落雁らくがん

でんぷん粉こに砂糖さとうや水みずあめを混まぜて固かためたお菓子かし

８月はちがつも中旬ちゅうじゅんになると、どこのスーパーにも落雁専用らくがんせんようのコーナーが設もうけられます。その美うつくしいお菓子かしは、他ほかのお供物くもつといっしょに仏壇ぶつだんに彩いろどりを加くわえるお盆ぼん（亡なくなった先祖せんぞを敬うやまう行事ぎょうじ）には欠かかせません。でも、なぜお盆ぼんにお供そなえするのでしょうか？一説いっせつによると、お釈迦様しゃかさまの時代じだいの盂蘭盆会うらぼんえ（お盆ぼんのルーツ）のときに、弟子でしたちが僧侶そうりょに配くばったのが落雁らくがんなのだとか。どうりで、蓮はすの花はな（日本にほんでは仏教ぶっきょうのシンボル）をかたどったものが多おおいわけです。さて、１６日じゅうろくにちが来きて、帰かえってきた先祖せんぞ（もちろん幽霊ゆうれいじゃなくて魂たましいのこと）を見送みおくった後あとは、私わたしたちがお供そなえを食たべる番ばんです。落雁らくがんを少すこしずつかじり、ぱふぱふした優やさしい甘あまさを味あじわうひととき、愛あいする亡なき人ひとたちを思おもい浮うかべるのもいいですね。　

箱はこに入はいったお供え用そな　ようの落雁らくがん。

皿さらの上うえに並ならべた落雁らくがん。

箱はこに入はいったお供え用そな　ようの落雁らくがん。 皿さらの上うえに並ならべた落雁らくがん。