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 File No. 960  
high-tail
[haiteil]

一目散に逃げる

Before he could be brought to trial, he hightailed it back to his country.
I'll miss my flight if I don’t hightail it out of here right now.

ヤバイ!と感じたら即逃げる、いますね、こういった要領の良い人。問題が起こったりして、みんなで悩んでいるときに決まってひとりだけいない人。かと思えば、いつも逃げ遅れてひとりだけ貧乏くじを引いているような、潔く、心の広い人もいます。とは言え、身に危険が迫っているときは一目散に逃げるという能力も鍛えておく必要がありそうです。動物などが逃げるときに尻尾を立てて走る様子からこういう意味になったとか。また、単純に猛スピードで動くという意味でも使われます。hightail it  it を伴うのが普通。


 File No. 959  
booty
[bú:ti]

戦利品、獲得

The treasure was the booty from the war.
Rome had been accustomed to bringing the booty home.

戦争で打ち負かした相手から無理やり奪って来る「戦利品」という意味があります。人類の歴史が始まって以来、数え切れないほど繰り返されてきた略奪、戦争に勝ったからといって人のものを勝手にいただいてくるというのはどうも腑に落ちません。人間のあさましさや野蛮さがよく出ている例です。語源は中世低地ドイツ語の bute 「交換」。同じスペルで語源が別の booty という下品な意味を持つ単語もありますので、積極的に使う必要はないでしょう。


 File No. 958  
rote
[rout]

機械的なやり方

Some people say learning by rote doesn't make sense.
Don't just do it by rote, but really think about it.

知性をほとんど使わずに、お決まりの動作などを機械的に繰り返すことを言います。学校時代によくやった方法で、日本人は丸暗記が好き、というわけです(一概には言えませんが)。また、毎朝起きて、顔を洗い、パソコンの電源を入れる… といったルーチン作業の意味もあります。機械的な営み自体には何の楽しさもなく、「おお!今日もパソコンが元気だ、よかったなあ」なんてことはありませんが、逆にこういった当たり前のことができなくなると、「パソコンが立ち上がるということはスゴイことだったんだ」と気づいたりします。単独では使われず、 by rote 「機械的に」あるいは rote learning 「丸暗記」など熟語として使います。


 File No. 957  
zeitgeist
[tsáitgàist]

時代精神

Efficiency and competition are the zeitgeist of the recent business world.
Shakespeare expresses the zeitgeist of the Elizabethan times.

良い大学に入り、大企業に入り、転勤も残業もいとわず、言われるがままに素直に働いていれば会社が一生めんどうみてくれるというのがかっての経済大国日本。これからは、自分に人にはできない何ができるのか、自分で開拓していかなければならない時代になってきました。「大変な時代だ」と思うか、「おもしろい時代になってきたぞ!」と思うかがまさに分かれ道。ということで、ある時代や世代に一貫して流れる精神、特徴といった意味があります。語源はドイツ語の Zeit 「時代」 +  Geist 「精神」。


 File No. 956  
loophole
[lu:phoul]

(城壁の)銃眼、抜け穴

The walls and the gates are incorporated a number of loopholes used to attack at the enemies.
Many people take advantage of a loophole in the existing tax law.

洋の東西を問わずお城の壁にある窓のような穴で、攻めて来る敵を迎え撃つという目的があります。武器の種類、大きさ、目的に合わせていろんなサイズがあり、形も異なるのだとか。敵を攻撃するだけでなく、新鮮な空気を入れたり、光を取り入れたりするための「穴」という意味でも使われます。また、頭の良い人たちが、すいすいと抜けておいしい成果を得たりする法律の「抜け穴」。もちろん、不正は良くありませんが、物事はあまりがんじがらめにするより、ちょっとだけ「逃げ道」があるのがいちばん良いのかもしれません。


 File No. 955  
shroud
[raud]

覆い(う)、帳(とばり)などの薄い布、経帷子(きょうかたびら)

The statue stood covered in shroud, was finally unveiled to the delight of those in attendance.
The tower of the building was shrouded by billowing smoke.

式典などで一般公開される銅像などに被せてある白い布や、死体を埋葬するときに包む経帷子という意味。その他、機械などでブレードやファンを覆うカバーや、船のマストに使う横静索(シュラウド)という意味もあります。また、動詞として使うと、布などで覆うという場合や、辺り一面、白い雪に覆われているとか、比ゆ的に、わたしは希望と喜びに包まれています、などという表現として使われます。語源はスカンジナビア語源の skrud  「洋服」から古英語の scrud 「服」に。


 File No. 954  
kabob, kebab
[kbb]

カバブ (野菜と肉の串焼き)

The restaurant serves kabobs with cooked rice pilaf.
There is a kebab shop on the main street.

「これって、獅子とカバと豚の肉?」などとオヤジさんたちが思わずジョークを言ってしまいそうになる料理「シシカバブー」のことで、日本でもすっかりお馴染みになりましたが、細切れにした野菜や肉を串刺しにして焼いたものを言います。素材をマリネ(酢漬け)にしてから焼くのがポイントで、酢漬けにすることで、脂身の少ない肉でも焼いたあとに固くならないのだとか。 shish kabab とも言い、語源はトルコ語のsiskebap sis は「串刺し」を意味し、 kebap は「あぶり焼きした肉」。また、 kabob には、 kabab  kebab などいくつかのスペルがあります。


 File No. 953  
largesse
[l:rdés]

多額の祝儀、 気前のよさ、寛大

There's no real justification for accepting such a largesse from any company.
His accomplishments have been due to a largesse of enthusiasm and perseverance.

「少ないけど祝儀や、取っとけ」と親分が子分に封筒を渡す。開けてみるとなんと100万円が…!「お、親分、こんなにもらっていいんっスか?」 「いや、お前にはこれからも働いてもらわんといかんしな。」 「くくっ… すんまへん…」などということで、気前良く、多額のお金をポンと渡す「贈り物」のこと。大企業などが行う政治献金といった意味もあります。しかし、「ただ」ほど高いものはなく、決して「ただ」ではありません。困ったときに便宜を図ってもらうという暗黙の了解があるのは言うまでもありません。お金以外にも「寛大な心」とか「多大な情熱」というふうに使われることもあります。語源は古フランス語の large 


 File No. 952  
bigwig
[bí]

おエラ方、大物

I had a chance to meet a corporate bigwig the other day.
Her father is a bigwig in the town.

文字通りの意味は「大きなかつら」。しかし、実際には、おエライさんたちが大きなかつらを被っていたりするといろいろと大変。第一、半導体の工場見学などでは特注の大型帽子が必要になります。ということで、17世紀のヨーロッパでは、重要な人物はみなかつらを被っていました。それも時が経つにつれて、かつらはだんだん大きくなり、被っているかつらが大きければ大きいほど、その人は「大物」ということになるわけで、なかには、かつらが大きすぎて背中や肩が隠れたりするほどだったとか(?)。現代でも映画の法廷シーンなどで、モーツァルトかハイドンかと思わせるようなかつらを被った裁判官などが出てくることがありますね。


 File No. 951  
buckle
[bkl]

バックル(締め金)で締める、曲げる、屈する

It is not a good idea to use a buckle collar on your pet.
Once he was admitted to the college, he buckled down to his studies.

