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 File No. 679  
racy
[réisi]

きびきびした、活気のある、きわどい、本場独特の

It is a racy , strong wine containing fine fruit-driven acidity, appearing nicely dry and elegant.
The car is a racy ride with great performance capability but it isn't a gas-guzzler.

活気や情熱、ピリッとくる刺激などでいっぱいになったような状態を表現する言葉で、聞いているだけで「クラクラ」来そうなニュアンスがありそうです。活気のある都市、きびきびした文体、きわどい小説やドラマ、そして、ワインやわさびなど特有のあの味とか香り、大阪特有の派手さなど、対象となる場所やモノなどが持つ独特の性質を持っているという意味になります。語源は「人種」というときの race で、特有の性質・特徴を持ったグループという意味があります。



 File No. 678  
pittance
[pítns]

すずめの涙、わずかな報酬、はした金

His widow was left with twin sons and a pittance of a pension.
If you only receive a pittance from the government it is good to supplement your diet.

多大な労力・貢献に対する「すずめの涙」ほどの報酬。よくある話です。しかし、今の世の中、いちいち腹を立てていてもキリがありません。いっそのこと「すずめ」の視点で金額を見て納得しておくか、社会に「貸し」(世俗的な金銭では表わせない高尚な「貸し」)を作っているんだから、目には見えないがそのうちきっと良いことがあるぞ!と楽しみにして暮らす。それとも人生を投げ打って「大改革」を起こすしかありません。語源は中世ラテン語の pietantia 「慈善的な」。少ないお金も「慈善」なら、少ないお金で納得するのも「慈善」か。



 File No. 677  
abhor
[bh:r]

忌み嫌う、嫌悪する

Saying she abhorred the terrible atrocities, she stressed that respect for human rights is universal.
He abhorred all forms of authority, but loved ice cream and walks in the mountains.

相手の気持ちも考えずに偉そうに上からモノを言う人を見ると「許せない!」という嫌悪感を感じますといったかなり強い嫌悪を表します。 hate よりも程度が強く根も深そう。感覚的に「わたしはイヌが好きでネコは嫌い」といった軽いノリではなく、ネコを見ただけで髪の毛が逆立ってくるとかじんましんが起こるとか、実際こういった現象で現れるかは別にして、「嫌い」の程度は並大抵ではないわけです。語源から見ても納得。中世英語の abhorren はラテン語の abhorrere から。分解すると ab 「離れる」+  horrere 「震える」ということで「恐ろしさで震えあがる」といった意味。



 File No. 676  
harp
[h:rp]

ハープ、 (on)  ぐちぐち言う

She harped on about how smoking are damaging my health.
Don't harp on people for making decision you do not agree with.
Don't harp on your mistakes -- Everyone makes them.

今日の楽器は竪琴です、というときのハープ以外に on を伴って、「くよくよする、ぐちぐち言う、同じことを繰り返し言う」という意味があります。「○○系○○系アミノ式」などと何度も繰り返すCMや、「ああ信じた自分がバカだった」とことあるごとに繰り返す。おお、まだそこにこだわっていたかと思わせる執念。電話するたびに子供の健康を心配するあまり、「野菜食べたか、飲め飲め豆乳、ガン予防にはキノコ類」と繰り返す母親は農協が好き。



 File No. 675  
inquisitive
[inkwíztiv]

詮索好きな、うるさい

She was inquisitive, always curious about what people had to say.
The human race is inquisitive about other people's lives.

「ああら、洋子ちゃん。彼とはどう?」「最近別れたんです」「あらまあ、どうして?」「彼って束縛しすぎるんです」「え?束縛しすぎるってどういうこと?」「友だちと旅行に行くって言ったら誰が行くのかリストを出せとか言われて…」「あらあ、まあ、旅行?いいわねー。で、それでどうしたの?」などと延々と続く質問シリーズ。好奇心もここまで来ると迷惑と紙一重、異常なほどに知りたがることを言います。こういった詮索エネルギーをどう使うかが、将来学者になるか、うるさいオバサンになるかの分かれ道。



 File No. 674  
tingle
[tíl]

ひりひり・うずうずする(感覚)、うずく

He tingled with the excitement of the chase.
When eaten alone the leaves will give a tingle in the mouth.
I was relaxed while peppermint oil tingled my toes.

