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File No. 1827  
tenebrous
[ténbrs]

暗い、陰気な

After passing through a long tenebrous passage, he finally reached the open plaza.
The night is tenebrous with no light in the town, no stars in the sky.

「経費節減のために、我が社では電灯は一切つけないようにする」(架空)ということで、ロウソクの明かりでほそぼそ残業する人もいて、「おい、電灯の代わりに蛍(ほたる)つかまえてきたよ」「おお、ありがたい!」というわけで、みんなの気持ちも沈んで暗い。これではいかんということで、朝令暮改さながら、「我が社では、夏の間だけ、北欧にオフィスを移すことにする」「おおーっ」てなことで北欧は白夜。眠れないのもあって徹夜続きでみなくたくた。逆に、北欧の冬はほとんど太陽が昇らない日が続き、医学的にも気分が陰気になったりする影響があるようです。語源はラテン語の tenebrae 「暗闇」。


File No. 1826  
dolmen
[dóulmn/dl-]

ドルメン、巨石墳墓

Dolmens and menhirs are believed to be ancient burial chambers.
A dolmen is consisted of several upright stones supporting a large flat horizontal capstone.

新石器時代の巨大な石でできたお墓で、イングランドやフランス北部に多く見られます(下記 url 参照)。これと似たものにメンヒルがありますが、どこが違うかと言えば、ドルメンはいくつかの垂直に立った石が天井の部分にあたるテーブルのような石を支えているという作りになっていますが、メンヒルは、石の柱がひとつぽつんと立っているだけのもの。古代のロマンというか、ミステリアスなものを感じますが、ブルターニュ地方の小さな島を舞台にしたフランスのサスペンスドラマ「ドルメン血の伝説」のなかでもドルメンが出てきます。語源は、ブルトン語の tol 「鍵」が変化した taol 「テーブル」+men「石」。
http://en.wikipedia.org/wiki/Dolmen 


File No. 1825  
compeer
[kmpír]

対等の人、仲間

He is unique and as an artist, he has no compeer.
He was great and respected as a hero among his compeers.

地位やステータスなどが同等である人という意味で、「来週の金曜日に、焼き鳥屋の"シャチョー"で、"平社員の会"の打ち上げ会をしたいと思います」「でも、その日は同じ店で"課長の会"の反省会があるとか」など、仲間にもなりやすい。ということで、対等の人、仲間という意味があります。同義語として peer という単語もあり、「比類する人」という意味ではこちらのほうが一般的。compeer のほうは、どちらかと言うと、神には対等する存在はいないといった高尚な脈絡でよく使われるようです。語源は中世英語の comper で、さかのぼれば、ラテン語の compar 「比較する」。


File No. 1824  
palindrome
[plindròum]

回文

Palindromes are words or phrases that read the same backwards or forwards.
"Radar" is a palindrome which reads "radar" in either direction.

日本語で言えば、「たけやぶやけた」「しんぶんし」など、文字通り、上(左)から読んでも下(右)から読んでも同じように読めるような単語やフレーズを言います。英語では最もポピュラーな例として、Madam I'm Adam  A man, a plan, a canal, Panama というのがあります。アポストロフィや単語間のスペースは考慮しないようです。けっこう自分で作ろうとするとむずかしいもので、「3つもできました」「へえ、どれどれ」「wow, mom, wow 」「ふむ」「wow, dad, wow 、それから、もうひとつは、wow, sis, wow 」「なんのこっちゃ」てなことで、語源はギリシア語のpalindromos で、 palin 「再び」+ dromos 「走る」。


File No. 1823  
emetic
[imétik]

催吐(さいと)剤、飲食物を吐かせるための

Some plant roots or tree barks can be used as an emetic.
Anti-emetic drugs are used against motion sickness or chemotherapy side effects.

「盗んだ金はどこだ?」「(札束ぱくっ!)オレは知らねえよ…」など、見つかるとやばい(と思われる)ものを飲み込んだり、「ポチがお財布を食べちゃって」、あるいは、間違って毒になるものを飲み込んでしまった場合などに使う薬剤のことを言います。と言っても、「やだ、こんなに食べすぎちゃって太るとイヤだし、どれ…」などという使い方はいけません。原料として代表的なのが、ブラジル原産の植物 Ipecac 、日本語では吐根(とこん)と言います。もっとも、最近ではその効果が問題視される向きもあり、やはり、病院できちんと治療を受けたほうがよさそうです。語源はギリシア語の emein 「嘔吐する」。


File No. 1822  
flapjack
[flpdk]

ホットケーキ、パンケーキ、棒状のクッキー

We had some flapjacks with maple syrup.
A flapjack refers to a different thing in U.K. and U.S.

甘いものが好きな人にはうれしいおやつのこと。「フラップジャックください」「ほいきた」「え?これ何ですか?」「フラップジャックですやん」「だって、これ、パンケーキでしょ」「だから、アメリカではこれがフラップジャックなんですわ」ということで、イギリスとアメリカでは指しているものがちょっと違う。アメリカではいわゆるホットケーキ、イギリスでは、細長いクッキーのようなお菓子で、かりっと固めのものから、ソフトでウェットタイプもあり、ナッツやフルーツなども入っているようです。単語が使われるようになった17世紀ごろには、イギリスでもパンケーキのようなものを指していたようです。なぜ jack がつくのかは不明。


File No. 1821  
dearth
[dr:θ]

不足、欠乏、飢饉

The industry suffers from a dearth of new ideas and approaches.
There is a dearth of newborns in the nation.

「パンフレットのデザイン頼むよ」「文章も」「写真撮影もね」「あの… 全部、ボクが一人でやるんですか」「だって、他にできる人がいないじゃん」「社員が100人いて、ほとんどの人はゲームとかして遊んでいるじゃないですか」「うむ、ウチは人材不足だねえ」とか、「誰かこの仕事やってくれ」「え〜?」「…(無言)」「できません」「やれやれ、うちはやる気のない会社だなあ」など、一般的な shortage という単語よりも幅が広く、新しい考え方や創造性に乏しいなど、抽象的なものが少ないという場合にもよく使います。語源は古英語の dorthu 「高くつくこと」。不足している状態は結局、コスト高?


File No. 1820  
off-the-cuff
[(:)fðkf]

即席の、思いつきの

The singer gave us an off-the-cuff performance upon our request.
She prepared an off-the-cuff lunch for her friend.

パーティの席などで「ちょっと一言」といきなり言われてスピーチをするとか、ありあわせの材料を使ってちょっとしたものを作るなど、前もっての準備がなく、その場で思いついたものに対して使います。したがって、どちらかと言うと内容的にもカンタンなものが普通で、「ちょっと一言のはずが、もう1時間もしゃべり続けているよ」とか、「即席の夜食、まだ?もう夜が明けるんだけど」というのでは話になりません。語源は、セリフを覚えていない俳優などが、cuff 「袖口」などにセリフを書いたメモをしのばせてちらちらと見ながら演技をするということから。最低限、メモは必要ということのようで。


File No. 1819  
coyote
[kaióuti/ki-]

コヨーテ、密入国仲介人、森林消防士

The coyote is an animal similar to the dog.
They came into the country with the help of a "coyote."

