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 スイスイS

[ s ] 、[ z ] の発音 





日本語の「さ行」の音に近い [s] と [z] の発音ですが、ここで注意しなければならないのは、[si] や [zi] という発音の場合、日本語の「し」や「じ」の音にならないことです。では、どういう発音になるかというと、「スィ」、「ズィ」に近い発音になります。ちなみに、「し」や「じ」はシーシーS の発音になり、発音記号で書くと [ ʃ ] 、[ ʒ ] となります。

この「スイスイS」と「シーシーS」をきちんと区別しないと、その部分だけが違って後は同じ発音という単語もありますので、誤解を生んでしまいます。以下、いくつか例を挙げてみましょう。

スイスイS ([ s ] 、 [ z ] の音) シーシーS ([ ʃ ] 、 [ ʒ ] の音) 使い分けないと…
sit (座る) shit (大便をする) 「プリーズ shit ダウン」(「って言われてもなあ… それともこれ便座?」)
self (セルフ) shelf (棚) 「このレストランは shelf serviceです」(「ええい!棚ごと持ってけドロボー!」)
sick (病気の) chic (上品な、あか抜けした) 「アイム chic」(「それは結構なことで。」)

では、さっそくスローモーションでやってみましょう。

1. 舌先を上の歯ぐきの裏側に近づけます。

2.  そのままの状態で、静かに息を吐きます。

いかがですか?舌先が上の歯ぐきに近い位置にあることで、息を吐いたときの空気の流れの音が出ます。「音」と言っても、声は出ていないわけですから、「スーッ」といった音にならない音になっているはずです。これが、ここで言う「スイスイS」の音で、スペルで「s」になっている箇所の音はすべてこの発音です。ただし、「s」のあとに「h」が来る場合は、上で区別したシーシーS の音になります。

 あくまでも、舌先を上の歯ぐきに近づけるだけです。舌先を上の歯ぐきにくっつけるのではありません(くっつけてしまうと発音ができません)。

 ここでも、「スー」などと具体的な音を出さないようにしてください。違う発音になってしまいます。





3. 実際に発音してみましょう。

いつまでも息を出しているだけでは意味がありませんので、実際に、この音を含む単語を発音してみることにしましょう。上の例でも取り上げた「スィック」(病気の、気分が悪い)という言葉があります。この単語の「スィ」の部分がこの音になります。まず、わかりやすくするために、単語を分解してみましょう。

s + ick

赤い文字の部分がこの発音にあたります。では、スローモーションでやってみましょう。

1) 上の手順に従って「スイスイS」 [ s ] を発音します。

2) そのまま息を吐きながら「ック」と言います。

いかがですか?息を吐きながら「ック」と発音することで、英語の sick の音になっているはずです。





 くどいようですが、スィックの「スィ」のところで「シ」と言わないようにしてください。日本語の「シ」になってしまい、シーシーS の音に近くなりますので、違う意味になります。舌先を上の歯ぐきに近づけた状態で息を吐きながら「ック」というだけで、英語の sick になるのですから。

 また、「スィック」の「ク」の部分ですが、これも日本語の「ク」にならないよう注意しましょう。つまり、日本語の「ク」はローマ字で書くと「ku」となり、「k」の後の「u」が入りますが、sick の「k」の発音には「u」の音はないわけですので、「k」の音だけを発音するようにしましょう。big 「ビッグ」(大きい)などの「g」も同じです。

[g]、[k] の発音のしかた

では、どうしたら「k」の音だけ発音できるのか、もう少し頑張ってみましょう。

まず、日本語で「か」と言ってみましょう。このとき、舌の後ろのほうが口の天井に一瞬くっ付いて離れますね(くっ付いたときに舌と口の天井の間の息の流れが止まります)。この音が「k」の音です。この感覚を覚えておいて、

1) 舌の後ろの部分を口の天井に付けます。

2) そのまま喉の奥から息を送ります。

「クッ」という自然な音が出ますね。これが「k」だけの純粋な音です。このまま自然な声を出すと、純粋な「g」だけの発音になります。





4. 応用編―― 2.に戻って、声を出す。

この「スイスイS」のポジションで、声を出すと [ z ] の発音になります。zoo (動物園)などスペルで z になっているところがこの発音になります。 もちろん、「ズー」などという具体的な声を出さないことがポイントです。

つまり、「スイスイS」の声の出ていないバージョンが [ s ] で、声の出ているバージョンが [ z ] というわけです。





最後に実際の発音を聞いてみましょう。例として挙げたのは、see 「見る」、zoo 「動物園」という単語です。その他、「sh」のスペルを除く s や z が含まれる単語がこの音を含みます。


(see)

(zoo)
(Sound source: http://www.excite.co.jp/dictionary/)







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