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 File No. 493  
vane
[vein]

風見計、風車などの翼

A politician shifts with the political winds like a weather vane.
The vanes of a windmill can turn in both directions.

風の吹くまま、気の向くまま、今日は沖縄、明日北海道(ちょっと距離が離れてますが)など、流されるように生きてみるのもひとつですが、まわりの状況の変化に翻弄されているだけではいけません。ということで、高いところに設置されて、風向きに応じて動くように作られている風見計。その起源は紀元前1世紀ごろ、アテネの「風の塔」の先端に立っていた海の神ポセイドンの像だとか。風見鶏は a weathercock 、移り気な人を形容する表現として、中世イギリスの詩人チョーサーなどが使っていたようです。その他、風車や扇風機の羽など、軸を中心に、風や液体などの流れの力を利用して回っているものを言います。



 File No. 492  
shimmer
[ímr]

ちらちら光る、かすかに光る、微光

People saw a bright shimmering light filled the sky above them.
The flame shimmers and glistens in the dark.

人里離れた山の中、夜も更けてあたりは漆黒の世界。「チーフ、さっきから同じところをぐるぐる回っていませんか?」「あ!遠くに光がちらちらしている」「ええ、さっきからまったく同じところでかすかに光ってますよ」ということで、暗闇などにちらちらと、はかなげに光っている様子を表します。おばあさんの昔話によく聞いた「キツネに化かされた話」。超常現象か妖怪変化か、21世紀の今ではちょっとそぐわないような不条理の世界にピッタリの光の様子です。語源は古英語の scimerian 「光る」。



 File No. 491  
graze
[reiz]

草を食べる(食べさせる)、かする、すりむく

Grazing cattle and sheep together in the same pasture can maximize the usage of the pasture.
She fell and got a grazed knee.

ある日、牧場で草を食べている牛を追いかけて転んで足を擦りむいた、というときに2回使える単語。家畜が(に)「草を食べる・食べさせる」、また、モノや身体の一部などが、「かする・擦りむく」という2つの意味があります。「草を食べる」の意味が発展して「かする」という意味が生まれたということですが、両者がどう関連するのかと思ってしまいますが、一説によれば、地面に触れるような様子で草を食べていることから、触れる・かするという意味ができたようです。確かに、土を残しながら、表面の草だけを食べるというのは地面をかすっているわけですが、人間にはできない芸当です。



 File No. 490  
apostrophe
[pstrfi/p-]

アポストロフィ、呼びかけ

An apostrophe poem in which someone, or something, is absent or dead but the poem addresses.
He wrote an apostrophe poem where he "talked" to his dog.

今日の句読点は「'」です、というときのアポストロフィだけでなく、詩などで使われる修辞法のひとつを言います。「おお、ジェーン、僕は…」とか、「おお、今年の夏よ」というふうに、その場にいない人に対して話しかけたり、モノなどを擬人化して呼びかけます。家出したネコを想いながら、「ああ、ロミーよ。お前は今ごろ…」、亡くなった祖母を思い出しながら、「おばあちゃん!サクラ、頑張るから。見守っていてね」など、やはり人前で口に出すのは控えたほうがよいでしょう。詩とか文学の世界だけの限定モノです。



 File No. 489  
nugget
[nit]

金属の塊片、貴重なうまい話、一口サイズのもの

I was thinking I could share a nugget of wisdom.
She found what looks like a nugget of gold glittering.
Is there a nugget of truth in that which was written by him?

「ハンバーガーといっしょにポテトもいかがですか?」と言われてそのとおりにするのもシャクだから、「じゃあ、ナゲットにします」というときの「ナゲット」だけではなく、貴金属の原石の塊という意味でも使われます。金の塊を見つけたなどという話は人間の夢をかきたてるようです。また、「良いこと教えてあげる」というときの「おいしい話」「めったに聞けない貴重な話」という意味もあります。そして、チキンだけでなく一口で食べられるサイズのものを表現するときにも使われます。



 File No. 488  
valor
[vlr]

勇気、武勇

These men are recipients of the nation's highest honor for wartime valor.
Many Japanese Americans served in the US military with unprecedented valor.

