File No. 1850   ▲Page top
apologist
[əpɑləʤist/əpɔl-]

弁明者、擁護者

  • He said he was not an apologist for terrorism in any way.
  • I'm not his apologist, but I can see what he's trying to do.

apology 「謝罪」という単語の派生語だから、すぐに「すいません」などと「謝ってしまう人」というのではなく、ある考え方、主義や方針などを弁護するために主張する人といった意味になります。もともと、apology の語源はギリシア語の apologia 「弁護するためのスピーチ」。たとえば、「自分はこういうことをしたのは、こういった理由があったからである」といった正当化・弁解といったニュアンスがあり、さすがに、言葉ありきの西洋文化というわけです。彼は○○主義の擁護者だとか、サービス残業を正当化している人、あるいは、誰々の肩を持つ人といった、やや皮肉っぽい使われ方をすることもあります。

 同義語  defender, spokesman, supporter, advocate, pleader, vindicator, justifier


File No. 1849   ▲Page top
abattoir
[æbətwɑ:(r)]

屠(と)殺場、畜殺場

  • The pigs were probably infected in the abattoir rather than at the farms.
  • A slaughterhouse is also called an abattoir.

「今日もまた大勢の仲間たちが… モウ!やってられないよ」「ブタじゃなくてもブーブー言いたくなるよ」なんて、悲惨な話ですが、家畜を食用として処理する場所のことを言います。slaughterhouse という言い方もありますが、この slaughter には「殺りく、虐殺」という意味があるのであまりにも生々しいというときに、フランス語源のこの単語を使ったりする場合もあるようです。語源となった abattre は「殴り倒す」という意味で、「動物を殺すのか、残酷だなあ」と言われるところを、「ノンノン!殴るだけです」など、あくまでも気持ちの上でラクになるのかもしれません(?)。その他、butchery という単語もあります。

 同義語  slaughterhouse, shambles, butchery


File No. 1848   ▲Page top
decadent
[dekədənt]

退廃的な(人)、自堕落の、デカダン派の(芸術家)

  • This decadent cake is coated with chocolate and cream.
  • A decadent society came before the fall of the empire.

「株式会社デリカ・デカダン(架空)?で、お宅、何してる会社ですか?」「"退廃"を売ってるんですわ」「退廃?」「ほれ、この"退廃チョコケーキ"が500円、"退廃弁当"が1000円…」なんてことで、精神的、道徳的に退廃しているという意味。かって栄華を極めた帝国などが滅びる前にやってくる「退廃」した社会。会社などにも同じことが言えるのかもしれません。ちなみに、decadent cake などデザートや食べ物によく使われますが、やはり、自堕落になるほど美味しいということでしょう。デカダン派の芸術家という意味もあります。語源はフランス語の décadence 「退廃」から派生。


File No. 1847   ▲Page top
grovel
[ɡrʌvəl/ɡrɔv-]

ひれ伏す、屈服する、腹ばいになる、卑屈にふるまう、(歓楽的なことに)ふける

  • You don't have to grovel because you've lost the game.
  • Here people are just groveling drinking like a boa.

仕事のため、家族のため、などいろんな事情があるのかもしれませんが、悲しいのは、権力者に対して卑屈にふるまわなければならない人たちを見ること。もちろん、立場上、黙って頭を下げなければならないこともあり、お客さんや上司に敬意を払うことも大切なことです。今、ビジネスでも元気がいいのは、安売りなどに屈することなく、業態にふさわしいお客さんをきちんと選ぶことのできる会社やお店。そうなるためにも、他にはない技術や品質を磨き続けることが不可欠です。また、歓楽などにふけるという意味でも使われます。語源は古ノルド語の grufa 「腹ばいになる」。

 同義語  crawl, flatter, fawn, pander, cower, toady, kowtow, crouch


File No. 1846   ▲Page top
nonesuch
[nʌnsʌʧ]

比類のない人(物)、絶品、コメツブウマゴヤシ

  • He is a nonesuch in this field.
  • This is a nonesuch you can ever find in your life.

「うちの娘は世界一の美人だろ?」「世界中の女性すべてに会ったわけではないので、なんとも言えません」「なんだと?」「と言うか、あなたにとって世界一ということでよろしいんではないですか?」「いや、誰が見ても世界一だ」「ですから、そういう人はいません」ということで、such (そんなもの)は none (何もない)、つまり、比類のない、他に匹敵するものがない人や物という意味。その他、black medic と呼ばれることもあるようですが、植物でコメツブウマゴヤシ(学術名 Medicago lupulina)を指して呼ぶ場合にも使います。確かに比類のない植物のようで、白い綿毛が生えている葉っぱが特徴。




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