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 File No. 514  
argot
[:ou]

隠語、仲間ことば

Everybody knows every industry has its own argot.
The group were speaking in some incomprehensible argot.

いわゆる「ギョーカイ(業界)」と呼ばれるところでは、普通の言葉を逆にしてしゃべる。たとえば「サングラス」は「グラサン」、「ラーメン」は「メンラー」など。どこの業界、仲間うちでも多少の「仲間ことば」というものがあり、それによって連帯感や帰属意識を強めるというわけです。MK5とかチョーMMだとか同じ「秘密言葉」を使って徒党を組んでいるだけの仲間もあるようですが、「隠語」を使うことイコール本当の人間関係とは言えないようです。語源はフランス語。従って最後の t は発音しません。



 File No. 513  
aberration
[bréin]

常軌の逸脱、精神錯乱、不品行

The device features high-resolution imaging with an aberration-corrected transmission electron microscope.
Mental aberration makes individuals act in destructive ways.
Everyone knows whether this kind of behavior is an aberration of normal behavior.

「昨日も請求書をお持ちしようと電話をかけたんですが、ゾウさんのほうがもっと好きでーすとか言って電話を切られてしまいました。」 「うむ。それで今日は?」 「今日は、お引越ししました、とか言って電話を切られました。」 「最近のあの取引先の対応は、常軌を逸しているな」というふうに、思考や行動、現象などが普通の状態から逸脱していることを言います。思考が屈折すれば、行動も逸脱し、非行や不品行となります。また、細胞など生物的機能の異常行動、天体や物理の光行差といった意味にも使われます。



 File No. 512  
racket
[rkit]

うるさい雑音、大騒ぎ、どんちゃん騒ぎ、不法な商売、仕事

There was a racket of hissing, croaking, buzzing, and chirping.
There was a racket out on the street the other night.
They are operating a criminal racket.

ゆうべはうるさくて眠れませんでした。いきなり、窓の外でドッシン・ガラガラ・ガッチャーンといった「騒々しい音」がしたかと思うと、どこかの若者たちの路上「どんちゃん騒ぎ」。かなり盛り上がり、で、アンタの「仕事」は何なのさ?といった会話も聞こえてくる。クールな仕事してんのさとか言いながら、どうもゆすりや脅迫による「不正な商売」のようだ。といった場面の中で「 」内の意味すべてに使える言葉。語源は不明ですが、テニスをするときのラケットとは別の語源です。また、「仕事」という意味はスラングで、相手の仕事を聞くときは what do you do (for life)? のほうが一般的。



 File No. 511  
peck
[pek]

くちばしでつつく、ついばむ、つつくこと

Woodpeckers that peck the wood and termites eat the wood.
She gave her a peck on the cheek and headed out the door to meet her friend.
She would peck at food, but not actually eat.

木をつつくウッドペッカー。ということで鳥などがクチバシでつついたり、虫などをついばんだりする様子を言います。しかし鳥だけではありません。クチバシの無い人間にも使われます。日本ではあまりやりませんが、「じゃあ行って来まーす」などと言って家族の頬に「チュッ」とやるあのキッスの意味や、 peck at food と自動詞として at を伴って使うと、食欲が無いのでグラタンなんかをちょこちょこつついてました、など、食べたくないが食べ物を少しずつついばむというふうに使われます。また、語源も違う別の言葉ですが、重さの単位にも peck というのがあります。



 File No. 510  
crease
[kri:s]

布・紙などのしわ・折り目、折り目(しわ)をつける

Crease the pants neatly and correctly.
Make a crease down the middle to mark the center, then diagonally fold down the right side of the paper toward the front.

日本語では「皺」と「折り目」は違います。皺は無造作にできるのに対して、折り目は直線状。文字通り「折り目正しく」という表現もあるくらいです。ところが、英語では「皺」も「折り目」も同じ単語ですましてしまう。アイロンで折り目をつける場合も、下手な人がやって余計な皺ができてしまう場合も、(結果は随分違いますが)使う単語は同じ。海外でも愛好家がいる日本の文化「折り紙」。紙の真ん中に「折り目」をつけるなど、「折る」という意味で使われます。その他、アイスホッケーなどの打者の境界線といった意味や、イギリス用法で「大笑いする(させる)」という意味もあります。



 File No. 509  
shirty
[r:ti]

ふきげんな、怒った

I asked him the tax driver to put on the mter, but he just got shirty.
Don't get shirty with your supplier, simply point out the error and tell what action you would like them to take.

