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 File No. 2125  
nip
[nip]

つねる、噛む、はさむ、摘む、冷気が刺す

They succeeded in nipping the bud of a conspiracy.
A neighbor's dog nipped my finger when I tried to stroke its head.

「どうしたんですか、そのほっぺ」「奥さんにつねられてね」「その腕は?」「隣の犬に噛まれてね」「さんざんでしたね。で、その指は?」「さっき、エレベータのドアに挟まれて…」ということで、「つねる、噛む、はさむ」という意味の動詞。また、スラングで、「ひったくる」、「かっぱらう」など「盗む」という意味でも使われます。その他、「庭のバラの花を摘んできました」、「こっちは悪の華のつぼみを摘み取ってきたところだ」など、花やつぼみを摘む・摘み取るという意味や、冷たい空気が肌を刺すという意味もあります。それぞれ名詞としても使われます。語源は、中世英語の nippen 


 File No. 2124  
prickly
[príkli]

トゲだらけの、刺すような、チクチクする、怒りっぽい

He is a prickly person and therefore, he has very few friends.
She still has a sweet character just like chestnuts hidden in prickly burrs.

「なんか、今日は怒りっぽいですね」「実は背中がチクチクしてね」「どれ。あ、背中にこんなものが…」「栗のイガじゃないか!」なんてことで、栗のイガやウニなど、トゲがたくさんある様子を表します。また、虫さされなどで皮膚がチクチクするといった感覚を表す場合にも使われます。その他、トゲトゲしい性格だとか、いつもイライラして怒りっぽいなど、人間に対しても使われます。でも、生物がトゲで中身を保護するように、そういう人は案外デリケートなのかもしれませんね。語源は prickle 「トゲ、ちくりと刺す」の形容詞。


 File No. 2123  
bequeath
[bikwí:ð/-kwí:θ]

遺言によって贈る、伝える、残す

He bequeathed all his lands to his daughter.
This is the special watch bequeathed from my great grandfather.

「遺言書ですか、おばあさん」「ああ。万一のときのために準備しておこうと思ってね」「それで?」「長男のお前にはあの壺を譲ろうと思うよ」「あの陶器まつりで3000円で買ったやつですか」「次男のお前にはこれ」「確か、みやげ物屋で買った置物?」「長女のお前には、我が家の味を伝授しようと思ってね」「え?それだけ?」「それより、おじいさんの遺産の10億円は?」「あれならとっくにアフリカの子供たちに寄付したよ」てなことで、遺言によって財産などを誰かに譲る、残すという意味の単語。物質的なものだけではなく、無形のものに対しても使います。語源は古英語の becwethan 「言う」。


 File No. 2122  
leapfrog
[lí:pfrà/-fr]

馬跳び(をする)、飛び越える

Children were playing leapfrog in the school ground.
He was very good and finally leapfrogged over his master.

直訳すると「カエル跳び」ということで、身体をかがめた人の上をぴょんと飛び越えるという子供の遊び。動詞としても使われます。日本では「馬跳び」にあたりますが、日本ではかがめた身体の横方向から飛び越えるのに対して、英語圏では背後から飛び越えるようです。つまり、後ろから来た人に飛び越えられるということで、競争社会ではイヤな響きがありますが、比ゆ的に「追い抜く」という意味合いでも使われるようです。まあ、ぴょんぴょんと軽快に飛び越えてばかりがいいとも限りません。飛び越えた先に待っていたのはあんぐり口を開けたヘビだったりして、人生、最後まで生きてみないと何とも言えませんね。


 File No. 2121  
err
[r:]

誤る、間違う

He admits he has erred in his judgement several times.
To err is human, to forgive divine.

イギリスの詩人 Alexander Pope の有名な言葉(二番目の例文)がありますが、そのまま訳すと、「間違いをするのは人間、許すのは神」ということで、「オレは神さまじゃないから、アイツのしたことは許せねえ」というのではなく、だからこそ許すように努力しようという意味なのだとか。また、発音ですが、最近では「エア」のように発音する人も増えているようです。たぶん、error 「間違い」などの発音の影響ではないかということですが、「その発音は間違いだ」、「そっちこそ。そんな間違いは許せない」というのではなく、まあ、言葉も変わることだし、いいか…。てなことで、語源はラテン語の errare 「さまよう」。


 File No. 2120  
slither
[slíðr]

ずるずる・するする滑る

She jumped from surprise when she found a snake slithering in the bush.
They started running to see a crocodile slithering out of the water.

「するする」とか「ずるずる」というような、滑らかにすべるように移動する様子を表す動詞。ヘビやワニなどの爬虫類の動きを表現する場合によく使われます。確かに、ヘビには足がないので「足が速い」とは言いませんが、足がない分だけ、摩擦がないということなのか、あの長い全身を動かして素早く移動することができます。そこであったらいいのが、「新しく開発した"スネーキー・スーツ"です」(架空)「ほう…」「この中にすっぽり入って腹ばいになります。そして、スイッチを押すとほら、お腹の部分の蛇腹がくねくねと動き、猛スピードで前に進みます」というわけで、語源は古フランス語の slidrian で、slidan 「滑る」の反復形。


 File No. 2119  
coppice
[kps/kp-]

雑木林、雑木の手入れをする

Ten more new species were found in the coppice.
Coppices used to provide wood for various purposes including the production of charcoal.

