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 File No. 980  
sling
[sli]

投石器(で石を投げる)、勢いをつけて投げる

She slung the bag over her left shoulder and started to the doorway.
The rubber could be used to create tension to sling the stone or bullet.

「投げる」にもいろいろありますが、たとえば「ぱちんこ」を使って石を投げるという場合に使います。「ぱちんこ」と言っても10時開店でチンジャラいわせるところではなく、スリング(投石器)のこと。振ったり、回転させたりしてそのはずみを利用して投げるという意味があります。比較的軽いバッグなどを背中のほうに向けてポンと投げるようにして背負うという場合などにも使います。語源は古ノルド語の slyngva 「投げる」。


 File No. 979  
spiff
[spíf]

こぎれいにする、整える

She spiffed up the house to welcome the guests.
Here are some tips to spiff up your garden.

お姉さんは友達が泊まりに来るというので部屋を片付けています。お天気もいいのでお母さんは庭の掃除や花壇のお手入れ、お父さんは大事なお客さんに会うというので久しぶりにスーツとネクタイ姿。お母さんに叱られた弟はしぶしぶ自分の部屋の掃除、ネコはベランダで毛づくろい。まさに我が家は「こぎれい家族」。ということで、部屋や庭、服装、身なりなどをきちんと整えるという意味のアメリカ俗語です。 spiff up  up を伴って使います。語源は英語の方言 spiff 「めかし込んだ」。


 File No. 978  
flint
[flínt]

火打ち石、(ライターの)石、 硬いもの、冷酷無情なもの

Simply strike the flint with your thumb and create a bright flash of fire.
She wrote that his heart was as hard as a flint.

鉄などで打つと火花が出るという石のことで、いわゆる「ライターの石」と言われている、火花を起こす合金のこともこう呼ばれます。また、「flint のように硬い」など、比ゆ的な意味で使われます。古代エジプト、シリア、パレスチナなどではこの flint が豊富に産出されたようで、これを使ってナイフや手術用のメスなどが作られたようです。また、聖書にも「堅い意志や覚悟」などを表現するのによく使われていたようです。語源は古英語の flinty で、古高地ドイツ語の flins 「石」なども同語源。


 File No. 977  
balm
[b:m]

香油、芳香樹脂、 鎮痛剤、慰め

This body oil is formulated with relaxation in mind, using balm mint to calm emotions.
Music is balm to the heart and soul.

ご存知、香港みやげのタイガーバーム、虫さされやかゆみを鎮めてくれるメンソレータムの強力版。その香りもなかなか強力で、顔などにつけると目も開けられません。熱帯常緑樹の芳香樹脂、香りのよい鎮痛用の塗り薬といった意味や、一般的にミント系の植物のことを指します。また、比ゆ的に苦しみや痛みを和らげる「慰め」といった意味でも使われます。語源はラテン語の balsamum 「芳香樹脂」。


 File No. 976  
unravel
[nrv()l]

ほどく、解決させる、解明する、ほどける

She unraveled the entire sweater, washed the yarn and knit another garment.
He is proud of the fact that his team unraveled the problem.

おじいちゃんのお気に入りのセーター、捜しても捜しても見つからない。と、思ったらある日、孫の可愛いセーターとおそろいの帽子、手袋になっていた。古き良き時代には、おかあさんたちが古いセーターなどをほどいて別のものを編んだりしていたものですが、毛糸などをほどくという意味があります。ほどくのはセーターだけでなく、もつれた糸をほぐしたり、絡み合って複雑になった問題や謎などを解明・解決するという意味でも使われます。語源は ravel 「もつれさせる」に「逆」を意味する接頭辞 un 



 File No. 975  
reprisal
[ripráizl]

報復(行為)、賠償金

The government prepares a reprisal against the terrorist after the attack.
The losing country has to pay reprisals to the winning country.

先日居眠りしているところをとがめられた上司が今日遅刻してきたので「報復」してやろう、といった個人レベルのことではなく、どちらかというと、国際法などでも定められているような国家間レベルの「報復措置」などを言い、自国民に対してテロ攻撃をされたので、その報復手段を取るといったような場合に使います。また、戦争で負けた国が勝った国に支払う賠償金(通常複数扱い)という意味もあります。語源はラテン語の re- + prehendere 「取る」で「取り戻す」。



 File No. 974  
bunker
[bkr]

燃料庫(に積み込む)、バンカー(に打ち込む)、掩蔽(えんぺい)壕

He bunkered his second shot.
There is little remaining fuel in the bunker tank.

あまり日常ではなじみのない言葉ですが、船の燃料庫、ここに打ち込んだらなかなか抜け出せないというゴルフのバンカーといった意味や、掩蔽壕と言って軍などが敵にわからないように作った壕を指し、たいてい地面の下に作られていたりすることが多いようです。ちなみに bunker mentality と言えば、排他的で、攻撃されるのではないかと恐れるあまり、自己防衛が過度になってしまう精神状態を言います。あまりお人よしで無防備なのも困りますが、ときには外に出たり、心のドアを開けるのも大事ですね。語源はスコットランド語の bonker 「箱」。


 File No. 973  
lee
[li:]

風下(の)、風の当たらない側

The beach is a lee shore that is dreadfully exposed to southerly winds.
The lee side is the side of the ship sheltered from the wind.

