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 File No. 1100  
dike
[daik]

堤防(を築く) 、堀(を築く)

They built a dike to keep the flood water out of their house.
A dike is a sheet-like intrusion of magma that froces its way through a layer of fractured rock.

嵐のときに高波を防いだり、洪水を防いでくれる「堤防」、「堤防を築く」、あるいはそれによって家や町などを保護するという意味があります。また、人口の水路という意味もあり、堤防なのか水路なのかはっきりして欲しいところですが、要は、水を閉じ込めたり、コントロールするものという意味合いがあるようです。その他、火山の噴火などで溶けたマグマが岩の割れ目に沿って入り込みそのまま固まってできる「岩脈」という意味もあります。語源は古ノルド語の dik 「溝」、あるいは低地ゲルマン語の dik 「ダム」。


 File No. 1099  
ethos
[íθs/-θs]

エトス

Their ethos is generally considered to be optimistic and exuberant.
The ethos of the company is "mine is yours, yours is mine."

ロゴスとかパトスとかエトスとか、学校の倫理社会なんかで習ったような気もしますが、なんでも「1つの集団、文化の基盤にある特質的・伝統的な気風」らしい。早い話が、アメリカ人は単純で楽天的、オーストラリア人は解放的で人なつっこいなど、昔から変わらず一貫した性質といった意味があります。別に国でなくてもかまいません。あの学校の卒業生はケンカが好きだとか、あの会社には純朴な人が多いとか、人それぞれ違うとは言え、共通している気風や感性、考え方のパターンを言います。語源はギリシア語の Ethos 「風習、性格」。


 File No. 1098  
nuke
[nju:k]

核兵器(の)、原子力発電所、核攻撃する

This was the second fatal accident at a nuke plant in its history in the country.
He nuked the pizza in the microwave for a quick lunch.

ご存知 a nuclear weapon を略した俗語で「核兵器」や「原子力発電所」の意味があります。動詞として使えば「核攻撃する」。しかし、それはあくまでも辞書の定義で、スラングの世界ではいろんな用法があるようです。「腹減ったな、あ、冷凍ピザがある」 「よし、電子レンジで nuke しよう」など日本語の「チンする」は、なんともかわいい響きがありますが、nuke では、「焼け野原」になった食べ物を食べます。 その他、「あ、インストールできてない」 「そういうときはディレクトリ全体を nuke してから再インストールだ」というふうにも使われ、すべて消えてなくなるという雰囲気がよく出ています。


 File No. 1097  
nicety
[náisti]

上品さ、洗練、正確さ、詳細、繊細さ

The translation cannot express the nicety of the language.
The room also has niceties like multiple plug-in fast Internet connections for clients.

家に帰るとセンサーが顔を認識、自動ドアがさーっと開き、靴を脱ぐと歩く廊下がそろそろと動き出し、居間へ移動。そこには、きれいなホログラムのお姉さんが待っていて冷えたビールなどを出してくれる… といった設備など、おしゃれで洗練されている特長や快適さという意味があります。形容詞の nice からできた名詞で物事が素敵な様子を表します。上品さや優雅さ、違いがわかる人にわかるといった微妙さや細かさがポイント。


 File No. 1096  
midriff
[mídrif]

横隔膜、腹部、胴の中央

Rosa Island is Located in the midriff of the Sea of Cortez.
For women, the riskiest fat storage centers are in the midriff area, forming the midriff bulge at the waist.

「あらー、あたしなんかこんなよ〜」 「負けてへん、負けてへん」 などと言いながら昔お嬢さんたちがよくやる「お腹自慢」。みんなで年を取れば怖くない、ということで、脂肪のつきやすい「腹部」、「胴の中央」という意味があります。ちなみに「中年太り」は midriff bulge または middle-aged spread と言います。また、横隔膜という意味もあります。その他、地形などで山や海の「中腹」という意味でも使われます。語源は古英語の midhrif で、mid は「中央」、hrif は「お腹」。お腹まわりの脂肪も、つき始めて20年もすると、ほどよい「あきらめ」がついてくるようです。


 File No. 1095  
nubile
[njú:bl/njú:bail]

妙齢の、年頃の

The painter depicts a nubile woman under the tree.
My grandmother was a nubile girl in 1945.

「ちょっと、そこの昔お嬢さん」などと呼び合い、楽しそうなおばあちゃんたち。紛れもなく彼女たちも昔は若い娘さん。しかし万物はとどまることを知らず流転し続けます。昔お嬢さんが今はおばさんになり、いずれはおばあさんになっていきます。そして、この世の花とばかりにるんるんしている今はお嬢さんもいずれはおばあさんに…。ということで、若い女性に対してしか使いませんが、妙齢の、結婚適齢期の、セクシーで魅力的なという意味があります。しかし、その年代にはその年代の興味の対象もあり、年を取るのも人生、エンジョイしたいもの。語源はラテン語の nubilis で、nubere 「結婚する」から。


 File No. 1094  
totipotent
[toutíptnt]

どんな細胞・組織にもなりうる

Each totipotent cell could replicate and differentiate and become a human being.
Embryonic stem cells are totipotent.

「あのー、すいません、心臓1個ください」 「ごいっしょに腎臓もいかがですか?」 などと、こんな不謹慎なことを考えてはいけません。しかし、安易に適用されてしまうとこんな世界が来ないともかぎらないのです。ということで、「どんな細胞や組織にもなることができる」という意味の形容詞。最近、議論されている a stem cell 「幹細胞」に対して使われます。初期の胎児の細胞はこの特性を持っているため新しく臓器などを作ることが可能になり、画期的な医学の進歩につながるというわけですが、倫理面からみると、やはり簡単に応用するわけにはいかないようです。語源はラテン語の totus 「全体」+  potent 「可能な」。


 File No. 1093  
node
[noud]

節、こぶ、ノード

There are new leaves at the top node of the plant.
A node is any device connected to a computer network.

医学や数学、天文、物理など、いろんな分野で使われる言葉ですが、専門的な意味は専門家にまかせるとして、ごく一般的なところでは、植物の茎にある節(ふし)。そこから新しい枝や葉、根っこなども出てくる部分のことを言います。まさに、植物にとっても「節目」というわけです。また、最近よく使われるのがコンピュータネットワークのノード。ネットワークにも節があってそこから新しいパソコンなどが生まれるというわけではなく、ネットワークにつないでいる子供のパソコン、お父さんのパソコン、お母さんのパソコン、そしてみんなで共有しているプリンタなどのひとつひとつの機器をノードと言い、見えない絆(きずな)でつながっています。ということで、語源はラテン語の nodus 「結び目」。


 File No. 1092  
doldrums
[dóuldrmz/dl-]

沈滞状態、意気消沈、赤道付近の無風海域

He is down in the doldrums, depressed and lacking energy.
Due to terrorist threats, the tourism business is now in the doldrums.