野生のままの野放し状態の森やジャングルではなく、定期的に刈り込みなどをして、きちんと管理されている林のことを言います。木々もどちらかと言うと高さが低く、茂みのようなものが多いようです。きちんと手入れをしてどうするのかというと、薪や木炭にする材料を取ったり、シナモンの木を植えて、その皮を使うといった実用的な目的があります。また、若い木を切り株まで切り、そこから生えてくる枝を成長させ、それをまた利用するなどの特殊な方法があるようです。語源は同義語の copse で、そのまた語源は couper 「切る」から来た古フランス語の copeiz 「木を切るための林」。


 File No. 2118  
urchin
[:rtin]

いたずらっ子、(卑しい身なりの)男の子、ウニ、ハリネズミ

When he was small, he was an urchin and undisciplined boy.
He showed us how to cook urchins.

「おい、人間がまたボクらを捕まえに来たぞ」「どれ、いたずらしてやろう。チクッ」、人間:「いて!トゲに刺されちゃったよ」「まあ、わんぱくなウニね」なんてことで、海の生物「ウニ」の他に、「痛い!お尻に押しピンが…」「まあ、わんぱくな押しピンね」「じゃなくて、誰かがいたずらしたみたいです」「誰ですか!そんないたずらをしたわんぱく坊主は(ちょっと古い言葉ですね)」ということで、いたずら好きなやんちゃな男の子という意味でも使われます。その他、ウニのように全身がトゲになっていることからハリネズミという意味もあります。語源はラテン語の ercius から来た中世英語の urchone 「ハリネズミ」。


 File No. 2117  
mountebank
[máuntbk]

香具師(やし)、山師、ニセ医者

People used to buy nostrum from mountebanks vending dubious medicine.
He talks like a mountebank and vends like a machine.

「さあ、買った、買った。ダイヤモンドの叩き売りだ。1個たったの100万円。ええい!持ってけ、ドロボー…」「あの、キミ、困るよ。そんな売り方は。うちはティファニーの宝石店なんだから」というわけで、トークやジョークでお客を引き付け、誇大広告さながらの効用を述べながら、ニセ物や品質の疑わしいものを売る物売り師のことを言います。なかでも薬を売る人を指し、ニセ医者という意味もあります。語源はイタリア語の montambanco 「ベンチに上る」で、人々の注意を引くためにベンチの上に上がってしゃべり始めることから。


 File No. 2116  
curts(e)y
[kr:tsi]

丁重な女性のお辞儀

She stopped, and made a curtsy to him.
She was practicing her curtsy in front of the mirror.

舞踏会などのシーンで、ドレスを着た女の人が両手で少しすそを持ち上げ、ぴょこんとお辞儀をしている、あれですね。舞台で最後に観客に向かってあいさつをする場合にも使われます。適当に膝を曲げたらそれでいいのかというと、やはり、正式なやり方があるようで、右足より左足のほうが前に出るような形で、右足のつま先で左足のかかとのすぐ後ろの地面に触れるようにポーズを取り、両膝を少し曲げます。「あのー、ズボンなんですけど、すそは?」という疑問もわいてきますが、すそを持ち上げるのは、あくまでも長いドレスのときということでしょう。語源は、courtesy 「礼儀」の変形。


 File No. 2115  
tonsure
[tnr/tn-]

(修道士などの)剃髪、剃髪する、剃髪した部分

Priests with tonsured heads came out of the cathedral.
Tonsure is a religious practice often carried out in an ordination ceremony.

僧や修道士などが宗教の道に入るときに髪の毛を剃ったり、切ったりすることをいいます。どういう髪型にするかはその時代や宗教、宗派によっても異なるようですが、ローマ・カトリックでは、世界史などの挿絵に出てくるおなじみフランシスコ・ザビエルなどの髪型にも見られるような頭のてっぺんだけを剃ったスタイルで、ケルト系のキリスト教になると額の上から両耳にかけて剃り、東方キリスト教では頭全体を剃るようです。もちろん、これは、カッコイイからとかいうファッションではなく、世俗を離れるという意味があります。語源は、ラテン語の tondere 「剃る」の過去分詞 tonsus 


 File No. 2114  
effusive
[ifjú:siv]

あふれんばかりの(感情)の、感情表現が大げさな

Her effusive greeting often tires people.
He was effusive in the praise for the guest.

「え、ダメだったんですか、例の案件?」「ああ、ライバル会社にやられたよ…」「うおぉぉ〜んっ(涙)… なぜだ!(床ゴンゴン)天よ、我らを見放したまうな」「そんなに嘆かなくてもいい。わずか10万円の案件じゃないか」ということで、感情表現があふれている様子を言います。また、「○○さん、エクセルのIf関数なんかできるの?すご〜い」「いや、たいしたことないよ」「そんなことない、すごい〜!」「ほんと、たいしたことないってば」「でも、やっぱりすご〜い」などと言いながら、もう1時間も同じことでほめ続けていますなど、態度や感動などが大げさな場合にも使われます。


 File No. 2113  
degage
[dèi:éi]

くつろいだ、気らくな、感情に支配されない

He remained degage even at such harsh words given be people.
They can always be degage since they have nothing to worry about.