アメリカに生息する犬やオオカミに似た動物で、ずる賢くて、いたずら好きのキャラクターとして描かれることが多いようです。日本で言えば「キツネ」のイメージに近いかもしれません。ちょっと古くなりますが、 Wile E. Coyote と言えば、トムとジェリー、バックス・バニーのようなアメリカの漫画のキャラクター。また、森林の火事などで、泊り込みで消火にあたる消防士を指す場合にも使われます。その他、スラングとして、メキシコから合衆国に密入国させる仲介人のことをコヨーテと呼びます(ちなみに、中国から密入国させる人のことは「スネークヘッド」とか)。語源はアステカの言語ナフアトル語の cóyotl から。


File No. 1818  
lionize
[láinàiz]

有名人扱いする、もてはやす

After he rescued a drowning boy, he is lionized as a hero.
Some people lionize him as the best artist in the field.

「あ!レオさま」「え?どこどこ?」「ほら、モナリザの微笑を描いたレオさまよ」「なあんだ、私はまた、Mr. Spock 役のレオさまかと…」なんてことで、もちろん、もっとメジャーなレオさまも含めて、有名人(セレブ)のようにもてはやすという意味の単語。俳優や芸術家、スポーツ選手など、世界的に有名な人から、「わが村のヒーロー」にいたるまで、特別な視線や扱いをすることを言います。その語源は lion 「ライオン」で、ラテン語の leo 、あるいはギリシア語の leon 。もともと「ライオン」を「捜し求めていた人」というたとえで使っていたことから「有名人扱いする」といった意味が出てきたようです。


File No. 1817  
portmanteau
[p:rtmnt:]

スーツケース、合成語

The word "blog" is a portmanteau of the words "web" and "log."
I saw a man walking with a portmaneau in his hand.

旅行に行くときなどに荷物を入れるスーツケースのことで、皮製などで、開けると2つのケースに分かれるような作りになっているのが特徴。また、「スーツケース」は「スーツ」と「ケース」を合わせた合成語です、というふうに、2つの単語を組み合わせ、2つの単語の意味を表現する新しい造語のことを言います。motel moter + hotelsmog  smoke + fog、コンピュータの世界なら、blog (web + log) をはじめ adware (ad + software) など、いろんな合成語が作られています。語源はフランス語の portemanteau で、これもまた porter 「運ぶ」と manteau 「外套」を合わせた合成語というわけです。


File No. 1816  
jilt
[dilt]

(恋人を)捨てる、見限る、恋人を捨てる人

She jilted her boyfriend in two months after they started dating.
He jilted his girlfriend, who had jilted her fiancée.

「ジョン、お前もか」「ああ、トム、キミもか」「その前は、ジャックだったよな… 彼女はなんて薄情な女なんだ!」など、恋人を捨てるという意味の単語。それも、よほどの理由があって「泣く泣く…」というのではなく、ある日突然のように、しかも冷淡に、去っていくことを言います。もちろん、これは、あまりいいことだとは言えません。あまり気まぐれにそういうことをしていると、そのうち、キューピッドからイエローカードやレッドカードが出て「退場」なんてことになるかもしれません。女性だけでなく、男性が捨てる場合にも使います。語源は中世英語の gille 「女」の縮小形 gillot 


File No. 1815  
jibe
[daib]

@あざける、あざけり(〜at) A一致する、折り合う(〜with)

People jibed at the detective who failed in catch the criminal.
The design jibes with the image they try to create.

スペルは同じでも全く別の2つの単語です。ひとつは、「やあい!へたくそ、引っ込め」など、一生懸命演技している俳優に向かって嘲笑の言葉を浴びせるなどという場合に使われる単語で、gibe とも綴ります。語源は古フランス語の giber 「荒々しく扱う」。もうひとつは、「盆踊りにラップ調の音楽はやっぱり合わないと思いますが」など、「合う・調和する」という意味の単語。じゃあ、観衆が俳優に同意しているのか、盆踊りが音楽をあざけっているのか、どのようにして見分けるのかということになりますが、脈絡もさることながら、すぐ後の前置詞もいっしょに覚えておくといいでしょう。


File No. 1814  
templet
[témplit]

雛(ひな)形、テンプレート

He made the exact same design using the templet.
First they need to make a templet of the model.

「"テンプレート"のスペルが間違ってます」「いえ、間違ってません」「正しくは "template" ではないですか?」「いいえ、 "templet" でも間違っていません」ということで、意味は同じでスペルが少し違うという例です。間違いではないのですが、どちらかというと、コンピュータのファイルのテンプレートなど、スペルとしては "template" が一般的です。その template の語源は、フランス語の templet で、 temple の縮小形。ここで言う temple とは、はた織り機械についている器具で、織っている布地の幅を合わせるために使います。つまり、何かを形作るときの「型」や「基準」となるためのものというわけです。


File No. 1813  
crass
[kræs]

はなはだしく無神経な、無知・愚鈍な

She said "he is such a crass and mean idiot."
Making such a big noise at night is a crass act of selfishness.

「おねーちゃん、お茶」「はい、ご注文は?」「ご注文はええねん。おにぎり持ってきたし」「お持込みは困ります…」「そんなカタイこと言わんといて!もうわたしらくたくたやねんから」「でも…」「な、後でコーヒー頼むやん」などというのも困ったものですが、洗練さや感受性に欠ける、無神経といった意味の形容詞。世代に関係なく、無神経な人はどこにでもいるようですが、当の本人たちはさぞかし気楽だろうと思いきや、そうでもないようで、「あそこのテーブル、騒がしいなあ」「ほんまや、無神経やなあ」なんてことで、他人の無神経が気になったりするものです。語源はラテン語の crassus 「密集した」。


File No. 1812  
lissom(e)
[lísm]

しなやかな、たおやかな、機敏な

The singer has a lissome voice and grace.
When she was young she was lissome and slender.

はい、腕を大きく上げて背伸びの運動… ♪チャンチャカチャカ… 「ボキッ!」「ん?」「ベキッ!」など、骨が折れているのではないのですが、運動不足や年齢とともに固くなってくる筋肉。それとは逆に、フィギュアスケートや新体操の選手のようにしなやかなボディー、機敏な動きを表す形容詞。動物で言えば、ネコ。のり弁当を食べていたら目の前をさっとかすめる動きが見えたので、何があったのか一瞬呆然としていると、傍らでおかずのイカの天ぷらをはふはふやっているネコが… なんてことで、うらやましい限りですが、体を柔らかくするにはやはり、柔軟体操がいいようです。語源は lithesome 「しなやかな」が変化したもの。


File No. 1811  
stripling
[strípli]

若者、青二才

A man of fifty is a stripling in the world of politics.
She is a stripling compared with Mary, who is 90 years old.

いよいよ日本も高齢化社会。「ぼうや、いくつ?」「青50歳です」なんてことで、人生の第二部ではまだまだ幼児期(?)。ということで、実際の年齢層を指しているわけではなく、「90歳の彼に比べると60歳の私なんか、ほんの"若輩者"です」とか、「この世界では30歳なんてまだまだ"ひよっこ"だ」といった脈絡でよく使われます。とは言え、いちおう辞書の定義によると、思春期に入って、まだ成熟期を迎えていないような若い人のこと。ところで、人生パートIIが始まったのはいいが、体力もなくモノ忘れのひどい青二才というのもない話。せいぜい今のうちから鍛えておきたいものです。語源は中世英語の strip 「細くて長いもの」。


File No. 1810  
atlas
[tls]

地図帳、図解本、柱を支える男性像、第一頚椎

He opened the atlas and showed me the map of Japan.
An atlas is a support for a pillar sculpted in the form of a man.