彼の名前は○○・リーです、というときの名前ではなく、北風がびゅうびゅう吹いて寒くてたまらない冬の日は、身長が高い人の風下に立って歩くようにしています、というように風を受ける場所(側)と風の当たらない場所がある場合、何かで遮られているため風から避難できる場所、風下という意味の言葉。船で風の当たらない側とか、風下の海岸などという場合に使います。語源は古英語の hleo で「避難所」で、その源はゲルマン系の言語から。


 File No. 972  
insurgence (-cy)
[ins:rdns(-si)]

暴動、反乱

An armed insurgence occurs in various regions of the country.
There is an insurgency that might eventually become a civil war.

政府や権威者に対して反対し、それが原因で起こす暴動・反乱のことを言います。あちこちで暴動や自爆テロが続くなかで行われたイラクの選挙、どうなることかと思いましたが、アメリカ寄りのメディアでは「まずは成功」ということで、CNN などでは「今日はオレの誕生日と同じだ!」など感動と喜びの様子で踊るイラク人などの映像を流していました。また、今回の選挙にいたく感動したあるイラク女性は、生まれた子供に Elections 「選挙」という名前をつけたのだとか。語源はラテン語の insurgere 「立ち上がる」。


 File No. 971  
cave
[keiv]

陥没する、屈服する

After three hours of pleading, he caved in and gave me the authorization.
The roof was caved in and the rear bumper was torn at a 45-degree angle.

子供の頃、よくかくれんぼをしたのは洞窟です、というときの cave ではなく、「陥没する」という意味の別の単語です。ある日隕石が落ちてきた地面が陥没しているとか、自動車がぶつかって壁が窪んでいるなど、壊れたりしてへこむことを言います。また、規則だからダメだと言うのに、何時間もねばってテコでも動かないのでついに折れて許可証を発行しましたなど「屈服する」という意味でも使われます。語源は、アングリア方言の calve 「落ちる、崩壊する」という説があります。


 File No. 970  
weasel
[wí:zl]

イタチ、ずるい人、言い逃れ・責任逃れをする

He is a weasel who takes advantage of other people.
He weaseled out and did not answer a single of my direct questions.

日本でも英語圏でも評判の悪い「イタチ」。「イタチごっこ」というのは一体どんな遊びかと思っていたら、二人の子供が向き合って「いたちごっこ、ねずみごっこ」と唱えながら互いに相手の手の甲をつねりながら順に重ねていく遊び(国語辞典)らしい。転じて、悪行を重ねる者、取り締まろうとする者のあいだで「イタチごっこ」、つまり埒(らち)のあかないことを言います。動詞では、out を伴って「〜から言い逃れ・責任逃れをする」ということで、賢い大人の世界では日常茶飯事のことですね。その他、雪や氷、砂などの上を走るプロペラのついた乗り物という意味もあります。語源はゲルマン系言語の wisulon から古英語の weosule に。


 File No. 969  
decimate
[désmèit]

10分の1を減らす、大幅に数を減らす、甚大な被害を与える

The unprecedented natural disaster decimated towns and villages.
Decimate originally referred to the killing of every tenth person, a punishment used in the Roman army for mutinous legions.

天災や戦争などが多くの人々の命を奪ったというふうに、現代では、ほとんど「数を大幅に減らす(破壊する)」といった意味で使われていますが、本来は「10分の1を取り除く」という意味で、安易に「破壊する」の意味で使うのはどうかという議論もあるようです。語源である ラテン語の decimatus は、動詞 decimare 「10分の1にする」の過去分詞で、decem は数字の「10」。その昔、ローマ帝国の時代に、反乱軍を抑えるために使われた刑法で、罪を犯した集団からくじ引きで当たった10人に1人を処刑するという場合に使われていた言葉だとか。100人いればその10分の1、つまり10人が貧乏くじを引いてしまうということです。


 File No. 968  
perpetuate
[prpétuèit]

永続させる、不朽にする

The group raised the fund to perpetuate the tradition of the festival.
The music perpetuated the musician's name throughout the country.

蓄音機を発明したエジソン、電話を発明したベルなど、世の中に大きな功績を残した人の名前は永遠に歴史に残ります。また、昔はなかった電話などもその発明によって永遠なものになったと言えます。ということで、モノや考え方、名前などを永遠・不朽のものにすることを言います。小さなブームは次から次へと生まれてきますが、永遠に残るというのはなかなかむずかしいようです。だからと言って、自分の生きた証を残すんだ!などと躍起になる必要もありませんが。語源はラテン語 perpetuare の過去分詞。


 File No. 967  
whack
[hwæk]

ぴしゃりと打つ(音)

Suddenly he whacked me on the head with his hand.
This is a whacked out horror-comedy, and definitely not for all tastes.