「さっき、部長、怒鳴ってた?」「え、そう?そう言えば、声の調子が厳しかったような気も…」「怒ってたのかな?」「お前らは何度言ってもこたえないバカだとか言ってたっけ」「これで何度目だっけ?」「えーと、99回かな」「じゃ、次で100回じゃん、すごい!」「"馬の耳に念仏"とかも言ってたような…」「ひょっとして、"馬"ってオレたちのこと?」「え〜?まさか〜。それより、お昼行く?」「うん。天丼食べたいな」など、気楽でくつろいだ状態で、感情に支配されない様子を言います。語源はフランス語の dégager 「切り離す」。とは言え、全く無関心というのもよくないですね。


 File No. 2112  
plop
[plp/plp]

ポチャリと落ちる(音)、ぺたり(バタリ)と座る(倒れる)・置く

So exhausted, he plopped on the couch and as soon as he entered the room.
She heard a plop of something dropping in the water.

「どんな音でしたか」「ぽちゃっという音です」「池に何か落ちた音ですか?」「かもしれません。バシャッという音ではなかったようですが」「う〜ん…」「カエルが飛び込んだ音かもしれません」「調べによると、昨夜、池に飛びこんだカエルはいなかったようですな」「隣の部屋の人がソファの上にペタッと倒れこんだ音かもしれません」「隣は空き部屋です。怪しいですな、いっしょに来てもらえますか」てなことで、水しぶきを立てずに水などの中に落ちる音、重いものがバタリ、ぺたりと倒れたり、あるいは、そういったものをポトッと置くというときの音を言います。語源は音が似ていることから。


 File No. 2111  
bob
[bb/bb]

ひょいと動かす・動く(こと)、ぴょこんと動く(こと)、歯でものをつかむ

Bob bobbed his head as if expressing his agreement.
He saw a small man bobbed up from the crowd, and knew instantly that was his friend.

「彼の名前はボブです」という人の名前や、「ボブカットにしてください」といった髪型ではなく(別の単語です)、身体や頭をひょいと動かす、上下に動かす、ぴょこんと頭を下げてお辞儀するといった意味の単語。どちらかというと素早く、軽い動きを言います。てなことで、「ちわー、ボブの店で〜す」「今日はどんなのがあるの?」「しきりにうなずくボブ、ぺこっとお辞儀ボブ、空中に吊るしたものを歯でつかむボブ、水面に浮いたものを歯で捕らえるボブ、突然予期せず現れる bob up ボブ…」「ずいぶん理屈っぽい名前ね」「へい、いちおう教育仕様でして」ということで、語源は中世英語の bobben 「上下に動く」。


 File No. 2110  
censer
[sénsr]

香炉、振り香炉

A thurible is a metal censer suspended from chains and used in Christian churches.
The room was filled with fragrance of incense burned in the censer.

「台所が生ゴミ臭いんで、お香を焚こうかな」「じゃ、この灰皿使って」などというのではなく、お寺でお線香を供えたりするときの香炉のことを言います。また、カトリックやギリシア正教会などのキリスト教の法要でも香を炊きますが、当然、仏教で使うものとはちょっと異なります。テレビなどでも、担当の人が中から煙がもくもく上がっている、鎖つきの金属カップのようなものを大きく振っているようなシーンを見かけることがありますが、あれですね。この鎖がついて振ったり、吊るしたりする香炉をとくに thurible とも言います。censer の語源は古フランス語の encens 「お香」。


 File No. 2109  
waggish
[wi]

ふざけた、おどけた、振る・動かす

He is a waggish person and always makes us laugh.
I bought a book entitled "Tale of a Waggish Dog" yesterday.

「紹介しまーす、うちのおどけた家族の一員、ポチで〜す」ということで、尻尾振り振り「ワン、キャン、キャン…」、「きゃー、おもしろ〜い!」と言えば、「だってボクは白い犬、体も白いが尾も白い〜っ」てなことで、ユーモアがあっておどけた様子を表す形容詞。同義語として witty joking droll などの単語が挙げられます。また、「犬が尻尾などを振る」、「腕や物などを動かす」という意味の動詞 wag の形容詞で、振るような動作を特徴とする、またそのような動作に似ているといった意味で使われます。動詞の wag の語源はスカンジナビア語で「揺りかごを揺らす」といった意味。


 File No. 2108  
pandemonium
[pndmóunim]

大混乱の場所、大騒ぎ

With his remarks, the meeting turned into a pandemonium.
The street was a pandemonium of fireworks, dancing and singing.

