会話は待ったなし! よく考えてみるとあたり前のことなんですが、会話というのは、短いセンテンスやフレーズを重ねることなんです。だってそうですよね、頭の中で英作文していると「この人、反応遅い」ということになるし、会話はボールのやり取りなので、すぐに返してあげなければなりません。だから get や take がやたらと多いし、すぐに出てくる決まり文句をいかにたくさん覚えるかがカギになるわけです。
ドルは複数、円は単数? 金融関連の資料などで、$ や \ の記号を使うときは気づくことはないのですが、スペルアウトする必要が出てきたときに「あれ?」と思うこと。それは、100 dollars というふうにドルは複数形なのに、円は 100 yen と単数形のまま。日本語の円もそうですが、中国の元(yuan)韓国のウォン(won)も同様、単数複数の区別をしません。
文化の違い 「二足の草鞋(わらじ)を履く」と言えば2つの職業を持つことですが、英語では「帽子」を使って、wear two hats という表現があります。日本語の「二足の草鞋」が両立しえないような2つの職業を言うのに対して、英語の two hats のほうは「異なる2つの機能・役割」ということで「職業」だけとは限りません。また、wear several hats、wear too many hats など、2つ以上の帽子をかぶるというバリエーションもあります。
発見!ドラマの表現 ある英語のドラマを観ていたら I'm not benching you but ... (「(捜査から)外れてくれというわけじゃないが…」)といったセリフが出てきましたが、けっこうよく耳にするセリフです。もちろん、「ベンチ」なのでもともとはスポーツで選手をベンチで待機させるという意味ですが、「外れてくれとは言わないが、他のチームが指揮をとる」など応用ができそうですね。
別れぎわのちょっと面白いあいさつA: "See you later, alligator." B: "After a while, crocodile." もちろん、ワニ同志の会話じゃなくて、単なる語呂合わせなんですが、下線部が韻を踏んでいるのがわかりますね。
文化の違い 「噂をすれば影」ということわざも、日本語では「誰のうわさ」かという対象は出てきませんが、ご存知、英語では Talk about the devil (悪魔のうわさをしていたら悪魔が来た)と「悪魔」になります。ところが、スペイン語では Hablando del rey de Roma と「ローマの王」になるとか。
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email はカウンタブル(加算)名詞か?――「当然数えるでしょ?」と思ってしまいますよね。結論から言うと、今では「数える名詞」として扱ってもかまわないことになっているようですが、20年前なら「不加算名詞」として使っていました。つまり an email などという使い方は文法的にはNG。なぜかと言うと、mail という単語自体が不加算なのでそれに準じていたわけです。ですから、数の概念を表現したいときは an email message などと加算名詞である message をつけるなどの工夫をしていました。しかし、email ともなると1日に何十通と来るわけです。数の概念がないとやってられませんね。そこで、最近では an email, two mails... という用法もOKになっています。
これは何も、「英語」という言語が優れているとか、英語圏の国が世界を動かしているとか、そういうことではなく、ただ単純に「最も簡単」だからだと言えます。最も習得がむずかしい言語の一つである日本語と比べると、世界中の人々にとって最も習得がしやすいわけです。そういうわけで、ますます、lingua franca (共通語)として「英語」の位置づけがますます確固たるものになってきています。
tiebreaker
「延長戦、タイブレーク」:「引き分け」の状態を破ってどちらかの勝利を決定するものという意味で、勝者を決めるための延長戦という意味の他に、「あのときの彼のホームランが tiebreaker だったね」とか「お母さんとお姉さんは海に行きたいけど、お兄さんと弟は山に行きたい。お父さんはどっち?」など、同数で意見が分かれているときの残りの一票(あるいはそれを持っている人)という意味で使う。tiebreak とも。
例文)His second goal was the tiebreaker at that time.
日本語のタイトルは『ニュー・トリックス〜退職デカの事件簿〜』ということで、その題名の通り退職した元刑事が活躍するドラマというわけだが、もちろん定年を迎えた刑事が「再雇用」で現役刑事のサポートとか、現役に煙たがられて「天下り」というのではなく、昔の未解決事件を取り扱う UCOS(ユーコス)こと Unsolved Crime and Open Case Squad のメンバーとして任務にあたる。英文の原題である New Tricks であるが、You cannot teach an old dog new tricks. という英語のことわざが浮かんできて、「なるほど」と思わせる。ボスである現役女性警視に叱り飛ばされながら、個性あふれるオヤジたちがこれまた古いやり方で事件を解決していく。「おいおい、それは今の時代には通用せんだろ?」というようなシーンも多々あるが、結構オヤジってカワイイと思ってしまう。
New Tricks トレイラー:
英文ライティングのヒント
管理人が仕事などを通してゲットしたヒントをピックアップ。
法律英語ライティング 1
and/or
法律関係や技術文書などでよく見かける and/or。使っているだけでなんだか「プロ」を感じさせてカッコいいのですが、最近では「使うな」という傾向があるようです。理由は「あいまいであること、わかりにくい、and か or のどちらかで十分表現できる」ということです。実際ネットに載っている Terms of Use(「利用規約」)でもまだまだ使われていますが、英語圏でのライティングの権威である Chicago Manual や法律ライティングの専門家なども使わないことを勧めています。法律英語をシンプルな英語でという動きもあり、and/or で逃げるのではなくもっと正確でわかりやすいライティングをしようというわけです。ちなみに、法律英語ライティングでも重宝されている Grammarly でもNGが出てきます。