ベルトなどを留める金具であるバックルを指します。動詞として使うと、バックルを締めるという意味の他に、buckle down to で「精力的に取り組む」といった意味や、 buckle under pressure など、圧力などに屈するという意味があります。その他、麦や稲の穂が強い風に吹かれて曲がっているというように、何かの外的要因の影響で曲がるという場合にも使われます。語源はラテン語の buccula で、bucca 「頬」の縮小辞。ところで、なぜ「留め金」の語源が「頬」なのか(頬っぺたが痛いのでは)と不思議に思ってしまいますが、なんでも頬のあたりで固定させるようなヘルメットの紐のことを buccula と呼んでいたようです。


 File No. 950  
hilarious
[hiléris/hai-]

ひどく陽気な、浮かれた、おかしい

Even though I really dislike the show, I thought this little comic was hilarious.
They are hilarious people and always make you feel welcome and happy.

なんともお寒いダジャレなどではなく、大ウケにウケて、まわりの人は皆大爆笑。笑い方も意味を含ませた「うふふふ…」とか皮肉を感じる「イヒヒヒ…」などではなく、「うわっはっはっは…」といった「あ」行を多く含む笑い方になります。コメディアンなどがめちゃくちゃ面白くて笑わせるといった意味や、あのグループは文字通り「あ」行の笑いが絶えずに盛り上がっているとか、今日の彼はちょっと浮かれすぎといったご陽気な様子を表現します。語源はギリシア語の hilaros 「陽気な、喜んだ」。


 File No. 949  
gravy
[réivi]

グレービーソース、楽に得た金、あぶく銭

Here's a tip on how to get on the gravy train.
Cook gravy over medium heat, stirring often, until thickened.

棚から牡丹餅(ぼたもち)、甘い汁(うまい汁)を吸うというときの、牡丹餅や甘い(うまい)汁に当たるのがこれ。本来の意味は肉を料理したときのコクのある美味しいスープのことですが、ちょっとよからぬ方法などで得た収入という意味もあります。また get on the gravy train と言えば、たいして努力せずに収入を得るということで、日本語の「甘い汁を吸う」などと同様な使われ方もするようですが、「ラクしてお金持ちになるには」という程度のニュアンスで使われる場合もあります。語源は中世フランス語の grané 「ソース」の n がスペルミスで u に変わり、とうとう v になったのだとか。


 File No. 948  
lame
[leim]

足の不自由な、(説明・議論などが)不十分な、 時代遅れの(人)

He coughed and his lame arm troubled him.
"Science without religion is lame; religion without science is blind." --Albert Einstein

身体のどこかの状態が悪く、自由な動きをすることができないことを言います。足が不自由だという意味で使われることが多いようです。その他、証拠などが不十分であるという意味や、ある水準に比べて弱い、劣っているなどの意味や、俗語で時代遅れといった意味もあります。また、 a lame duck と言えば、職務が今期で終わる大統領や組織の人員など、次の新しい組織が正式に発足するまで職務を継続している人を指します。語源は古英語の lama 、古高地ドイツ語の lam も同じです。


 File No. 947  
infuse
[infjú:z]

注ぐ、吹き込む、煎(せん)じる、浸出させる

Do not over infuse green tea or it may become bitter.
We need to infuse young people with confidence and courage.

お茶を浸しすぎたら渋茶になったなど、液体状のものに何かを浸して浸透させるという意味があります。また、人間を対象にすると、期待の我が子に「宇宙は始まりも終わりもない無限の空間だ」ということを吹き込んで将来は科学者にしようなど、思想や精神を吹き込むという場合にも使われます。なかには、とんでもない偏った思想を吹き込んだりすることもあるようですが、通常、精神的な強さや自信をつけさせるといった良い目的で行われる場合に使います。語源はラテン語の infundere 「注ぎ込む」の過去分詞。


 File No. 946  
sedition
[sidín]

(反政府的な)扇動、治安妨害

He raised a sedition against the government.
Sedition is any conduct that attempts to promote insurrection against the government.

ある朝、会社に着くと、メガホンを持った総務部のAさんが、「みなさんは知っていますか?我々が仕事で何日も徹夜していたときに社長は…」などと大声で演説をしていたといった、政府や合法な権威に対して行う扇動活動という意味があります。ただし、扇動している側が主張していることも全くウソではなかったりして、物事を正しく見つめるというのはなかなか大変なものです。昨年話題になった Michael Moore 監督も、ある側から見ると「扇動」なのでしょうが、やり方はともかく、言っていることは、一般人の視点で見るとうなづける部分があるというわけです。語源はラテン語の sedition 「分離」。


 File No. 945  
talon
[tln]

(猛鳥の)つめ、トランプの束

Hawks use their excellent eyesight to spot their prey and attack with talons.
Talons are the ferocious weapons protruding from their toes.

今年は酉年ということで、「鳥の爪」のことを言います。鳥と言ってもヒヨコや雀といった小さな可愛い鳥というよりも、鷹(たか)や鷲(わし)など、いわゆる birds of prey 「猛禽類」と呼ばれている鳥の爪を指し、鋭く曲がっているのが特徴。その他、パソコンにも入っているソリティアなどのトランプゲームで、カードを積み重ねた、そこから1枚ずつめくる目的で置かれたトランプの束のことを言います。語源はラテン語の talus 「くるぶし」。


 File No. 944  
prospect
[prspekt]

見通し、予想、期待、可能性 、買ってくれそうな客

One scenario shows the prospect of an exceptionally rapid population growth in the next two decades.
They are prospects, people to whom we want sell.

今年こそは英語をマスターするぞとか、彼(彼女)を見つけるんだとか、つい新しい気持ちで目標をたてたりしたくなるのが、1年最初の日。今年はどんな年になるだろう?景気も良くなってきているらしいので、仕事の受注も増えて給料も上がるだろうとか、いやいや今年も依然として厳しい年が続くだろうといった「見通し」、「予想」、「期待」といった意味で使われます。また、この人だったら買ってくれるだろうといった「見込み客」の意味もあります。語源はラテン語の prospectus  pro- 「前方に」 +  specere  「見る」。


 File No. 943  
retrospect
[rétrspèkt]

回顧、追想(する)

In retrospect, I've been always supported by many people.
Members of the committee were asked to give a retrospect of their experiences.

