2010年7月31日(土)〜 12月25日(土)

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2010年12月25日(土)
  「2010年の釣り納め」ということでマッチャン・HI氏と梶賀へ。折悪しく寒波が到来し峠は0度を下回るということで、凍結回避のため9時半に1190号出撃。途中でHI氏を拾って10時半に羽曳野でマッチャンと合流。ここでマッチャン号に車を乗り換え、1190号はお留守番。金剛山を越えたところで雪が降り出し次第に強くなってきた。奈良平野に下りると弱まったが、吉野から大台ケ原にかけては時折強い降りを交えて降り続けた。上北山村でトイレ休憩。雪は止み、快晴に換わった。2時過ぎ梶賀に到着。5時まで仮眠。

  この日、客は少し多く15人ほど。しばらく肩痛(40肩?)で休んでいたK兄貴が久々に弟氏と参戦。出港するとラッキーなことに、他渡船は梶賀側の磯に向かい、三木里方面は誠丸1隻。余裕を持って磯渡し。まずはS−ダンナを“カガリの西”に降ろし、“南”にK−Brosご一行4人、次に“東”でお声がかかり3人で上礁。海は凪いでいるが、時折風が強く吹き寒い。若い2人を表に残して、風裏になる“裏のテラス”に釣り座を取る。最初は左の角を探ってみるが魚の気配が無い。“オベラ”向きに移動し、船着の磯際を竿1本の棚から探っていく。徐々に棚を落とし、竿1本半で流しているとユルユル沈んでいったウキが加速。合わせを入れるとズンと乗ってきた。重量感はあるがあまり引かないので「“イガミ”か?」ときらくにやりとりしていると急に潜りだした。浮かせると良型の“グレ”。いつの間にかHI氏が見物していて、テラスに飛び降りタモを入れてくれてGETT!久々の良型45cmに感激。ブクブクバッカンに海水を張りお入りいただく。同じ棚でポイントを替えて打ち返しているとスパッとウキが消えるアタリ。今度は良く引くが“グレ”とはチョット違うような。赤い魚体が浮いてきた。“オジサン”40cm。これはダンナ用にキープ。その後は下げ潮に入り、付け餌も盗られることがまれになりノーフィッシュ。マッチャン・HI氏ともボウズで終了となった。

  この日、“南”“西”は小さいながらも“グレ”の喰いは良かったようでダンナは30〜35cmを10枚ほど釣っていた。「今年はこれで釣り納めやし。良いお年を」と船長に挨拶して梶賀を後にした。が、ボウズで納まらないのがマッチャン。どうやら年末に泣きの1回を画策している様子。果たしてリベンジなるか、返り討ちかは乞うご期待。



2010年12月18日(土)
  鵜来島玉砕から1週経ち、梶賀での再起戦。(ま、ここんとこ再起戦ばっかですが)鵜来島からの帰路、マッチャンは次週の釣行には言葉を濁していたので「1人で」と誠丸に予約電話を入れた。直後マッチャンから「行かはります?」と電話が入る。「今週仕事ちゃうの?」と聞くと「キャンセルになりました」とのこと。再度2人に予約を入れなおし。

  1時に1190号で羽曳野に向かう。途中から予想外の雨が激しく降りだし先行きがあやぶまれる。待ち合わせのコンビニに到着。「雨やし、寒波もきてるし、車それで行こう」とスタッドレスを履いているマッチャン号に乗り換え。1190号はマッチャンの駐車場で待機となる。結局、吉野を過ぎたあたりで雨は上がり、その後は凍結の無く梶賀までスイスイ。

  この日、客は少なく4人“カガリ”だけで全員収容。S−ダンナが“南”に降り、Kさん“南”、最後に2人で“東”に上礁。ゆっくり右に流れる良い潮だったのだが、水温のせいか、喰いが悪い。船着で竿を出していたマッチャンに50cm近い“イガミ”が来たがその後沈黙。昼すぎに期待をかけるも、竿を曲げたのは、“イスズミ”のみ。おっと、忘れてた。実は、“カモメ”が二羽空に向かって竿を曲げてくれた(曲げてほしくは無かったけど)軽い仕掛けを投入した直後まだ浮いている刺し餌にアタックした“カモメ”餌を加えて飛び上がりウキごと空中に舞い上げる。正月には少し早いが凧揚げ状態。1羽目は鈎が外れて事なきを得たが、2羽目は取り込みに成功?“カモメ”を間近で見たのは初めて、ギャーギャー騒ぐ首根っこを押さえて何とか鈎を外した。マッチャンが終了間際に30cmほどの“グレ”を釣って本日終了。

