Posted in 2000


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英語もいろいろ




もう21世紀の最初の年も梅雨入りとかで、早や半年。なんでこんなに年月が経つのが速いのか、まさに Time flies. そう言えば、英語では like an arrow (「矢の如し」)を略して使うのだとか。ほんとに最近年月の経つのが速い。誰の許可を得てこんなに月日が経ってるんだよぅ…とまさに理不尽そのもの。

それはともかくとして、最近興味を持ち始めたのが、同じ英語ではあるが、国によってどう違うのかということである。仕事の関係などでオーストラリア人と話をしたりする機会がときどきあるが、聞きなれているアメリカ英語などとは少し勝手が違う。とくに発音が慣れないと聞き取りにくかったりする。

オーストラリア英語といえば、ご存知のように「エイ」を「アイ」と発音するというふうに英語のテキストなんかにも書いてあるが、あの発音ももともとはイギリスのコックニーあたりが発祥地ということだ。マイ・フェア・レディーに出てくるあのアクセントである。日本に滞在しているオーストラリア人はほとんどの人が、アクセントを抑制してくれているのか(??)、クロッコダイル・ダンディーの英語のようにわかりにくくないし、 I went to hospital today (「今日病院に行った」)が I went to hospital to die (「死のうとして病院に行った」)に聞こえてしまうということもないようだ。英語の苦手な日本人にはよけいわかりにくいだろうということで、コントロールしてくれているのか(は分からないが)、日本に滞在していないオーストラリア人のなかには堂々と訛りで話してくる人もいる。



ずいぶん前になるが、モータースポーツの仕事に少し関わった際に、あるオーストラリア人ドライバーのインタビューの通訳(と言っても片手間にほんの少し手伝った程度)をしたことがあった。その時に困ったのがこのアクセントである。ライス、ライスというのはさすがに race だと推測はついたが、他の単語もことごとく、タイク (take) 、トライニング (training) 、マイク (make) などと、速いスピードでまくし立てるので、ただでさえモータースポーツの世界はチンプンカンプンの自分である。途方に暮れるやらで、なんとか話が通じるように適当に訳してしまった苦い経験がある(とは言え、もちろん、全くかけ離れていたわけではないが)。今思い出してもほんとにイヤな体験だった。それにも増して、ドライバーの人をはじめ関係者には申し訳ないと反省している。

英語とひとくちに言っても国によっていろいろ、ラテン系の人の英語もRの音がやたら巻くので聞き取りにくい。「であら、めに、ぴっぷる」 (There are many people) という具合である。フランス人をはじめ、スペイン語系の人たちも英語を話すとみなこんな感じだ。ちなみにオーストラリアアクセントの「エイ」と「アイ」だが全く同じ発音で聞き分けが出来ないということではないらしい。ちゃんと区別はある。ともあれ、いろんな英語に接して「習うより慣れよ」の世界であることは事実である。