いよいよ本年も残すところ1日、最後の日となりました。1年を顧みれば、やたらと忙しかったなとか、人生の転機を経験したとか、いつもと変わらないなんてこともない年だったなど、思いはいろいろでしょう。しかし、今年は何ていっても災害が多い年でした。今もまだスマトラ沖地震・津波の被害者が増え続けています。来年は災害や恐ろしい事件などのない良い年をと願いたいものです。語源はラテン語の retrospicere の過去分詞 retrospectum、 retro-  「後ろ」 +  specere  「見る」。それでは、みなさん、良いお年を!


 File No. 942  
lampoon
[læmpú:n]

風刺、風刺する

The film is a lampoon of the millionaires' life.
In the book, the president is lampooned as a low-I.Q. gorilla.

週末のけだるいオフィスの昼下がり。そこへ回ってきた総務の○○さんからのメール。「動物図鑑」などという件名がついてる。思わず添付ファイルを開けてみるとそこにはいろんな動物の写真が…。しかも、ゴリラの顔が部長の顔にだんだん変わっていく。おおっ!と驚いていると、マントヒヒの顔がお局女史の顔に、そしてナマケモノは社長の顔に… という具合に経営陣がすべてそろっている。というわけで、個人などを風刺するという意味があります。どこかの大統領を風刺した映画が話題になりましたが、権力を持たない弱い立場の人たちにとっては怒りや不満のはけ口になるというわけです。語源はフランス語の lampon 


 File No. 941  
sock
[sk]

強く打つ(こと)

He gave me a sock in the right eye.
He socked four home runs in three games.

彼女のソックスはルーズソックスですというときのソックスではなく、俗語で、「強打を与える」、「打つ」といった意味の単語で、語源も靴下の sock とは異なり不明です。目の辺りを殴られたとか、彼はホームランを打ったというふうに使います。また、 sock it to と言えば、俗語でやっつける、強烈な印象を与えるといった意味。動詞、名詞としても使いますが、正式な文書で使われる言葉ではありません。


 File No. 940  
nestle
[nésl]

心地よくうずくまる、寄り添う、すり寄る、抱える

There is a village nestled among the mountains.
The painting shows a mother nestling her baby in the arms.

とある国際企業の社名にもなっていますが、どことなく温かさを感じさせる言葉です。最も良く象徴されるのは、母親がその腕のなかに小さな子供を抱きかかえているなど、寄り添ったり、すり寄ったり、心も落ち着き、気持ち良さそうな状態にあることを言います。また、山が腕を伸ばして抱きかかえているわけではありませんが、集落などのまわりが山々に囲まれている状態を表現するときにも使われます。語源は古英語の nestlian 「鳥などの巣」。


 File No. 939  
fiddle
[fídl]

バオイリン(を弾く)、いじくる、空費する、詐欺

Employees need fiddling time just to see what's out there and what might help them in their work.
His mother is a fiddle player and his father plays accordion also.

中世ラテン語の vitula 「弦楽器」を語源とするこの単語ですが、16世紀中ごろから「何もしないでぶらぶらする」という意味が加わり、「いじる」といった場合でも使われます。また、主にイギリスでは「詐欺」の意味でも使われ、もともと「弦楽器の弓」を意味していた fiddlestick は「ナンセンス」、 fiddle-faddle  「くだらないこと」といった不名誉な熟語も作られ、violin という単語に比べるとなんだか不公平な気もします。しかし、言葉という観点から見れば紆余曲折の歴史を持つもののほうがおもしろかったりします。


 File No. 938  
swoop
[swu:p]

上から飛びかかる、突然襲う、ひっつかむ

The bird swooped down and picked up the prey.
The bird swooped down, perched on his hand and grabbed a piece of cheese.

それまで高い棚の上などに止まって「キューちゃん」などと自分の名前を言っていた九官鳥。あのクチバシ、怖いなどと思っていたらその瞬間いきなり飛び降りてきて頬っぺたをガブリと突付かれた。上から飛びかかったり、急降下してきて獲物を襲うといった場合に使われます。ライオン、トラといった猛獣が突然襲いかかるという場合にも使われますが、やはり、猛禽類などの鳥が急に飛びかかってくる、バサバサと降りてくるという場合に使われることが多いようです。ということで来年は酉年。語源は古英語の swapan 「突進」。


 File No. 937  
flog
[fl]

鞭打つ、たたき込む、駆り立てる

Sorry if I flogged a dead horse, but I think it is wrong.
Flogging is a form of punishment that some governments still use even today.

「飴とムチ」を使って言うことをきかせるというのとは異なり、こちらはムチだけのようです。文字通り、鞭打つという意味や、ムチを使って正しい考え方をたたき込むとか、きちんとしたしつけをするなど、目的に達成するために強引に駆り立てるという意味があります。いずれにしろ、野蛮な行為であることには間違いありません。また、flog a dead horse で「無駄な努力をする、話を蒸し返す」という熟語になります。もう死んでいる馬なのにいくら叩いても走るわけがないということです。その他、イギリスなどでは、違法な手段でモノを売りさばくといった意味でも使われます。語源はラテン語の flagellare 「鞭打つ」という説があります。


 File No. 936  
biting
[baiti]

刺すような、鋭い

Heavy snow and biting cold hampers rescue work at the quake site.
She thinks she can't put up with her mother-in-law's biting remarks any more.

ご存知 bite 「噛む」という動詞を形容詞化したものですが、「刺すような、鋭い」といった意味があります。実際に針などで刺すわけではないのですが、冬も本番になると寒さもひとしお、空気もさることながら北風もキツイ。ということで、寒さや風などが刺すように寒い、冷たいという場合に使われます。また、「が〜ん!」と突き刺さるような言葉、鋭い発言といった意味でも使われます。あの人のためにと親心から言ってあげたのに、相手にはただの悪意のある言葉にしか聞こえなかったという場合もあり、こういった言葉というのは使うのがなかなか大変なようです。


 File No. 935  
gallows
[louz]

絞首台、絞首刑

Eight of them were sentenced to die on the gallows.
A gallows bird means a person who deserves the gallows.

世の中のありとあらゆる悪いことをしたという男がとうとう絞首刑になるというとき、「よ! Gallows bird (絞首刑になってもしかたがないほどの極悪人)!」とひやかす声がしたので、その方向を見てみると、群集のなかに昔自分のお金を盗んだ男がいた。絞首刑台の男はすかざす言った、「このぅ!お前、ただじゃおかねえからな。これが終わったらひどい目にあわせてやる、そこで待ってろ」。ということで、2本の柱と1本の梁からなる絞首台のことを言います。また、こういった不謹慎なジョークを gallows humor 「ブラックジョーク」と言います。語源は古英語の gealga 、古ノルド語の gelgja 「柱」。


 File No. 934  
neap
[ni:p]

小潮(の)

We were there at the neap tide part of the lunar cycle.
The time between spring and neap is approximately 7 days.