学生時代、テストだから要らないだろうというので、電話帳のように重いテキストを持って行かなかったら、「戦争に行くのに鉄砲もって行かないのと同じだ!」と怒られた。どうせ勉強していなかったし、戦う気など無かったわけですが… ということで、特に戦地での勇敢さ、勇気などを表します。そして、戦地で功績を上げた人には名誉の勲章が授与されるわけです。語源はラテン語の valere 「価値がある、強い」。戦いには臆病者は要らないということか、映画のストーリーなどでは臆病者は真っ先に死んだりします。しかし、それがわかっているだけに、余計臆病になるのかもしれません。



 File No. 487  
mawkish
[m:ki]

不快な味、感傷的な

The substance is nearly odorless, and has a mawkish taste.
There are some mawkish lines in the fiction.

できの悪いワインや気の抜けたビールのような不快な味やまずい味のことを言います。また、それだけでなく、ちょっと気分が悪くなるほど感傷的な詩や挨拶、あるいは文章といった具合に使われます。「青い海、白い砂浜。ああ、あの日微笑みながら駆け寄ってきた白い君の姿。揺れる尻尾、風になびく耳よ」といった、家族同然だったワンちゃんに捧げる「別れの言葉」。これをどう感じるかはその人の主観によるもの。語源は古ノルド語の mathkr (maggot) 「(虫の)ウジ」で、なんとも気持の良くない言葉です。



 File No. 486  
pall
[p:l]

退屈になる、つまらなくなる

They use the same text many times and the humor and the joke begin to pall.
I have watched the movie five or six times and it never palls.

お客さんをずっと楽しませ続けるというのは大変。ここに、コメディアンや番組・広告などをつくっている人たちの苦労があります。大ウケしたからといって、同じ手法で引っ張れるのはせいぜい数回。見ている人はすぐに飽きてしまうもの。どんなに面白いアイデアでも何度も使えば白けてくる。ということで、ジョークやネタ、アイデア、音楽、番組などを主語にして、そういったものが面白さや魅力、効果、客の興味などが薄れていくという意味で使われます。語源は中世英語の appallen 「青ざめる」。



 File No. 485  
magnate
[mneit]

大物、有力者、〜王

The country’s shopping mall magnate prospered after economic crisis in the last decade.
The media magnate is accused of laundering capitals which he had received illegally.

地位、権力、お金、影響力、著名度など、このうちひとつでも欠けるとその機能を発揮することができないため、すべてがそろっていることが条件になります。ある特定の分野において群を抜いており、メディア王、石油王、印刷王など、○○王と呼ばれることが多い人たちです。大物になろうと思えば、良くも悪くも大きなことをしなければなりません。違法な事柄などで名前が上がることが多いのもそのためで、「必ずしも善人であるべき」という定義はありません。語源はラテン語の magnus 「偉大な」。



 File No. 484  
hoist
[hist]

引き上げる、勢いをつけて上げる

He hoisted himself by a rope high into the tree.
The leader hoisted the flag over the square for the first time.
Her mother hoisted the baby out of the car.

軽やかにポンと上に上げるのではなく、ちょっと気合が要ります。ヘタをするとギックリ腰になったりすることもあります。ということで、人間や重いモノを持ち上げたり、あるいは旗を上げるなど、何か筋肉の運動を伴う「上げる」という行為を言います。重いかばんを電車の網棚に持ち上げる、ヨチヨチ歩きの赤ん坊を抱え上げる、運び込まれた急患を診察用ベッドに移し変えるなど、たいてい「よいしょ!」とか「どっこいしょ!」、「せーの!」といった掛け声がもれなくついてくるのが特徴です。



 File No. 483  
contradict
[kàntrdíkt/kn-]

否定する、反論する、矛盾する

We should not contradict him now because if we do so, the opposition will take advantage of it.
Be careful not to contradict the boss or openly in front of fellow workers.
Thus the idea of modesty does not contradict the idea of identity.