恋に破れた彼はすっかり意気消沈、赤道付近の無風海域 (the Doldrums) でぼーっとしていたい気分になっているというふうに、すっかり気落ちして活気のない状態を表します。また、自分のことを「天才詩人」と信じていた彼だったが、このところ良い作品が書けずスランプに陥っているとか、ビジネスなどが沈滞状態にあるなど、 be in the doldrums という熟語として使われます。最後の s はつけたままで複数として使います。語源は古英語の dol 「馬鹿げた、鈍い」。スランプ状態のところへ「馬鹿げた」というのも腑に落ちませんが、さっさとそこから抜け出しましょうという励ましかもしれません。


 File No. 1091  
aggregate
[rt|-eit]

集合(の)、総計(の)、 集める(まる)、総計〜になる

Aggregate sales of the company's products doubled from the last year.
It is important to aggregate the power of the individual actions.

みんなで咲けば怖くないというわけではないのでしょうが、an aggregate flower と言えば、アジサイのように小さな花がたくさん集まって、ひとつの大きな集合体の花を作っているものを言います。伝統的な赤い羽根募金など、ひとりの金額は少なくても集めれば大きな金額になるという場合にも使います。ところで、ひとり1本もらえるあの赤い羽根、みんな集めれば何羽になるのか気になりますが、なんでも不要になった鶏の羽根を使っているようで、鶏も羽根を提供することでボランティア活動をしているわけです。語源はラテン語の aggregare 「加える」の過去分詞。動詞として使う場合の発音は [-eit] 


 File No. 1090  
callow
[klou]

うぶな、未熟な、洗練されていない

He is a callow young man without any real experience.
Nobody listened to her opinion, because it was callow and unconvincing.

先日の naive の類語ですが、知恵や経験が足りない未熟な様子を表します。日本語で言うと「青二才」とか、「くちばしの黄色い」というで、若者に対して使います。また、素朴で単純、田舎者といった、洗練さのないという意味もあります。いずれにしろ、良い意味では使われません。もともとは、鳥などの羽毛が生えそろわない様子を表したもので、それが人間や生物一般、あるいは、本や意見など、物に対しても使われるようになったようです。語源は中世英語の calu 「禿げた」で、鳥の羽毛のない様子から。もっとも、「禿げた」と言っても、頭髪の涼しいオヤジさんなどに使ったら怒られますね。何といってもむこうは海千山千です。


 File No. 1089  
smiley
[smaili]

にこにこした、ニコニコマーク、エモティコン

The smiley face, a yellow button with a smile and two dots representing eyes, was invented by Harvey Ball in 1963.
On the Internet, "smiley" sometimes means emoticon.

☺ ☻ 、または、:)、:-)、そして:-( なのもあります。ちなみに日本式では(^-^)が代表的です。ということで、パソコンが普及する前からあった、丸い黄色い顔に目と口だけがあるあのシンプルな「ニコニコマーク」や、最近ではメールなどでよく使われる顔文字という意味があります。顔の表情を表し、文字だけでは表現できない「気持ち」を伝えようとする意図があるとか。smiley face とも言います。英語では emoticon とも言い、 emotion 「感情」と icon 「アイコン」の合成語。なかなか楽しそうでいいのですが、時と場合、使う相手などを考える必要もありそうです。


 File No. 1088  
polemic
[plémik]

論議(の)、論争的な、論証法

The movie was a polemic against the president.
Sometimes histories are written with a polemic attitude.

批判精神の強い彼は、とうとう、とある大国の大統領を批判する本を出版し、映画を作ったという場合、この本や映画は a polemic であるというふうに使い、他人の意見や考え方に対して加える「理論による攻撃」という意味。また、そういった論争を行う技術や手法という意味もあります。「論争的な」という形容詞としても使われます。語源は中世フランス語の polemique 「論争的な」で、それ以前はギリシア語の polemikos 「好戦的な、敵意を持った」。


 File No. 1087  
prance
[præns/pr:ns]

(馬が)後足ではね回る(こと)、闊歩(する)、踊りまわる

On the wall there was a painting of a horse prancing.
He pranced around in fancy clothes trying to attract people's attention.

馬が後ろ足で跳ね回る、後ろ足で跳ね回る馬に乗るという意味があります。また、跳ねるのは馬だけではありません。足があれば跳ねることができるわけで、馬以外の動物に対しても使われます。もちろん、人間にも足がありますから、ステージの上で跳ねる、踊りまわるという場合や、意気揚々とした様子で歩く、威張って歩く、闊歩(かっぽ)するという意味でも使います。まあ、しょぼしょぼ歩くよりも元気があっていいものです。語源は中世英語の prauncens 、または prankens  「見せびらかす」という説もあります。


 File No. 1086  
anachronistic
[nkrnístik]

時代錯誤の、時代遅れの

"Daimyo" is an anachronistic misnomer and should be a "warrior."
The comment is based on an anachronistic view of woman.

江戸時代が舞台のドラマにピアスをした町娘や茶髪の若い衆が出て来たり、スパンコールを散りばめた衣装を来た将軍が出てきてサンバを踊るなど、時代的に間違っていることを言い、an anachronistic error (mistake) というふうに使います。また、平成の時代になって、「女は三界に家なしと言うじゃろうが…」というオヤジさんの発言など、時代に即していない、時代遅れといった意味でも使われます。語源はギリシア語の anachronismos で、ana- 「上へ、後へ」という接頭辞と chronos 「時間」が結合してできた言葉。


 File No. 1085  
naive
[naií:v/n:í:v]

世間知らずの、単純で無知な、純真な

He is a naive person who is often taken advantage of.
After the injection, a naive rat released the lever to go out of the case.

「キミはナイーブだね」とか言われて、「純真無垢な心か」なんて単純に喜んではいられません。この単純さとお人好しなところが「ナイーブ」そのもの。英語では、世間知らずで信じやすい、だまされたり、利用されたりしやすいという意味でよく使われます。また、ナイーブなラットと言うと、実験に使われたことのない新しいラットのこと。ところで、日本人は世界有数の「お人良し」国民で、日本人をだますくらい朝飯前だと思われているんだとか。頭の痛い話です。語源はフランス語の naïve で、その源はラテン語の nativus 「生来の」。


 File No. 1084  
pirouette
[pìruét]

つま先で回る(こと)、ピルエット

He pirouetted around the room to rap music.
The car pirouetted before bumping into the tree.

バレリーナなどが「つま先でくるくると回転する」という意味があります。その回転速度もどちらかと言うと速いのが特徴で、メリーゴーランドのようにゆっくり、のんびり回っているわけではありません(もっとも、悠長に回転していたのではバランスが保てませんが)。また、半回転などでなくきちんと1周することがポイント。バレー以外のダンスなどでも1回転するという意味で使います。また、ダンスだけでなく、フィギュアスケートの回転、バスケットボールでの回転などにも使われます。語源はフランス語の pirouette 「独楽(こま)」。つまり、独楽のようにクルクル回るというわけです。


 File No. 1083  
syntax
[síntæks]

統語論、構文(論)

The syntax of English does not allow us to say "he the party to goes cannot."
When VBA editor detects a syntax error, the code will be displayed in red.