干潮とか満潮という言葉がありますが、文字通り海の潮が引いているときと満ちているとき。その干満の差が小さいことを小潮、大きいことを大潮というのだとか。 neap tide とも言い、その反対の大潮は spring tide 。そもそも、潮の干満は引力に関係があり、地球は太陽や月の引力によって引っぱられている一方で自転しています。引っぱられると海水が高くなりますが、地球の自転、太陽、月の位置関係で潮の干満が起こり、小潮や大潮が起こるというわけです。ちなみに大潮になるのは、月が満月・新月のとき。語源は古英語の nep 


 File No. 933  
hoof
[huf]

蹄(ひづめ)

On the hoof, bison sell for about twice as much as cattle.
These are basic instructions on taking care of a horse hoof.

馬や牛の蹄のことを言います。成句で on the hoof と言えば、「生きている」という意味で、つまり、まだ「肉」などになっていない状態を指します。また、西洋では「蹄」は幸運の象徴で、蹄の夢は均整、恩恵、規律などを表わしているのだそうです。ただし、蹄が割れていたりすると、逆に均整などが取れていない欠けている様子を表すのだとか。やはり、蹄が完全な形や状態を保っていることがポイントで、馬にとっても蹄のお手入れは特に大切なようです。語源は古英語の hof 、古高地ドイツ語の huof 


 File No. 932  
efface
[iféis]

消す

The inscription of the coin has effaced after long time of use.
She effaced herself as a caretaker to her husband.

「消す」と言っても消しゴムで消すとか、ファイルを削除するといった直接的な意味ではなく、この10円玉は文字が消えかけているとか、時間の流れとともにあの事件も人々の記憶から消えていくとか、朝になって太陽が出ると、夜空の星は消えてしまう(実際に消えるわけではなく、見えなくなるだけ)といった場合に使われます。また、いわゆる「内助の功」や「いやいやわたしは言われるままにやっただけです」といった日本人が得意な謙譲の美徳、自分自身のことは目立たない存在として表現する場合などに使われます。語源は古フランス語の esfacier で、es  out (外に出す)」+ face  「顔」。

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 File No. 931  
slovenly
[slvnli]

だらしない

He says his wife is a slovenly housekeeper.
His house was slovenly or smeared with the tracks of snails.

最近忙しいので家の掃除などしているヒマがありませんというお母さん、家のなかはホコリやゴミだらけ。仕事で徹夜続きのお父さんは無精ヒゲが伸びすぎて口が隠れるほど。仕事を辞めて食っちゃ寝状態のお姉さんは髪もボサボサ、いつもパジャマ状態。弟は宿題もせずにテレビゲームばかりやっているといったまさに我が家は「だらしない」家族。服装や外見などが整っていない様子や考え方などがずさんな状態を言います。語源は中世英語の sloveyn 「悪党」。


 File No. 930  
kickshaw
[kik:]

手間のかかった一品

A kickshaw is an elaborate dessert and takes its name from "quelque chose."
Kickshaw means a little extravagance or a rich little side dish.

「ええっー、ハニー、今日の料理はトマト1個だけかい?」という夫の質問に、「あらあなた、あたしは昨日から2日がかりでこれを作ったのよ。まず、トマトは○○風マヨー××ソースに浸して1日。丸ごと中身をくりぬいて、ほら、中にボロネーズ・ア・ラ・○○ケルクショーズ…(まともに聞いていてもさっぱりわからないほど複雑)」と答える妻。ということで、主に料理などに対して使われ、文字通り「良い仕事しました」というほど手が込んでいて、どちらかと言うと、メインディッシュなどではなく、ちょっとした一品料理、サイドディッシュに近いものを指すようです。デザートなどに対しても使います。語源はフランス語の quelque chose 「何か」。


 File No. 929  
forensic
[frénsik]

法廷に関する、法医学の

Science used for the purposes of the law is called a forensic science.
Forensic experts could idenfity his fingerprint from the knife.

被害者の着ていたシャツから硝煙反応が出たとか、現場で飛び散っている血のDNA鑑定など、そんな些細なことからよくここまで割りだせるものだと感動してしまう科学捜査。 forensic science と言われるのがこれで、テレビ番組などでも大人気。髪の毛一本ゆるがせにできず、やはり悪いことはできないものです。法廷や一般的に公開して討論するために使われたり、また、そういった活動に関連する意味があります。語源はラテン語の forensis 「公の」で、その元の語は forum 「広場」。


 File No. 928  
droop
[dru:p]

うつむく、しおれる、(気力が)衰える、うなだれる

He drooped sadly and leaned against the side of the shelf.
After a week, the flower drooped and began to fade.

「試験がダメだったからと言って人間死ぬわけじゃない!」などと強がりを言っていた彼だったが、いざ、100点満点のうち48点という答案をもらうと急にうつむいてしまったなど、気落ちしたり気力が無くなり、意気消沈することを言います。人間だけでなく、「見て!わたしってきれいでしょ!」と言わんばかりに咲き誇っていた大輪の花も日がたつにつれて「しおれて」きたというふうにも使われます。視覚的には前方向にだらんと垂れている状態、だんだんと沈んでいくような様子を表わします。語源は古ノルド語の drupa 「落ちる」。


 File No. 927  
elide
[iláid]

(母音・音節を)省略する、文章などを省略する

When she elided the first two syllables, nobody could understand her.
The text was elided to make it fit into the space available.

「チーフ、"お子さまは、ハンバーグ、サラダ食べ放題"っていうのは長すぎませんかね。もっとキャッチフレーズ感覚で行けませんかねえ。」 「じゃあ、ズバリ、"子供食べ放題!"」 「それじゃ子供を食べるみたいじゃないですか」 「うむ…」 というふうに、引用や文章などを省略したり、英語で、 there is  there's にするといった、母音や音節などを省略することを言います。一般的に、発音の説明など、後者の意味で使われることが多いようです。


 File No. 926  
observant
[bzr:vnt]

観察力の鋭い、よく気がつく、遵守する

He is a good person and an observant Muslim.
You need to be a person with an eye for detail, one who is observant.

「キミ、部長のグラスが空じゃないか」とか、「内蔵メモリが内臓メモリになっているぞ」とか、「さっきあの二人は、オフィスでウインクを交わしていた」など、観察が鋭く、細かいことも落とさずよく気がつくことを言います。また、お盆には殺生してはいけないとかで、その間は絶対に肉や魚を食べない、たとえ病気でも、お正月の準備だけはしなくては… といった習慣や宗教的・道徳的な規則などを遵守するという意味の形容詞。ただし、よく気がつくのはいいのですが、あまり度が過ぎるとまわりを疲れさせることもあるようで、人間いろいろ、大雑把なのが落ち着くという人もいるようです。

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 File No. 925  
intrinsic
[intrínsik]

本質的な、内在する

They pay little attention to the intrinsic nature of the problem.
The moon is only reflecting sun light and has no intrinsic light source of its own.