「地図はありますか」「地図帳ならあります」というときの地図は map で地図帳は atlas 。その他、図鑑のように、何かのテーマについて体系的に図解で説明した本という意味があります。大文字で Atlas と言えばギリシア神話で、ゼウスの罰を受け、永遠に天空(地球)を背負い続けている巨人の名前。地図帳の語源もここから来ているようです。また、ヨーロッパの建物に、柱を支えている人間の像などが彫刻されていますが、なかでも、男性の像のものを指す場合に使います。解剖学では、頭を支えている首の第一頚椎という意味でも使われ、やはり、何かを支える役割を負っているというわけです。


File No. 1809  
burnish
[br:ni]

研ぐ、磨く、磨きのかかったつや

You can burnish your skills while enjoying the process.
The surface should be burnished very well for shiny gloss.

金属やガラスといった物理的なものや、能力・才能といった抽象的なものを研ぐ・磨くという意味の単語。ということで、ついつい忘れがちなのが靴磨き。一歩外に出たとたんに、「あ、しまった、また磨くの忘れてた!」ということもありがち。そこで、あったらいいのが自動磨きシューズ(架空)。靴の上面についた飾りが小さなブラシになっていて、真ん中のボタンを押すと、靴の左右上下、前後に移動、くまなく磨いてくれます。歩きながら、電車のなかでも、いつでも靴磨きOK。しかも、選べる靴磨きメロディー付き… なんてちょっと恥ずかしいかも。語源は古フランス語の burnir で、ゲルマン語源の brun 「輝く」から。


File No. 1808  
insentient
[insénint]

知覚のない、生命のない

A mirror is an insentient object which simply reflects things.
The universe is consisted of sentient and insentient things.

「"壁に耳あり、障子に目あり"というのは、どういう意味ですか?」「はい、先生。壁にも耳があり、障子にも目があるから、秘密の話は人に知られやすいという意味です」「はい、そうですね」「先生!」「はい、ヒロシくん」「壁や障子は、"無生物"ですから、目も耳もありません」「では、この耳や目は何のことを言っているのですか?」「それは、目は隠しカメラ、耳は盗聴器で、人間が仕掛けます」「うむ…」ということで、意識や感覚がない、生命がないという意味の単語です。 sentient 「感覚のある」に否定の接頭辞をつけたもので、 sentient の語源は、ラテン語の sentire 「感じる」の現在分詞。


File No. 1807  
extol(l)
[ikstóul]

ほめたたえる、激賞する

The song extols his courage and virtue.
Modesty and reservedness are extolled in Japan.

「人知れず 能力ひめた 可能性 そんな男がなぜひらしゃいん―詠み人知らず」「なんですか、それ?」「オレを讃える歌さ」とか、「すごいです さすがですねと どっこいしょ よいしょしながら また持ち上げる」「…?」「部長を讃える歌だ」ということで、ただ単に「よくできました」程度のことではなく、激しく褒める・称賛するという意味の単語。それも、「なんと美しいお召し物」といった持ち物などを褒めるというよりは、その人の持っている内面的に優れた性質などを褒める場合によく使われます。語源はラテン語の extollere 「持ち上げる」。


File No. 1806  
panache
[pn]

スマートさ、自信あふれる態度、手際の良いこと、羽飾り

He showed his panache of singing classic opera songs.
The hat once had a panache on the top.

「ここに帽子があります。種も仕掛けもありません。こうやってハンカチをかけて、1、2、3… あれ?おかしいな、間違えたかな?」「…?」「すいません、もう一度やります。ここに帽子が… おっとっと、帽子が…」「…?」「すいません、もう一度…」「あのー、もうハトが出てきて飛んでますけど」「あ…!」てなことで、やはり、人前でパフォーマンスなどをする場合は、自信のある態度で、スマートに見せなければなりません。何かをするときの様子や手際の見事さ・華麗さという意味の単語。その他、帽子やかぶとの羽飾りという意味もあります。語源はラテン語の pinna 「羽」。


File No. 1805  
hush-hush
[hh]

絶対に秘密の、内緒の

They had a hush-hush meeting at some hush-hush place.
They were doing a hush-hush business outside country.

「ここだけの話ですけどね、隣の奥さんと向かいのご主人が、ふたりで観覧車に乗っていたんですって」「ええっ?」「そうそう、これも絶対内緒ですけどね、角の家の奥さんと、電気屋さんのお兄さんもふたりで観覧車に…」「へえー… でも、なんで観覧車なんですか?」「実はわたしも観覧車に…」などというときの、「絶対に秘密の」という意味のくだけた口語表現で、正式な場では使われません。また、on the hush-hush で「内緒にしておく」という意味の熟語になります。「黙らせる」という動詞の hush を2つ重ねたもので、その語源は中世英語の husht 「静かな」で、静かな音を連想させることから。


File No. 1804  
excursus
[eksk:rss]

付記、余談

An excursus is added at the end of the book.
He made an excursus on the ancient use of the term.

「できました!新しいマニュアルのスタイルです」「おおっ!なんと、本文が1ページ。"商品を箱から出して、コンセントにつなぐ。電源をいれます…" たったのこれだけかね?」「はい、操作性に優れているのがウリですから」「あまりにも簡単すぎるよ、これじゃあ」「はい、そこで、詳しい情報は、最後に"付記"としてつけてあります」「うむ… 付記が100ページ…」ということで、本題に対する追加の情報のこと。「注意書き」のような短いものではなく、どちらかと言うと、ある程度の長さのあるものを言います。その他、「余談・脱線」という意味でも使われます。語源はラテン語の excurrere 「尽きる」の過去分詞。


File No. 1803  
narc, nark
[n:rk]

麻薬捜査官、麻薬Gメン

He said, "I was busted by a narc at the airport."
"Narks are everywhere. So be careful."

narcotics agent を縮めた米語スラングで、文字通り、麻薬に関する捜査を行う人のこと。表立って捜査をする場合もあれば、オトリ捜査官として任務につく場合もあります。俗語の世界ですから、実際の用法はついつい広がりがちなのか、麻薬の運び屋などをしていて逮捕された人間で、刑を軽くしてもらうという見返りに、仲間や元締めの名前を教えたりする人のことを呼ぶ場合にも使います。また、麻薬にかかわらず、「先生、○○くんは授業中にマンガを読んでました」など、まわりの人のことを権威者に告げ口する「密告者」という意味でも使われます。正義を貫くのも大変なようで…。


File No. 1802  
evince
[ivíns]

(感情・能力などを)表す、明示する

He evinced interest in cooking when he was small.
She evinced disapproval hearing that her daughter wanted to marry him.

関心や興味、才能などを表すという意味の単語。それも、「てやんだ、父ちゃんは顔で怒って、心では泣いてるんだよ」「そうかな?顔も心も怒ってますやん」とか、「能ある鷹は爪を隠す」で、自分の能力を人に見せないというのではなく、「ほほう、そんな美味しい話があるのかね?」とニタリと笑って興味を示す、顔をそむけて露骨に嫌悪感を表す、カラオケで歌の才能を見せつけたなど、わかりやすく、はっきりと表現されているのが特徴です。あの人は「モナリザの微笑み」で、嬉しいのか悲しいのかさっぱり… というよりは、わかりやすくていいかも。語源はラテン語の evincere 「勝る」。


File No. 1801  
torrid
[t(:)rid]

灼熱の、熱烈な、きわめて激しい

The heat inside a closed car on a torrid summer day is dangerous.
The president gave his usual torrid speech at the meeting.