プラネタリウムも飽きたし、ゲルマニウムの部屋も行ったし、今日は「パンデモニウム」にしよう!てなことで行ってみたら、ケンカをしているおにいさんたちやキャーキャー騒いでるおねえさんたち、おしゃべりで盛り上がっているおばさんたち、ヘタなカラオケを歌っているおじさんたち… 「すいません、この部屋、なんですか?」「ですから、パンデモニウムですやん」(架空)てなことで、騒がしい場所、大騒ぎといった意味。語源は John Milton (ミルトン)の Paradise Lost 「失楽園」に出てくる地獄の都の名前。そのまた語源は、ギリシア語の pan- 「汎、全体の」 +  daimonion 「悪魔」。


 File No. 2107  
fulsome
[fúlsm]

(お世辞などが)鼻持ちならない、趣味の悪い

She was not such a fool who trusted his fulsome compliments.
She loved a kind of dress decorated with fulsome style with large laces.

「さすが、奥様、今日もお美しい。庭のバラの花もかすんでしまいますよ」「お〜ほっほっほ…」「しかも、本日はこれまたおきれいなお嬢様をお連れになり…」「うふふ…」「また、お連れのお犬様もお可愛らしく」「キャン!」「お猫様も優雅でいらっしゃって」「ニャーゴ!」など、誉め言葉などが甘ったるすぎて、鼻持ちならない、しらじらしい、聞いていられないという場合に使う形容詞。また、装飾などが多すぎたり、大げさすぎたりして「趣味が悪い、センスを疑う」といった場合に使われます。語源は中世英語の fulsom 「豊富な、嫌悪感を抱かせる」。やはり、何事もほどほどが肝心ということで…。


 File No. 2106  
goody-goody
[údi-ùdi]

いい子ぶりっ子(の)、善人ぶる(人)

He was not a goody-goody guy but would help someone in trouble.
He told me not to be a goody-goody and could have some drink and fun.

「ヘイ!ビーチに行かない?」「悪いけど将来に備えて勉強しなくちゃ」とか、「みんなで飲みに行かないか」「アルコールは脳細胞によくないんで…」など、常に善人で、良い行いをしようとする優等生タイプで、その様子が気取って見える人のことを言うときの俗語。間違っても、酔っ払って「べろべろ」、床の上で寝ていましたなどということはありません。また、不真面目なことには縁がないような「純粋無垢」に見える人も含まれるようです。とは言え、本人たちが本当に「ふり」をしているかどうかは関係なく、あまりにその様子がしらじらしい、鼻に付くということかもしれません。


 File No. 2105  
heuristic
[hjurístik]

自分で発見させる、発見を助ける、発見的教授法

These problems can be effectively solved using heuristic methods.
The teachers practice heuristic education in which students can learn through discoveries.

「カエルの子どもは?」「カエルの子はカエルです」「いいえ、カエルの子はオタマジャクシですね」「ええっ?ほんとに?」などというときに、「では、実際にオタマジャクシを観察してみましょう」というのがヒューリスティックな学習法ということで、調査などの発見に基づいて学習させる、そういった発見を助けるという意味があります。また、「データがないので、これはウィルスかどうか特定できません」というのではなく、「ん?怪しいぞ、この動きはウィルスに違いない」といった経験則に基づく推論や直感によって問題を発見・解決するという場合などに使われます。語源はギリシア語の heuriskein 「見つける」。


 File No. 2104  
spartan
[sp:rtn]

スパルタ式の、厳格な、質素な、実直な

He lives in a spartan room and on a spartan diet.
He was a man of spartan spirit and little speech.

昨日の単語と関連して、古代ギリシアの都市国家スパルタの形容詞。日本では「スパルタ教育」などと言いますが、英語ではちょっと使い方が違うようです。「お邪魔しま〜す」「ま、スパルタンな部屋だけど」「え?部屋を鍛えてるんですか?」というようなことではなく、家具もほとんどなく殺風景という意味で、「いただきま〜す」「ま、スパルタンな食事だが…」「このジャガイモ、よく訓練されてますね」というのではなく、質素だという意味。また、その人自身が厳格、無口、スパルタ人のように危険などに遭遇しても勇気があるという意味でも使います。間違っても、陽気なノリのラテン系ではないということで。


 File No. 2103  
laconic
[lknik/-kn-]

言葉数の少ない、非常に簡潔な

He is a laconic person of abundant ideas and rich imagination.
She got a laconic reply to her long, tedious question.

「明日は休日出勤ですか?」「ああ…」「私は用事があって出れないんですが、よろしいでしょうか」「いい…」「でも、最近、サービス残業続きで苦しいですよね」「うう…」など、言葉数が少ない、回答などが簡潔であるという意味があります。語源はギリシア語の Lakon 「スパルタ人」。スパルタは古代ギリシアの都市国家のひとつですが、戦争に強く、国民も兵士になるべく厳しく訓練され、口数が少ないというのが特徴だったようです。まさに戦争は命がけ、「いい剣ですね」「うん、いいだろう?実はさ、これ…」などベラベラしゃべっているうちに「いて!やられた」なんてことに…。


 File No. 2102  
hireling
[háirli]

金目当てで働く人、金で動く人

He is a mere hireling and doesn't care about people's safety.
A hireling is someone who is only interested in money and himself.