Windows  VBA でマクロを作って作業もラクラク!というのをめざしてさっそく作成し始めたが、いくらやっても syntax error 「構文エラー」、これじゃコツコツ手動で作業したほうが早かった。学校時代に習った SVC とか SVOO 。先に主語が来て次に動詞、その後に補語や目的語というわけで、 He cannot to school go などという表現はそれこそ「構文エラー」。ということで、文章を構成する主語や動詞などの要素を組み合わせたり、並べたりする構造のことを言います。そして、そういったことを研究するのが「統語論」というわけです。語源はギリシア語の syntassein 「いっしょに並べる」。


 File No. 1082  
semantic
[simntik]

意味に関する、意味の

There is a semantic difference between the two phrases.
The idea of "a semantic web" is becoming popular.

最近では「セマンティック・ウェブ」なるものが話題にのぼっていますが、何でもコンピュータがデータベースなどの情報の「意味」を理解することで、検索などが随分速くなるとか。世の中だんだんと意味のわからない言葉が増えてきますが、文字通り、言葉の意味(に関する)という意味の形容詞。と言われてもいまひとつ意味がわかりませんが、たとえば、「敬愛」と「尊敬」は「意味的な」違いがありますとか、偽物を表す「いかさま」という言葉は、昔は「いかにも、なるほど」といった意味だったというふうに、言葉や表現の意味を話題にする場合に使います。語源はギリシア語の semantikos 「意味のある」。


 File No. 1081  
matrix
[méitriks/mt-]

母体、基盤、原盤、行列

A matrix is a concise and useful way of uniquely representing and working with linear transformations.
Water is a source of life and serves as the matrix of the roots of the most basic origin.

アタマの後ろにコンセントのようなものをつないでバーチャルな世界を体験!ということではなく、意味は「母体」。何かを生み出したり、形成する元となるものを指します。同じ顔をした金太郎飴がどんどん出てきますといった「型」や、オリジナル録音が大量に生産できるレコードなどの「原盤」、化石や水晶などが埋まっている岩や土壌などを言います。また、学校時代に習ったような気がする「行列」。とはいえ行列ができるほどの楽しい授業のことではなく、中に数字が入っている括弧が並ぶ数学の課題のことで、あてずっぽうで数字を入れるのはけっこう疲れたりします。語源はラテン語の matrix 「繁殖用の雌の動物」。


 File No. 1080  
threshold
[θréhòuld]

敷居、始め、発端、しきい値、閾(いき)

The baby was born at the threshold of viability.
When the sensor has reached the threshold value, it activates the alarm.

「あいつには二度と我が家の敷居はまたがせんぞ」など、昔気質(かたぎ)の気難しいお父さんなどが言いますが、「これを超えたら○○」という限界のこと。つまり、昔の家で戸口などの足元に横木があってこれを超えると家の中という「敷居」、化学などでこの値を超えるとこういった現象が現れるといった「しきい値」、また心理・生理などでこれを超えると刺激が反応を起こし始める境界点(閾)を表します。超えたら何かの始まりということで、始め・発端という意味もあります。語源は古英語の threscan 「(踏んで)脱穀する」。


 File No. 1079  
sonorous
[sn:rs/snrs]

鳴り響く、響き渡る、朗々とした

His voice was sonorous, clear and distinct.
He sang the song in a clear and sonorous voice.

「うちの会社では声の大きい者が勝つんだ」という先輩は確かに声が大きい。席も離れているのにあの声に邪魔されてこちらの電話の相手の声が聞こえない。声の大きすぎるのも困ったものですが、小さすぎるのも困る。何度も聞き返すのも嫌味なのでわかった振りをして適当に返事をしてしまうことも。ということで、声や楽器などの音に張りがあってよく響くことを言います。フランス人男性が話すフランス語なども朗々として、いかにも声帯をめいっぱい使ってますという感じがします。語源はラテン語の sonorus 「響く」。


 File No. 1078  
replete
[riplí:t]

〜で充満した、〜で満ちた、満腹の

The gallery is replete with paintings of famous painters.
She is replete with happiness and joy.

あの人は自信とエネルギーに満ちているとか、彼の家は高価なお宝で満たされている、うちのネコはいつも満腹です、など、物質的にも精神的にも「満たされている」という意味で使います。また、満ちているのは良いものだけとは限らず、彼女の発言には悪意が満ち満ちているといった悪いモノに満たされている場合もあります。品詞としては形容詞ですが、名詞の前に持ってきて「満たされている○○」といった使い方はせず、be replete with という使い方をするのが普通です。語源はラテン語の repletus で、replere 「満たす」の過去分詞。


 File No. 1077  
spar
[sp:r]

こぶしで打ち合う、ニワトリが蹴り合う、拳闘、闘鶏、口論(する)

They sparred many rounds together.
Their verbal sparring continued for long hours till late at night.

ボクシングでスパーリングをする、あるいは、闘鶏で血気盛んなニワトリ同士が攻撃し合うという意味があります。また、攻撃は手足を使わなくても口だけでできるもので、そちらのほうがキツかったりする場合もありますが、相反する側がお互い意見を闘わせることを表し、ニュースなどでもよく使われます。ちなみに最も古い意味は「闘鶏」で17世紀、18世紀近くになると口論という意味が加わり、ボクシングのスパーリングという意味は18世紀半ばからだとか。語源は古イタリア語の sparare 「投げる」。


 File No. 1076  
cornice
[k:rns]

コーニス、じゃばら

The walls of the church are decorated with cornices.
A cornice is an overhanging edge of snow on a ridge or the crest of a mountain.

「雨、雨、降れ降れ」で母さんが迎えに来るときに持ってくるのは「蛇の目(じゃのめ)」で、こちらは「蛇腹(じゃばら)」。外来語で言うと「コーニス」ですが、西洋の建物などで、軒や壁の頂部などに巻きつくように帯状になっている装飾。そういえば見たことあるような無いような…。また、カーテンのレール部分を囲むように取り付けられた箱のような飾りを指す場合もあります。その他、雪山などで、山の背に沿って雪が軒先のように突き出ている現象のことを言い、これが出ると雪崩の兆候で危険だとか。語源はラテン語の cornix 「カラス」で、曲線を描く嘴(くちばし)から。


 File No. 1075  
standoff
[stnd(:)f]

離れていること、反撃・拒絶、行き詰まり

The standoff distance is the minimum guaranteed distance between the blast source and the target.
There has been a serious standoff between the two nations for long time.

辞書によると「離れていること」とか「よそよそしさ」といった意味が一般的ですが、むしろ、2つの国や人の間で深刻な standoff があるといった使い方をする場合が多いようです。ただ距離を置いて知らん顔しているだけならたいした問題にもならないのでしょうが、何度も話し合いを持っても結局合意に至ることができず、交渉自体が行き詰っているような状態を表します。もっとも、話し合いの余地がないからお互い「知らんぷり」状態になり、距離が「離れて」いくのも事実。その他、物理的に「離れている状態」という意味や、ゲームなどでの「引き分け」といった意味もあります。


 File No. 1074  
cyme
[saim]

集散花序

This flower is characterized as having a cyme inflorescence. The inflorescence is a cyme of 4 to 6 flowers, with the center flower opening first.