日本語の「矛盾」よりは意味が広い言葉。語源はラテン語の contradicere 。分解してみると、 contra 「対抗する」 +  dicere 「言う」で、誰かの言ったことや考えなどに対して、反対のことを言うという意味になります。会社などでも、どうしても虫の好かない人がいて、その人の言った意見には必ず異議を唱えてしまうとか、男女均等法ですとか言いながら、実際は女性はアシスタントとしてしか使わないなど、掲げている考えや方針などとやっていることが違うといった場合に使われます。いずれもよくあるパターンです。



 File No. 482  
querulous
[kwéruls]

泣き言(ぐち)の多い、不平不満のある

He was a querulous person who would constantly bicker and squabble.
she stepped into the room with a querulous look.

「なんで、ウサギがサーフィンすんねん?」「女性専用車両にオッサンが多すぎる」など、何かあるごとにぼやいている様子を表します。夏になれば「なんで、こんなに暑いんや!」、冬になれば「こんな寒かったら冬眠するで!」というふうに、年がら年中、朝から晩まで、もう、ライフスタイルそのものが「ぐち」になっているような「習慣性」が決め手です。本人にとってはストレス発散ですが、まわりはたまりません。また、クセになっていると自覚症状もありません。語源はラテン語の querulus 「ぐちの多い」。



 File No. 481  
sleazy
[slí:zi]

安っぽい、いかがわしい、うさんくさい

Whenever he goes out, he puts on sleazy clothes and wears his sunglasses.
No matter how you put it down, this is a sleazy business.

「うん、今ウケている広告をパロディにした広告を作るんだ。プーちゃんという犬を出して、どうする、パワフル!ってのはどうだ?」といった、実質の無いうさんくさい内容を表現するときに使います。いつの時代も、どこの国にも、こういうことに非常に知恵の回るアタマの良い人たちがいます。海賊版はもちろん、偽モノブランド品を本物としてうまく流通させて利益を得るなど、さまざまないかがわしいビジネス(?)が展開。その他、生地などの織りが薄くて安っぽい、ゴシップだけに終始した内容、路地裏の暗いいかがわしそうな店など、その対象は多種多様です… と自信満々に紹介するのも悲しくなるような意味の言葉です。



 File No. 480  
clique
[kli:k]

派閥、徒党

It is broadly understood that an attack on the dictator and his clique is an attack on the people in the country.
We are not an exclusive clique and welcome everyone to our meetings.
There are some rules you have to follow by if you want to join the clique.

人は一人で生きていけない。そのせいか、すぐにつるみたくなるのが人情。仲間うちでしか通用しないルールがあって、人数はさほど多くなく、他を排斥、閉鎖的というのが大きな特徴。若い人たちにありがちな傾向ですが、大人だって負けていません。学閥とか派閥だとか、仁義がどうだとか言って徒党を組んだりする。みんなで渡れば怖くない赤信号、いじめでも何でもできてしまう。で、こういうことを長年やっていると一人では何にもできない人間になってしまうわけです。ということで、利害が共通していて、視野が狭く、閉鎖的で少人数のグループのことを言います。語源はフランス語。



 File No. 479  
mushy
[mi]

お粥のような、柔らかくどろどろした、涙もろい

Wood chips are broken down into individual fibers to make a mushy substance called pulp.
He said that a mushy romance book was only for young girls.

精神的にも肉体的にも弱ってしまって、食べ物もお粥のようなやわらかいものしか食べられません。しかも、涙もろくなって、「フランダースの犬」を読みながら泣いています。といった、ソフトでデリケートな状態を言います。「涙もろい」とは言え、「おセンチで安っぽいメロメロ状態」といった皮肉的なニュアンスが強く、良い意味で感性が柔らかいというのとは違うようです。液体と固体の中間のような存在で、実体のないのが特徴。カタチがあるようでないような、芯のない状態。そんな生き方も案外ラクだったりするかも。



 File No. 478  
honk
[hk/hk]

警笛(クラクション)、ガンの鳴き声のような音

She honked at the man to get out of her way so that she could make her turn.
The goose honked and flapped its wings.