「すいませ〜ん、溺れてるんですけど、助けてくださいっ!ぶくぶくっ…」というときに、「助けてあげたら、いくらくれる?」といったお金目当てで行動する人のことを軽蔑的に言う言葉。聖書にも shepherd 「羊飼い」との対比で使われているようです。とは言え、仕事で、「予算がないので、今回、タダにしてください」「え?またですか?私も生活が…」「ええっ?あなたは、お金目当てで仕事をしてるんですか!」って、そりゃ当たり前で、物事には限度というものがありますが、要は、お金さえもらえば質はどうであろうとかまわないとか、自分の利益のことしか考えていない人といった意味合いがあります。


 File No. 2101  
dumbwaiter
[dmwéitr]

料理運搬用エレベータ、回転式食品置き台

Our dinner was carried on the dumbwaiter from the kitchen on the first floor.
Also called "Lazy Susan," a dumbwaiter is a small rotating table used for serving food.

レストランの二階席などで、「あれ、キッチンは一階なのに、どこから来たんだこの料理」というときに使っているのがこれ。中に料理を入れて運ぶ小さなエレベータのことを言います。一般的には a food elevator という言い方もありますが、dumb 「ものを言わない」 waiter 「ウェイター」といった表現がおもしろいですね。「ちょっとウェイターさん、見本の写真より量が少なすぎるよ」などと文句を言っても無言というわけです。もちろん、料理以外にも、本などの小物類を運ぶのにも使われます。また、アメリカでは Lazy Susan と呼ばれる、食品などを乗せた回転式の小さなテーブルという意味もあります。


 File No. 2100  
omnibus
[mnibs/m-]

選集、乗合自動車

This is an omnibus of the author's three representative novels.
The two companies conducted an omnibus survey on the residents of the city.

「オムニバス?不思議な響きのバスですね」「10組の親子の生き様を紹介したバスです」てなことで、乗ってみると「あら、お隣の奥さんと娘さん」「そういうあなたは向かいのご主人と息子さん」「な〜んだ、ごく普通のバスですやん」ということで、乗り物のバスはこの omnibus を短くしたもの。その他、文学作品などで、複数の関連した作品を集めた「選集」という意味でも使われます。また、「どんな宝石が好きですか」「ダイヤモンド」、「漬物は好きですか」「え?いきなり漬物?」など、同じ対象に対して、複数の異なるテーマについて行う調査を an omnibus survey と言います。語源はラテン語の omnis 「すべて」。


 File No. 2099  
say-so
[séisòu]

個人的な発言、申し立て、許可、決定権

He also had the say-so to say no to the proposal.
The statement was not supported by any data and simply based on his own say-so.

「今年も昇給なしですか」「来年はきっと上がるだろうから一年間、これで我慢してくれ」「去年もそんなこと言ってましたよね」「そのうち我が社の売上も倍増するはずだ」「そんな見込みあるんですか」「見込みはないが、そう信じよう」など、データなどの裏づけがなく、個人的にそう言っているだけの発言、主張のことを言います。また、「部長がそうおっしゃるんで」など、誰々がそう言うから (based on someone's say-so) 、あるいは、「すまんが、昇給を決める権利は私にはないんで」といった「〜する権利」 (say-so to do something) という意味でも使われます。いや、なんとも厳しい時代が続きます。


 File No. 2098  
guesstimate
[éstimt]

推測値、推定量

As there was no data available, we had to submitted an estimate based on a guesstimate.
His guesstimate was rather close to the real figure.

「見積遅いよ!」とお客さんに怒られ、どうしよう… ととっさに「50万円です」と推測で答えるなど、推量に基づいた額や量のこと。で、後日、詳細をもとに計算して「48万円」などという場合は、「2万円安くなってる」ということで問題はありません。ところが、困るのは「ええっ!100万円?」などという場合。また、逆に、「15万円」なんてことになっても、15万円で請求すれば「どんな計算をしてるんだ」ということになり、50万円で請求しても、お得意さんであれば、これまでの依頼内容と金額を管理していますので、後々ややこしいことに…。語源は guess 「推測する」+ estimate 「見積る」。


 File No. 2097  
base
[beis]

ずるく道徳観に欠ける、さもしい、下品な、粗悪な、にせの

People often in a base way and act with base motives.
Metals such as iron, nickel, lead, zinc and copper are called base metals.

「土台」「基礎」といった意味の他に、「低い、最も底」ということから、さもしい、道徳観に欠ける、品性が卑しいという意味もあります。化学の世界では、鉄、ニッケル、鉛、亜鉛、銅など卑金属 base metals という場合にも使われます。別に悪いことをしているわけでもないのに、「卑しい金属」のような言い方をされるのは、ちょっとかわいそうな気もしますが、その定義としては、酸化(腐食)しやすい、塩酸と反応しやすいといったものを言い、「貴金属」の対語。人間的にも、あの人はまわりの空気に反応しやすく、すぐ悪に染まって「腐敗」しますというのでは、やはり、「高貴」だとは言いがたいのかもしれません。


 File No. 2096  
barring
[b:ri]

〜を除いて、〜がない限り

I will be there barring something wrong here.
Barring rain, the picnic will be held on schedule.

