Last update March 18, 2021

キーワードで探す英語の格言――「言う」



 All talk (mouth) and no trousers. 
豪語すれども実現せず。偉そうに口ではあれこれ言うけれど、実現したためしがないこと。

 Actions speak louder than words.
行動は言葉より雄弁に語る。言葉で言うよりも実際に行動することのほうが大事である。→ 不言実行

 Call a spade a spade.
スペードはスペードと呼ぶ。言いにくいことをずばり言う。
注意:ここの spade の意味は、最初にギリシア語から翻訳されたときは「鋤(ガーデニング用シャベル)」の意味だったが、後にアメリカで spade という言葉がアフリカ系アメリカ人を指す軽蔑語として使われるようになったため、この単語の解釈に混乱が生じるようになり、人種差別を連想させることもある。

 Dead men tell no tales (no lies).
死人は秘密を漏らさない(嘘をつかない)。死んだ者は口を聞かないから秘密を漏らすこともない(ウソをつくことはない)。→ 死人に口なし





 An ounce of discretion is worth a pound of wit.
1オンスの慎重さは1ポンドのウィット。冗談を言っていいときと言うべきでないときをわきまえよということ。ちなみに、1オンスは28.35グラム、1ポンドは16オンス。→ 口は禍いの元

 Easier said than done.
言葉は行動より易しい。言葉で言うのは簡単だが、実際にそれを行うのはむずかしい。→ 言うは易く行うは難し

 Empty vessels make the most sound.
空っぽの器ほどうるさい。中身のない容器ほど音をたてることから、知識のない人間ほどうるさい。

 Money talks.
金がモノを言う。困ったときや問題を解決するためにはお金が影響力を持つということ。→ 地獄の沙汰も金次第

 A shut mouth catches no flies.
閉じた口にはハエは入らぬ。よけいなおしゃべりをするよりも、黙っていたほうがよい(失言のおそれもない)。→ 口は禍いの元

 Speak (Talk) of the devil (and he is sure to appear).
悪魔のことを話せば悪魔が来る。話題の中心になっている人物がふと現れることがあるものだ。→ 噂をすれば影

 Never speak ill of the dead.
死んだ者の悪口は言うな。亡くなった人の悪口を言ったり批判をすることは避けるべきである。

 Speak softly and carry a big stick.
言葉やわらかにしてこん棒を持つ。平和的な対話を心がけながらも、力を見せつけ対立に備える。アメリカ大統領セオドア・ルーズベルト (Theodore Roosevelt) の言葉より。

 Speech is silver, silence is golden.
雄弁は銀、沈黙は金。発言にはじゅうぶん注意しなければならないという戒め。→ 沈黙は金、雄弁は銀

 Still tongue makes a wise head.
賢者の舌はむやみに動かない。賢い人間は、むやみやたらにしゃべるのではなく、ここ一番というときに口を開く。

 Talk is cheap.
言うだけなら安いもの。口で言うのは簡単だが、それを実際に行うのはむずかしい。→ 言うは易く行うは難し