エクセルの組み込み関数など、中に組み込まれているという意味があります。また、太陽は自分から光を発するが、月は、太陽の光をちょっといただいて光っているなど、太陽は、光を intrinsic なものとして持っているということになります。星のなかでも、自分で光るのは恒星で、これも intrinsic な光源を持っています。では、髪の毛が少なく頭部が明るい専務はどうかと言えば、電灯の光などが反射しているだけで、 intrinsic とは言えません。その他、彼には、内在的な優しさがあるといった、人間が生まれながらに持っている性質などに対しても使います。語源はラテン語の intrinsecus 「内側に」。


 File No. 924  
telemarketer
[tèlim:rkitr]

電話セールス業者

Many telephones have features to combat telemarketers.
He has been working as a telemarketer for long time.

平日に自宅などにいると必ずかかってくる「売り込み」セールス業者。いわゆる「テレフォンアポインター」と呼ばれる人たちも含まれます。マンションの売り込みからお墓、投資などさまざまで、たいていが「非通知」でかかって来ます。最近の電話機も撃退機能が付き、そういった電話には出ないという人が増えているようです。すべてが悪徳業者とは言えませんが、たとえ欲しいと思う商品やサービスであっても、電話や訪問など、「飛び込みセールス」からは絶対に買わないというのが賢い方法かもしれません。


 File No. 923  
gazette
[zét]

新聞、官報

As reported in the Gazette of 8th March, the organization has declined the request.
He is a journalist with a local gazette.

ちょっとレトロな言い方で「新聞」というときの言葉。あるいは、公の機関から発行される情報誌などを指します。よく「○○新聞」とか「○○通信」というときの感覚で、○○ Gazette というふうに、新聞や情報誌のタイトルの一部として使われます。イギリスでは特に政府機関の報告書などを意味します。語源はイタリア語の gazetta で、ベニス地方の方言 gazeta 「新聞」。もともとは、16世紀のベニスで発行されていた新聞を買うときのコインの名前から由来しているという説があります。


 File No. 922  
taro
[t:rou]

タロイモ、サトイモ

Taro is a widely cultivated tropical Asian plant having a large starchy edible tuber.
Serve taros topped with mushroom sauce.

日本に来たアメリカ人を連れて居酒屋へ。そこで出てきた里芋の煮っ転がし。 "What's this?" という質問に待ってましたとばかりに使えるのがコレ。 Taro と言うとなんだか日本男子の名前のようですが、語源はタヒチやマオリなどのポリネシア語。正確には、タロという植物の根っこがイモとして食べられるというわけです。原始的な焼畑農耕や灌漑水田により栽培され、その起源は、東南アジア大陸部の熱帯・亜熱帯地域。世界中に広がっていますが、特にオセアニア地域では主食になっています。



 File No. 921  
yam
[jæm]

ヤムイモ、トロロイモ

Some of the benefits from eating yams are greater resistance to colds and viruses.
Wild yam is a plant native to both North and Central America.

日本に来たイギリス人を居酒屋に連れて行く。そこで出てきたヤマイモの短冊。 "What's this?" という相手の質問に答えて "Potato!" というのではあまりにも芸がないというときに使えます。 Dioscorea 族に属するつる性の多年生植物、根茎がイモになり、日本では「ヤマイモ」と呼ばれている種類に該当します。原産地は東南アジアで、10世紀ごろまでにアフリカに伝わり、16世紀以降にアフリカから南米に伝わったとか。語源は、ポルトガル語の inhame、スペイン語の ñame 。ただし、アメリカでは「サツマイモ」のようなイモを指すこともあります。


 File No. 920  
carol
[krl]

喜びの歌(を歌う)、鳥の歌声

The tradition of singing carols began in Victorian England.
You can listen to the birds carolling in the mornings.

その人の名前は「キャロル」というときの女性の名前以外に、この季節になると街中に流れているクリスマスキャロルのような「喜びの歌」という意味があります。もともと「キャロル」という言葉は、楽しい歌を歌って踊るグループを指していたようですが、それがいつの間にか「歌」自体を意味するようになったようです。一方、「クリスマスキャロル」は、キリストが誕生したときに天使が歌った歌が起源だと言われています。また詩的な表現として、私の田舎では、朝には鳥たちの歌声が聞こえますというときの「歌声」というふうにも使われます。語源はギリシア語の choraules 「楽器を演奏する」。


 File No. 919  
xerography
[zirrfi]

ゼログラフィ (コピー機の原理)

The process called Xerography was invented by American law student Chester Carlson.
It was shown that fabrics could be printed using xerography.

まだコピー機などというものがなかった時代、「この書類、何とかならんのかいな」と悩んでいたカールソンさんという人が発明した複写の原理。帯電させた感光体に文字や画像を露光し、そこにできた像を荷電粒子であるトナーという粉末を静電気で付着させ、それを紙に転写するという方法で、今ではそこらじゅうにあるコピー機の原理となったものです。語源はギリシア語の xeros 「乾いた」と graphos 「書くこと」を合成してできた言葉で、とある企業の名前にもなっていますね。なぜドライかというと、それまでの転写技術は写真など液体に浸して乾かさなければならなかったという背景があるからです。


 File No. 918  
obesity
[oubí:sti]

肥満

My mother is suffering from obesity and needs medical care.
Obesity is calculated using a formula called BMI.

「ふっくら」を通り過ぎて、学術的に言うところの「肥満」という意味で使われます。「ブーちゃん」などとニックネームをつけられて楽しんでいるような程度ではありません。過度に太っている状態で、健康にもよくありません。かと言って、無理なダイエットもよくないようです。きちんと専門家に相談して、食生活の改善、適度の運動など、すぐに対策を考えるべきでしょう。語源はラテン語の obesus で、 ob-  against 「〜に対して」+ edere 「食べる」の過去分詞。やはり、食べすぎは禁物。人間は、牛のようにいくつも胃があるわけではないので、甘いものは別腹というのも根拠のない話です。


 File No. 917  
fugitive
[fjú:dtiv]

逃亡者、長続きしない

We knew that he was a fugitive wanted by the FBI.
Some species are fugitive species and will disappear as the evolutional process advances.

有罪、無実にかかわらず、警察などから追われて逃げている「逃亡者」のことを言いますが、それ以外にも、借金取りから逃げているとか、仕事から逃げているという場合にも使います。いずれにしても、永遠に続くものではなく、「かりそめ」の状態であることには変わりありません。また、逃げるわけですから、ひとつの場所にじっと留まっているわけにもいかず、あちこち動き回るというニュアンスがあります。その他、この美しい色合いも月日が経つにつれて色あせていくといった場合にも使われます。やはり、長続きしないからこそ、そこに「趣き」があるのかもしれません。語源はラテン語の fugere 「逃げる」の過去分詞 fugitus 


 File No. 916  
candid
[kndid]

率直な、公正な、ありのままの、ずけずけ言う

He suggests that this is a candid, unposed photo.
This is a candid story of her life.