「明日のお花見は参加できますか?」「うん、よほどのことがない限り行くよ」「じゃあ、参加ですね」「いや、だから、よほどのことがあれば行けないよ」「ですから、参加ということで…」「明日のことは誰にもわからない。だから絶対参加するとは言い切れないんだ」「あの、出欠取らないと困るんですけど、よほどのことってどんなことですか?」「だからよほどのことなんだ」など、何が「よほど」なのかは人によっても違うかもしれませんが、「雨が降らない限り」とか、「急ぎの仕事が入らない限り」など、〜しない限りというときの決まり文句で、barring の後に「雨」や「急ぎの仕事」などの条件をつけて使います。


 File No. 2095  
helter-skelter
[hèltrskéltr]

あわてふためいて、混乱、あわてた、螺旋(らせん)滑り台

Without good planning, any project would turn into a helter-skelter process.
A fire alarm sounded and people ran helter-skelter from the building.

「防火訓練です」というときは、「エレベータが使えないって大変だね」「30階から階段で降りるとさすがに脚が笑ってるよ」などお気楽なものですが、実際に火事になったりすると大変。「消防署に電話しろ!」「消防署って何番だっけ?」「117だろ?」「そりゃ時報だ!」「じゃ177」「だからそれは天気予報だってば!」など、簡単なことも気が動顛(てん)してわからなくなったり、金庫を持って逃げるつもりが手に持っているのが「あ、お湯ポット」だったり… というわけで、慌てて取り乱した状態を表す形容詞、「混乱」という名詞として使います。また、遊園地などの螺旋状の滑り台という意味もあります。語源は不明。


 File No. 2094  
parapraxis
[prprksis]

(本音の出た)言い間違い

Parapraxes are important because they may represent people's unconscious mind.
Everyone knew his real intention from the parapraxis committed in his speech.

今日も整髪料の強烈な上司。この臭いたまりませんなどと思っていると、「ハンコください」というところをつい「ハンコくさい」。得意先の美人担当者にドキドキ、「本日、お時間ございますか」というところを「今晩、お時間…」てなことで、ちょっと舌がすべって… というような言い間違い。なかでも、実は本音が隠されているのではないかといったものを指し、心理学の世界では「フロイトの言い間違い」 (a Freudian slip) とも呼ばれます。緊張すると起こりやすい間違いのようで、やはり、リラックスするのが大切。語源は para- 「擬似、近い」という意味の接頭辞 + ギリシア語の praxis 「行動」。


 File No. 2093  
tortuous
[t:rtus]

曲がりくねった、回りくどい、ひねくれた、率直でない

He was driving along a tortuous path through mountains.
They always try to justify their misdeeds with tortuous reasoning.

道が曲がりくねっている、物事のプロセスや道のりが真っ直ぐではなく、紆余曲折あるという意味。また、「あら、あっという間に夕方。ご家族の方が心配されているのでは?」「それ、もう帰れってことですか」など、言い方、理屈などが持って回った、ひねくれたという意味でも使います。語源は、ラテン語の torquere 「ねじる」で、実は torture 「拷問」と同じ語源。てなことで、「ほんとに何も知らないよ〜っ」「それ、キミの苦手なくねくね道をドライブだ」「気分が悪いっ…」「そろそろ吐いてもらおうか」「え?いいんですか?えお〜っ…」「あ、こら!」なんてことでお食事中の方は失礼。


 File No. 2092  
zephyr
[zéfr]

そよ風、微風、西風、柔らかな軽い繊維

A zephyr is blowing gently bringing sweet scent of spring.
Made of zephyr fabric the shirt is so light and comfortable.

風は風でも、「ちょっと風に当たってくるよ」と外に出たとたん、「あ〜れ〜っ〜〜…」というような強い風ではなく、そよそよと吹く優しい風のこと。語源はギリシア神話のゼピュロス (Zephuros) 。東西南北の4つの方向から吹く風を表す4人の風の神 Anemoi 「アネモイ」のうち、西風の神で春をもたらすそよ風の象徴というわけです。また、「なんて軽いのかしら、このドレス。まるでそよ風を着ているみたいだえ〜」「だから、おばあさん、まだ何も着てませんやん」というのは困りますが、軽くて柔らかな繊維素材を表すときにも使います。その他、実体がなく、うつろいやすいものという意味もあります。


 File No. 2091  
spree
[spri:]

浮かれ騒ぎ

Their meeting always ends up in a drinking spree.
She regretted badly after a shopping spree on the previous day.

春になるとなんだかウキウキしてくるのが世の常、人の常。これまでじっと押さえていた「我慢」や「忍耐」が一気に爆発… ということで、大酒を飲んでの浮かれ騒ぎという意味や、あれもこれも、ええい!全部買っちゃえといった、買い物などで衝動的に欲求を満たすことを言います。そのときは抑制が効かないので愉快なのかもしれませんが、「あれ?いつの間にか片足しか靴を履いていないぞ」とか、「どうして絶対に入らないSサイズの服なんか…」など、後で冷静になってみると後悔することも多いようです。語源は、おそらくスコットランド語の spreath 「家畜の襲撃」。てなことで、やはりちょっと怖いかも。


 File No. 2090  
roux
[ru:]

(カレーなどの)ルー

She never uses commercial roux to curry and rice.
Roux is made of fat (mainly butter) and flour cooked together.

