File No. 1980   ▲Page top
tad
[tæd]

小さな男の子、少し、わずか

  • My PC has become a tad slow these days.
  • He is a tad shorter than his sister.

「小さな男の子」という意味の他に、a little  a bit などと同じように「少し」という意味で使われます。その語源は、カエルの子である「おたまじゃくし」 tadpole 。なるほど、おたまじゃくしは小さいというわけで、「ボクも早く大きくなってカエルになるぞ」というのが普通ですが、なかには、おたまじゃくしのときは最長25cmもあるのに、大人になったら6cmくらいになってしまうというカエルもいるとか。そんなん、あべこべですやん、ってことで名前は「アベコベガエル」。あるいは、「縮んでいる」というので「縮みガエル」などと呼ばれたりもするようです。英語名は Paradoxical frog  (学術名: Pseudis paradoxus)。


 File No. 1979   ▲Page top
barrette
[bəret]

髪留め、バレッタ

  • She pulled her hair back with a barrette.
  • He pinned his tie with his wife's barrette.

髪の毛が邪魔になるんですという場合や、ちょっとお洒落をしたいときなどに、便利な髪留め。さすがに男性がつけているのは見たことがありませんが、その昔、中国などでは男性も髪を伸ばしていたため、男性用の髪留めもあったようです。なんでも、地位や役職を表す重要なものだったらしく、使われる材質も異なっていたとか。男女平等が言われて久しい現代、好みに応じて、髪を伸ばしている男性も使ったらどうかと思ったりもします。いっそのこと、役職なんかも表現したりで、「あのドラゴンバレッタをしているのが社長で、タイガーバレッタは専務です」なんてことで、語源はフランス語の barre 「棒、かんぬき」の縮小形。


 File No. 1978   ▲Page top
elephantine
[eləfænti:n]

象の(ような)、巨大な、ぶかっこうな、のろい

  • The building was ugly and elephantine.
  • A sudden increase in the number of elephants is becoming an elephantine problem.

「ぶかっこう」だとか「のろい」といった意味までつけられて、なんだかかわいそうな気もする象。童謡「ぞうさんのうた」には、「お鼻が長い」と悪口を言われた象がしょげたりせずに、「(大好きな)母さんも長いんだ」と誇りを持って答えるという含みがあるようですが、何を隠そう、「お鼻が長い」というのは、「誉め言葉」だと理解していた筆者にとってはちょっと意外。誉められて「親ゆずり」のように答えるお気楽な象さんの歌だと思っていたものです。ちなみに、体が大きいため動作が「のろい」と思われているようですが、実際は時速 40km くらいで走ることができるようです。


 File No. 1977   ▲Page top
tuft
[tʌft]

房、茂み、房をつける

  • The caterpillar is fuzzy with tufts of black and bright yellow hairs.
  • He found a mouse hiding in the tuft of grass.

毛や糸、羽などの房、草の茂み、花などのひとかたまりという意味の単語。房になる、房にするといった動詞としても使います。語源はラテン語の tufa 「兜(かぶと)の前立て」ということで、西洋の兜についている飾りの羽のこと。ちなみに、鳥の頭にあるひと房の羽は crest 「冠羽」と言いますが、人間でもメッシュを入れるのが流行った時代もあります。男性女性を問わず、やはり髪にはこだわりがあるようです。寂しいのは、その昔、髪もふさふさ、ひとつかみが手に余るほどだったのに、今では髪をすべて集めてつかんでも「これだけか…」と手が余ること。ひと房の大切さが身に染みるものです。

 同義語  clump, bunch, shock, collection, knot, cluster


 File No. 1976   ▲Page top
spitfire
[spɪtfaɪə(r)]

かんしゃく持ちの人、短気な女性

  • That old woman is a spitfire and difficult to deal with.
  • A "spitfire" refers to a fiery-tempered person.

 (fire) を吐く (spit) ということで、すごい剣幕で怒っている様子を形容して、「かんしゃく持ちの人」「怒りっぽい人」といった意味の単語。もちろん、本当に火を吐くわけではなく、あくまでも比ゆで、「お母さんがまた火を吐いているんで、消防車呼んでください」なんていうのも大変。日本語でも「かっかする」などと言い、「怒り」は熱い、色彩的には「赤」というのは万国共通のようです。ちなみに、spitfire は戦闘機などの名前にもよく使われていますが、やはり、「吐息」とか「ため息」ではなく、火を吐くくらいでないとダメなようで、「ため息1号出動!」「はあ~っ」なんてことで、調子が出ません。




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