  この日はどこも良くなかったようで次週に期待。

2010年12月4日(土)
  木曜日、週末でもないのに珍しくマッチャンから電話。「TDさんに電話したらけっこう釣ったみたいですよ」とのこと。TDさんたちはこの日から3日間の予定で鵜来島遠征の真っ最中。「同じ渡船で65cmとかも釣れててすんごいみたいですわ」と興奮気味。「それは来週楽しみやね」ということで翌日の釣行を確認して電話を置いた。翌日、帰宅途中に誠丸に予約を入れ、1時に1190号出撃。2時に羽曳野のコンビニでマッチャンを拾い梶賀に向かう。5時過ぎに無事梶賀着。今週か仕事のはずのS−ダンナの車が先着している。「仕事ちゃうん?」「終らしたった」だそうな。

  この日の客は5人。「どうする、別れて乗ってもええし」と船長。「んじゃ、バラバラで」ということで、ダンナは“西”マッチャンは“東”を取り、残った“南”に先週に引き続き上礁。“高いとこ”に釣り座を取り、ゼロスルスルの遠投でスタート。左のワンドと右のカケアガリからのサラシが交互に仕掛けを引っ張り釣りづらい。3投目、潮に乗って引き出されていく道糸が止まった。「おやっ?根掛かった?」とリールを巻いてみるとグングンと魚の手応え。まったく予期していなかった展開にあわてて竿を立てて応戦したが、かなり大型の恐らく“グレ”で何度目かの突込みでハリスを10cm残してブチ切られた。「*&%$#!!」と思わず叫んで、竿を叩きつけそうになったが思い止まった。「バラシの後は釣れない」と言われるとおり、泣かず飛ばずの時間帯が続く。たまにアタリがあっても“コガネスズメダイ”がヒラヒラ。今度こそ本命という引きも25cmがやっとこさ。

  早くも正午を回り時間も少なくなってきた。波が多少穏やかになり、磯際に撒餌をすると餌盗りが見えるようになってきた。良く見てみると、35cmまでのグレが喰い上がっている。「これでも狙うか」と仕掛けを70cmほどに摘め、ハエ根ギリギリにキャストする。すぐに喰いつきそうだったが、なかなかアタリが出ない。「あかんかな」と思ったところでウキが引き込まれた。合わせを入れると35cmどころの引きではなく、ゆるんでいたドラグがジージー。あわててドラグを締めゴリ巻きするも、根の際で喰わせているため間に合わず根ズレで無念のラインブレーク。鈎のちもとで擦れ、切れていた。もう少し早く巻けていれば取れていたかもしれない。「嗚呼!馬鹿馬鹿」と磯の上に崩れ落ちた。その後も“グレ”が見えているのもかかわらず無視され続けて本日終了。

  マッチャンも3回ばらしたそうで、大型がいることは間違いない。さて、次週は待望の鵜来島!引き続きバラシ地獄に落ちるか?爆釣天国となるのか?乞う期待!

2010年11月27日(土)
  今週は予告通りマッチャンお仕事でお休み。ということで単独釣行となった。天気も凪も良さそうな予報に行く気マンマン。前日、仕事が終るや、駅に向かう道すがら誠丸に予約電話。モリモトにも餌を予約し準備OK。粟生隆寛と長谷川穂積のダブルタイトルマッチをTV観戦。2人とも勝ってホット一安心してフトンに潜り込んだ。1時半に起きだし、2時に1190号スタート。大淀町から吉野町に入ってすぐのところで2頭の鹿と鉢合わせ。街中だったのでビックリ仰天。その後は何とも出くわさず、5時過ぎに梶賀到着。駐車場に先着車は3台。前の車からS−ダンナが降りてきて「おはようさん。これ」と大好物(食べ物ではない)を差し出す。「おおきに。これ使える魚、釣らなあかんナ」とありがたく頂いた。

