Kusa Mochi
くさもち, 草餅
ヨモギの草を入れた餅
黄緑に萌える田舎を散策していると、手作りの草餅を売っている小さなお店に出会うかもしれません。かなり歩いたので足も疲れてきたし、なにか甘いものも欲しくなってきます。さっそく、腰を降ろし、草餅を注文すると、店の奥さんが熱いお茶を出してくれて「どちらから来られましたか?」と聞くので、一言二言言葉をかわすうちに、地元の歴史の話になります。たとえば、京都の大原野というところであれば、源氏物語ゆかりの場所であること、作者がこの地を愛したこと、天皇の行幸(外出)について書かれた章では、華やかな行列を一目見んとする人々が大勢詰めかけた様子が描かれていることなど、あれこれ話を聞きながら、熱いお茶をすすり草餅を食むと、ちょっぴり青い春の味がすることでしょう。「ヨモギ餅」とも呼ばれ、小さく刻んだヨモギの葉を混ぜた餅に餡を入れて作ります。

大原野神社横の茶屋で買った草餅。
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京都の有名な和菓子屋さんのヨモギ餅。
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大原野神社横の茶屋で買った草餅。

京都の有名な和菓子屋さんのヨモギ餅。
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