真夜中の残業帰り。「近くなんですけど」と言って電車で一駅向こうの自宅まで乗ったのはいいが、「ちぇっ!ふん!」とか言って不機嫌なドライバー。こんな近くじゃ商売にならんというのか、猛スピードで飛ばす、飛ばす。で、悪いことは二度あるもので、次の機会に乗ろうとしたらまたこのドライバー。また「チッ!」とか言って走る。降りるときに皮肉っぽく「どうも!ありがとうございました!」と言ったら「ふん!しょもな!」ということでした(たぶん自分のことか?)。大阪の南のはずれのとある街に住んでいたときのこと。ということで、不機嫌、怒っているという形容詞です。主にイギリスで使われます。



 File No. 508  
grant
[rænt/r:nt]

補助金、助成金、奨学金、認可

Childcare Grant is available for students with dependant children.
Students can choose from various scholarship, grant, and loan programs.
Many small businesses get grants to start or expand a business.

動詞として使うと「許可・認可」という意味ですが、名詞として使うと、ただでもらえるうれしい「○○金」。しかし、あるお金持ちが突然、「あなたは正直者だから100万円あげましょう」とお金をくれました、といったものでなく、政府などの公的機関が「補助金・助成金」として給付するものを言います。学生なら奨学金。でも日本のものと違って返さなくて良いものを言います。同じ奨学金でも scholarship のほうは、どちらかというと優秀な成績・能力や功績に対する「報酬」として授与されるという違いがあるようです。卒業したら返済しなければならないものは a loan 。つまり借金でしかありません。



 File No. 507  
contentious
[knténs]

争いを好む、けんか腰の、議論の余地・可能性のある

Sometimes we have to deal with a contentious person who persists in starting arguments.
Students investigate a variety of sources, some of which may be of a contentious nature.
The state's new rules governing greenhouse gases will be a contentious issue for the industry.

何かにつけ、人の意見などに異論を唱える議論・けんか好きな人。競争心というか、自分が他の人たちに比べて優位だということを(実際がどうかは別にして)アピールしたいという心理があるようです。また、「動きやすいので男性も女性もみなスカートをはくこと」といった新しい会社の規則は、いろんな議論(反論)を巻き起こすだろうといった「議論の余地や可能性がある」事柄などを表現するときに使います。語源はラテン語の contendere (con + tendere) で「徹底して伸ばす」といった意味。やはり一種の徹底して追及するこだわりがケンカ好きのエネルギーの源か。



 File No. 506  
bonanza
[bnnz]

大当たり、大もうけ

Indian manpower exporters expect a bonanza in the reconstruction of the ravaged oil-rich country.
Many private schools have received a bonanza from the government.

鉱山などで大量の金などが出ることを言います。そこから転じて、ある映画が大ヒットしたなど、巨額の収益や報酬のことを言います。語源のスペイン語では「穏やかな海・繁栄」といった意味もあります。スペイン語の前は中世ラテン語で、さらにその根元のギリシア語では malakia 「緩やかな」という言葉。そこから  malacia としてラテン語に入ったが、当時 malus という語幹を bonus に置き換えるという傾向があり、 bonacia になったということです。ちなみにラテン語では malus は「悪い」、 bonus は「良い」という意味になりますから、置換えの裏にはそこら辺の事情があったのかもしれません。



 File No. 505  
grid
[rid]

格子、網、碁盤目

Some say that security is not yet ready for commercial Grid Computing over the Internet.
The nation's entire northern electricity grid collapsed for a day.
Ancient cities in Japan feature a grid of streets.

古いところでは唐の都に倣って建設された平城京や平安京の道路網。現代になると、各家庭に電気を届ける電力送信網 electricity grid など網状のものを言います。さらに最近ではグリッド・コンピューティング。  SETI(「地球外知的生命探索」)プロジェクトではすでに採用されている技術で、蛇口をひねったらいくらでも自由に使える電力や水道のように、コンピュータのパワーが使える。自分のパソコンがなくても、パソコンの能力が低くても大丈夫。つまり、発電機がなくても電気が使えるのと同じ理屈で、そのうち、スイッチひとつでお部屋の壁が画面に変身。リモコン操作で宇宙人とテレビチャット… なんてことに。



 File No. 504  
keepsake
[kí:psèik]

記念品、形見

When you give a keepsake, make sure you share the story behind it.
This keepsake box will last for many generations!
These items will become a family keepsake now and for generations to come.