春になって野も山も花盛り。そもそも「花序」は(英語では inflorescence )、花の付き方や配列状態のことで、「集散花序」というのはその「花序」の種類のひとつ。花の軸の先端が花になってまず最初に咲き、その先端の花はそこで成長が止まりますが、花軸から出た側枝の先端がまた花になり、そこからまた側枝が出てその先端が花になり… ということを反復するような花の付き方を言います。代表的な例はアジサイ。語源はギリシア語の kyma 「膨らむ、波、キャベツの芽」。その他の花序についての英語とイラストについて興味のある方は以下のサイトがあります。
 http://www.m-w.com/mw/art/inflores.htm 


 File No. 1073  
howl
[haul]

遠吠えする、(泣き)わめく、ハウリングする

I heard dogs howling in the distance.
When he was about to talk, the microphone started howling.

うちの犬は救急車のサイレンが聞こえると音に合わせて「ホーッ」と鳴きます、などイヌ科の動物が「遠吠えする」、あるいは、「みなさん、こんにちは」としゃべり始めたときに、その場をしらけさせる「キーン」という音のように、マイクやスピーカーが「ハウリングする」という意味の動詞。うるさい音を出すのは何も犬やオーディオ機器だけでなく、人間も負けてはいません。泣いたりわめいたり、浮かれ騒ぎをしたりなど、感情を抑制できずに大きな声を出すという意味でも使われます。語源は中世英語の houlen 、鳴き声に音が似ていることからできたという説があります。


 File No. 1072  
ware
[wer]

製品、陶器、商品

Many people are selling wares in the square.
There is a notable difference between Yayoi and Jomon earthenware.

アンダーウェア underwear というときの「ウェア」ではなく、製造された物(製品)、あるいは販売するための物(商品)という意味で「総称」として使います。倉庫のことを warehouse というのもここから来ています。最近は IT の進歩によって、ware という言葉を使った「○○ウェア」というのが流行っており、ハードウェアにソフトウェア、スパイウェアなど、接尾辞的に他の単語の後にくっつけて一語として使われています。その他、瀬戸物や陶器といった意味もあります。語源は古英語の waru で、中世高地ゲルマン語の ware も同源。


 File No. 1071  
impend
[impénd]

差し迫っている、今にも起ころうとしている

They were aware of an impending crisis of social security.
He would just run when real danger impends.

「専務、大変です。社長室の天井から大きな毒蛇がぶら下がって今にも社長に飛びかかろうとしてるらしいんです」 「そうか。社長室の外からカギをかけてみんなビルの外に出ろ」 ということで、「垂れ下がっている」という意味もありますが、今ではどちらかというと、危険や危機などが「差し迫っている」という意味で使われる動詞。今か今かとチャンスを狙っているような、抜き差しならない様子を表します。語源はラテン語の impendere  in-  「〜に向かって、〜の中へ」 +  pendere 「ぶら下がる」。


 File No. 1070  
legislate
[lédislèit]

法律を定める、法律にする

The government are quite in a hurry to legislate the bill within this year.
They try to legislate equality and freedom.

「局先輩、またいっぱい来てるんです、迷惑メール」 「まったく、仕事のメールより多いわよ」 「○妻とか○○女学生とか、○○女子高保健室よりとか…」 「厳しく法律で取り締まって欲しいわよね。」 「終身刑とか?」 「いや、そんなんじゃなくって、『二度としません、迷惑メール』といったたすきをかけて、送り先全員を実際に訪問して謝ってまわるってのどう?各訪問先での記念撮影なんかもあり」 「いいですね、そんな法律!」 というわけで、ある事柄などに対して法律化する、それに関連する法律を定めるといった意味があります。語源はラテン語の legis lator 「法律の提案者」で、動詞の legislate は、名詞形の legislator から逆に作られたようです。


 File No. 1069  
multiparous
[mΛltíprs]

一度に多数の子を産む

His grandmother was multiparous, and he has many uncles and aunts.
The cat is a multiparous animal.

不妊治療のおかげもあってついに待望の子供が!しかも愛犬のメリーと同じ5つ子で一気に明るい賑やか家族、というふうに一度にたくさんの子供を生むという意味の形容詞。また、父方、母方のおばあさんはどちらも多産系で、おじさんやおばさんがいっぱい。いまだに顔と名前が覚えられません。対立すれば派閥が生まれ、みんなで旅行すればそのまま団体旅行など、一度でなくても何度もお産を体験しているという意味でも使われます。語源はラテン語の multiparus multi-  「多数の」 +  parus 「出産の」。


 File No. 1068  
confine
[knfáin]

制限する、閉じ込める、境界・限界

He was confined in his room against his will.
Smoking is prohibited within the confines of the hospital.

「チーフ、それでボクたちはどうしたらいいんですか?」 「うむ。しばらく自宅謹慎らしい」 「ラッキー!会社に行かなくていいんですか?」 ということで、自宅などでじっとしていられる特別休暇のようなものではなく、何かの罰や病気などでその人の意志に反して閉じ込め、行動や空間を制限することを言います。閉じ込める場所はどこでもかまいません。自宅や病院、昔なら身分の高い人であれば離れたお城や寺などがあります。また、複数名詞として「境界」という意味でも使われ、この場合のアクセントは前に移動します。語源はラテン語の confine 「境界」で com-  「いっしょに」+  finis  「末端」。


 File No. 1067  
encumber
[inkmbr]

妨げる、負債を負わせる

Signatures of all owners is usually required to encumber the property.
They tried to encumber him with fear and anxiety.

単純に「とうせんぼ!」などと言って妨害するのではなく、「義務」や「負担」などを負わせて人がやろうとしていることを妨げたり、置かれている状況を困難にするという意味があります。犯罪率が高いという話をして「恐怖」を与え、海外留学をやめさせようとするとか、せっかくやる気になっているところへ雑用という「負担」を与えて妨害するなど、いろんな形があります。また、借金を負わせるとか、土地や建物を抵当に入れる(担保にする)という意味でも使われます。語源はラテン語の incombrare から古フランス語の encombren 「妨害する」。


 File No. 1066  
moron
[m:rn]

ばか、まぬけ

He called the president a moron.
She said to him, "You, moron, what did you expect to get?"

あまり言われたくもなく、また言わないほうがいい言葉ですが、自分のまわりで展開されている会話などで誰かが「キミは moron か」などと言っているのを聞いた場合、「え? moron って何?」などと聞いたりすると、逆に「キミも moron か」などと言われてもいけませんので、覚えるだけは覚えておきましょう。辞書では軽度に知恵が遅れている人とか、8歳から12歳くらいまでの知能しか持っていない人といった意味の俗語という定義があります。語源はギリシア語の moros 「バカな、まぬけな」という意味の単語。


 File No. 1065  
turgid
[t:rdid]

腫れた、誇張した

Using excessive passive voice may lead to turgid writing.
The plant leaves are turgid after rainfall.