当店ではお客さまを熱烈歓迎、夏でもクーラーはつけません。店内では売り場ごとの安売り合戦が爆熱展開、その熱さは灼熱地獄。店内音楽はなんといっても情熱のタンゴにサンバ。アミーゴのかけ声が飛び交い、ソンブレロが飛ぶ、闘牛が走る。あなたもこの夏、熱くなってみませんか… 「この企画もダメですねえ、店長」「うむ… もひとつ、ノリが悪いようだな」てなことで、夏の太陽などが焼けるような熱いといった物理的な熱さ、あるいは、情熱的なリズムや感情など、その熱心さが激しい様子を表します。その他、進歩などの速度が急激だといった場合にも使います。語源はラテン語の torrere 「焼く」。


File No. 1800  
splenetic
[splnétik]

脾(ひ)臓の、意地の悪い・気難しい(人)

I received a splenetic mail from an unknown person.
With a splenetic smile and tone, he added "You are finished."

「気難しそうな顔してどうしたんですか?」「いや、イライラしてね」「また、持病の胃痛ですか?」「いや、脾臓なんだ」ということで、脾臓 spleen の形容詞で「脾臓の」という意味の他に、意地が悪い、気難しい、イライラしている、怒りっぽいという意味があります。なぜ、脾臓かというと、人間は血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁で構成されており、その割合で気質や性格が決まるというヒポクラテスの四体液説から。なかでも黄胆汁は、脾臓に関係がありますが、怒りといった感情はこの部分で発生すると考えられていたようです。いずれにしろ、怒りっぽいのは健康に良いわけがありません。語源はラテン語の splen 「脾臓」。


File No. 1799  
proclivity
[prouklívti]

気質、性癖

We cannot trust what he says, because he has a proclivity for exaggeration.
His proclivity to buy whatever new things costs him a fortune.

「また、お父さんったら骨董品ばかり買って…」「これはすごいんだぞ、ほら、"信長の野望"茶碗だ」など、めずらしいものに異常なこだわりを見せるとか、「また、課長ったら困っちゃうよ、1億円だなんて」「話を大きくするクセがあるからなあ」といった誇張する性癖、「まかしとけって、オレのおごりだ」と気前の良い気質はいいのですが、後で、「ごめん、電車賃貸してくれる?」ということで計画性がない。その人の持っている気質のことで、どちらかと言うと、私はこうして性格を変えたといったものではなく、生まれつき備わっているような性癖を言います。語源はラテン語の proclivis 「傾向がある」。


File No. 1798  
clavus
[kléivs/kl:-]

鶏眼、魚の目

A clavus can occur from pressure applied to a specific area of the foot.
The patient suffered from clavus formation on the foot.

「鶏眼(けいがん)ですね」「え?けいがん?」「鶏の眼と書いて…」「魚の目じゃないんですか?」「専門用語ではこう言うんです」ということで、俗に言う魚の目。「魚の目は corn じゃないんですか?」「専門用語ではこう言います」というわけで、一般的には corn を使います。足の指の骨の突き出た部分などにできやすく、原因は会わない靴を履いたりすることで、その部分に局部的に圧力がかかるからだとか。つまり、皮膚の角質(死んだ細胞)が、真皮(外側から二番目の皮膚の層)を保護しているわけですが、この角質が真皮まで入り込んでしまうのだそうです。語源はラテン語の clvus 「爪」。


File No. 1797  
haversack
[hvrsk]

バックパック、リュックサック、雑のう

The boy was riding on a big bicycle with a haversack on his back.
He packed a haversack with his things and left home.

昔は遠足やキャンプに行くときしか使わなかったのですが、最近では学校に行くときなどにも使われる背中に背負うバッグのこと。戦争に行ったことのあるおじいさんなら「雑のう」などと呼びます。英語の呼び方もいろいろあり、ちなみに、Google で検索してみると、最もポピュラーなのがご存知 backpack 、次によく使われるのがrucksack で、ruck はゲルマン語で「背中」、sack は「袋」。その次によく使われているのが knapsack で、knap もゲルマン語で「噛む」。最も使用頻度が少ないのがこの haversack で、haver は同じくゲルマン語の habere 「オート麦」から。


File No. 1796  
lumberjack
[lmbrdæk]

樹木伐採労働者、材木を切る人、アウトドアジャケット

A lumberjack found a missing person in the mountain.
I bought a nice lumberjack at the supermarket.

「与作さんは?」「今、木を切っているところです」「奥さんが呼んでるんですけど…」てなことで、昔、どこかで聞いたような話ですが、アメリカならだんぜん、「ジャック」というわけではないのですが、jack には「男性」という意味があり、「材木男」というわけです。正式には、木を切ったり、切った木を製材所に運んだり、という仕事をする人を指します。じゃあ、そんな仕事をする女の人は lumberjane なのかというと、正式な定義はありませんが、意味は通じるかもしれません。その他、アウトドアなどで着る短い防寒コートという意味もあります。で、女性用はどうかと言えば、やはり、lumberjack でしょう。


File No. 1795  
quiescent
[kwaiésnt]

静止した、不動の、無活動の

This has been a quiescent volcano since the year 1800.
His disease was quiescent in the first two years.

「山田くんはどうかしたのかね?」「はい、朝から静止したまま、少しも身動きもしないし、話もしません」「まばたきもしていないようです」「うむ…」「そう言えば、昨日、明日は活動休止しますなんて言ってました」「そうか…」てなことで、実際は、人間にはあまり使われませんが、静かにじっと動かないでいる様子、休止している状態を表します。病気が進行せずに止まっているとか、火山が活動を中止しているなど、科学的な脈絡で使われることが多いようです。ちなみに、quiet 「静かな」と同じ語源であるラテン語の quiscere 「休む」の現在分詞から来た言葉です。


File No. 1794  
woo
[wu:]

支持を得ようとする、求愛する

They are trying to woo many tourists from the world over.
The company's strategy is to woo many rich customers.

「マレーシアは本物のアジア」とか、「途方もない国インド」などとアピールしながら、観光客を引きつけようとしたり、少子化で、どこの大学も学生を集めるのに一生懸命など、誰かの支持を得よう、気に入られようとするという意味があります。もちろん、支持を得るには相手に気に入られることが必要です。また、女性に求愛するという意味もあります。もっとも、人にはそれぞれ好みや個性があるわけですから、「あら、私にくれたラブレターも同じ内容が書かれてたわよ」など、どんな相手にも同じやり方というのでは、ちょっと工夫が足りません。ということで、語源は古英語の wogian 「女性」。


File No. 1793  
captious
[kps]

あら捜しをする、混乱させる、意地の悪い

They asked him a captious question trying to confuse him.
As she became older, she gradually turned into a captious, difficult person.

「むむっ?カギカッコが抜けているぞ!」とか「美人だけど、目がちょっと垂れてるよね」など、あら捜しをするという意味の形容詞。また、議論などで、相手を混乱させる、意地の悪い質問といった場合にも使います。他人の"あら"は見えても、自分の欠点は見えにくいもの。「そこで、開発してみました、名づけて"あらわミラー"」「は?」「この鏡に姿を映すと、その人の欠点があらわに映し出されます」「おおっ!なんてことだ、鏡が真っ赤になったぞ」「特にあら捜しの好きな方には激しく反応します」「で、誰が買うのかね?こんな鏡」「意地の悪いご質問で…」ということで、語源はラテン語の capere 「つかむ」の過去分詞 captus 


File No. 1792  
monumental
[mànjméntl/mnju-]

記念碑の、不朽の、巨大な、とんでもない

It was a monumental project spending a huge amount of resources.
His book became a monumental bestseller.