ペパーミントの小さな粒、口に入れたとたんにキーンと広がるあのセンセーション。面倒くさいのでまとめて4粒入れたら口じゅうヒリヒリ、思わず吐き出してしまったということも。刺したり突くような感覚を言い、味などが刺激的とか、アクション映画を見るとぞくぞくしますとか、ある種の音楽を聞くと身体がうずうずしてつい踊り出してしまいますというときのスリル感や興奮感のこと。語源は中世英語の tinklen 「鈴などがリンリンなる」。



 File No. 673  
dilate
[dailéit]

瞳が広がる(広げる)、膨張する(させる)、詳しく述べる

The drug may also be used to dilate the pupils for eye examinations.
But I need not dilate upon these subjects any further.

ビックリしたり感心したりして目を大きく開くことを従来の言い方では「目をみはる」などと言いますが、最近では「目が点になる」といった表現が生まれてきています。実際は目が小さくなるわけではないのですが、「点」になることでビックリ度も増します。ということで、驚いたりしたときに目が大きく見開かれることを言います。それ以外にも、医術などで瞳を大きく広げたり、血管や気管支を拡張したりするという意味があります。また、 dilate upon  upon  on を伴って詳しくコメントするという意味になります。語源はラテン語の dilatare 「大きく広がる」。



 File No. 672  
smug
[smΛ]

ひとりよがりな、自己満足した、気取った

He is smug, self-righteous, and eager to assign blame for every little thing.
Some others, from a smug attitude of "I know all I need to know."

とある南の孤島で幸せに暮らしていた未開部族。そこへやってきた先進国の人たち。こんな原始的な生活をしていてはいけない、もっと人間としての尊厳を、可哀想な彼らに文明を!などと「使命」を感じ、ジャングルを切り開き、文字を教え、金儲けの意識を植え付けた。自分の考えがいつも正しい、自分はすべて物事を知り尽くしていると信じて疑わない独りよがりの人を形容するときに使います。客観的に見ると「放っておいてくれ」「とんだ勘違い」、でも本人はいくら言われても気づかないという場合が多いようです。その他服装などが気取ったという意味もあります。語源は中世低地ドイツ語の smucken 「服を着る」。



 File No. 671  
warp
[w:rp]

曲げる、ひずませる、ひずむ、ねじれ、縦糸

The door was burnt and almost everything inside was warped and deformed by the fire.
He always moved at warp speed in the office.

「キャプテン、敵が後方に姿を現しました」「よし、ワープスピードで逃げよう」とか、時間のひずみをくぐって異次元の世界へ行ってきましたなど、SFの世界でよく使われる言葉ですが、「曲げる、ひずむ」といった意味。その他、熱でドアがねじれてしまったとか、彼は性格が歪んでいるといった意味でも使われます。また、織物で言えば「縦糸」、その反対語は woof 「横糸」。語源は古ノルド語の verpa から古英語の weorpan 「投げる」へ発展。ちなみに warp speed という言葉は1960年代のテレビシリーズ Star Trek によって広まりました。



 File No. 670  
alliteration
[lìtréin]

頭韻法

The matching or repetition of consonants is called alliteration, or the repeating of the same letter (or sound) at the beginning of words.
The ancient poets often used alliteration instead of rhyme.

「チーフ、こんなのどうですか?『見て、見比べて、見定める』」 「うん、頭韻法ってやつか。もうちょっとひねりが欲しいな」というわけで、単語の頭を同じ音にして韻を踏むという修辞法のことを言います。英語なら、例えば、 "Smart, Smooth and Small" といった表現がそれに該当します。昔は詩などでよく使われていましたが、最近では広告のキャッチフレーズなどに使われます。語呂が良く、人々の頭の中にカンタンに記憶させようという商業主義的な意図が見え隠れしています。語源はラテン語の litter 「文字」に接頭辞の ad 「〜に対する」が結合したもの。



 File No. 669  
cos (coz)
[kz]

なぜなら

Cos I need you and you need me.
Only answer if u know for sure cos I want 2 know for real now.

