File No. 2090   ▲Page top
roux
[ru:]

(カレーなどの)ルー

  • She never uses a commercial roux to curry and rice.
  • Roux is made of fat (mainly butter) and flour cooked together.

「今日はみんなでカレーでも作るか。えっとルーは… ♪るーるーるるる…」なんていうときに、「ところでルーって何語?」「いや英語でしょ」「どんなスペル?」「 loo かな?」「それ、トイレじゃないですか」「やだあ」「じゃ、フランス語かなあ」「和製英語じゃない?」など、意外と知ってるようで知らない単語、書けるようで書けないスペルですが、もともとは、小麦粉とバターなどの脂肪を混ぜてスープを濃くするために使うものを言います。語源はフランス語で「茶色になった(バター)」で、そのまた語源は古フランス語の rous 「赤茶色」、ラテン語の russus 「赤」というふうにさかのぼります。


 File No. 2089   ▲Page top
intransigent
[intrænsɪʤənt]

非妥協的な、頑固(がんこ)な

  • He was intransigent and never took medication though he was very ill.
  • They tried to persuade the owner, who was intransigent to sell his shop.

食べ物業界などでは不思議とプラスに働くのが「頑固」。「おひとつ、くださいな」「やだ」「え?でも…」「今日のは失敗作だから売んねえ」「失敗でもいいです」「だめだ」「昨日から何も食べてないんです」「100万円くれても売れねえ」など、見事な頑固ぶり。あるいは、「おじいさん、こんなに血も出て、骨も見えて… 頼むから病院に行ってください」「わしゃ行かねえ。精神力で直すのだ」なんてのも困ります。ということで、どちらかと言うと極端とも思えるスタンスを絶対に変えない、妥協しないという意味合いがあります。語源はスペイン語の intransigente で、ラテン語の in- 「否定」+  transigere 「合意する」から。

 同義語  adamant, brassbound, die-hard, implacable, obdurate, relentless, rigid, stubborn, uncompliant, uncompromising, unyielding


 File No. 2088   ▲Page top
chirk
[ʧə:(r)k]

快活になる(にする)

  • They had a hard time to chirk him up.
  • She was very gloomy but now has chirked up a bit.

「元気がないな」「ええ…」「ほれ、○○○の豚まん」「あ!わあ~い!ガハハハ!」「ゲンキンなヤツだ。まるで大阪人みたいだな」(注:大阪人=単純とは限りません)なんてことで、快活になる、あるいは、誰かをそういった状態にするというときに使い、たいていは、chirk up  up をつけて使います。とは言え、「物静かで元気」というのではなく、「元気なのはいいがうるさくて…」など、「声を上げてはしゃぐ」といったニュアンスがあるようです。語源は古英語の cearcian 「おしゃべりをする」から中世英語の chirken 「鳥などが甲高くさえずる」と変遷。やはり、賑やかそうです。


 File No. 2087   ▲Page top
iconoclast
[aikɑnəklæst/-kɔn-]

因習を打破する人、偶像破壊論者

  • He is an iconoclast who takes great delight in denying anything old.
  • The iconoclasts destroyed various religious artworks.

「うちの店ではペコちゃんが」「うちではサンダースおじさんが壊されました」など熱狂したスポーツファンなどの被害に遭いがちなのが像ですが、「偶像を破壊する人」という意味。どちらかと言うと、崇拝の対象になっている宗教的な像や人物像などを破壊することを指します。バーミヤンの仏像破壊などもありましたが、現代では、古い因習や考え方を否定し、壊そうとする人という意味でよく使われます。時代とともに人々の考え方も変わりますが、古いからと言って悪いことばかりでもありません。やはり適切なバランスを保った新旧折衷がいいですね。語源はギリシア語の eikonoklastes で、eikono- 「偶像」+  -klastes 「破壊者」。


 File No. 2086   ▲Page top
homily
[hɑməli/hɔm-]

説教

  • He said in his homily that the youth nowadays didn't know good manners.
  • The priest's homily on the day was better than usual.

「またうちの母の説教が…」というときのうるさい「小言」という意味合いもありますが、どちらかと言うと、教会などで大勢の集まりを前にして行われるものを指して使います。より一般的な sermon という単語のほうは、ミサや法要などの一部として行われるお説教で、内容も宗教的な理解を深めるためのものが中心になりますが、 homily のほうは、必ずしも宗教的な事柄だけではなく、世間一般に通用する道徳的な内容などが語られます。「人には優しくしましょう」「良いこと言うてはりますな」「うんうん」とか言いながら実行に移すのはけっこう難しかったり…。語源はギリシア語の homilia 「講義、説教」。

 同義語  sermon, talk, address, speech, lecture, preaching




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