「今日はみんなでカレーでも作るか。えっとルーは… ♪るーるーるるる…」なんていうときに、「ところでルーって何語?」「いや英語でしょ」「どんなスペル?」「 loo かな?」「それ、トイレじゃないですか」「やだあ」「じゃ、フランス語かなあ」「和製英語じゃない?」など、意外と知ってるようで知らない単語、書けるようで書けないスペルですが、もともとは、小麦粉とバターなどの脂肪を混ぜてスープを濃くするために使うものを言います。語源はフランス語で「茶色になった(バター)」で、そのまた語源は古フランス語の rous 「赤茶色」、ラテン語の russus 「赤」というふうにさかのぼります。


 File No. 2089  
intransigent
[intrnsidnt]

非妥協的な、頑固(がんこ)な

He was intransigent and never took medication though he was very ill.
They tried to persuade an intransigent owner to sell his shop but failed.

食べ物業界などでは不思議とプラスに働くのが「頑固」。「おひとつ、くださいな」「やだ」「え?でも…」「今日のは失敗作だから売んねえ」「失敗でもいいです」「だめだ」「昨日から何も食べてないんです」「100万円くれても売れねえ」など、見事な頑固ぶり。あるいは、「おじいさん、こんなに血も出て、骨も見えて… 頼むから病院に行ってください」「わしゃ行かねえ。精神力で直すのだ」なんてのも困ります。ということで、どちらかと言うと極端とも思えるスタンスを絶対に変えない、妥協しないという意味合いがあります。語源はスペイン語の intransigente で、ラテン語の in- 「否定」+  transigere 「合意する」から。


 File No. 2088  
chirk
[t:rk]

快活になる(にする)

They had hard time to chirk him up.
She was very gloomy but now has chirked up a bit.

「元気がないな」「ええ…」「ほれ、○○○の豚まん」「あ!わあ〜い!ガハハハ!」「ゲンキンなヤツだ。まるで大阪人みたいだな」(注:大阪人=単純とは限りません)なんてことで、快活になる、あるいは、誰かをそういった状態にするというときに使い、たいていは、chirk up  up をつけて使います。とは言え、「物静かで元気」というのではなく、「元気なのはいいがうるさくて…」など、「声を上げてはしゃぐ」といったニュアンスがあるようです。語源は古英語の cearcian 「おしゃべりをする」から中世英語の chirken 「鳥などが甲高くさえずる」と変遷。やはり、賑やかそうです。


 File No. 2087  
iconoclast
[aiknklst/-kn-]

因習を打破する人、偶像破壊論者

He is an iconoclast who takes great delight in denying anything old.
The iconoclasts destroyed various religious art works.

「うちの店ではパコちゃんが」「うちではハンダースおじさんが壊されました」(架空)ということで偶像を破壊する人という意味で、どちらかと言うと、崇拝の対象になっている宗教的な像や人物像などを破壊することを指します。バーミヤンの仏像破壊などもありましたが、現代では、古い因習や考え方を否定し、壊そうとする人という意味でよく使われます。「貨幣なんて古いよ。これからはお金は廃止して、物々交換の社会にすべきだ」「でも、それって余計古くないですか?」なんてことで古いものが新しかったり…。語源はギリシア語の eikonoklastes で、eikono- 「偶像」+  -klastes 「破壊者」。


 File No. 2086  
homily
[hmli/hm-]

説教

He said in his homily that the youth nowadays didn't know good manners.
The priest gave us a homily as soon as he arrived.

「またうちの母の説教が…」というときのうるさい「小言」という意味合いもありますが、どちらかと言うと、教会などで大勢の集まりを前にして行われるものを指して使います。より一般的な sermon という単語のほうは、ミサや法要などの一部として行われるお説教で、内容も宗教的な理解を深めるためのものが中心になりますが、 homily のほうは、必ずしも宗教的な事柄だけではなく、世間一般に通用する道徳的な内容などが語られます。「人には優しくしましょう」「良いこと言うてはりますな」「うんうん」とか言いながら実行に移すのはけっこう難しかったり…。語源はギリシア語の homilia 「講義、説教」。


 File No. 2085  
hormone
[h:rmoun]

ホルモン

A hormone is a chemical substance produced to regulate physiological activity.
Calcitonin is a hormone that controls the calcium level in the body.

「ホルモン焼きでも食べて栄養つけなきゃ」というときの内臓系の食べ物というよりは、動物のからだの成長や働きを調整するために、内分泌腺で生成され、血液によって運ばれる化学物質のこと。ちなみに、春になると鳥がさえずるのも実はこのホルモンの働きなのだとか。さしずめ人間なら、「やっと春だ、うれしくてつい♪るんるん」というところかもしれませんが、鳥の場合、光を浴びる量が多くなってくると脳表面の細胞の遺伝子にスイッチが入り、ゴナドトロピンと呼ばれる性腺刺激ホルモンが放出され、お相手を求めてさえずるようになるのだそうです。語源はギリシア語の hormon で、horman 「駆り立てる」。


 File No. 2084  
apropo
[prpóu]

適切な(に)、ついでに、〜に関して、〜と言えば

They gave us very apropos opinions and ideas about the plan.
"Apropos, did you check this movie?"