朝起きたら目のあたりがかゆいので、鏡を見たら「ものもらい」ができて腫れているというふうに、内側から起こる現象などによって体の部分が腫れたりすることを言います。また、植物の葉や摘みたてのイチゴなどが水分をよく含んでいてみずみずしい状態を表す場合にも使われます。その他、文章などが大げさで誇張があるとか、余計な言葉や表現などがごてごてと使われていて簡潔でない様子を言います。語源はラテン語の turgidus 「膨張している」。


 File No. 1064  
obnoxious
[bnks/-nk-]

不愉快な、不快な、気にさわる

This is the most obnoxious movie I've ever seen.
The obnoxious smell from the factory made me very sick.

夏になると生ごみの臭いがたまらなく嫌だ(好きな人はあまりいないでしょう)、一般ピープルをバカにしたようなあの映画はけしからん、あるいは、彼女はどうしてあんなに人に不愉快な思いをさせることばかりするんだろうなど、モノの内容や性質、人の態度や性格などが不愉快で気にさわるという場合に使います。しかし、生ごみなどがわざと人を不快にさせようとして臭いを出しているわけではないのと同じように、人間の場合も、たいてい悪気もなく、気づかずにやっていることが多いようです。ただ、指摘してあげてもそれを正面から受け取って修正しようとしないところが問題なのかもしれません。語源はラテン語の obnoxius ob 「〜に向かって」+  noxa 「害」。


 File No. 1063  
outright
[àutráit]

きっぱりと(した)、あからさまに(な)、完全に(な)、即金で

It was not an outright answer, but was rather evasive.
Few people can afford to pay outright for their new home.

「1万円貸してくれない?」と聞いたら「イヤです」というきっぱりとした答えが返ってきたとか、静かなオフィスで思わず大声で笑ってしまったとか、かわいそうにあのネコ即死だったらしいよとか、男女差別を徹底的になくしましょう、あるいは、彼は新築の家を即金で買ったなど、「遠慮やためらいがなく包み隠さない」様子や、「容赦なく完全な」様子、また、「即その場」でといった意味合いがあります。こういったきっぱりとした状態は、シンプルでわかりやすいものがあります。


 File No. 1062  
ammunition
[mjunín]

弾薬、 攻撃(防御)手段、武器

The company's technology can be ammunition.
Use only the correct ammunition for the gun.

弾薬筒とか導火線など、銃などを発射させるための器具や手榴(しゅりゅう)弾や爆弾などのこと。また、我々の武器はパチンコと石です、といった攻撃(防御)するための手段・武器という意味もあります。実際に銃や爆薬などを使って行う攻撃以外にも論争などによって戦う場合もあり、この証拠があれば十分戦えるとか、彼の並外れた知識と技術は大きな「武器」になるというふうにも使われます。語源はラテン語の munitio 「要塞(さい)を作る」。口語では略して ammo とも呼ばれる場合もあります。


 File No. 1061  
marinade
[mrnéid]

マリネ(ード)、マリネ(に漬ける)

Fish shouldn't be marinaded for long time.
Soak meat in a marinade of onion juice, olive oil, salt and pepper.

ちょっとおしゃれなレストランに行くと「○○のマリネ」などと書かれている料理のことです。本来、酢とオイル、香味料などで作ったソースのことでその中に肉や魚、野菜などの素材を漬けてしばらく寝かせます。そうすることで、素材に香りや味がしみ込み、肉などもやわらかくなるというわけです。また、「マリネ漬けにする」という意味の動詞としては marinate という単語もよく使われます。語源はフランス語の mariner 「漬ける」という意味の単語で、その元はラテン語の marinus 「海の」。つまり、海水に漬けていたということらしく、サラダの語源も salata 「塩をかける」ということから、やはり料理の基本は「塩」ということでしょうか。


 File No. 1060  
smolder
[smóuldr]

燻(いぶ)る、くすぶる、もやもやする

He showed his obedience, but inside he smoldered with anger.
The dead grass smolders in the garden.

タバコの煙がくすぶる閉め切った会議室では、社員たちの不満がくすぶっていた。ふと窓の外を見ると、工場のほうで煙がくすぶっている。「大変だ、火事だ!」と思ったら、何人かの社員がおやつに焼きイモを焼こうと湿った落ち葉を集めてたき火をしていたらしい。まさにわが社はくすぶり会社。ということで、炎を出さずに煙がくすぶり、ゆっくりと焼けている状態を言います。また、くすぶっているモノや人を主語にして使います。語源は中世英語の smolderen 「窒息させる、砂などで火を消す」。


 File No. 1059  
diurnal
[dai:rl]

1日中の、日周の、昼行性の

Generally, the orangutan is diurnal while the opossum is nocturnal.
The paths that objects trace out in one day are called diurnal circles.

休みが続くと「夜行性」になり、会社(学校)が始まると仕方なく「昼行性」に戻るという人間もいますが、本来人間は「昼行性」です。ということで、「昼間に活動する」という意味の単語。動物だけでなく、花などが昼開いて夜にはしぼむという場合にも使います。また、天体が1日に周る「日周の」という意味や、活気のある町の「昼間の」騒音など、日中に活動したり、昼間に関連している生物、事柄を表現するときに使われます。語源はラテン語の diurnum 「日」から派生した diurnalis 。ちなみに夜行性は nocturnal 


 File No. 1057  
hawk
[h:k]

鷹(たか)、呼び売りする、咳払いをする

We saw some people hawking newspaper and hotdogs in the park.
He hawked and coughed a few times.

彼は「タカ派」です、というときの「鷹」という意味だけでなく、「呼び売りする」、「咳払いをする」という意味もあります。といっても、この3つはそれぞれ語源も異なる別の単語。「蕨(わらび)餅、かき氷」などと言いながらモノを売る「呼び売りする」のほうは、中世低地ゲルマン語の hoker 「物売り」が英語の hawker になり、そこから逆に動詞としての hawk ができました。また、「咳払い」のほうは、喉に引っかかったものを取り除こうとするときの音に似ていることからできた単語で、「鷹」は、高地ゲルマン語の habuh 「鷹」が古英語の hafoc 、中世英語の hauk になったということです。


 File No. 1057  
allophone
[lfoun]

(音声学の)異音

p as in pin and p as in spin are allophones for the phoneme p.
In Japanese, [sh] is an allophone of /s/ when it's followed by [i] or [y].

電話は telephone 、サックスは saxophone 、シロホン(木琴)は xylophone ですが、さて allophone とは?何でも音声学で言うところの「異音」ということらしいのですが、異なる音ということで [a]  [r] は「異音」などというのではありません。たとえば同じ音素 [p] であっても、pin という単語の [p] は「ピヒィ」で「ヒィ」といった息の音が入っていますね(つまり勢いがある)。でも、spin  [p] は「ピ」という感じで勢いがありません。勢いのある音とない音、それは人間でも同じですが、やはり違います。というわけで、同じ音素でありながら異なる音のことを言います。語源は allo- 「異なる」という意味の接頭辞+ phone 「音」。


 File No. 1056  
referendum
[rèfréndm]

国民投票、(外交官の)本国政府あて請訓書

The government stated that the plutonium program will proceed, regardless of the referendum result.
If this issue is to be settled, it can only be done through a referendum.

