単なる「点」や「マル」のたぐいだと思っていたら、結構深い句読点。コンマのあるなしでニュアンスも違う。そう、句読点にもちゃんとメッセージがあるのです。わかっているようでわからない英語の句読点を解明。 |
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Dash — – ダッシュ |
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ダッシュの役割
「あ、電車が来た、ダッシュ!」などと気合の入った句読点のようですが、あまりダッシュしてばかりじゃ疲れますし、多用は避けたいものです。あくまでもアクセント的な使用を目的とします。また、ハイフン(‐)の長いヤツ?と思ってしまいますが、ハイフンとダッシュは別物で、用法もそれぞれ異なります。ダッシュには、文中に「中断」を入れるという意味があります。文章を中断させるという意味では、コンマやコロン、セミコロンもそうですが、ダッシュの場合は、コンマよりは「中断」が強く、コロンやセミコロンよりはくだけた使い方ということができます。もっと言えば、先に「アクセント的な」使用ということを述べましたが、文章をいったん中断(サスペンス)させて、その後に続く内容に期待感を持たせる、ドラマチックな予感を持たせるという役割も帯びていると言えるでしょう。 また、丸カッコのように、補足的な情報を入れるという役割もありますが、やはりダッシュのほうがくだけた用法になります。さらに、詩などの文学作品や話し言葉の記述では、「…」のように、余韻を持たせたり、感情の動きなどの「微妙さ」を表現する場合にも使われます。 いずれにしろ、感覚的で主観的な用法となるため、正式な文書では、場合に応じて、コロンやセミコロン、丸カッコなどを使用するのが望ましいと思われます。 日本語のキーボードには、英語のダッシュが配置されていないのが普通ですので、専用のキーが無い場合は、ハイフン(‐)を2つ重ねて代用することができます。また、ダッシュの前後に半角スペースを入れるか入れないかは、両方の考え方があるようで、もちろんどちらかの統一は必要ですが、使う人によっても異なります。詳しくは、5. ダッシュの種類と用法を参照してください。 ダッシュのルール 以下、ダッシュを使うルールについて見てみましょう。
では、詳しく見ていくことにしましょう。 1. 付随情報など、文章中に挿入句・節を入れる場合。 戻る奥さん同士の長電話などでよくあるパターンですが、「○○さんちのご主人―課長だったんだけどさあ―今度部長になったんだって」というふうに、ある話題を話すときに、その途中にさらにプチ話題を盛り込むという手法です。ダッシュに囲まれた部分は、あまり重要性のない付随情報ですので、削除しても全体の意味が通じることが条件です。また、正式な文書では、丸カッコを使うのが普通です。
2. ある情報の後に、関連する情報を追加する場合。 戻る「速い、安い、うまい―うちの店の目標です」とか、「安い、遅い、まずい―うちの店の現実です」というふうに、ある情報を言及した後に、その情報を説明したり、要約したりする語句を追加する用法で、正式にはコロンを使います。
2. 意外性や期待感を持たせた情報を追加する場合。 戻る上の「2」の用例と同じと言えば同じなのですが、かといって「コロン」ではどこかしっくり来ないという微妙な用例です。つまり、前に来る情報と関連してはいるけれど、わくわくした感じを出したい、ちょっと飛んだ内容を追加したいといった、かなり感覚的な使い方になります。
3. 余韻や感情の表れを表現する。 戻る文章の最後に来て、「…」のように、その後に続く語句が省略されているという含みを持たせます。「どうしてこんなことに―」など、怒りや悲しみといった強い感情のためこれ以上言葉が続けられないとか、謙虚さを表すため語尾を濁すという場合に使います。
4. ダッシュの種類と用法。 戻るここからは応用編になります。まず、ダッシュも1種類だけではないという話から始めましょう。厳密に言うと、英語のダッシュには、m-dash(「エム・ダッシュ」)と n-dash(「エヌ・ダッシュ」)という大きく2種類があります。
見た目には長さが違うだけで、エム・ダッシュはだいたいの長さがアルファベットの m の幅に近いということからこう呼ばれ、同様に、エヌ・ダッシュのほうは、長さがアルファベットの n の幅に近いというわけです。ちなみに、このページでは、これまでの内容については、見慣れたエム・ダッシュのほうを使って説明しています。 また、エヌ・ダッシュなんか、ハイフンとどう違うの?という疑問が沸いてきますが、これも厳密に言うと、見ていただくとわかるように、ハイフンよりは微妙に長いですね。もちろん、用法も異なります。 エム・ダッシュとエヌ・ダッシュの使い分けは厳密ではありませんが、以下のような傾向があります。 エム・ダッシュ 前述のルール1、ルール2、ルール3の使い方があります。また、前後のスペースについては、必要、必要でないという両方の考え方がありますが、エム・ダッシュを使用する場合は、「必要でない」という考え方が優勢のようです。 ただし、上のルール1から3の用法についても、前後スペース付のエヌ・ダッシュを使うことを奨励しているルールブックもあるようです。とくに、記事などのコラム幅が狭いときなどに、代用してエヌ・ダッシュが好まれる場合があります。
エヌ・ダッシュ エム・ダッシュの代用として同じように使われる場合もありますが、エヌ・ダッシュの主な用法として、以下のようなものがあげられます。 1) 値の範囲を表すための記述として 「何歳から何歳まで」とか、「何日から何日まで」の「から」にあたる、値の範囲を表現します。この場合、ダッシュの前後のスペースは入れません。
2) 2つのものの関係・つながりを表す 試合のスコアが「3対2」の「対」、「親子関係」の「親と子」など、両者の関係を表現します。この場合もダッシュの前後のスペースは入れません。 ただし、「親子関係」など、数量以外の2つのものの関係・つながりを表現する場合は、2つの単語をつなぐという意味から、ダッシュではなくハイフンを使うべきだとする考え方もあります。
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