「お宅の庭、大きなお墓みたいな石がたくさん建ってますね」「あれはお墓じゃなくて記念碑ざます」「ほう?」「あれが宅の息子が生まれたときの記念碑で、その横が息子が初めて歩いたときの記念碑で、その後ろが息子が幼稚園に入学したときの…」「大きいですな」「巨大石ばかりざます」「しかも、どれも凝ったデザインで…」「それぞれが不朽の名作ざます」「これが息子さんの成長につれて延々と続くんですねえ」「孫の土地も用意してるざます」「しかし、とんでもないプロジェクトですなあ」「途方もないお金もかかってるざます…」。名詞形の monument の語源はラテン語の monumentum 「記念の」。


File No. 1791  
walla, wallah
[wl]

〜係、〜担当

A chai wallah served me a cup of chai.
He started working as a rickshaw wallah.

技術担当から営業担当になったとか、受付係ですが電話係もしますなど、一人で何役もこなしたり、交代でいろんな仕事をするというのではなく、お茶くみならお茶くみだけ、洗濯なら洗濯だけというふうに、その仕事のためだけに専門に雇われている人のことを言い、主に、インドにおけるこういう人たちのことを指します。多くの人が働けるという意味ではいい方法かもしれませんが、「メールワラが忙しいのでまだメールが送れません」とか、「電話ワラがお休みなので電話が鳴りっぱなしで…」などというのも困ったもので、どこで分担するかがむずかしそうです。語源はヒンディー語の -vala 「属している」。


File No. 1790  
amalgamate
[mlmèit]

合併する、融合する

He amalgamated two of sales operation units into a big force.
The musician amalgamated folk music with traditional chinese melodies.

「このたび、我が社はラーメンチェーンの"トンリュウ"と合併することになり、社名は"トンリュウ・アド企画"とする」「あのー、ウチは広告会社なんですけど、なんでラーメン屋なんですか?」「みんなに愛されるラーメンを、新聞や雑誌媒体に代わる大きな可能性をもったメディアとして位置づけ、ラーメンに入れる具に、今注目されているスクリーン印刷技術と新開発100%大豆インキを使って、広告を印刷するという新しいビジネスモデルだ」「へえ〜っ?」(架空)ということで、会社などを合併する、2つ以上の金属を混ぜて合金を作る、その他、複数のものを融合、混合するという意味があります。


File No. 1789  
farrago
[fr:ou/-réi-]

ごたまぜ、寄せ集め

He was accused for his farrago of lies and forgeries.
She said what's written in the book is a farrago of nonsense.

語源はラテン語の farrago (穀物の種類)。というと、野菜やら肉やらいろんなものがごたまぜに入った「おじや」のような料理かな?と期待してしまいますが、実際には、不正やウソ、言い訳など、悪いことの「寄せ集め」という意味でしか使われないようです。ということで、「ちわー、ウソ売りでーす」「今日はどんなのがあるの?」「えっと、昨日発表の"毎年昇給制度"とか…」「え?それウソなの?」「はい、その分だけボーナスが下がるしくみです」「やっぱりね、他には?」「社長のロレックスとか、○○女史のまつ毛とか…」「なんだニセ物なの」「はい、それからね…」など、あまりあって欲しくない寄せ集めです。


File No. 1788  
peppy
[pépi]

元気のよい、活気にあふれた

He is a healthy, peppy puppy.
A young music band was playing some peppy pop song.

徹夜続きの残業で疲れ果てたお父さんが寝ていると、犬のパピーがお腹の上をキャンキャンはねる。幼い子供が廊下をはしゃぎながら走り回る。お兄さんは、大きな音でロック音楽なんかをガンガンかけている。おじいさんは元気にラジオ体操。「まあ、いい天気」とお母さんは布団をぱたぱた。日曜日なのにいったい今何時だ?と時計を見ると早朝の5時… なんてことでエネルギーにあふれて、心も晴々、気持ちも高揚している様子を言います。pep 「元気、元気づける」の形容詞で、語源は pepper 「胡椒(こしょう)」。やはり、ピリリと辛いものは元気が出るということでしょう。


File No. 1787  
wan
[wn/wn]

青白い、青ざめた、弱々しい、力のない

He turned his wan face to the window in silence.
Under the wan light of the moon, a ghostly shadow loomed over the hill.

「顔、青いですよ、シャドーがきつすぎるんじゃないですか。でもって、ちょっとチークなんかさすと…」「こんな感じかしら?」「いいですね、健康的ですよ」「そうねえ、これからは、お化けも健康的でなきゃね。もう、くよくよするのやめて、あちらの世界に帰ることにしたわ。じゃね〜」「え…?」というわけで、心配事があるといった心理的な理由や、病気などが原因で、顔などが不自然に青ざめて、弱々しい様子を言います。一般的には pale を使いますが、詩などの文学的表現などで使われることの多い単語です。その他、青白い月の光などを形容する場合にも使います。語源は古英語の wann 「陰鬱な、暗い」。


File No. 1786  
acquit
[kwít]

無実を宣言する、放免する、ふるまう

He was acquitted from criminal charges after 10 years in prison.
She acquitted herself well in her first interview.

真犯人が見つかって彼は無罪放免になったとか、責任や義務から解放されるという場合に使われます。その他、「履歴書を見ると10年間に100回も転職していますね」「はい、10年前から、転職サポートという事業に興味がありまして、そのためには、まず、自分で経験する必要があったのです」「つまり、ウチのような会社に就職するための準備期間だと…」「はい」「なるほど、うまいことおっしゃいますな」というわけで、acquit onself well (badly) で上手(下手に)にふるまう・こなす、といった意味でも使います。語源はラテン語の quittus 「自由な」に方向を表す接頭辞 a- 「〜へ」をつけたもの。


File No. 1785  
limulus
[límjls]

アメリカカブトガニ

Limulus polyphemus, popularly called horseshoe crab, is a very unique creature.
The limulus amebocyte lysate (LAL) test used for detection of endotoxin.

一般的には a horseshoe crab と呼ばれるアメリカカブトガニ、実は、生化学の分野で大活躍。血液に入ると熱などを引き起こす毒素のことをエンドトキシンと言いますが、なんでも、カブトガニの血液抽出成分がエンドトキシンと反応すると凝固するのだとか。その性質を活かして、エンドトキシンの検出に広く使われているわけです。てなことで、「またやって来たぞ、献血船」「仕方ない、ちょっと献血してくるわ」ということで、研究室に連れて行かれたカブトガニ君、「あ〜、もうふらふらだぜ」と言って再び海に戻され… なんていうほどお気楽じゃないかも。語源はラテン語の limulus 「横・斜めの」。


File No. 1784  
engraft
[enr:ft/-:-]

接(つぎ)木する、移植する

The scientist examined human cells engrafted in mice.
He is trying to engraft an orange tree into a lemon tree.

木や植物を接木するという意味があり、graft もよく使われます。接木の目的は、生育を良くしたり、害虫の被害に強くするといった理由があるようです。ちなみにスーパーなどで売っているキュウリは、ほとんどがカボチャを接木したものだとか。その他、細胞をラットなどに移植するという場合にもよく使われますが、科学の進歩のためだとはいえ、かわいそうなのが実験に使われているラット。ある日のこと、何かの手違いで巨大ラットが誕生。その巨大ラットが巨大ラットを生み、とうとう人間の数を上回るほどに…。「おい、今日は、人間にカボチャの細胞を植え付けてみないか?」「チュウ!」なんてことで、怖いですね。


File No. 1783  
clipping
[klípi]

新聞などの切り抜き、切り取ったもの

Old newspaper clippings are placed on the wall.
He showed me some clippings about his works from magazines.

