Last update February 7, 2021

Comma , コンマ (5)


10.  非制限的な用法。   戻る


まず、例文を見てみましょう。

 a) Your brother, John, ate my ice cream.
 b) Your brother John ate my ice cream.
 c) The girl who lives next door came to work in our office.
 d) Mr. Suzuki, who lives in Tokyo, came to work in our office.

これはルール4の「付加情報」の個所と関連があります。コンマひとつとっても、どこでもばら撒いといたらいいというものではなく、やはり、その裏には情報や気持ちが隠されているということです。

「非制限的」というとむずかしそうですが、要は「本筋から無視してもいいような」フレーズなり、文章であるということです。よく話の長い人がいますが、なぜ話が長くなるかと言うと、本筋には直接関係ない付随する要素を細かく話してしまうからですね。例えば、「昨日ある人がお宅のお店に行きたいというので住所教えといたので、よろしくね。」ということを伝えるのに、そのある人は、どんな人で、どこに住んでいて、自分とはどんな関係でといったことまで伝えようとするから長くなるわけですが、こういった本筋から無視できるような内容をコンマで囲むというルールがあるということです。

しかし、ここでややこしいのは、コンマを使う場合と使わない場合とで意味が変わってくるということです。コンマを使って囲む場合は「無視できる情報」なのですが、コンマを使わない場合は「無視できない情報」であるという含みがあるわけです。

例文のa) と b) を見てみると、a) の例文では、コンマを使用しているので、ジョンという名前は付け足しになります。つまり、兄弟はジョンくん一人しかいないので区別しなくていいわけです。「キミの弟であるジョンくん」という意味になります。ところが、b) は「キミの弟のジョンくん」となり、この場合、弟は一人ではありません。つまり、どの弟かを言いたいわけですから、コンマは使用しません。

同じように c) と d) では、それぞれ「なんと、隣りの女の子が会社に来てね」、「スズキさんという人なんだけど、―なんでも東京に住んでるらしいけど― その人が来たんだ」といった感じになります。c) では「隣りに住んでいる」ということが言いたいことなので、コンマはつきませんが、d) ではスズキさんという名前のほうが大事で、東京に住んでいることは二の次、つまり、付随情報だと言えます。






11.  日付、数字、肩書き、住所などに使用。   戻る


まず、例を見てみましょう。

 a) April 28, ―日付
 b) The Declaration of Independence was signed on 4 July 1776. ―日付
 c) Ted Brown, Professor of English ―肩書き
 d) Queen Elizabeth II; Martin Luther King Jr. ―肩書き
 e) 5,456,783 ―数字
 f) The president was born April 8, 1872, at Elm Street, Cleveland, Ohio. ―日付、住所

まず、日付ですが、a) と b) を見ると語順が違います。a) の場合は、年代の前にコンマが必要です。ただし、April 2002 のように年月だけになるとコンマは不要です。また、b) は、どちらかというとイギリス式の表記になりますが、この場合もコンマは不要です。

次に d) のような名前につく「二世」や「ジュニア」ですが、以前は名前の後にコンマを入れていたようですが、最近ではあまりコンマは使わないようです。

e) のような4桁以上の数字にはコンマが入ります。ただし、年代表記 the year 2001 やページ番号 page 2348、ストリートNO、電話番号、郵便番号などにはコンマは使いません。

ただし、数字の3桁ごとのコンマに関しては、マニュアルなどの技術文書では使用されない傾向もあります。これは、英語以外では、コンマを小数点表記として使用する言語があるためです。技術的な文書では、数字は非常に大切です。英語が母国語でない読者が英語の技術文書を読んだときに、万一、うっかりコンマと小数点を間違えたりすると、場合によっては生命にかかわる事態にもなりかねないため、こういったリスクを事前に防ぐという意図があります。4桁までならコンマは使用せずに、5桁以上の場合は、コンマの代わりに半角スペースを入れて分かち書きするという方法がとられることもあります。

英語の表記
 10,000,000

他の言語(フランス語、スペイン語など)
 10.000.000

奨励表記
 10 000 000

以上、長くなりましたが、コンマの用法ということで見てきました。