日本語が乱れてきたと言われますが、英語も例外ではないようです(?)。 because を略して cos 、または coz とも書きます。「私」を意味する "I" も最近、小文字で書く人もいます。 "you" などは "u" 、不定詞 "to" は「2」になったりで、日本語の「4649」(よろしく)と同じノリ。とは言え、完全な「口語」の世界のことで真似をする必要はありません。まさに言葉は変わる。いつの時代にも「最近、言葉が乱れ始めている!」という人たちがいて、それでも変化し続けて来た言葉。その証拠に、今では「拙者、○○と申す」「おぬし、なかなかできるな」といった話し方をする人はいません。



 File No. 668  
symbiosis
[sìmbióusis/-baióusis]

共生、共存、共同生活

The bird and the rhinoceros have a symbiotic relationship that is mutually beneficial.
A symbiotic relationship is when two organisms of different species "work together," each benefiting from the relationship.

共生というからには、双方にメリットがなければ意味がありません。また、どちらかと言うと互いに異なった性質や種類のものが共存する場合に使われます。生物の世界ではよくあることで、犀と鳥、アリとアブラムシなどが当てはまります。最近人間の世界で流行っている結婚適齢期を過ぎた大人が両親といっしょに住むのとは違います。生活費を負担するわけでもなく、家事もせず、給料などもすべて自分の楽しみに使う、文字通りお気楽 parasite 「寄生」生活。共生とは逆の意味になります。語源はギリシア語の symbiosis 「共に生きる」。



 File No. 667  
advocacy
[dvksi]

弁護、支持

Advocacy is defined as active support of a cause, idea or policy.
Such journalism can be criticised as advocacy journalism as it allows the reporter to become involved with the audience.

第三者の視点に立ってその人(たち)の代わりに立場や考え方を弁護・支持することを言いますが、公式な場所や政治、思想、ジャーナリズムといった場面で使われることが多い言葉です。両親が夫婦ゲンカをしたときは、朝ごはんも作らず、昼間は近所の主婦仲間とランチしているお母さんより、毎日お昼はコンビニのおにぎりで遅くまで働いているお父さんを弁護します、といった日常的なシーンではあまり使われません。  advocacy journalism というと他者に成り代わって考え方・意見などを説明したり、述べたりする記事や報道活動を言います。



 File No. 666  
rind
[raind]

果物の皮、樹皮

Use all of the rind of a lime or lemon or half the rind of an orange.
They have no sort of clothes but a piece of the rind of a tree tied like a girdle about their waists.

オレンジ、夏みかん、柚子(ゆず)、レモン、ライムといった柑橘(かんきつ)類のいろいろ。ジャムにするとマーマレード、お風呂に浮かべると柚子湯… ということで通常、固い果物の皮を指します。以前に取り上げた zest とも同類語。その他、固い皮と言えば木の皮。民芸品を作ったり、腰に巻いてみたり…(なんてこともないでしょうが)、屋根を葺いたり、染料を取ったり、昔から生活の知恵でいろんな活用法があったようです。中身のみかんを食べて終わりではなく、皮まで利用するというのがモノの命を生かすこと。しかし、忙しい現代社会、そんなことをやってる余裕はないようです。語源は古い高地ドイツ語 rinda 「木の皮」。



 File No. 665  
fashion
[fn]

手で作る、形づくる

When he was a child he fashioned many beautiful things from wood and stone.
The documentation is well fashioned and evaluations are excellent.

今年の流行はピンクです、というときの fashion だけでなく、「作る、形づくる」といった意味があります。機械などで自動的に大量生産というのではなく、想像力や技巧、器用さなどを活用しながら手作りで作るというニュアンスがあります。語源は中世英語の facioun 「形づくる」。さらに遡れば、ラテン語の facere 「作る」から中世フランス語の façon に。もともとは「作る」という意味から「独特のやり方・スタイル」という意味ができてきたようです。



 File No. 664  
fathom
[fðm]

ひろ(深さの単位)、深さを測る、見極める、見抜く

People have been trying to fathom out the mysteries of the whale's song.
You'll be able to fathom out not just yourself, but people around you.