そう言えば、成人式を済ませてからずいぶん経ちますが、国民投票とか住民投票といったものを経験したかどうか、何とも記憶にありません。文字通り、有権者が直接投票して決定することですが、なんでも、日本では憲法改正に対する国民投票とや地方自治特別法に対する住民投票などが制度化されているとか。その他、原発の建設や市町村合併などにも直接投票が行われるが、あまり法的な拘束力はないとのことです。なんだか寂しい限りですね。語源はラテン語の referendus referre 「参照する」の動名詞。


 File No. 1055  
tripe
[traip]

(牛の)第一・第二胃 、くだらない物

Before cooking tripe, cut it into neat pieces two or three inches square.
She cooked a popular tripe soup in the region for me.

なんでも牛には4つ胃があるようでデザートなんかも「別腹」でいくらでも入ってしまいます、といった話ではありません。ちなみに、第一胃は rumen 、第二胃は reticulum omasum は第三胃で、第四胃は abomasum 。焼肉になると、一から順番に「ミノ」、「センマイ」、「ハチノス」、「ギアラ」となります。ということで、今日の単語は西洋の料理の素材としての牛の胃の呼び方で、なかでも第一・ニ胃をさします。今度、焼肉を食べるときはどの胃なのか、しっかり把握しながら食べるのもいいかも(?)。それ以外に「くだらない物」という意味もありますが、これはちょっと牛に失礼ですね。語源は中世フランス語 tripe 


 File No. 1054  
demographic
[démffik]

人口統計学の

The institution is conducting a demographic research project.
A specially-developed demographic model has been used to predict the population of the area in the future.

少子高齢化の時代、いよいよ、おじいちゃん、おばあちゃんたちが主役です。しかし、人口が多いからというだけでは市場の主役にはなれないようで、いまだ高齢者向けパソコンだとか、シルバーエイジ向けのファッション雑誌なんてのもあまり聞きません。ということで、今日の単語は「人口統計学に関連する」といった形容詞。名詞の demography の語源はギリシア語の demos 「人々」+フランス語の graphie 「研究」。いっそのこと、おじいちゃん、おばあちゃんに「孫より子供」でもう一度子供を産んでみませんかキャンペーンというのはどうでしょう。少子化対策につながります。(いや失礼しました。冗談です。)


 File No. 1053  
butler
[btlr]

執事、使用人頭

He served as a butler for a wealthy family.
His father was a butler to the king.

リッチな人たちにしか縁のない存在ですが、よく大きな豪邸などでベルを押すと出てくる「執事」。映画やドラマではたいていおじいさんと呼ばれる年恰好の人が多く、タキシードなどを着て身なりもきちんとしています。それで、一体何をする人なのかというと「使用人頭」、つまり他の使用人たちの取りまとめや、お客さんを出迎えたり、食事の準備を取り仕切ったり(料理はしません)、その他主人の身の回りのことを執り行うようです。また、ワインやお酒などを管理する人という意味もあり、語源からするとこちらのほうが本来の意味。語源は古フランス語の bouteillier 「ボトル管理人」。


 File No. 1052  
staff
[stæf/st:f]

職員、杖、棒、支え

A staff used by the ancient king was a symbol of kingship.
Contact our staff for more information on our products and services.

「ご質問などあればご遠慮なくスタッフにお聞きください」というときの「スタッフ」だけでなく、「杖」とか「支え」という意味もあります。ヨハネパウロ2世の特集番組で「法王専用の staff は軽量で…」とか言うので、法王のもとで働く職員には体重制限があるのかなどと思う人はいないでしょうが、昔から王などが権威の象徴に持つ「杖」のことらしい。 a crosier とも言いますが、法王の杖は a pastoral staff 。ちなみに「職員」の意味の staff は集合名詞として使われますが、「杖」のほうは s をつけて staffs または、staves 。語源は古英語の stæf 「杖」。


 File No. 1051  
dwell
[dwel]

住む、留まる、いつまでもこだわる

We shouldn't dwell on the past, but we do have our fond memories.
She dwells in a dreamland.

「わたしは大阪に住んでいますが、あなたは?」というときの一般的な「住む」ではなく、彼は夢の世界に住んでいるとか、彼女は思い出のなかに生きているといった、抽象的な意味で使われます。また、dwell on (upon)... で同じテーマや事柄をいつまでも気にしたり、こだわるという意味があります。客観的にみるとその事にしか意識や注意が向かないという状態で、まったく腹が立つのよね、あの人のあの態度とか言いながら同じ事を朝に夕に、昨日今日明日と言い続けているような様子を表します。語源は古英語の dwellan 「迷う、隠れる」。


 File No. 1050  
dope
[doup]

ドープ塗料(を塗る)、麻薬(興奮剤)を与える、考え出す、情報

Smooth it and apply dope to all parts of the model.
He got the inside dope on the new project of the company.

オリンピックなどで話題になる doping 「ドーピング」ですが、興奮剤や麻薬のことだけでなく、プラモデルに塗る塗料やダイナマイトの製造に使われる吸収剤といった意味もあります。その他、俗語で dope out で「考え出す」、 the inside dope 「内部情報」など信頼できる筋からの秘密の情報という意味でも使われます。語源はオランダ語の doop で「ソース」という意味。いや、これはソースなんですわ、などと言ってよろしくない薬を料理にかけたりするのは、もちろん、いただけませんし、いただいてはいけません。


 File No. 1049  
holdover
[hóuldòuvr]

前時代の遺物、留任者

This feature is a holdover from older systems.
A holdover is legally in office until a successor is appointed and qualified.

残業や休日出勤している女性にオヤジさんたちが言う「もっと他に家でやることあるんじゃないの」とか「そんなに仕事ばっかりしてたら離婚されてしまうよ」といった意見は「古い時代の遺物」。時代は変わっているのに、今まで長年信じてきた古い時代の価値観を捨てて、新しい考え方に移行するのはなかなかむずかしいようです。その他、契約期間が切れているのに後継者が決まらないからというのでそのまま仕事に留まっている人、あるいは、期限が来てもまだ部屋を出て行かず留まっているテナント(借人)という意味で使われます。アメリカ英語。


 File No. 1048  
amorphous
[m:rfs]

無定形の、無結晶の、組織のない

The polymer has an amorphous nature.
The alien was an amorphous creature and shape-shifter.

これといった決まった形がない状態のこと。と言うとなんだかお化けみたいですが、 SF 映画などによく出てくる生物で、性質的に決まった形を持たず、人間や動物、木や石など、自由に姿を変える a shape-shifter を連想させます。また、「結晶」ではない状態という意味もあり、技術の世界でも「アモルファス半導体」などというふうに使われます。原子が規則的に並んでいる結晶に対して、アモルファスは不規則なのが特徴とか。まるで関東と関西の電車待ちの列のようですね(関東が結晶型なら関西はアモルファス型)。語源はギリシア語の amorphos  a 「無しの」 +  morphe  「形」で「形の無い」。


 File No. 1047  
apocalyptic
[pklíptik/pk-]

黙示(録)の、世界の終末の

Some people believed nuclear power would bring the apocalyptic end of the world.
She prophesied the nation would be affected by an apocalyptic disaster in the near future.

