ignorance.
The pimples turn into painful blisters that burst and exude blood.

実際にビジュアル化できるかと言わてもできないが、なんとなく見えるような気がする「オーラ」。知性や人格にじみ出ているとか、逆に愚かさ軽薄さがにじみ出ているという場合もあります。年を取って、あまり良からぬ性質がにじみ出るようにはなりたくないものです。そのほか、血液や液体が染み出ているといった目に見えるものを対象にしても使われます。語源はラテン語の exsudare  sudare は「汗」のことで、汗が吹き出しているといった意味。



 File No. 373  
exacerbate
[izsrbèit]

悪化させる、憤慨させる

I think that bombs only exacerbate anger and pain and confusion and terror.
Poverty can often exacerbate illness.

「アンタなんか生むんじゃなかったわ!」と吐き捨てる母親の言葉に、「生んでくれと頼んだ覚えはない!」と答えて、ますます怒りを増長させたとか、風邪気味のところ、ショック療法を期待して寒中水泳に参加したらよけい病状が悪化した、といった場合に使います。怒り、苦痛、病状などがいっそうひどくなることを言います。ラテン語の exacerbare 「いらいらさせる」から。



 File No. 372  
dyslexia
[disléksi]

失語症

Men suffer dyslexia and other impediments in oral learning more frequently than women.
Dyslexia is a difficulty in learning to read, speak, or write.

病気や怪我によって脳が損傷した結果、起こる「失語症」という症状のことを言います。言葉を話したり理解したりする機能に障害が起こり、言いたいことがあるのに言葉が出てこない、相手の言ったことが理解できないといった症状になってしまいます。語源はギリシア語で、 dys- が「悪い、異常な」、 lexis  legein 「話す」から派生した「言葉」という意味。



 File No. 371  
logjam
[l:dm/l-]

水路を塞ぐ丸太群、行き詰まり、デッドロック

Japan might finally be trying to break the logjam on bad debts.
Fallen trees, logjams, and other debris can partially block stream channels.


log (丸太)が jam (塞ぐ)して、川の水が流れないというところから、行き詰まった状態を表します。類似語として deadlock という言葉もありますが、こちらのほうは「じっとして動けない状態」というニュアンスから来ているのに対して、 logjam のほうは、先に行こうにも遮られて行けないという意味合いがあります。先に行こうにも行けないからじっと留まるしかないのであって、結局同じことですが。こう八方塞りの状態になると、石にならない程度にじっとして、鼻歌でも歌いながら、時期を待つか… といったことも時には必要かも。



 File No. 370  
baffle
[bfl]

当惑させる、邪魔する、挫折させる

People are baffled about how such an innocent looking youngster could commit such an atrocious crime.
He knew of many of the questions people were asking, and it baffled him to find answers for them.

コストをギリギリまで押さえて出した見積が100万。ところが競合は50万で出してきた…「ちょっと待てよ」、信じられないといった、当惑した様子を言います。最近はいろんな意味で、当惑するような状況がグローバルレベルで展開する世の中です。もう、そのうちマヒしてしまい、映画でも見ているような感覚になりそうなのが怖いですね。語源はスコット(ゲール)系の bauchle 「(公然と)非難する」。



 File No. 369  
parry
[pri]

かわす、そらす、回避する

People confront you, and it's not always easy to parry their questions.
When you are attacked, you must defend or parry the attack.

「社長、じゃあ、私らはずっとサービス残業ですか?」「まあ、今日の天気は曇りだが、そのうち晴れるだろう」など、質問や攻撃などをかわしたり、そらしたりすることを言います。組織の上層部になるためには、「かわし」の技術も必要なのかもしれません。答えているようで、答えていないような、しかし、どこか含みを持たせているような、いないような… 大人になるって、ほんと、大変なことですね。語源はラテン語の parare 「準備する」。うーん、やはり、巧みにかわすには準備も必要か…。



 File No. 368  
behest
[bihést]

権威ある命令、要求

The temple was built at the behest of Emperor Seimu in 737.
He continued working until 1992 - at the behest of his partners.

 at the behest of the king というふうにイディオムで使われるのが一般的です。「このお城は、○○王の命令で造られた」など王や皇帝、政府といった権威のあるところからの命令・要請という意味で文語的に使われます。また、相手が王や権威者でなくても、友人が困ってるんで助けてくれ!といった差し迫った要請や、部下から家に電話があって「緊急なんです!」などと呼ばれて出かけるといった場面に使うことができます。語源は中世英語の bihest 「約束、誓い」。



 File No. 367  
tally
[tli]

割符、勘定、記録する

Flip a coin 10 times, keeping tallies of heads and tails.
The section is charged with overseeing employee performance, keeping tallies of leaves of absence.

もともとは中世ヨーロッパで使われていた金銭の貸借を記した「割符」の意味で、1本の棒切れに刻みを入れて金額を記録し、縦に半分に割って、それぞれ貸した側と借りている側が片方を持っておくというしくみ。そこから、もう一方と合致する「片割れ」の意味も生まれたようです。現代でも、ビジネス上の取引を記録するシステムやツールという意味で使われます。また、社員の勤怠管理をするとか、機械の性能について記録を取っておくなど、一般的に何かの記録を残すというふうにも使われます。語源はラテン語の talea 「切る」。

「割符」とはどんなものか興味のある方は、こんなサイトがあります。
 →http://www.probertencyclopaedia.com/J9.HTM


 File No. 366  
reflex
[rí:fleks]

反射作用、反射能力、思考様式

Once the reflex is formed, the mere sound of the bell substitutes the presentation of the meat.
To become a fluent reader, you must develop a phonetic reflex, not a holistic one.

パブロフの犬のように、何かの条件が発生するといつも同じ反応が起きるというのはご存知、「条件反射」 a conditioned reflex 。光に反射したり、物事に無意識のうちに反応することを言います。しかし、日本語で「反射」というだけでなく、もっと深い意味を持っているのがこの単語。その人なりに身についた考え方や行動のパターンといった意味もあります。何かの物事などをどう捉え、認識・アプローチしていくかといった態度のことで、ごく自然に、習慣的に働く「クセ」のようなものを指します。日本語ではピッタリ来る言葉はないようです。




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