  出船前に船長から「“西”に(ダンナと)2人で上がるか?」と言われ「そやね」と返事。6時15分出船。最初に“カガリの西”に向かう。ダンナに声が掛かり当然一緒と思い上礁。そこへ、「一緒でええの?“南”空いてるけど」とマイクで船長がおっしゃる。それなら“南”に行くと合図をし、再度磯着けした船に飛び乗った。ダンナにバイバイして改めて“南”に上礁。“東”よりの“高いとこ”に釣り座を取り、最初は軽い仕掛け(0スルスル)で遠投。2投目、かなり流したところで竿先にアタリ。30mほど沖からゴリ巻きするとたいして抵抗もせずに浮いたのは“グレ”35cm。なんともあっけないボウズ脱出だった。“西”の釣り座が見えるところまで行き、ダンナに「釣れたでー」と叫ぶ。幸先の良いスタートに「今日は爆釣か?」と打ち返したがその後は沈黙の海。重い仕掛けに替えて深棚も探ってみるが餌盗りはいるが鈎に乗ってこない。弁当配りを手伝っていたダンナが「どう?」「あれからあかんわ。そっちは?」「あかんなー」と何所も調子は良くなさそう。弁当を食べ終え、“ちょっと高いとこ”に釣り座を移動。海は相変わらず沈黙のまま。12時ころ、軽い仕掛けに戻し浅棚から探りなおしていると、仕掛けが馴染む前に引っ手繰られるアタリ。「青物は確定だが何でしょ?」と楽しんでやりとり。上がってきたのはやはり“ソウダガツオ”。しばらく“ソウダ”を狙ってみるが不発。“高いとこ”に釣り座を戻し仕掛けを重くして深棚を探っていく。1時頃、ウキがシモリだし竿先が引き込まれた。「ウリャ!」と合わせたがさほど大型ではない。下へ下へという引きを味わって浮かせたのは先と同サイズの本命。「すわっ、地合いか?」と少ない残り時間を気にしつつ撒餌をジャンジャン、竿を持つ手にも力が入る。最後の1投まで集中して流したが、再びアタリはこなかった。

  何とかボウズは逃れたものの不満の残る釣果であった。ダンナも同様で、来週は出張が入りお休み(釣りが休みで仕事は出)なのだが、何とか早く仕事を終らせ梶賀に出撃したいと語っていた。

2010年11月20日(土)
  週の半ばに珍しくマッチャンから電話「土曜日、行かはります?」「そのつもりやけど」「ところで、鵜来島12月の10・11でどうです?」ときた。毎年恒例の年末鵜来島釣行。今年は、平日2日間続けて有休をとるのは難しいということでマッチャンと同意し泣く泣くキャンセルしていた。「その代わり金土2日間で行けたらええな」と話していたのが具体的計画段階に進んだようだ。「ええな、行く行く」と2つ返事。

  ということで迎えた金曜日。誠丸とモリモトに予約を入れて1時に1190号に乗り込んだ。羽曳野のコンビニでマッチャンを拾って、梶賀に向かう。道中、鵜来島や今週釣れた53.5cmの話題で盛り上がった。5時過ぎに梶賀着。珍しく駐車場は満車。港のスペース(有料)に駐車。事務所に顔を出し、S−ダンナ、K−弟氏と談笑。この日の客は20人ほど。このところ10人前後が続いていたので「多いな」という印象。出船前に「駐車場空いたし入れたらええわ」と船長。あわてて車を移動した。後で聞いたところによるとそのお客さん「車に道具を積んだつもりがごっそりなかったから帰った」そうな。(気をつけよう!)

  船長から「“カガリの西”に3人で上がって」と声がかかり出港。最初に着けた“西”に3人で上礁。高場とその横の窪みにダンナとマッチャンがそれぞれつり座をとり、筆者は船着で竿を出そうと支度をしてバッカンを置いた。1・2投したところで携帯電話がプルプル。出ると「船着より“ナカドマル”向きの角の方がええで」と船長。角は足場が悪いので、しばらくは船着を試したかったが「ご神託が降りたわ」と告げて角に移動。磯際に仕掛けを入れ竿1本まで落としていくと、25cm前後の“コッパグレ”がポツポツ釣れるが、サイズアップしない。弁当船の後、禁断のズボ釣り(※1)に手を出してしまう。“カワハギ”“オジサン”“コッパグレ”と、さすがにズボ釣りは手っ取り早い。そして、ついに大物が喰いついた。竿は逆Uの字。とにかく重い。「なんやねん」と思いながらリールを巻き続けると、ドヨーンと見えてきたのは特大“イシガキフグ”。タモ網いっぱいいっぱいの大きさで50cm近い。海水を腹パンパンにのんで、膨れてやたら重い。何とか引っ張り上げたが、目を怒らせていたので早々にお帰り願った。磯際にはどうも“グレ”はいないようなので浮き釣りに戻して遠投を試みる。釣れてくるのはやはり“コッパ”。で本日終了。ほかの2人も“グレ”は30cm台半ばまで、ダンナは50cm近い“サンノジ”を釣って少し満足げだった。