「鹿の赤ちゃん誕生、奈良の鹿82頭増える…、鹿だからシカタない?… 何ですかこれ?」「あ、鹿に関する新聞記事の切り抜きです」「なぜ鹿なんですか?」「さあ、なんとなく…」ということで、新聞や雑誌などの切り抜きを言います。clip 「切り取る」から。ところで、今話題の著作権法。「新聞の切り抜きを勝手にコピーして回覧すると違法だとか」「原本はいいんですね、じゃ、今日の新聞1000部買ってきてください」「いや、学校や家庭内の使用はかまわないらしい」「研修に使うんだから学校と同じじゃないか」とか、「社員全員みな家族だ、かまわんだろう1000部コピーしろ」なんてのはいけませんね。


File No. 1782  
welt
[welt]

靴底を縫い付ける(帯)、ふち飾り(をつける)、みみず腫れ

This shirt has a welt collar and welt cuffs.
He had a fight and had welts on his face.

皮膚アレルギーや、ムチで打たれたり、激しくケンカをしたときにできる痛そうな傷のことで、皮膚が盛り上がってできるものを言います。また、ポロシャツや靴についてよく使われます。と言っても、「あ、シャツの襟にみみず腫れができているぞ」とか「この靴は、みみず腫れ飾り」というのではなく、靴底と表面を縫い付けるために使う皮製などの「つぎめ材」、補強や縁取りのためにシャツの襟や袖にほどこされたもの(welt collar welt cuffs )を言います。語源は中世英語の welte 「転がる」で、みみず腫れの意味が出てきたのは19世紀になってから。また、みみず腫れという意味では、weal もよく使います。


File No. 1781  
gargantuan
[:rntn]

巨大な、サイズ・量・能力などがとてつもなく大きい

Perfectly meeting to the customer's satisfaction is a gargantuan task.
He has a gargantuan capacity to overcome difficulties.

「公園の前の高層ビルです」「で、何階ですか?」「1階から30階まで突きぬけになっている部屋が我が社のオフィスです」「は?」「いや、社員は全員身長が高いもので…」ということで、サイズや量、能力、食欲、知識欲など、なんでもいいのですが、とても大きいという意味があります。語源は、フランスの小説家 François Rabelais 「フランソワ・ラブレー」による巨人の父子の一連の冒険物語、「ガルガンチュア (Gargantua) とパンタグリュエル (Pantagruel) 」のガルガンチュア(父)から。また、小文字で gargantua と言うと、図体がでかいだけでなく、食欲や知識欲が旺盛な人という意味になります。


File No. 1780  
flimsy
[flímzi]

材質の弱い、吹けば飛ぶような、見え透いた

I found a flimsy nest made of leaves and sticks on the tree.
He made a flimsy excuse for his absence from school.

「ウチは吹けば飛ぶような掘っ立て小屋ですわ」てなことで、「お誕生日おめでとう。はい、ケーキ、ろうそくを吹き消して」「ふぅーっ」「あ〜っ〜!お父さん、屋根がっ…」なんていうのはあり得ない話で、このテーブルは弱いので2人が押さえている間に他の2人が食事をし、それが終わると交代で最初の2人が食べます、なんていうのも大変ですが、材質などの強度がなく、もろいという意味。 その他、「ヒロシくん、宿題は?」「あの、昨日、ケーキのろうそくを吹いたら家が飛んじゃって…」「あまり、見え透いたウソはいけません」など、理由や言い訳がうそっぽく、説得力が無いという意味でも使われます。


File No. 1779  
polyglot
[plilàt/plilt]

数ヶ国語を話す(人)、数ヶ国語で書かれた

With many people from various countries, it has become a polyglot city.
A polyglot refers to a person who can speak many languages.

「何ヶ国語かしゃべれる人を募集しています」「私なら大丈夫です。ハロー、ボンジュール、ニーハオ、アンニョンハセヨ、ナマステー…」「挨拶だけじゃないですか」「はあ…」ということで、いくつかの言語を話す、あるいは書くといった意味で、形容詞あるいは名詞として使われます。人だけではなく、本などがいろんな言語版があるという意味でも使われ、その代表的なものは聖書。その他、コンピュータがいくつかのプログラム言語に対応しているという意味でも使われます。語源はギリシア語の poluglttos で、polu-(poly-) 「多数の」 +  gltta 「舌」。反対語は monoglot で、mono- は「ひとつ」を表す接頭辞。


File No. 1778  
brouhaha
[brú:h:h]

大騒ぎ

This brouhaha is all about his arrogance.
The incident created a brouhaha in the town.

「大変だ!ネコが高速の橋げたから降りられなくなってるぞ」「警察だ!」「いや消防車を呼べ」、テレビ:「緊急ニュースが入りました」など、そこまで騒がなくてもといいだろうと思われるような騒ぎを言います。語源はフランス語。中世の劇などで、「あ、悪魔だ!」、悪魔:「ブルー・ハー・ハー!」ということで、息も荒そうですが、悪魔の叫び声として使われていたようです。その他、ヘブライ語の barukh habba で、結婚式などの場に「いらっしゃい。来ればあなたも祝福されます」というような脈絡で使われていたという説もあります。ヘブライ語の語源はともかく、あまり良い意味では使われません。


File No. 1777  
earwig
r]

ハサミムシ

Last night I was bitten by an earwig.
Earwigs are predators feeding on dead insects.

ear  + wig (耳のカツラ = 耳飾り?)ということで、「かわいい〜っ、そのイヤリング」「でしょ?ハサミもついてるから、ピアスも空けられるんだ」(?)なんてことではないようで、語源には、いくつか説があります。まず、古英語の eare 「耳」と wicga 「虫」を合わせたもので、人間の耳を突きぬけ脳に卵を産みつけると考えられていたとか。そういえば、ちょっと古くなりますが、映画版スタートレック「カーンの逆襲」で、人間の耳から入る虫が出てきましたが、この言い伝えを踏まえていたのかもしれません。その他、ハサミムシを粉にしたものを耳の病気の薬として使っていたからだという説もあります。


File No. 1776  
rerun
[rìrn/rírn]

再放送・再上映(する)

I watched the rerun of the first episode of the show.
The series are so good that they are rerun many times.

「わたしは魔法使いサリー」、「ワタシは宇宙家族ロビンソン」、「ボクはNHKのど自慢」(?)など、学校から帰った昼下がりの時間帯や、人々が寝静まった夜中などにやっている昔の番組などを再放送するという意味。動詞として使われる場合はアクセントが後ですが、名詞の場合は最初に来ます。最近ではDVDなどが普及しているため、何度も見る、お好みの言語で字幕を表示するなどということもできますが、昔は、もっぱら深夜の英語ドラマの再放送で口語英語の勉強をしたもの。ちなみにケーブルテレビなどの深夜再放送は、ひとつの番組を毎日同じ時間に放映してくれるのでお勧めです。


File No. 1775  
clodhopper
[kldhpr/-hpr]

いなか者、どた靴

She was in the photo wearing clodhoppers.
He said his cousin was a clodhopper from countryside.

「おはようございます」と現れた彼はトレッキングシューズ、「こんにちは」と彼女はこっぽり下駄。「ヘイ」と彼はテキサスブーツ、「遅くなってすいません」とやってきたのは竹馬を履いた少年。「で、この集まり、一体何なんですか?」「さあ…」てなことで、足まわりが見るからにどっかりとかさばるような、重くて大きな履物のことを言います。その他、武骨(ぶこつ)な田舎者という意味でも使われます。田舎の人が必ずしも重たい靴を履いているということでもなさそうですが、確かに、足元がやたらと目立つというのもあまり格好の良いものではないようで。clod 「土くれ」と hop 「跳ぶ」を組み合わせた単語。


File No. 1774  
rail
[reil]

ののしる、毒づく、ひどく叱る

He railed me several times in front of the class.
She used to rail against the vending machine at the hospital.

