Last update March 8, 2020

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英語の発音ができない!



「英語の発音ができない」原因は何か?

「自分は英語の発音ができない!」と思う人は、なぜ「発音ができない」と思うのかその原因を考えてみてください。

普通に日本で生まれ育った人ならば、中学校や高校で英語を習ったはずなので、発音ができないと言っても1つくらいは発音ができる単語もあるはずですが、それでは当然役に立ちませんね。

また、英語の発音とは、幼いころから英語の環境にいて自然に覚えたという人以外は、それなりに習得しようという努力がなければ、身につきません。

ですので、ここでは、英語の発音を身につけようと自分なりに努力はしているが、なかなか成果が上がらないとか、どうしても途中で挫折してしまうので結局、英語の発音が身についていない人だと言えるでしょう。

ちなみに、それはなぜなのかを考えてみると、以下のような原因が考えられます。

1.調音器官の使用に慣れていない

2.英語の発音のポイントがわからない

3.アメリカ英語にとらわれすぎている

では、1つずつ見てみましょう。

1.調音器官の使用に慣れていない

日本語は口先だけで発音できる言語です。それが証拠に、口内炎ができても唇が荒れてひび割れしていても、たいして影響はありませんが、これが英語の発音となるとちょっと痛い思いをしたりします。つまり、日本人は、英語の発音でフルに動員される「唇や舌、歯や歯ぐき」などの「調音器官」を使って話すことに慣れていないのです。だから「めんどくさい」、「なんでこんなことをしなきゃならないのか」と感じてしまうのです。口に出して練習などと言われてもめんどうだからやりたくないというのが本音ですね。

2.英語の発音のポイントがわからない

当サイトの「英語の発音」コーナーでもそうですが、英語の発音についてまとめた資料や書籍をみると、たくさんありすぎて、こんなに覚えられないという抵抗感が強くなってくるはずです。まあ資料ですから、あらゆる発音について網羅する必要があるのですが、実際にはすべてを覚える必要はありません。英語の発音には習得のポイントがあるわけです。たとえば、明らかに日本語にはない子音の音をしっかりマスターすることです。母音の音などは、国や地域によっても違いますので、二重母音(「あう」「あい」などの母音が2つ続く音)など以外は、あまり神経質になる必要はありません。

3.アメリカ英語にとらわれすぎている

これは意識の問題かもしれませんが、一般的に英語の得意ではない日本人が聞いて「カッコイイ」と思うのはアメリカ英語だと思われます(ちなみに、筆者はだんぜんイギリス英語が好きですが)。そこにとらわれて、「あんなふうに(アメリカ人のように)発音できるようになりたい」と思うのは勝手ですが、アメリカ人のような発音ができないからといって「英語の発音ができない」わけではないということです。日本人英語の発音でも、きちんと通じれば問題ないという認識をすることも大事です。

発音ができるようになるための学習法とは?

ということで、「発音ができるようになる」には、以下の3つの方法が考えられます。

1.調音器官を鍛える!

2.英語の発音のポイントをおさえる!

3.いろんな英語に触れる!


「ええ~っ!そんな大変なことはできない!」と思ってしまいますよね。

確かに大変かもしれません。でも大丈夫です!その気になればできます。

まず、1.ですが、これは「やるしか」ありません。つまり、英語を口に出して練習するしかないのです。最初は単語レベルでもいいのですが、現実の世界では文章になりますので、センテンスレベルの練習をしてください。最初は、ここでまた舌を動かしたり、そうかと思うとその後ですぐ下唇を噛んだり(実際は摩擦させる)… ととても忙しい思いをしますし、口も重くて各器官もなかなかついていけないのですが、続けているうちに慣れてきます。筋肉を鍛えるエクササイズとまったく同じなのです。

2.については、当サイトの別コーナーにある「発音なんてタコ」を参考にしながら、最低限習得すべき発音を身につけてください。前述のように、英語の発音のポイントは「子音」です。「母音」は国や地域によって大きく異なります。オーストラリアやアイルランドなどの英語がわかりにくいというのも、イントネーションやアクセントの違いもありますが、微妙な「母音」の違いがあるからです。逆にいうと、アメリカ英語をベースとした母音の発音を完ぺきにマスターしても、他の英語圏の人にとってはわかりにくいこともあるわけです。つまり、もともと世界共通ではないので、二重母音以外は、ある程度日本語式の「あいうえお」でもそれほど問題はないと思います。まずは、しっかりと子音をマスターしましょう。

3.については、2.にも書いていますが、アメリカ英語以外の英語にも積極的に触れることです。いろんな英語に触れることで、英語の音の世界も広がり、発音アレルギーを克服することもできます。当サイトでも「世界の英語」というコーナーをもうけています。

では、がんばってください!