  この日は、底物を含めて全体に低調。それでもダンナのクーラーは3人分の魚で満タン。帰りは紅葉を眺めながらのんびりと1190号をドライブ。次週、マッチャンは仕事とのこと。「そんじゃ鵜来で」とバイバイ。

※1:ドン深の壁があるポイントではついつい勝負が早いので手を出してしまう。ウキフカセに比べると釣趣に劣る。

2010年11月13日(土)
  今週は、珍しく天気予報が凪。せっかくの釣り日和にS−ダンナは出張とかでお休み。マッチャンからもTELは無く単独釣行となった。9時から12時まで仮眠をとって1時前に1190号出撃。169号線の半ば、上北山村の手前で先行車がカーブでもないのにブレーキランプが点灯。スピードはさほど出してないので余裕のブレーキング。何事?と前を覗うとトコトコと道を横断する獣が・・・。「ガビーン!タヌキや」当サイトの読者ならご存知の通り、タヌキを見るとボウズというジンクスはいまだ生きている。(一度克服できたと思ったがその後も生きているようだ)チョット気が重くなったが、気にしないふりで車を走らせた。

  5時に梶賀着。6時に出船。“カガリの東”でお声がかかり、底物のN氏と上礁。N氏が船着に釣り座を取ったので、とりあえずマンジュウ岩から竿を出すことにした。餌盗りがやたら多く、何所を攻めても付餌が無くなる。しばらくやってみて“ワレ”に移動したが、ここも同じ状況。ウキに反応があったかと思えば、上がってきたのは“カワハギ”。鍋用にキープ。あまりの餌盗りに、裏のポイントに移動。裏はサラシが無く水中が良く見える。何やら茶色系の魚がワンサカ。表にも増して餌盗り天国になっていた。餌が盗られなくなったと思ったら“ウツボ”が2匹、フラフラお散歩。「これでは釣りにならん」と弁当を食べたあとで表に戻り“ワレ”に釣り座をとった。

  軽い仕掛けから徐々に重くし、棚を探りなおす。竿1本チョットでアタリ。強烈な引きで下に突っ込む。リールを巻けないまま根に突っ込まれ竿先が跳ね上がった。「“グレ”やったかも」とにかく悔しい。気を取り直して打ち返していると、アタリ。重さはそこそこあるが引きが弱い。海面に浮いたのは“チヌ”40cmだった。無事取り込んでチョットご機嫌。更なる陶酔を目指して打ち返す。が、あきまへん。再度、浅棚から広範囲を探りなおしていると、いきなり引っ手繰られるようなアタリ。右へ左へ走り回る青物の引き。おとなしくなるまで待ってタモに収めたのは“ソウダガツオ”40cm。頭を折って血抜きをしてクーラーへ。正午をまわって残りわずか、深棚に賭けてみる。竿2本弱の棚に打ち返しているとウキが消しこんだ。「かなりの大物」っと思ったところで竿先が跳ね上がった。(またかよ!)仕掛けを回収してみると、鈎の結び目が解けている。過去、鈎の結びで痛い目にあっているので、締め付けは奥歯で噛み、でグリグリ締め上げている。“キタマクラ”にキズをつけられていたようだ。しかし、グ・ヤ・ジ・イ!!その後、アタリなしで終了。N氏は“イシガキダイ”2枚の釣果だった。

  やはり、タヌキのジンクスは生きているようで今回も撃沈。奥様にタヌキマークを作ってもらって、今週はタヌキボウズバラバラだ!(なんのこっちゃ)