側近たちは口々に「いやあ、すばらしいお召し物、よくお似合いです」などと取り繕っていたが、彼だけは「いや、王様、裸ですやん」と本当のことを言ったというふうに、悪意や偏見もなく、計算したり、言葉を飾ることもなく、ありのままをずばりと言うような裏表の無い様子を言います。また、プロのモデルさんたちが思いっきりカメラ目線をとらえて撮影された写真ではなく、何気なく自然に撮られている写真などに対して使います。語源はラテン語の candere 「輝く」という単語から派生した candidus 「明るい、白い」。その他ウェールズ語の can 「白い」、サンスクリット語の candati 「輝く」も同じ語源。


 File No. 915  
obverse
[ábv:rs]

表面・表(の)、相対(する)物、反面(の)

The obverse of the coin shows the face of the queen.
The obverse of being old is being young.

コインやお札の表側といった意味や、相対するものといった意味があります。つまり、これはコインの「表」じゃなければ「裏」だ、とか、その人は「男性」じゃないというんなら「女性」というふうに、「対」になる2つのものが相反していて、どちらかでないとすればもう一方であるといった関係を言います。その他、数学などの定理の裏、「言うことをきけば給料が上がる」の obverse は、「言うことをきかなければ給料は上がらない」というふうに、ある仮説を否定することで推測できる「逆の仮説」のことを言います。語源はラテン語の obvertere 「ある方向に向かって向きを変える」の過去分詞。


 File No. 914  
quixotic
[kwiksátik]

空想的な、非実際的な、Don Quixote のような

Without the resources, this is just a quixotic dream.
She has a quixotic view of the world, believing that all people are good people.

ある日、自分も騎士になるぞ!と思いつき、「ロシナンテ」という名前をつけた痩せ馬にまたがり、お供のサンチョ・パンサをつれて冒険の旅へ。とある田舎娘を「ドルシネア」というお姫さまにしたて、大きな風車を巨人と思って戦いを挑む… といった現実と空想がいっしょになってしまうおじいさんの物語(スペインの作家セルバンテス作)から来た言葉で、非現実的な理想を追いかけたり、空想の世界でしかありえないような実現不可能なことに対して使われます。自分の家に「どこでもドア」を作るとか、自分で月に行けるロケットを開発しているといった場合などにピッタリの言葉です。


 File No. 913  
tense
[tens]

張り詰めた、緊張した、神経質な、緊張させる

With the outbreak of the war, the situation became tense.
He becomes tense when he speaks in English.

キーン、ガリガリという歯を削る音を聞きながら、これくらいだったら痛くないし我慢できるとリラックスしていたら、いきなりズギーンという脳天に響く痛みが… 「あ、ごめん、神経出てるわ」と歯医者さん。それ以来、あの音を聞くだけで緊張します、といった神経がぎりぎりまで張り詰めたような状態を言います。また、1時間に1時間しかストーリーが進まないというあのビデオ、テンポも速いのでかなり緊張して見ていますなど、アドレナリンの分泌が高くなっている状態を表します。語源はラテン語の tensus  tendere 「伸ばす」の過去分詞。


 File No. 912  
amble
[mbl]

側対歩(で歩く)、ぶらぶら歩く

When he was ambling through the forest, he found a very rare creature.
It was a hot day, and she say the horse ambling along the road.

先日の saunter も類語で、「ぶらぶら歩く」という意味があります。急がずゆっくり、ゆとりのある歩き方を言います。文字通り、手足をぶらぶらさせながら歩くことなのか、緊張すると同じ側の手足が同時に出たりします。こんな歩き方が不自然でないのは馬の場合で、馬の歩き方のひとつで、同じ側の両足を片側ずつ同時に上げて歩く歩き方という意味があるそうです。子供の頃、運動会の行進の練習などで、意識しすぎてついつい同じ側の手と足が前に出てしまい、先生に注意されるとまた意識しすぎて手足がいっしょに… などという経験もなつかしいもの。語源はラテン語の ambulare 「歩く」。


 File No. 911  
stymie
[stáimi]

スタイミー、妨害をする

He developed very unique approach to the problem, but he was stymied by the lack of resources.
A stymie occurred on the green when the non-striker's ball lay directly on the striker's line to the hole.

ゴルフでスタイミーと言えば、グリーン上で自分のボールとホールとの線上に相手のボールがある状態で、用法としては、むしろこちらのほうが先。いずれにしろ、全く困った状況で、相手のプレイをじゃましているというしかありません。目的地に急いで車を走らせているときなどに、のろのろと牛の大群が道を横切り始めたとか、大きな象が道路の真ん中で昼寝をしている、といったシチュエーションを思わせるものがあります。「妨害する、じゃまをする」といった一般的な意味が出てきたのは20世紀の始めごろからのようです。語源は不明という説とスコットランド語の stimie という説があります。また、スペルは stymy ともつづります。


 File No. 910  
gab
[æb]

おしゃべり(する)、むだ口(をきく)

He likes drinking beer and gabbing with his colleagues.
She gabs away about the happening, talking so fast it sounds like she's trying to convince someone.

「我が社では、"和気アイアイで愛がいっぱい"という社訓がありますので、おしゃべりが好きでないと…。それから、一人でなんでもできる方、オタク傾向の強い方、一匹狼なども社風に合わんでしょうな。また、"ジョークは必ず全員で笑う"ということをモットーにしておりますので、笑い損ねた方は減給の対象になります」といった職場で働くには欠かせません(こんな会社があればの話)。ということで、とりとめのないことをあまり考えずにベラベラと言葉に出していくといった意味があります。語源は、 gabble 「べらべらしゃべる」を短くしたものだという説があります。


 File No. 909  
hinterland
[híntrlnd]

(海岸・河岸などの)後背地、内陸地方、奥地

Because they live in hinterlands, they do not have access to real-time information.
Many of seasons' products sold in the market is from the hinterland.