戦争、地震や津波、また温暖化現象で南極の氷もどんどん溶けているとかで、そのうちこの世の終わりが… などと言うことが取り沙汰される今日この頃。キリスト教で神の啓示を示した「黙示録」 apocalypse から派生した言葉で、世界の運命を予言するという意味があります。やはり「この世の終わり」と言えば、つい、恐ろしいことを思い浮かべるのか、戦争や災害などの恐ろしい状況といった文脈で使われることの多い単語です。確かに今の世界の状況を見てみると、ばら色の未来が待っているとは思えません。なんとか、人類の知恵で解決しなければなりませんね。


 File No. 1046  
commotion
[kmóun]

動揺、動乱

The activists caused a commotion the other day when they began to throw eggs to the passers-by.
He heard a commotion last night between the landlady and one of the tenants.

「チーフ大変です。事務所に入れません。」 「うむ。どうしたんだ」 「何でも本社のやり方に反対する現地法人の人たちが押しかけて社長を出せ!とかいきまいているんです」 「そうか。よし、我々も参加しよう」 ということで、騒動や悶着(もんちゃく)といった意味があります。大きくは国の方針に反対して起こす国民レベルの「暴動」から、アパートの隣の住人が大家さんともめ事を起こすといった身近な「騒動」、また、精神的な「動揺」という意味で使われます。語源はラテン語の commovere 「妨害する、動かす」で、 com 「いっしょに」+  mover 「動く」。


 File No. 1045  
itty-bitty
[ìtibíti]

とてもちいさい、ちっぽけな

This is an itty-bitty computer you can carry in your pocket.
I found an ittsy bittsy spider crawling on the table.

「小さい」という意味の口語。語源は little bit を幼児語風にもじったのではないかと言われていますが、「Pride and Prejudice」 という本で有名なイギリスの女流作家 Jane Austen が手紙のなかで使った itty という言葉が起源のようです。幼児語風というのがポイントのようで、日本語訳としても「極小」とか「矮小」などというより、「ちっちゃな」や「すごくちいさい」など、小さいだけでなくどこか「可愛いらしい」といったニュアンスも感じられそうです。バリエーションとして ittsy-bittsy とも表現します。


 File No. 1044  
wiseacre
[waizéikr]

知ったかぶりする人

Everyone knows he is a wiseacre.
I'm not trying to be a wiseacre, but I just got a sense that it will rain on that day.

「いやあ○○はいいよねえ」 「そうだねえ、○○は実にいいよ」 「○○は走りがいいですよね」 「いや、○○は走らんよ、ははは…」 「そうだ、○○は走らんよねえ」 「ところで、○○はもうセットアップしたかい?」 「いや、まだ○○はセットアップしていないよ」 「○○はよく飛びますよね」 「いや、○○は飛ばんよ」 「そうだね、飛ばんよねえ」 という CM がありますが、知ったかぶりをするのもツライもの。しかし、わからないからと言って聞いてばかりもいられない。ちなみに、この CM 、結局何の商品かよくわかりません。語源は中世オランダ語の wijssegger 「預言者」。


 File No. 1043  
goo
[u:]

粘着性のある物質、感傷

Green goo created by the merging of nanotechnology and biotechnology is becomming a threat.
This is a goo book but it's not a good book.

goo で検索してみました、というときの検索エンジンの名前ではなく、糊のようなベタベタ、ねばねばした物質のことを言います。最近注目を浴びている「ナノテク」技術。しかし、その恩恵とは裏腹に世にも恐ろしいことが…(?)。ある日突然自己繁殖する「ナノボット」が暴れだし、人類を滅ぼすという灰色グー (Gray Goo) の脅威、バイオ技術と結びついて緑色グー (Green Goo) になるんじゃないかといったSFまがいの説が取りざたされているようです。その他、ストーリーなどが感傷的という場合にも使われます。語源は burgoo 「シチュー」の省略という説があります。


 File No. 1042  
mastermind
[mstrmàind/m:s-]

黒幕、背後からあやつる

He is a mastermind and would never disclose his location or true identity.
That old man is believed to have masterminded the attacks.

「そうか、そんな計画があるのか。よし、ワシの名前を貸してあげよう」といった軽いノリのものではなく、積極的に計画に関与し、背後から指示する人のこと。それも、「ま、適当にやってくれたまえ」といった「おまかせ」的なものではなく、当然、事が成功することをめざして緻密な計画を練り、細かな指示を与えてやらせます。やはり、どちらかというと頭が良いことがポイントになります。また、その計画も「災害支援」といった良いことよりも「悪事」に関して行われることが多いようです。「黒幕」という名詞とともにそういったことを行うという動詞としても使われます。


 File No. 1041  
mulch
[mΛlt]

植物の根などを覆って保護する、根覆いする

Mulch the root area to retain moisture and protect from winter cold.
Mulching of strawberries is very effective to produce high yields.

やはり植物も寒さは苦手なのか、根っこの部分や果実などに覆いをかぶせるという意味。しかし、実際は寒さだけでなく、猛暑のときの熱を防いだり、土中の湿り気を調節する、あるいは雨などによる過度の水分の浸入を抑えるといった目的があります。こういった処置をすることで成長や収穫面でのメリットがあるとか。世話すればしただけのものを返してくれる植物は実に「けな気」。楽をするだけして、肝心の成果のほうは「ま、これくらいにしといたろ、クセになってもあかんし」といった計算はありません。語源は古英語の melsc 「熟した」。


 File No. 1040  
spigot
[spít]

たるなどの栓、水道の蛇口

Having a hose spigot available right in the garden saves time.
These barrels don't include spigots, which are sold separately.

当たり前のことですが、たとえ立派な水道があっても「蛇口」がなければ水は出ません。イギリスでは「蛇口」のことを a tap というのが普通です。アメリカでは a faucet または a spigot を使いますが、キッチンの水道やお風呂の水道など家の中の「蛇口」には faucet を使い、spigot は庭の水撒きなどに使われる屋外の「蛇口」に使われることが多いようです。構造は、キッチンの蛇口のようにお湯やシャワーモードのように切り替えがついていたりするものではなく、ごく簡単です。その他、お茶のサーバーやビール、ワインのサーバーなどについている「栓」を表す場合にも使います。語源はラテン語の spica 「穀物の穂」。


 File No. 1039  
pound
[paund]

連打する、ドンドンたたく、強く打つ

She began pounding the door and calling his name.
Grind or pound the nuts to powder and put it into the soup.

気持ち良く昼寝をしていたら突然「ドンドン」とドアをたたく音がしたとか、アパートの隣の住人は夜になると壁を「ドンドン」とたたき始めるので気味悪くて心臓が「ドキドキ」してきますといった、連続して何かをたたく、心臓などが連続的に鼓動するという意味があります。また、名詞としてそういった音を表します。その他、ナッツなどを砕いて粉にするという場合にも使われます。音の質としては、トントンといった軽い音ではなく、ある程度力もこもった重くて鈍い音になります。語源は古英語の punian 「砕く」。


 File No. 1038  
stumble
[stmbl]

つまづく、よろける、とちる、偶然出くわす

He stumbled on something in the dark.
The company stumbled in its operation in China.