誕生日や記念日に贈るプレゼント。先着10名に500円プレゼントとか、抽選で年間肩たたき券とかいったアイデアのプレゼントもいいのですが、大切な家族や友人なら記念になるようなものを―というときの「記念になる贈り物」を言います。後々にその人を思い出す「よすが」となるような物となるような贈り物で、「形見」ということもできます。 a keepsake box というと記念の品々を収めておく専用の箱。日本なら適当におかきやキャンディーの缶に入れておいて、何年か経ったときに「あ?こんなところにこんなものが…」という感覚ですが、日本人というのはあまり「過去」を大切にしないのかもしれません。



 File No. 503  
pamper
[pmpr]

欲求を満足させる、甘やかす

Don't pamper a child with too many sweets.
Pamper your customer with these first-class services.
Here are some great ideas of things you can do to pamper yourself.

今では使われませんが、美味しいものをお腹一杯食べさせるというのが元来の意味。相手の欲求や希望を必要以上に満たしてやるというニュアンスがあります。同じ「甘やかす」でも、 spoil という言葉がありますが、こちらはその人間自体をダメにしてしまうということで、より深刻。あまり pamper が過ぎるとついに spoil することになるといった感じでしょう。その他、自分の欲求や好みを満喫させる、お客さんを徹底的に喜ばすといった大人の贅沢気分を味わわせる意味でも使われます。



 File No. 502  
quick
[kwik]

生身、真髄

You may be hesitant to trim your dog's nails because you're afraid of cutting the quick of the nail.
The old man's quiet voice quickly and softly cut to the quick of the matter.

今日は3分でご飯を食べましたなど、「速い」という意味だけではありません。サンダルの金具が当たって親指の生爪を剥がしてしまいました、と聞くだけで痛そうな爪の下などの「生身」。敏感で痛そうな肉の部分を言います。昔は「生き物」といった意味があったことから、この意味が残っているようです。また、 get (cut) to the quick of the matter で、物事の中心・心髄・核心といった部分に触れるという意味になります。語源は古英語の cwicu 「生きている」。



 File No. 501  
underpin
[ndrpín]

支える

The owner will likely have to raise the building and underpin the foundation.
We need scientific principles that underpin this theory.
This is an evidence that might underpin the assertion that the truth is out there.

「20年後には地球に火星人がやってくる」「博士、なんでそんなことがわかるんですか?」「うん、最近世界のあちこちでチュパカブラが出現している。」 この事例が該当するかどうかは別にして、ある説や主張などを証拠や現象で支えるという意味で使われます。また、そういった比喩的な用法だけでなく、もっと物理的に「支える」という意味でも使われます。最近地震が多いので、建物を補強するために土台を下支えする工事をしています、というふうに使われます。まさに「縁の下の力持ち」。何事にも「土台」という支えがなければ砂上の楼閣、絵に描いた餅というわけです。



 File No. 500  
yen
[jen]

強い要望、あこがれ、好み

Let's pretend that you have a yen for a homemade Japanese niku-jaga. Her yen for working abroad is perhaps a legacy of those early years spent in the U.S.

今日の円の換算レートは?というときの yen だけでなく、あれが欲しい、こうしたい、あれが食べたいといった「強い欲望」を指します。死ぬまでに一度宇宙旅行に行きたいとか、ぜひワニの肉を食べてみたいとか、100ヶ国語マスターしたいとか、欲求は何でもいいのですが、それに対して強い思いを持つことを言います。語源は、広東語のイン・ヤンで「アヘンを欲しがる」という意味の言葉が、英語の yen-yen という隠語になって入ってきました。切望しすぎてアヘンのようになってもいけません。宇宙がダメなら海外、ワニがだめならトカゲくらいにして適当なところで手を打つのがよいでしょう。



 File No. 499  
insouciant
[insú:sint]

むとんちゃんくな、無関心な、のんきな

The story represents the innocence and insouciance of childhood.
People are shocked by the Government's insouciance about global warming.

「ええっ!こんなときにあなた、会社辞めてきたの?」「オレには夢があるんだ」「そんなこと言って明日からどうして食べていくのよ?子供の養育費だってかかるのに!」「ま、なんとかなるさ。金は天下の回りものっていうじゃないか」といった「のん気な」お父さんのことを形容するのに使える言葉です。環境問題や健康管理に無関心であるなど、ある人たちから見れば「ええっ?」と思うような無頓着な人もいます。語源はラテン語の sollicitare 「不安にさせる」がフランス語に入り soucier 「心配させる」となり、それに否定の in が加わって「心配しない」といった意味になりました。あまり無頓着なのも困りますが、夢は失いたくないですね。



 File No. 498  
wad
[wd/wd]

柔らかいものを丸めたもの、詰め物、丸める、詰め物をする

He reaches into the paper bag he holds, pulls out a wad of money.
The lift doors opened and a wad of people pushed and squeezed through the doors.
You can remove it with a wad of cotton moistened with water.