2010年11月6日(土)
  近年、ほとんどの渡船がネット上で釣果情報を配信している。当然、誠丸を含めて尾鷲地区の釣果確認は欠かせない日課となっている。で、4日の釣果「大阪のMB様“グレ”・・・」と誠丸のページにアップされていた。マッチャン?平日なのに。金曜日、誠丸に予約電話を入れる。「今日、マッチャン来とったで」と船長。昨日の間違いかと思っていると「親父さんと一緒に泊りがけや」とのこと。「親孝行してた訳やね」と納得して予約を入れた。

  1190号に荷物を積み込み、9時に布団に入る。12時過ぎに起きだし、シャワーを浴びて目を覚まし、1190号エンジンスタート。夜の峠越えは車が少なくスイスイだが、動物の飛び込み自殺に注意し、おさえて走行。5時前に梶賀到着。船長・S−ダンナにK−弟子を交えてしばし談笑。

  6時に出船。まずは“カガリ”向かい“西”にダンナを降ろし、“南”にK弟とオヤジさん。“東”“オベラ”と降ろして、最後に“オベラの奥”に降ろしてもらった。これまでここでは、秋に竿を出した記憶が無く、一度試してみたかった。まずは、オーソドックスなウキフカセ釣でスタート。数投目、左に流れる潮に乗せていくとアタリ。片手であしらえる程度だがそこそこの引き。姿をみせたのは、デカ“カワハギ”。その後、フカセでは反応が無いので、ズボ釣の仕掛けをセットし、二刀流で攻めてみる。ズボ仕掛けにはひっきりなしにアタリが出る、“ベラ”“良型カワハギ”“イトフエフキ”と退屈しない。続けて“アカハタ”25cmが喰ってきたので「これのでかいの来んかいな」と打ち返す。弁当船にダンナが乗ってやってきた。「どうや?」とダンナ。「まあまあ楽しんでるワ。そっちは?」「“グレ”釣れてるで」と40cmほどに手を広げて見せた。そこへ船長がマイクで「(磯替わり)どうする?」と聞いてきた。少し迷ったが「ここでやる」と宣言。弁当を平らげ、戦闘再開。フカセとズボ竿をとっかえひっかえ手にするが、ズボに圧倒的にアタリが多い。“コッパグレ”“ベラ”“カワハギ”がコンスタントに竿を曲げてくる。そんな中、招かれざる客が2組。“タカノハダイ”が続けて2匹。極めつけはメーター越えの“ウツボ”2発。重いので「ヨッシャ大型魚」と気合を入れるがまったく引かず、顔を見てガックシ。底物ちゃうちゅうねん。

  鍋用のお土産は確保したものの、不満の残る釣行だった。ダンナは38cmを頭に15枚の“グレ”を釣ってニッコニコ。Kファミリーも“イシダイ”“イシガキダイ”を合わせて6枚と大漁だった。この日の敗因は磯選び。弁当船で磯替えしとけば良かった。

2010年10月23日(土)
  「天候:晴れ・波:3mのち2.5mウネリ有り」という天気予報の土曜日。「こりゃあかんかな?日本海で“真鯛”でも狙いに行こか」と思いながらとりあえず誠丸にお伺いを立ててみる。「そっち大荒れですか?」と聞いてみると、以外にも「“オベラ周り”やったらできると思うで。東からの波やから。ダンナから電話無いけど、どないしたんやろ。多少荒れてても船出たら来るんやけど」と船長。「ほな、お願いします」と梶賀釣行決定。ダンナに電話を入れてみる。「明日、行かへんの?船長電話無い言うてたけど」「エッ。波高いし絶対ダメだと思って予定入れてしまったよ」だそうな。マッチャンからのお誘いも無く、単独釣行となった。1190号に道具を積み込み、仮眠をとる。1時過ぎに1190号エンジンスタート。いつもの道を快調に飛ばし、モリモトで餌を購入。この辺りは道路が濡れている。「1時頃から降って今あがったとこや」と森本氏。それからしばらく走ってカーブを切ったところで突然道路の真ん中に黒い影が仁王立ち。さほどスピードを出していなかったので余裕で停車することができた。良く見ると角が立派な牡鹿で横を走り抜けても微動だにしなかった。このところ至近距離でシカを目撃することが多い。まったくビックリさせてくれるぜ。皆さんも気をつけませう。

