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そこがりたい日本にほんの「なぜ」?

正月しょうがつにはなぜたけつつかざるの?




Last update December 29, 2022

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京都府長岡京市きょうとふながおかきょうしにある光明寺こうみょうじ門松かどまつ

としれやお正月しょうがつみちあるいていると、おてら神社じんじゃおおきないえもんのところにするどくちをしたたけつつでできたものがかれているのをにするかもしれません。よくると、たけつつといっしょにまつあかをつけた南天なんてん、そしてピンクいろのキャベツまでかざられているのがわかります。これ一体何いったいなになんのためにいてあるのでしょうか?「幸運こううんせるため?」とか「悪霊あくりょうはらいのけるため?」とおもったひとはなかなかのつけどころがいいですね。では、そのこたえをくわしくみてみましょう。

そのかざりは「門松かどまつ」とぶ、お正月飾しょうがつかざりのおもなものですが、「まつ」がつくことから、たけよりもまつ主役しゅやくということになりますね。でもなぜ「まつ」なのでしょうか?ひとつには、まつ常緑樹じょうりょくじゅであり、ふるくからまつにはかみ宿やどるとしんじられてきました。もうひとつの理由りゆうは、「まつ」は「まつる」(かみまつる)につうずるものがあるからだとわれています。「まつ」と「まつる」の「まつ」という言葉ことば洒落しゃれなのですが、日本人にほんじんはこういった言葉ことばの「おと」を大切たいせつにします。おとにもたましい宿やどるという考え方かんが かたがあるからです。それが「まつ」が使つかわれている理由りゆうです。

では「たけ」はどうでしょうか?「門松かどまつ」という名前にははいっていませんが、「たけ」もまつつづいて二番目にばんめ縁起えんぎいものとされています。そして三番目さんばんめ縁起えんぎいのが「うめ」とされ、実際じっさいうめ使つかった門松かどまつもあります。このみっつは「松竹梅しょうちくばい」とわれ、おめでたいとして尊重そんちょうされています。

はなしはそれますが、わたしには双子ふたご叔母おばがおり、その名前なまえはなんと「松子まつこ」と「竹子たけこ」といます。まさに「門松姉妹かどまつしまい」ともえるわけですが、子供こどものころいっしょに初詣はつもうでかけたときのこと、うつくしい着物姿きものすがた門松叔母かどまつおばほこらしくおもったことをいまでもおぼえています。

本題ほんだいもどりましょう。なぜ門松かどまつかざるかですね。日本にほんかみくにわれるだけあって、「年神としがみ」というお正月しょうがつ神様かみさまもおり、お正月しょうがつには年神様としがみさま人々ひとびといえおとずふくをもたらしてくれるとしんじられてきました。そんな神様かみさまならぜひおむかえしたいものです。そういうことから、この門松かどまつてて「しろ」(神様かみさま宿やど場所ばしょ)としたのです。

最近さいきんでは本格的ほんかくてき門松かどまつかざいえすくなくなりましたが、ちいさな門松かどまつ置物おきもの紙製かみせいのものまであり、スーパーや100えんショップでもっています。ぜひひともとめていえかざり、幸運こううんんでみるのもいい ですね。


神社じんじゃ鳥居とりいまえてた門松かどまつ

田舎いなかえきかざられた門松かどまつ

神社じんじゃ鳥居とりいまえてた門松かどまつ


田舎いなかえきかざられた門松かどまつ



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