ティッシュやコットンのような柔らかいものを丸めたもの。しかし、それだけではありません。札束をくるくるとロール状に丸めたもの、人間をひとくくりに考えて小さな集団というときにも使います。丸まっているわけですから、量的にもひとつやふたつというわけでなく、「かなりの(まとまった)量の〜」という意味もあります。また、スラングで shoot one's wad と言えば、有り金をすべて使い果たしてしまうという意味になりますが、これはあくまでも教科書的説明。スラングには必ずといっていいほど裏の意味があるのでご注意。積極的にこちらから使う必要はないでしょう。詳しくはこちらのサイトへ。
http://www.notam02.no/~hcholm/altlang/ht/English.html


 File No. 497  
heft
[heft]

重量、重み、持ち上げる、重さを量る

The readers wanted something with heft: they wanted to be moved and touched.
Letterhead and matching envelopes should have a pleasant amount of heft.
The new manager carries a lot of heft.

重さ、重みという意味で使われますが、物理的な重さだけではなく心理的な重さも表します。子供向けにして重すぎるハリー・ポッターの本の重さとか、一人で運ぶのが大変な「あきたこまち」の袋といった物理的な重さはわかりやすいのですが、わかりにくいのが、人物を形容する場合に使われる「重み」。いかにもどっしりしていて目方も重そうな人だが、人間の中身は驚くほど軽薄だったり、逆に、風が吹けば飛ぶような小柄・痩せ型の人だが、人物の力量はずっしりと重みがあるなど、見かけと中身が一致しないこともよくあります。動詞として使われる場合は、重さを量るという意味。



 File No. 496  
yank
[jæk]

ぐいと引っぱる、ぐいと引っぱること

The dentist yanked the patient's tooth out so hard.
The hall door is heavy, so you really need to give it a yank.

「チーフ、ドアが開かないんですけど」「力を入れて引っぱるんだ」「引き出しも開かないんですけど」「力を入れて引っぱれば開くよ」「トイレの水が流れないんですけど」「紐を力いっぱい引くんだ」「ここじゃ力ばかり使わなきゃならないんですね」「仕方ないだろ?古い建物なんだから」というふうに、力や勢いをつけて何かを引っぱることを言います。「力を入れて引っぱること」という名詞としても使われます。語源は不明。



 File No. 495  
trickle
[tríkl]

したたる(らせる)、少しずつ流れる(流す)、したたり、細い流れ

A hose is set to trickle water slowly into the soil.
I felt sweat trickling down my nose.
Venture capital funding stream slows to a trickle.

荒れた唇の皮をむしっていたら血がしたたり落ちてきましたとか、暑さの中で草むしりをしていたら額から汗が流れてきた、あるいは、可愛そうなお話を聞いて、思わず涙が頬を伝わってきた、といった液体状のものがしたたり落ちるといった場合に使います。語源は、水滴などがポタリ、ポタリと少しずつ落ちる音に似ていることからできた言葉のようです。名詞として使えば、資金などが少なくなって、「細い流れ」になってきたというふうに使われます。



 File No. 494  
zap
[zæp]

やっつける、いきなり動かす(動く)、テレビ画面をリモコン操作する

The recording machine enables you to see your favorite movie with zapped commercials.
The hero grabbed the gun and zapped the villain.
Mother zapped back into the shop to find her daughter.

ヒロインが悪者たちをレーザーガンで「ビュンビュンやっつける」アクション・ムービー。ちょうどいいところでコマ―シャル。思わず「リモコンでコマーシャルを早送り」。ふと気づくと、あら、ガスコンロにナベをかけたまま。大変!ということで台所に「ダッシュで駆け込み」、セーフ。ふと見ると、昨日セットしていたネズミ退治商品で、家中のネズミが「撲滅されている」。可愛そうだが仕方ない。「 」内のすべてのシチュエーションに使える言葉です。スピードや力を伴い、対象とするものを取り除いたり、破壊したりという意味があります。また、リモコンを使ってテレビやビデオ録画のコマーシャルを飛ばすという意味もあります。




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