  5時前に梶賀着。雨がショボショボ降っている。先着の車は1台だけ。事務所はすでに開いていた。「予報は晴れや言うとったのにあてにならんのう」と船長。支度をして乗船。「出てから波の状態で決めよか」と出船。“カガリ”の前まで行ってしばし停船。「ヒジヤン“ナカドマル”行きや。○○さん“カガリの西”はきついで、“マルイシ”にするか」と言いながら“ナカドマル”に着けてくれた。無事上礁。○○さんたちは“西”を諦め“マルイシ”に向かった。上がったは良いが、かなりの荒れようで、船着の釣り座に波柱が上がる。撒餌をパラパラ撒いて仕掛けを投入。サラシの切れ目から、赤いポツポツが見える。“アカジャコ”やん。そのまわりに茶色いやつが“キタマクラ”じゃん。このコンビは始末が悪い。磯際は“アカジャコ”遠投しても“キタマクラ”に餌をとられ、鈎がなくなっていることもしばしば。“グレ”はコッパの気配もなし。雨は相変わらずショボショボ。気分もショボショボ。底荒れで喰い気がないと判断し、磯替えを決意。8時半に竿を畳んで弁当船を待つ。弁当船に飛び乗ると案の定渋い顔の船長「地合いは昼からやで、もったいない」「もうちょっと穏やかなとこで」「湾内入るか」と船首を湾内に向ける。「“竜宮”も“オボレ”も一人、そこ行くか、“コムケ”やな」ということで「んじゃ“コムケ”」と告げ上礁。

  ここまで来ると海は穏やか。とりあえず、まだ暖かい弁当を取り出し、のんびりいただく。この釣り座は50mほど先に定置網が張られていて、足元から一直線に係留の為のロープが伸びている。磯際は浅いのでロープの右側を遠投で攻める。餌盗りは“キタマクラ”のようだがさほど多くは無い。時折“ベラ”が釣れてくるが“グレ”“チヌ”の気配が無いのでロープ左の浅場を試してみる。ここは“コッパグレ”の遊び場のようで20cm前後が入れ喰い。サイズアップを狙って遠投・深棚も探ってみるが一向に大型は来ない。正午を過ぎて雨も上がり、“チヌ”狙いで再びロープ右の深棚狙いに戻す。打ち返しているとユラッとウキが沈んだ。合わせると竿を引っ手繰るように横っぱしり。「青物?」と思うと潜りだす。次はまた横走りと忙しい。その正体は?黒くて長いって“ボラ”かと思ったら“ヒラスズキ”50cm(セイゴやん)。ほんと、久しぶりに魚らしい引きを味あわせていただきました。サンキュウ!!その後はこれといったアタリは無く終了。

  “マルイシ”の2人組は、30cmほどの“グレ”1枚だったとのこと。流しにクーラーを持ち込むと「何釣ったんや」と船長。“セイゴ”を見て「ええやん」と一応写真撮影。腹を出してもらってお持ち帰り。マルボウズは免れて良かった良かった。あっ!またボウズマークや。

2010年10月16日(土)
  皆様ご無沙汰です。久々の更新だす。前回が7月31日だからなんと2ヶ月以上も夏休み。こんなに長く竿を持たなかったのは本格的に磯釣りを始めてから初の快挙?9月半ばまでは磯の灼熱地獄を恐れて二の足を踏んでいたのだが、涼しくなりだし「さてそろそろ」と天気予報を見ると週末ごとに大荒れ。先週の3連休も大荒れ&大雨で「湾内マッ茶っ茶やし、道も通行止めになっとるで」(by船長)とのことで断念。元々、秋磯は苦手で毎年この時期はボウズマークのオンパレード(バックナンバー参照)ということもあり「どんな状況でも行きたい」とまでは思えず二の足を踏んでいた。

  今週の予報は「晴れ・波1.5m」とのことで久々の凪。金曜日、仕事帰りにまずはSダンナに電話。「久しぶりに明日行くわ」「ホンダワラどうする?」「買ってきてくれる?」ということで今回はダンナに買ってきてもらい、週代わりで当番制ということになった。ほんでもって、次にマッチャンに電話。「明日行く?」「行きます」ということで誠丸に「2人行きます」(HI氏はお仕事)と予約を入れた。道具に忘れ物がないかチェックしながら1190号に積み込み、仮眠をとって1時に出撃。2時に待ち合わせのコンビニでマッチャンと合流。梶賀に向かってGO!