携帯を使おうと思っても「圏外」になり、インターネットも遅い、渋滞でもないのにバスも来ない(本数が少ない)。結局、何もせずにぼーっとして過ごすしかないが、時間の過ぎるのがこれまた遅い。というわけで、海岸沿いから離れた内陸部や、都市部からはるか遠くにある奥地のことを言います。忙しい生活に疲れたときや、頭の痛い問題が発生したときなどにふっと行きたくなるような場所で、人々はよく、「あ〜、どっか誰もいない遠くへ行ってしまいたい」とつぶやいたりします。語源はドイツ語の hinter (英語では hinder 「後ろの」)+ land 


 File No. 908  
chaplain
[tplin]

牧師、従軍牧師、刑務所の教戒師

The hospital chaplain can also act as a liaison to local clergy.
During the war, he served as a chaplain in the Union army.

clergyman と言うと集合的に「聖職者」を意味しますが、そのなかでも軍隊や病院、あるいは刑務所などの組織に専属する牧師さんのこと。また、礼拝堂を管理する牧師さんという意味でも使われます。アメリカなどでは病院や学校などに礼拝堂があり、誰もが利用できるようになっているようですが、日本では結婚式場になるホテルなどにあり、即席クリスチャンになったカップルなどが愛を誓ったりします。語源は中世ラテン語の cappella 「聖域」で、文字通りの意味は小さな cappa 「被るケープ」。これは、ポルトガル語経由で日本にも入ってきた「合羽(かっぱ)」の語源。


 File No. 907  
cloister
[klistr]

修道院、静かな離れた場所、隠遁(いんとん)生活、閉じ込める

We often find him cloistered in the library.
He can cloister himself in a laboratory and forget the world outside.

「チーフ、今どこにいるんですか?」 「ほとぼりがさめるまで、山にこもっていることにした」 「じゃあ、ボクも今から姿を消します」 「うむ、禅寺なんかがいいかもしれないな」というわけで、修道院などの浮世から離れた、誰もいない静かなところを言います。また、そういった場所での隠遁生活という意味もあります。その他、図書館や研究室などに閉じこもり、研究や開発に没頭するとか、会議室にこもって考えをまとめるなど、たまには、こもれる場所も必要です。語源は、ラテン語の claudere 「閉じる」。


 File No. 906  
thespian
[θéspin]

演劇の、劇的な、俳優

She is a thespian and very talented.
Their almost thespian style presentations were very successful.

彼は締め切り日に間に合わなくなると、「担当者が倒れました」とか「パソコンが壊れました」などと架空の言い訳をして急場を乗り切っているなど、「ウソ」の部分は別にして、演技のうまい人のことを言います。また、「演劇的」、「ドラマチックな」といった形容詞としても使われます。語源は、紀元前6世紀ごろのギリシアの悲劇詩人テスピスの名前。テスピスは、初めて「役者」というものを取り入れ、それまでは先導者と合唱団によって構成されていた演劇を大きく変えたという功績があります。ちなみに当時、役者のことは hypocrite (現在では「偽善者」の意味)と呼ばれていたようです。


 File No. 905  
saunter
[s:ntr]

ぶらぶら歩く(こと)

On holidays, people enjoy sauntering around stylish café bars and restaurants.
Police caught the gang as they sauntered through the parking lot.

かなり古い言い方ですが「銀ぶら」と言えば銀座の街をぶらぶら歩くこと。関西人のようなせっかちな歩き方ではなく、ゆっくりと、これといって目的もなく、ただ歩いているだけという意味で使われる単語ですが、ただ機械的に歩行するのではなく、そこには、のんびりと余裕を持って、まわりの風景や街並みなどを楽しんだり、ちょっとお洒落なお店に入ってみたりといった行動も含まれます。語源は中世英語の santren 「思索にふける」で、「歩く」という意味が出てきたのは17世紀ごろから。


 File No. 904  
scoot
[sku:t]

すばやく動く、突進する

Usually, he scoots out of meetings early.
As soon as she boarded on the train, she scooted into the seat by the door.

確か後ろのほうに並んでいたはずのおばさん。電車が到着した途端に誰よりも早くするっと車内に滑り込み、いつの間にかちょこんと座席に座っている。たいてい何人かはこういう人がいるもので、特に関西方面ではその傾向が強く、ホームで並んでいる順番と電車に乗る順番は必ずしも一致しない。また、残業しないで帰宅するには、定時とともに「お先で〜す」と言いながら早歩きでドアに向かうといった、相手に話しかける隙を与えず、すばやく出て行くことがポイントらしい。語源は、古ノルド語の skjota 「撃つ・投げる( shoot )」。


 File No. 903  
vanquish
[vkwi]

征服する、打ち勝つ

He was a hero and vanquished many villains to save the world.
They try to vanquish spam mails by developing special systems.

地球を征服するためにやってきた悪いエイリアンを打ち負かすとか、夜な夜な街をうろつくヴァンパイアをやっつけるとか、もっと現実的なところでは、ある部族が別の部族を征服するとか、戦いで敵に勝つといった意味で使われます。しかし、敵は自分自身のなかにも存在している場合もあり、怒りや欲望といった自分の感情などに打ち勝つという意味もあります。やはり、いちばんむずかしいのは、自分自身に打ち勝つということで、禁煙などでも「あと1本だけ」と言っていること自体がすでに負けているのだとか。語源はラテン語の vincere 「征服する」。


 File No. 902  
enthralling
[inθr:li]

たまらなくおもしろい、うっとりさせるような

This is an enthralling story about the island and its beauty.
He was enthralled by composing poems and decided to make a career in it.

魔法にでもかかったように、何かに魅せられて「とりこ」にさせるという動詞 enthral(l) から派生した形容詞で、「とりこ」になるほどおもしろいという意味。1時間に1時間しかストーリーが進まないあのドラマはおもしろくて、今「はまって」いますとか、彼は最近、詩を書くのがおもしろくてたまらないらしく、仕事中にも「哀しき白鳥よ、水の青にも染まらず…」などとやっている、といった一種の陶酔状態を言います。映画や小説、ドラマなど創作物に対して使われることが多いようです。語源は en 「入れる」 +  thrall は古ノルド語の「奴隷」。


 File No. 901  
preen
[pri:n]

羽づくろいする、めかしこむ、鼻にかける

Birds preen their feathers to coat them with oil.
She is busy preening herself and looking into a mirror to check.

アフターファイブには女子社員がせっせと化粧室で顔づくろい。飲み会では、上司がせっせと自慢話。自分を良く見せるために繕うことを言います。ただし、鳥の場合はちょっと違います。羽づくろいをしながら尻尾のあたりにある脂腺から分泌される脂を塗って防水加工をするのだとか。これをやらないと水の上を泳げずに溺れてしまいます。親鳥から離されたりして、この習性を学べなかった水鳥は一生泳ぐことができないそうです。語源は中世英語の preinen 


 File No. 900  
outstanding
[autstndi]

目立つ、重要な、未払いの、未解決の

He worked very hard to fulfill many outstanding orders.
With so many outstanding features, the product is good buy.

うちの課の愛子さんは正真正銘のお嬢さま。目鼻立ちもくっきりでスタイルも抜群、目立つ存在ですとか、このボールペンは1本で24色使える(架空)際立った特長がありますといった、良い意味で目立っているという場合にも使われますが、あの客先からの注文のうち、10件が未回収であるとか、我が社では、パソコンをもう1台購入するかどうかという問題が未解決のままですといった、悪い意味で際立っていることに対しても使われます。


 File No. 899  
hustle
[hsl]

力まかせに押し進める、強引にさせる、てきぱきやる

They don't hustle, and they take time to assess things.
He became rich quickly by hustling goods in Russia and Eastern Europe.