ピシャ!とかビシッ!ゴツン!などたたいたり打ったりする音はいろいろ。日本語はとくにこういった擬態語に富んでいて、濁点がつくつかないだけでも表現する音質が微妙に違いますが、英語にはそういった特徴はありません。この単語は、打ったり殴ったりするときの音を模倣してできたようですが、その音は、鋭い響き渡るような音を指すようです。また、out of whack は「調子が悪い、故障している」といった意味の俗語で、whacked out は「くたびれた、クレイジーな、麻薬で影響でヘンになっている」といったスラングとして使われます。


 File No. 966  
whopper
[hwpr]

途方もなく大きなもの、大ぼら

His lie is not an ordinary lie, it was rather a whopper.
The fish was a whopper measuring 100 cm length and weighing 90 kg.

「いやあ、逃した獲物はデカイ」など、誰も見ていないのをいいことにサイズなどを水増しして話すのが普通ですが、とてつもなく大きいという意味があります。その他、私は宇宙船で通学していますとか、我が家は広すぎて国境にまたがっているので、居間に行くのに税関を通らなければならないといった、嘘は嘘でも大ぼらと言われるものを指します。また、アメリカで Whopper と言えば、バーガーキングの巨大バーガーの商標。残念ながら見たことも食べたこともありませんが、日本人にとっては「スモール」でも大きいアメリカ、よほど大きなバーガーだと思われます。


 File No. 965  
upswing
[Λpswi]

上昇、躍進、急増

The data shows that IT spending is on the upswing since last year.
When I finished reading it, I felt an upswing in my spirit.

「チーフ、見てください、売上が上がってますよ。」 「おお!すごい。見る見るうちに、どんどん、どんどん、売上が増えていくぞ〜っ」など、今どきなかなか聞かない話ですが、上向きに「振り」がある、つまり、上昇・急増していくということで、いわゆる「うなぎ登り」ということです。また、be on the upswing で「上昇している」という熟語として使われます。昨年から世の中暗い話が多いのですが、上昇指向に持っていくには、まずムードを盛り上げることから。空元気でもいい、形から入って実をめざすという方法もあるわけです。


 File No. 964  
crate
[kreit]

運搬用木箱、箱のようなもの

To the dog the crate is a handy indoor dog house, a secure place to which he can retreat to rest.
The latest model is presented in its own wooden transportation crate.

「うちの箱入り娘が…」などと言うので誰のことかと思っていたら「きゃん!」と出てきたのは犬。ということで、本来は搬送用に使われる木製の箱の意味ですが、犬などのペット用の檻(おり)という意味でもよく使われます。檻と言っても閉じ込めておくための檻ではなく、そこはペットにとって自分のお部屋の感覚。その中で眠ったり、ゆっくりくつろいだり、他の犬や子供のいたずらなどから保護するという目的があるようです。可愛いペットを護ってあげたい、まさに「箱入り娘」というわけです。語源はラテン語の cratis 


 File No. 963  
hoax
[houks]

かつぐ(こと)、だます(こと)

There is no reason to assume the photograph was hoaxed.
People believe that the president hoaxed them on the issue.

人の良いおじいちゃんというイメージがウケている専務。ある日、机の上に美味しそうなシュークリームが乗っていたので、差し入れだと思ってさっそくお茶などを入れて「いただきま〜す」と一口噛んだとたん「あれ?」、よく見るとプラスチックでできたニセモノだった。本物だと思わせてニセモノで人をかつぐことを言います。最近では、偽メール、ニセモノウィルスなどでよく使われる言葉です。笑って済ませられるうちはまだいいのですが、本物に似ていれば似ているほど罪が重いと言えます。語源は、魔術師などが唱える呪文 hocus pocus  hocus が詰まったものという説があります。


 File No. 962  
belligerent
[blídrnt]

交戦国の、好戦的な

Many people are concerned that their country has become belligerent.
He is belligerent and always ready for a quarrel.

国際間のいざこざを武力で解決するといった好戦的な国などに対して使います。その理由は「武力でしか解決の方法がない」ということらしいのですが、考え方もいろいろ、他の国からみると対話で解決できないのかという意見もあったりします。その他、「キミのやり方はおかしいよ」などと指摘されると、「おう!ちょっと表に出ろ」など、いつも戦闘体制にあるなど、ケンカ好きな人に対しても使われます。くだくだ口で言っても埒(らち)があかんということらしいのですが。語源はラテン語の belligerare 「戦争を行う」の現在分詞。


 File No. 961  
stonewall
[stounw:l]

答えを濁す、引き延ばす、非協力的な態度をとる

When we needed reports they stonewalled us by not getting them to us on time.
He always stonewalls me in my proposal.

「あの件、やってくれたかね?」 「実はパソコンが壊れまして…」 「そうか。この間は確かプリンタが壊れたんだっけ?」 ということで、本音は「あまり気が進まないんですけどね、イヤだとは言えませんので」ということだったりします。もちろん、本当にどうすることもできない事情が重なったりすることもありますが、なかなかむずかしいところです。返答などを濁したり、いろんな理由をつけて延ばし延ばしにするという意味があります。また、それをもっとズバリ表現して非協力的な態度をとる、妨害する、避けるといったニュアンスもあります。言ってみれば、文字通り、目には見えない「石の壁」になっているということかもしれません。



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