水深など深さの単位で、 1 fathom 「1ひろ」は6フィート、つまり1.83メートルになります。また、 fathom out  out をつけて、人物や問題などの本質を見抜くとか見極めるという意味になります。単純な人や事柄はわかりやすく対処するほうもラクですが、なかには、とうてい理解の及ばない人や、どうしてこうなるのか理解不能で、ただ振り回されるしかないような難問もあり、世渡りのむずかしさを感じざるをえません。語源は古英語の fathm 「伸ばした腕」。さらに遡れば、古ノルド語の fathmr 、ラテン語の patere 「開いた」、ギリシア語の petalon 「葉」など。



 File No. 663  
comedown
[kmdàun]

おちぶれ、転落、期待はずれ

It was quite a comedown for a man who fancied himself the descendant of the great kings.
The job he found was a comedown in a lot of ways.

栄枯盛衰の言葉どおり、栄えるものはいつか滅びるということで、時代が変われば人の運命も変わるのか、10年前は飛ぶ鳥を落とす勢いで何をやっても成功続き、豪邸に住み、贅沢な生活をしていたあの人もいまは… というふうに地位や権威が落ちることを言います。高いところにいるからおちぶれることもあり、転落することもあるのであって、もともと低空飛行ならこれ以上落ちることもないというわけ。やはり、どんな状況になっても強いのは、物質的には質素で、精神的には豊かな生き方なのかもしれません。



 File No. 662  
sober
[sóubr]

しらふの、自制心のある、冷静な、地味な、酔いをさます、落ち着かせる

The president made a sober presentation to the nation on the costs of reconstruction in the victimized area.
This is a sober and sensible book.

受験英語で覚えたこの単語の意味は「しらふの」だけ。しかし、実際には「酔っ払った」に対する「しらふ」という意味だけではありません。つまり、「しらふ」であっても酔っ払い相手に感情的になってケンカしたりすれば、結局は同じレベルで、 sober とは言えません。ちょっとしたことですぐ感情的になって取り乱したり、怒鳴ったりすることもなく、沈着冷静、自分の感情をコントロールできる性質を言います。色で言えば赤や黄色、ピンクといったチャラチャラした色ではなく、地味で落ち着いた色。語源はラテン語の sobrius が中世フランス語に入り、中世英語の sobre になりました。



 File No. 661  
cistern
[sístrn]

水だめ、貯水タンク

It is difficult to get water from another source if you run out of water in the cistern.
Once the supply has been stopped, the water in the cistern itself can be removed by flushing the WC.

ひと口に水と言ってもいろいろ。雨水や飲み水、そしてトイレの水。そういったいろんな水を貯水しておくタンクのことを言います。さすがに雨水をそのまま飲んだり、トイレ用の水を飲み水として使ったりということはできませんが、雨水をトイレの水に使うのは節約にもなり良い方法です。語源はラテン語の cisterna で、元は cista 「箱」という意味。ちなみにヨーロッパなどの水洗ボタンは固くて押すのに力が必要な場合があります。日本のトイレのように軽やかではありません。壊れるかと思われるほど力いっぱい押さなければ水が流れず、トイレに行くにもエネルギーが必要。



 File No. 660  
trite
[trait]

陳腐な、ありふれた、平凡な

World peace is a trite phrase, but is something that has never been realized.
It has become a trite saying, but true: "Seeing is believing."

「チーフ、こんなタイトルどうですか?『わたしだけの、わがまま旅行』なんて。」「なんだ、そんなの、使い古された表現で新鮮味がないよ。」 最初は画期的なものもいずれは平凡になっていくというのが世の常。というわけで、長い間使われたりしたために、もはや新鮮さもなく、独創性も感じられず、陳腐化してしまった様子を表します。絶えず新しいものを提供し続け、独創性を持ち続けると言うのはなかなかむずかしいもの。そういったスローガンを掲げているところに限って体質は旧態依然というパラドックスもよく起こります。語源はラテン語の tritus  terere 「擦り切れる」の過去分詞。




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