その昔流行っていた「ハッスル」という言葉が、最近また一部で流行り始めているようです。ある目的や活動に対して、力やエネルギー、気合、スピードなどをすべて動員して推し進めたりすることを言います。山のような仕事をてきぱきと片付けるとか、品物などを強引に売りつけるといった意味にも使われます。いずれにしろ、かなりの真剣さや必死さが必要で、悠長にポーズなどを取りながら掛け声だけでできることではなさそうです。語源はオランダ語の husselen 「振る、揺さぶる」。


 File No. 898  
jetty
[déti]

防波堤、桟橋

We watched the waves splashing against the jetty rocks.
Various kinds of fish can be taken near the rocky jetties.

ちょっと防波堤に行って今晩のおかずを釣ってきます。まさに、防波堤は新鮮な魚がタダで手に入る天然市場(?)、でも波が高いときは命がけ。ということで、海や湖、川などに突き出るように建造された構造物で、波の高さや潮の流れなどの影響から港を守るために作られたものを言います。語源はフランス語の jeter 「投げる」の過去分詞女性形。ここからモノを投げ捨てたからというわけではなく、構造物自体が「投げられたように突き出ている」という意味。


 File No. 897  
downturn
[dáunt:rn]

景気などの下降、沈滞

The local economy is now suffering a downturn.
The business expanded too rapidly and there was a downturn in the economy.

思いつきで商品化した万年カイロ付きブーツ「ホット徒歩」(架空)が大ヒットで、一気に全国店舗展開、東京のど真ん中に大きなビルを建て、海外にも進出する勢いだったあの会社が、この不景気で下降の一途をたどり始めた。というふうに、経済やビジネスが下方向に転換していくことを言います。これがダメなら次はあれと、どんどん商売の鞍替えをしていくビジネスのやり方もありますが、細く長く、「頂点」と「どん底」の2つの極点に到達することなく、両者の間をうまく行ったり来たりするのが長生きの秘訣かもしれません。


 File No. 896  
usurp
[ju:s:rp]

権力、地位などを無理やり奪う

His nephew usurped the throne from the emperor.
This area was inhabited by native people before the land was usurped by settlers.

先祖代々幸せに暮らしていた土地へ、ある日突然遠い国から野蛮で恐ろしい人たちがやってきて、「ここはオレ達の住むところ」から出て行けという。また、ちゃんと王様がいるのに、「今日からオレが王様!」などと言って無理やり王冠を取り上げた。というふうに、土地、権力や地位などといったものを力ずくで奪うことを言います。まさに理不尽の一言に尽きるわけですが、こうやっていくつもの国や都が築かれては滅ぼされしてきたのが歴史だとも言えるでしょう。奪われないためには、やはり、最初から所有しないというシンプル生活がいいようで…。語源はラテン語の usurpare 「法的な権利がないのに所有する」という言葉。


 File No. 895  
lea
[li:]

草地、牧草地、牧場

The sheep were grazing on the lea.
Up the river and over the lea, an old man comming riding on the horse.

アルプスの少女ハイジのような、牧歌的なシチュエーションで使われる言葉で、詩や歌の世界によく登場する一時的に牧場などとして利用されている土地のことです。羊や牛がゆったりと草を食み、時折、メエーッなどという鳴き声が聞こえる。そんな中で、一日中、緑の草原に寝転がって空を見上げて暮らす。そして、気の向くままに「教えて、おじいさーん」などと質問したりする。いいですね。現代人の忙しい生活、ふとどこか遠くへ行ってみたくなる今日この頃です。語源はラテン語の lucus 「木立」。


 File No. 894  
rankle
[rkl]

悩ます、苦しめる、怒り・恨みを起こさせる

He was rankled by seeing his salaries cut in half just because the business was slow.
She was rankled that no one appreciated her achievements.

お父さんたら、また私のおやつ食べたでしょ、もう、仕方ないんだから。といった生易しいものではなく、嫁に行ってからもずっと忘れませんといった「恨み」というほどまでに、相手を悩ませたり、苦しめたりすることを言います。人の心は傷つきやすいもの、十人の人間がいれば十人の心があり、それぞれが尊重されるべきものだということを忘れてはいけないわけですが、悲しいかな、あの人はおエライさんだから大事にしておこう、彼は下っ端だから適当にあしらっておこうというのが人の世の常のようです。語源はラテン語の dracunculus で、 draco 「蛇」の縮小形。


 File No. 893  
delicacy
[déliksi]

珍味、繊細さ、微妙さ

Foie gras is a delicacy from France and fish head is a delicacy in oriental cooking.
Expressions of sympathy is a matter of delicacy, and you should consider what people will feel most comfortable with.

彼はデリカシーが無い、というときのデリカシーだけではなく、工芸品や芸術品などの細部にまでこだわった美しさとか、扱いにくい問題だというときの「微妙」といった意味もあります。それ以外にもよく使われるのが、食べ物などの「珍味」。めずらしく、どちらかと言うと贅沢品で、食道楽に値する一品を言います。キャビアとかフォアグラ、カラスミ、柿の葉寿司や鮒寿司、松茸… いろいろありますが、どの食品がそうなのかと言った具体的な定義はありませんが、一般的なカレーライスや卵焼きというのはちょっと無理があるかもしれません。


 File No. 892  
feasible
[fí:zbl]

実行可能な、ありそうな

A feasible study of the national project is under way.
He is confident that his plan is feasible.

「チーフ、ボクらもロボットなんか開発できないっすかね」 「ばかもん、そんなことできっこないだろ」 「代わりに営業回りしてくれるごめんやす1号とか…」 「くだらんこと言ってないで、もっと実現可能なことを考えろ」というふうに、事業や計画、アイデアなどが実現可能だとか、成功する可能性が十分あるなど、「なるほど」とうなづける内容であることを言います。ビジネスであれば、ちゃんと採算が取れるか、利益が出るしくみになっているかなどがきちんと検討されているという意味合いがあります。ラテン語の facere 「作る」がフランス語の faire になり、そこから中世英語の faisible になりました。


 File No. 891  
affable
[fbl]

柔和な、愛想のよい、話しやすい

He is an affable, kind man, who listens ardently to the boy's plan.
She is an affable and bright teacher.

「ほとけの○○さん」などと言われることも多く、組織や集団などにいるとありがたい柔和で優しい人に対して使われます。年下の人たちへの面倒見も良く、悩み事などを話すと親身になって聞いてくれます。愛想が良くてとっつきやすいのもポイントです。しかし、世の中が厳しくなるとそういう人も住みにくくなるのか、最近あまり見かけないような気がします。みんなそろって暖かい南の国に行ってしまったのかも。語源はフランス語経由のラテン語 affari 「話しかける」。



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