あなたはJR、私は阪急ですというときの鉄道の「線路」や階段などの「手すり」ではなく、「なんでこんなところに線路敷くんだ!」とか、「何度言ったらわかるの!階段の手すりで遊ぶなって言ったでしょ!」など、ひどくののしる、激しく叱るという意味の単語。とにかく、批判したり叱ったりするときの言葉が厳しく、「毒々しい」のが特徴。語源をさかのぼれば、古フランス語の railler 「いじめる、冗談を言う」など、「こらこら、そんなことしてると、鬼が来てさらわれるぞ、なんちゃって、へへ…」(?)といった軽いノリだったようです。さらにたどれば、ラテン語の ragulare 「ロバがいななく」ということで、さすがにうるさそうです。


File No. 1773  
tusk
[tΛsk]

牙(きば)、牙で突く・掘る

Mammoth tusks were found in this place.
Elephant tusks do not have an enamel coating.

「もうこの歯は入れ歯にしないとダメですね」「あのー、なんか個性的な歯ってあります?」「金銀じゃだめですか?」「いっそのこと牙とか…」「ふむ。エレファント系にしますか、それともウルフ系?」「やっぱ、エレファントでしょ」てなことで(架空)、牙は牙でも、象やイノシシなどの牙のことで、長くて先が尖っており、口の外に突き出ているのが特徴。対して、fang は犬猫、狼、ヘビなどの牙(歯)を指します。「ちなみにヴァンパイアとかはどっちですか?」「ウルフ系ですね。そのほうが口から突き出さなくて邪魔にならないですけどね」「う〜ん…」 語源は古英語の tux 「犬歯」。


File No. 1772  
peachy
[pi:ti]

桃のような、桃色の、いかす、すてきな

Making a peach cake is a peachy idea.
This candy has a peachy flavor and tastes peachy.

この消しゴムはピーチの香りがするぞ、というときの「桃のような」という意味だけでなく、素晴らしいとか素敵なといった「良い状態」を表す場合にも使われるくだけた言い方。「元気?」「ああ、いたってピーチーだよ」とか、「ピーチのデザートなんて、ピーチーなアイデアだね」などといった感じで使われます。名詞の peach にも「気持ちの良い人」といた意味があり、健康的なピンク色で可愛いイメージのある桃ならではですが、同じ果物でも、go bananas というと「かんかんに怒る」「感情的になる」といった意味になります。


File No. 1771  
gunk
[Λk]

粘着性のある物質、ねばねば・べたべたしたもの

This gunk stuck on the clothes never come off.
He found some gunk on a window of his car.

「チーフ、資料です」「ん?なんだかねばねばするものが付いているぞ」「ほんとだ、何でしょう?」「地球上の物質ではないかもしれんな」「Xファイルですかね」「うむ…」「あ、すいません、そう言えば、見ながら納豆食べてました」など、ねばねば、ぬるぬると言えば気持ちの良いものではありません。特に、正体や出所がわからないとなると、気味の悪さはひとしお。ということで、粘着性があり、こびりついて離れないような物質のことを言います。語源はクルマなどのオイルなどによるべたべたした汚れを落とす洗剤メーカ Gunk からで、皮肉にも逆の意味で使われるようになったわけです。


File No. 1770  
underbelly
[ndrbèli]

下腹部、下・裏側の部分、弱点、急所

There is an underbelly of losing excellent workforce to the present system.
The bird is black on the back and white on the underbelly.

「やだ、また下腹部にお肉がついちゃったわよ、ほら見て」と言われても、あまり見たくないような、人間で言えば、普通、衣服で隠している部分のことで、お腹でもおへそから下の部分。動物で言えば、 うちのネコは背中はトラ模様ですが、お腹は白ですというときの「お腹」のことで、動物などの体の下面・裏側という意味があり、むしろ、この意味で使われるのが普通です。また、やわらかいお腹の部分ということで、あの国はあの地域の underbelly だとか、社会主義にはこういった弱点(急所)があるなど、防御が効かず攻撃されやすい弱い部分といった意味でもよく使われます。


File No. 1769  
prissy
[prísi]

口やかましい、小うるさい、潔癖な

My mother is a prissy woman who wants to control everything.
He is a prissy cat and always sleeps on his favorite cushion.

「うちのワンちゃんは潔癖で、散歩から帰ると足を洗うのよ」「あら、うちの犬なんか、最初から靴を履いて出かけるわよ〜」(?)ということで、ペットなどに対してもよく使われるようですが、あまりにもきちんとしすぎた性格を意味するくだけた言い方。ペットなら可愛いかもしれませんが、人間だと「勘弁してくれ」ということにも…。うちの奥さんは潔癖症で、お風呂に入る前にバスマットを踏むと怒られるし、ああしろ、こうしろとうるさいんですなど、すべて自分が自分の方法で自分のために物事をコントロールしようといった意識が働いているようです。語源は prim + sissy 「めめしい」。


File No. 1768  
trinket
[tríkit]

小さな飾り、装身具

She gave me a chain with a trinket.
You can place some trinkets on the shelf.

携帯ストラップやペンダントについているような小さな飾りのことで、宝石のようなものから、フィギュアや小物のようなものまで、ちょっとした飾りという意味で使われます。また、洋服についている飾りや、棚の上やデスクなどに飾っておく小物なども含まれます。スペース的に大きなものが置けないオフィスのデスクまわりにも、お土産にもらった置物やおまけのグッズなどを飾ったりしますが、「あの、すいません、そちらの恐竜、またこっちに来てるんですけど」「そっちこそ、ヨーダとかスカイウォーカー、邪魔だよ」など、気づけば相手のスペースにお邪魔していたりするオフィスの小物事情です。


File No. 1767  
skinflint
[skínflìnt]

けちん坊、ケチ

She is a skinflint and not willing to pay for her kids' lunch at school.
It's hard to let a skinflint to do some shopping.

「すいません、お愛想」というときに「あ、ちょっとトイレ行って来ますわ」、あるいは、「あ、やだサイフ忘れちゃった」など、たまには本当に起こることですが、こういうことが何度も続き、しかも、後でも払わないままとなると、お金を払うのがイヤで避けようとしていると思われてしまいます。ということで、「ケチな人」という意味ですが、skin は薄い欠片に剥がす、 flint は昔、火を起こすのに使った「火打石」のことで、節約が高じて、1ペニーもしない火打石までを薄く切って使う人というのが語源。その他、「ケチな人」を意味する単語として、miser scrooge などがあります。


File No. 1766  
iota
[aióut]

イオータ、微小、ごく少量、かけら

There is not an iota of risk in this plan.
Anyone with an iota of conscience would know what's the right thing to do.

「確かにスペルは間違っていますけど、たかが i が抜けてるだけですやん。小さなことですわ」といった発言はあってはいけませんが、タイポグラフィの世界でも、文字間を詰められて、まるで他の文字(たとえば f )の付属のように扱われてしまう i の文字。ということで、ギリシア語のアルファベット ι で英語の i に相当するものをイオータと言います。小さな文字であることから、「ほんの少し」という意味が出てきたようです。 an iota of ... 「少しの〜」という形で、not an iota of sincerity 「誠意のかけらもない」とか、with an iota of care 「ほんの少し注意すれば」などというふうに使われます。


File No. 1765  
bop
[bp/bp]

殴打、パンチ、殴る

They picked on hin and he bopped them very hard.
When I was walking in the park I was bopped hard by a ball.