そもそも「雁(かり)」という鳥は雁(がん)のことであり、なんでも鳴き声から「カリ」と呼ばれるようになったとか。ところ変わって、カナダに行くとカナダグース。「ホーン、ホーン」と鳴くことから、グースのような鳴き声を honk というようになったらしい。小型種は甲高い声で鳴き、大型になるほど声が低くなるそうです。鳥の話以外の日常的な用法としては、警笛・クラクションの意味でよく使われます。疲れた夜道の帰宅途中、いきなり後から来たクルマにホンクされるとドキッとします。動詞にすれば警笛などを鳴らす(鳴る)という意味になります。



 File No. 477  
flake
[fleik]

薄片にはがす、ほぐす

Simple dry skin in winter is the most common cause of flaking skin.
Falking fish using chopsticks require technique.

チョコレートを軽く食べたいというニーズから生まれたというのがチョコフレーク。「薄いかけら」という意味ですが、動詞にすると、薄いかけらになるよう剥がしたり、ほぐしたりすることを言います。なかでも難しいのは、お箸で魚の身をほぐすこと。これができれば、一人前の箸使いということですが、最近は日本人でも正しくお箸が使えない人が増えているようです。そういう筆者も何を隠そう、高校生までニギッチョ持ち(どんな持ち方や?)でした。その他、乾燥した皮膚などが剥げるという意味も。スカンジナビア語源の flak 「円盤」から。



 File No. 476  
zillion
[zíljn]

何億兆、巨大な数

There are a zillion of differences between two cultures and the way.
Zillions of copies were sold making the book popular in the world.

大きな数を表す単位で、 million の次は billion 、じゃあその次は?となると zillion。具体的にどれくらい大きい数なのかはわかりません。とにかく数え切れないほどの大きな数を言うようです。未開地部族の言葉などで、ある一定以上の数は「たくさん」という言葉で表現し、それ以上の数を認識しないものもあると言われます。 zillion も、レベルは違いますが理屈的には同じです。もう、これ以上数えても仕方ない、数として認識しても意味がないというわけです。地球より高度な文明を持つ宇宙人から見ると、「billion 以上はすべて zillion ですましてしまう未開地文明だ」と言われるのかもしれません。



 File No. 475  
macerate
[msrèit]

ふやけさせる、柔らかくする

Birds evolved a muscular gizzard that serves to macerate food.
Macerate means to soak food in a liquid, which is usually a liqueur.

子どもの頃の給食の時間に流行った食パンの食べ方。パンをちぎってミルクにつけて食べます。こうするとパンの耳も柔らかくなり、早く食べられ、遊び時間も増えるわけです。ということで、固い食物を液体に浸して柔らかく、ふやけた状態にするという意味です。たいていは、ドライフルーツなど果物をブランデーなどのアルコール飲料に漬けるという料理のプロセスで使われることが多いようです。組織が分解されて、香りが引き出されるようです。語源はラテン語の macerare の過去分詞 maceratus 、「柔らかくする、浸す」という意味の言葉。



 File No. 474  
snug
[snΛ]

居心地の良い、こじんまりとした、気持の良い

This makes a snug room with plenty of air for the air-breathing animal.
I'm receiving a snug income from the company.
I want to look my best for the pictures, especially in my snug dress.

今は昔。居心地の良い会社で、そこそこ申し分のない収入を得ながらぬくぬくと暮らしていました、というように、部屋や場所など、こじんまりとしていて心地良い様子や、暮らし・収入にもそこそこ恵まれている状態を言います。その他、服などが身体にフィットしていて気持ちよいという意味もあります。このフィット感が微妙で、締め付けるほどではいけないわけで、ほどよさがポイント。ぬるいお風呂に浸かっているような「ほくほく」「はぐはぐ」感も、時折経験する緊張感や良いストレスがあるから生きてくるもの。語源は、スカンジナビア語で、たとえばスウェーデン語の snygg 「整頓されている状態」。




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