  R169をひた走り大滝ダムに差し掛かったところで、路上に鹿がフラフラ出てきた。先行車が避け、対向車線に逃げた鹿に対向車が突っ込みそうになるのを目撃。その後も鹿やテンを見かけるにおよび「ゆっくり走ろ」と安全運転。5時に梶賀到着。支度をして事務所へ。「ずいぶん久しぶりやね」と船長とSダンナに軽くイヤミを言われた後いつもの談笑。 「今日は“コナベ”へ行ってみんしょ。秋はあそこから釣れ始めるもんで」と船長。ダンナからホンダワラを受け取って港に降りる。5時45分出船。最初に向かった“コナベ”でお声が掛かる。マッチャンと2人で上礁。

  マッチャン正面。筆者は“カガリ”に釣り座を取って釣り開始。2投目に25cmほどの“グレ”ヒット。幸先が良いのか、このサイズばかりなのか複雑な心境。で、2匹目3匹目も同サイズでどうやら後者のよう。マッチャンも似たりよったりをポンポン抜き上げている。“コッパ”釣に飽きてきたので、この辺でホンダワラの登場。しかし、なぜか喰いが良くない。ホンダワラの付け方を替えてみたり、ポイントをずらしたりしてやっとアタリが出たが、上がってきたのは30cmほどの小物。その後も粘ってみたがアタリなしに終った。マッチャンは“グレ”狙いで粘って38cmと“イサキ”をものにしてマアマアの笑顔。

  ダンナは、“カガリの西”で“グレ”38cmを頭に数枚。“イガミ”も45cm2枚とそこそこの釣果。この日は“イシガキダイ”の当たり日で37〜45cmを1グループで13枚も上げており、石物ゴロゴロの眺めは壮観の一言。秋磯第1弾はやっぱりボウズマークやん。

2010年7月31日(土)
  マッチャンの夏休み宣言に「オラもそろそろ夏休み」と先週(ピーカンの予報だった)はパス。しかし前回の釣果(ほぼボウズ)のまま夏休みというのも不満が残る。そこで今週末の予報次第では「泣きの一回」を試みるかと確認すると、「曇り時々晴れ!」。「行こうかな、どうしようかな」と気持ちが揺れる。(この時点で、ほとんど行く方向)土曜日の早朝の天気予報でどうするかを決めることにし、前日は早々に就寝。翌朝、起きだしPCのスイッチON。「曇り時々晴れ」で変わりなかったので釣行を決断。誠丸に予約を入れ、1190号発進。久しぶりの単独行。のんびりドライブで11時梶賀着。

  この日、駐車場にはダンナの車が見当たらない。「今日、ダンナは?」と聞くと「九州に帰ってるらしいで」と?船長。せ「何所行く?」ひ「“オベラの奥”は?」せ「この時期ああいう所に魚入ってくるし面白いかもしれんな」ということで決定。出船して湾から出るとウネリがそこそこ。最初に“オベラの奥”を見に行くと、他渡船の先客が上がっていた。船長がマイクで「昼からもやるの?」と聞くともう上がるとのゼスチャーが帰ってきたので上礁。先客氏に「どないです?」と尋ねると「あかんなー“ベラ”だけや」とのこと。とりあえずウキ釣り仕掛けをセットし“角”から“箱島に”向かって竿を出す。付餌は盗られるが、犯人は“キタマクラ”“カワハギ”の疑いが濃い。餌盗りに強いズボ釣りに変更。再開後すぐに竿先が引き込まれた。途中から正体がわかってしまい、少し遊ばせてもらったのは“サンノジ”くん、35cm。その後、30〜38cmの “グレ”3匹、“アズキマス”30cm 2匹35〜45cmの“ブダイ”2匹、30cm前後の“タマミ”2匹、“コロダイ”1匹に“カワハギ”25cmと退屈しない程度に釣れ続いた。本命の“メイチダイ”は1匹釣れたが15cmと小型の為リリース。外道は“ベラ”“キタマクラ”といった面々だった。

  この日釣れていた“グレ”は最大が45cm。後は30cm台がパラパラと言った状況。そんな中“メイチ”はこなかったが他魚でこれだけ遊べればまあまあ満足。(欲を言えば全ての魚があと5cm大きかったらな〜)これで心置きなく夏休み突入。


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