殴る、たたく、蹴りを入れるなど、アクションドラマ(映画)では欠かせませんが、真剣に向かってくる相手に対して、「暴力はいけないと言ったでしょ!パシッ!」などと平手打ち(slap)などをやっていても間に合いません。やはり、ゲンコツでガツンといわせる必要があるわけで、こんなときの殴り方を表すくだけた言い方。一般的には hit  strike が使われます。「殴打」、「パンチ」という名詞としても使います。また、お互い殴りあうというのではなく、どちらかというと一方的に、しかも連続して殴るという場合は beat を使います。語源は殴る音が似ていることから。


File No. 1764  
promenade
[pràmnéid/prmná:d]

遊歩・行進(する)、練り歩く(こと)、遊歩道、プロム、見せびらかして歩く

They used to promenade along the beach enjoying beautiful scenery.
He promenaded his beautiful lady friends through the hall.

「歩く」と言ってもいろいろありますが、気づかれないように背中を丸めて早足で歩くというのではなく、これ見よがしにゆっくり歩くことを言います。「総務の鈴木女史、歩き方がヘンですね」「うん、さっきもここで立ち止まってニコッなんてポーズとってたよ…」「おニューの服かな」ということで、お祭りの行列やファッションモデルのようにゆっくりと「見せるため」に歩くことを言い、自慢の彼女を見せびらかすように連れて歩くといった場合にも使います。また、アメリカでは学校で行われるダンスパーティ(略して prom )の意味もあります。語源はラテン語の prominare 「叫びながら突き進む」。


File No. 1763  
drape
[dreip]

垂らして掛ける、まとう、だらりと垂らす、カーテン、ドレープ

The boy draped his legs over the chair.
He draped his coat over the girl he had rescued.

布や腕、脚などをだらりと垂らす、引っ掛けるという意味の単語で、上着を椅子の背もたれに掛ける、カーディガンを背中に羽織る、長いコートをだらりとまとう、あるいは、小さな子供が椅子に座って脚をぶらぶらさせる、彼が彼女の肩にだらりと手を回しているなど、あくまでもだらりと垂れるようなものであるものに対して使います。よって、寒いので段ボールを羽織ってみる、新聞紙をまとうといった、パリッとしたもの、固い材質のものにはしっくりきません。その他、厚手のカーテン、ブラウスなどのドレープ飾りという意味でもよく使います。語源はラテン語の drappus 「布」。


File No. 1762  
lachrymator
[lkrmèitr]

催涙ガス、催涙物質

Lachrymator is a chemical substance that causes severe tearing.
A raw onion contains lachrymator compounds which cause the eyes to become irritated.

犯罪者の集団などを抑えるためによく使われる催涙ガスのことで、一般的には tear gas と呼ばれます。最近では、クマなどの野生動物に対して使われたり、護身用にもスプレーとして販売されていますが、その主成分は、CNガス(クロロアセトフェノン)や唐辛子に含まれるOCガス(カプサイシン)。生のタマネギにもこういった成分が含まれていますが、「今、催涙ガスを投げ込んだところです」「うむ、どんな様子だ?」「みんなで一斉にタマネギのみじん切りを始めました」てなことで、催涙ガスを浴びたときは、タマネギが効くのだとか。語源はラテン語の lacrimare 「泣く」。


File No. 1761  
exonerate
[iznrèit/-zn-]

容疑を晴らす、解放される

The investigation exonerated him from the charge of murder.
Some people were exonerated from a death sentence.

「ヒロシくん、宿題は?」「ウチの犬が食べてしまいました」「そんなウソをつくものではありません、これで三回目ですよ」「ほんとうなんです、先生、ウチの犬は宿題が大好物で…」「いい加減にしなさい」「信じてくれないんですか?」「信じられません」「では、明日、ポチをつれて来て証拠を見せます」ということで、翌日、教室に連れられて来たポチは、またたく間に生徒たちの宿題を次から次へとぺろりとたいらげ… てなことで、実際はもっとシリアスな脈絡で使われますが、容疑を晴らす、罰や義務などから解放するという意味があります。語源はラテン語の exonerare 「義務から解放する」。


File No. 1760  
Stygian
[stídin]

不気味で暗い、地獄のような、三途(さんず)の川の

In the dream he was standing alone in Stygian darkness.
She believed demon-like creatures dwell in a Stygian world.

「もう少しで渡るところでしたわ、三途の川」「ほう、で、どんなところでした?」「そらもう、暗くて不気味、地獄のようなところで…」「へえ…」「渡るのに三つの道がありましてな、善人は橋で、ちょっと悪い人間は浅瀬、かなりの悪人は流れの速い深いところを渡るんですわ」「そりゃ渡るんやったら橋がよろしいなあ」「それにはあんた、ええことしなあきませんで」「今からでも間に合いますやろか」てなことで、訳語には「三途の川」が当てられていますが、ギリシア神話の Styx 「ステュクス」という川の形容詞で、これを渡れば死後の世界というわけです。暗い、陰気な、地獄のようなといった意味でよく使われます。


File No. 1759  
epicure
[épikjùr]

美食家、食通

He is an epicure but is a small eater.
An epicure might live to eat, not eat to live.

「時間もないし、カップヌードルでもいいか…」「な、何を言うんだ!人生80年生きるとして、一生に87,600回しか食事できないんだぞ。限られた一回一回、美味しいものを食べなきゃ」というような、生きるために食べるのではなく、食べるために生きているような人のこと。味覚が肥えていて、ほんとうに美味しいものを追求するような人のことを言い、やたら食べる量が多いとか、「このトカゲ、食ってみたいな」といったゲテモノ趣味でもないようです。その他、食べる以外にも道楽を追及する人という意味もあります。語源はギリシアの哲学者 Epikouros で、「快楽は善、苦痛は悪」なのだとか。


File No. 1758  
sesquipedalian
[seskwipidéiljn]

長い単語(の)、重苦しい、もったいつけた、見栄っ張りの

He is a sesquipedalian person who loves to use big words to sound smart.
"Sesquipedalian" is a sesquipedalian word meaning "a foot and half."

「これはハワイの魚で、名前は、フムフム・ヌクヌク・アプアーです」など、長い単語という意味。また、「今日のお料理は、ポム・ド・テール・ヴィアンド・ア・ラ・ジャポネーズ(仮名)です」「なに、格好つけてはりますのん、肉ジャガですやん?」など、わざと長くて難しい単語を使って、学者ぶっている、もったいつけているという意味もあります。語源は、ラテン語の sesqui- 「ひとつと半分」+  pedalia 「足 (foot) 」で、つまり、1.5フィートの長さがあるという意味。「そんなん、たいしたことおまへんな。最初と最後の文字の間が1マイルある単語知ってまっせ」「ほう?で、それは?」「smiles ですがな…」


File No. 1757  
cure
[kjur]

治療する、解決する、食物を貯蔵、塩漬け・燻製にする

He had some cured meat with bread and butter for breakfast.
The restaurant serve a variety of good cured food.

「五十肩ですか?この方法で治ります」というときの「治療・解決する」という意味だけでなく、「このハム、ちょっと色が悪いんですけど、直りますか」「いや、これは燻製ですから…」など、食物を塩漬けや燻製にして貯蔵・保存するという意味があります。「治療」と「燻製」が同じ単語というのも、なんだかしっくりきませんが、「豚肉が腐るんです」「では、解決策として燻製」ということなのか、はたまた、「肩が痛いんです」「じゃ、キュアしてみましょう」「あのー、なんか、やたら熱くて煙が… ごほごほっ」なんてことで、語源はラテン語の cura 「ケア(手当・処置)、問題」。いずれにしろ、処置には違いありません。


File No. 1756