運動不足で年齢のせいか道を歩いていると何にも無いのにつまづいてしまうんですとか、睡眠不足で疲れているときにはそよ風が吹いただけでついよろけてしまいます、朗読などで間違えずに読もうとすればするほどとちってしまうんですといった「つまづく」、「とちる」といった意味があります。物理的につまづくという意味の他に、彼の会社は波に乗ってきたところでつまづいてしまったというふうに「失敗する」といった意味でも使われます。スカンジナビア語源で、ノルウェー語の方言 stumle 「つまづく」、古ノルド語の stemma 「妨げる」も同じ語源です。


 File No. 1037  
leash
[li:]

犬などをつなぐ革ひも・鎖、動物の3匹、束縛する

A dog on an extremely long leash can still run up to people.
He came home with a leash of hares.

別に悪気はないが、夜道なんかを人間が一人で歩いていると思わず飛びかかりたくなるんです、などと言葉がしゃべれないのが良いのか悪いのか。「だから犬はつないでおけと言うのに!」と文句を言われるのも飼い主。というわけで、犬などのペットをつないでおくための革製のひもや鎖のことを言います。動詞としてひもにつなぐ、束縛するという意味でも使われます。また、キツネや野うさぎ、鹿などの動物を3匹1セットで表現するときにも使います。語源はラテン語の laxus 「ゆるい」が発展した古フランス語の laissier 


 File No. 1036  
unruly
[Λnrú:li]

規律を守らない、手に負えない

This is an unruly dog that will not walk on a leash, and jumps on people.
People in the crowd are unruly and always don't follow rules.

前の飼い主が手に負えないからということで手放した犬の花子。新しい家にもらわれてきたが、なるほど、なかなか手ごわい。餌をあげようとするとその手を噛む、ちょっとしたことですぐ吠える、以前からいた古参の犬の太郎は、自分の特等席だった居間のソファーを追い出され、今では外の犬小屋にいるとか。動物や人間などが言うことを聞かない、しつけにならないといった手に負えない状態を言います。その他、赤信号は止まれというのに群集になると抑えが効かず、みんなでそろって渡ってしまうなど、規則や規律を守らないという場合にも使われます。語源は中世英語の unreuly  un- 「否定」+  reuly 「訓練されている」。


 File No. 1035  
mackintosh
[mkintà]

レインコート

She saw a man wearing a mackintosh walking across the hill.
Mac is short for mackintosh, waterproof raincoat made of rubberized fabric.

やっぱりデザイナーが使うのは「マッキントッシュ」というときのコンピュータの名前ではなく、ゴム引き布(コットン)で作った防水レインコートのこと。略して mac などとも言い、ハンバーガーのことかと思ってしまいますが、使われるのはほどんどイギリスです。なんでも「防水加工」を発明したスコットランドの化学者、チャールズ・マッキントッシュさんの名前を取ってこう呼ばれるようになったようですが、加工方法にかかわらず一般的に「レインコート」の意味で使われます。スペルは macintosh とも綴ります。


 File No. 1034  
apocryphal
[pkrfl/pk-]

書物、文書などが出所の疑わしい、偽りの

The story is apocryphal, but one can see why it gets repeated so much.
The ancient document discovered in the cave is apocryphal.

「ウチの父方の先祖は聖徳太子で、母方の先祖は卑弥呼なんだ」といった上司の話や、「昔、天照大神がやってきて記念に植えたのがこの大木です」といった言い伝えなど、どこから伝わったのか、誰が言い始めたのか、そのソース(出所)が怪しい、つまり「偽物」ではないのかという疑わしさがあることを言います。日本の神社仏閣もそうですが、ヨーロッパの教会などでも聖人が訪れたとか、ゆかりの品があるといった話はどこにでもあるようです。名詞の apocrypha は「偽文書」、旧約聖書から不確実性のため省かれた14書という意味。


 File No. 1033  
trappings
[trpiz]

馬飾り、虚飾、飾り

The king appeared on a horse with trappings.
The movie began to take the trappings of a music show in the latter half.

今日は幼稚園の娘の発表会。大きなビデオカメラやモニタを持ち、ライトを持った照明担当のお兄さんや大きなマイクを持った音声担当さんをぞろぞろ引き連れてやってきたお父さんは「テレビ局」のようだとか、昔は静かな田舎町だったのに最近では大都市の様相を帯びているなど、実質はその通りとは限らないにしても、外見などがそのように見える、そういった様子を見せているという場合に take on the trappings of ... などの形でよく使われます。その他、馬を飾る馬飾りという意味もあります。語源は中世英語の trappen 「飾る」の動名詞形。


 File No. 1032  
conclave
[knkleiv/k-]

コンクラーベ(教皇選挙会議)、(一般的に)秘密会議

All cardinals, and they alone, have the right to vote in the conclave.
All action in the conclave will be secret and no information is available until a decision is reached.

People's Pope 「人々の法王」と呼ばれた John Paul II が亡くなりました。ニュースなどでその功績を知るたびに、宗教・宗派を超えてすばらしい方だったという感銘を受けずにはおられません。さて、法王が亡くなってから15日から20日の間に、次期法王を選出するために開かれるの会議が conclave 。次の法王が決定されるまでカギ(ラテン語の clavis はカギ)をかけて閉じこもることからこう呼ばれます。参加できるのは cardinal 「枢機卿」だけで現在は117人とか。新しい法王が決まれば煙突から白い煙が上がり、まだ決まらないときは黒い煙が上がり、人々にわかるようになっています。
もっと詳しく知りたい方は下記のサイトへ。
http://www.religionnews.com/qa.html


 File No. 1031  
uncial
[nil]

アンシャル字体(の)

Uncial letters were used to write early lectionaries and papyrus manuscripts.
The "A" is presented in an uncial letter style typical of letterforms in the Middle Ages.

象形文字に楔形文字、甲骨文字など文字にもいろいろあり、行書、楷書、草書など書体も多種多様。アンシャル字体というのは、3世紀から9世紀ごろにかけてギリシア文字やローマ文字を書くのに使われた手書きの書体で、丸っこい形やカーブなどが特徴。パピルスや羊の皮などに書かれ、もっぱら大文字で書かれていたようです。アンシャル字体という意味の他にアンシャル字体で書かれた原稿という意味もあります。語源はラテン語の unciales 「インチの高さの文字」。ちなみにどんな字体か興味のある方は下のサイトへ。
http://www.m-w.com/mw/art/uncial.htm


 File No. 1030  
majuscule
[mdskju:l]

大文字

Majuscules and minuscules are sometimes also known as uppercase and lowercase letters, respectively.
The phrases are separated by points and begin with a majuscule letter.

技術マニュアルのライターはやたら用語の最初を大文字にしたがる傾向があるとか、ドイツ語の名詞はすべて大文字で始まる、英語では大文字で始める American  French などはフランス語やスペイン語、イタリア語ではすべて小文字になるといった大文字小文字のルールがいろいろあるようです。一般的には uppercase または capital letter と言われる大文字の別の言い方です。語源はラテン語の majusculus 「より大きい」で、major の縮小辞形。反対語は minuscules