Last update March 22, 2022

アイルランド英語

まだまだある、いろんなクセ

以下、他にもいろいろあるアイルランド英語のクセについて見てみましょう。




特徴 例文 解説
there の代わりに in it Is it yourself that is in it?
「そこにいるのは君か?」
アイルランド語の影響で「そこ」にいるというときの there の代わりに in it を使う。
なんとなく now を付け加える Bye now.
「じゃあね」
There you go now.
「どうぞ(何かを渡すとき)」
Ah now!
「なんたること!」
あえて必要のない now を追加する傾向は、他の国の英語でも用例があるが、アイルランド英語では特に顕著。その他、ウェイターが飲み物を差し出すときなどにも "Now, Sir" というなど、「はい、どうぞ」といった感じで使われる。
so を使ってしっかり強調 I can speak Irish, so I can.
「アイルランド語は話せるよ、もちろん!」
- You are not working hard enough.
「努力が足りないんだよ」
- I am so!
「してるさ!」
その他、"Bye so", "Let's go so", "That's fine so" など、他の英語圏では then を使うところを so で表現。
sure を使って強調したりののしったり… I will go, to be sure.
「当然、行くよ」
Sure Jaysus (Jesus).
「こんちくしょう」
I was only here five minutes ago, sure!
「5分前に着いたばかりだってば!」
なくてもかまわない無意味な sure をつけて強調を表したり、ののしり言葉として使う。
if の代わりに once I will laugh, once your joke is funny.
「ジョークが面白ければ笑うさ」
一般的な英語用法では、once~ というと「いったん~すれば」といった意味になる。
shall の代わりに will Will I make us a cup of coffee?
「コーヒー入れましょうか?」
一般的な英語用法では区別する shallwill の区別がなく、「~しましょうか?」という表現も含めて、すべて will で代用。
to 不定詞の to はしばしば省略 I'm not allowed go out tonight.
「今夜は外出が許されていない」
一般的な英語用法では I'm not allowed to go out tonight となる。
単純な現在形や過去形が仮定法? He asked me would I buy a loaf of bread.
「彼にパンを一斤買ってくれと頼まれた。」
一般的な英語では、He asked me to buy a loaf of bread.
- How do you know him?
- We would have been in school together.

「なぜ彼を知ってるの?」「いっしょに学校に通ったんだ。」
一般的な英語では、We went to school together. となるところを仮定法過去を使って表現。
微妙な bringtake の使い分け Don't forget to bring your umbrella with you when you leave.
「でかけるときは傘を持っていくのを忘れずに。」
一般的な英語では bring でなく take。一般的な英語では、bring は「こちらに持ってくる(連れてくる)」の意味だが、アイルランド英語では「持ってくる(連れてくる)」「持っていく(連れて行く)」の両方の意味で使う。
Someone took my bag when I was having lunch.
「昼食を食べている間にバッグを取られた。」
一般的な英語では、take には「持っていく(連れて行く)」の意味もあるが、アイルランド英語では、「誰かが誰かから何かを取る・受け取る」の意味でしか使わない。
does be/do be で習慣や継続を表す He does be working every day.
「彼は毎日働いている。」
現在も続いている習慣などを表す表現として does (do) + be という構文がある。