スペイン語文法ノート 英語の he, his, him、she, her, her...などよりちょっとややこしそうなスペイン語の代名詞。直接目的語か間接目的語かによっても使う代名詞が異なり、しかも強勢のあるものやないものなどもあります。

人称代名詞の地域差5

Última actualización: 14 de abril 2016


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Loísmo(ロイスモ)

Loísmo とは、スペインの方言として見られる現象で、「~に」を意味する間接目的語(与格)の le の代わりに直接目的語(対格)である lo を使うことを言います。王立スペイン語アカデミーはこの用法を「間違い」であるとして認めていません。

A Juan le regaló un libro.
(彼―ホアンに本を贈った。)―標準
A Juan lo regaló un libro.
(彼―ホアンに本を贈った。)―Loísmo (RAE の見解では不可

Leísmo, Laísmo と同様、スペインにおいて見られる現象ですが、このような現象の背景には、与格、対格といった格変化を無くして単純化しようという心理が働いていると思われます。物事はどうしても簡単で単純な方向へと流れていくものであり、言語の変化も例外ではありません。英語では直接・間接を問わず、目的語となる代名詞は me, you, him, her, them の 1種類しかなく、それらの代名詞と前置詞を組み合わせることで本来の格変化を代用しています。スペイン語の格変化は、ラテン語の格変化に比べてすでに単純化されたものではありますが、時代の変遷とともに、英語のような単純化の方向をたどる運命にあるのかもしれません。