「次はお花見をかねてやらない?」「花咲く老婦人会としてはぴったりね」など、そのタイミングや場所などが適切で的を得ているという意味。また、「そういえば、梅園に行ったときの写真、できてるわよ」というときの「〜と言えば、ところで〜」という意味の前置詞としても使います。その他、a propos of... で「〜と関係ある」という意味もあり、この関連性によって会話ははずみます。なかには、「お花見と言えば、"お見合いパーティ"行ってみない」「全然関係ないじゃない」「だから、サクラとして」など、本人のなかでは関連性もあったり…(?)。語源はフランス語の à propos(à 「〜へ」+  propos 「目的」)。


 File No. 2083  
kennel
[kénl]

犬小屋、犬の訓練所、犬預かり所

My dog doesn't like sleeping in the kennel.
He owns a kennel where many dogs are bred and trained.

「犬小屋は、犬(けん)が寝るからケンネル (kennel) 、みな、覚えたか?」「はいっ、先生、質問です。じゃあ、ブタ小屋はトンネルですか?」(なんてことはもちろんありません)ということで、最近では、屋内で過ごすワンちゃんが増えてきたのか、あまり見かけなくなったような気がしますが、「犬小屋」という意味の単語。もっとも、アメリカなどでは a dog house を使うのが普通です。まあ、寝るだけでは芸がないということで、犬を養成したり、訓練する施設という意味でも使われます。また、犬に似ているというわけではありませんがキツネなどの野生動物、その他、猟犬などの犬の群れという意味もあります。語源はラテン語の canis 「犬」。


 File No. 2082  
nosebag
[nóuzbæ]

飼い葉袋

While he was having a meal, his horse was eating from his nosebag.
Also called a feedbag, a nosebag is a canvas bag used to feed an animal.

馬などの動物の頭から鼻先に吊るしたキャンバス布などでできた袋のことで、中に餌を入れて食べさせるのに使います(下記 url を参照)。口のすぐそばに食べ物があるということで、なかなか便利かもしれません。人間も忙しくて食事をしている余裕がないという場合などに、「もぐもぐ… ふんっ(鼻息)」「どうしたんですか、鼻から袋なんか下げて」「パソコンを離れる余裕がないんだ。すまんが、その夕食用の袋と取り替えてくれないか」なんていけませんね。やはり、健康のためにも食事はきちんと取りましょう。アメリカでは feedbag という単語のほうがよく使われるようです。
http://www.jamd.com/image/g/3321908?partner=Google&epmid=1


 File No. 2081  
potluck
[pàtlk/pt-]

あり合わせの食べ物

He had to take potluck but he was happy with what he was offered.
Last night we had a potluck party to celebrate the end of the exam season.

「トントン、こんばんは」「あらお久しぶり。あり合わせしかないけど何か食べていく?」「今日のあり合わせは何ですか?」「ハンバーグだけど」「あ、大好きです、ラッキー」ということで、「あり合わせの食べ物」という意味の単語。それも、あり合わせのもので夕食を済ませたなどというよりは、予期せず訪ねてきたお客さんなどに出す食べ物に対して使います。その他、友だち同士などで、適当に食べ物を持ち寄って分け合う食事のことを言い、そういった集まりを a potluck party と言います。語源は、ふるまってもらうお客の立場で、pot 「ポット」の中に何が入っているか luck 「運」をかけてみるということから。


 File No. 2080  
misanthrope
[mísnθròup]

人間嫌いの人

He is a misanthrope who lives in a forest and enjoys solitude.
A misanthrope or misanthropist is a person who hates and distrusts people.

人間が嫌いだとは言え、自分も人間。しかも、人間以外の生き物は動物しかいないわけで、「今日から人間はやめて犬になります」というわけにもいきません。ということで、まわりの人たちを愛せない、信じられない人のことを言い、自分自身も孤立し、自分以外はみんなダメな人といった考え方になるようです。そこで、「ニンゲンとは別に新しい"インゲン"という種族を作りました」てなことで、人間からインゲンに転向する人も増えると、今度は「インゲン嫌い」が出てきて… なんてことで、やはり問題解決にはならないようです。語源はギリシア語の misanthropos miso-  「嫌う」+  anthropos 「人類」。


 File No. 2079  
formicary
[f:mikri]

アリの巣、アリ塚

Ants are busily working in a formicary.
Also called an anthill, a formicary is a mound of earth made by ants by digging their nest.

「アニキ、腹へって死にそう」「なに、なんとか冬は持ちこたえたし、もう春だ。また、愉快に歌って過ごせるぜ」「でも、もう一回くらいアリの巣に行って、なんか食べるものもらってこないか」てなことで、アリの巣という意味の単語。「これを越えればじきアリの巣だ」「だめだ〜、アニキ、腹が減ってもう登れないよ〜」「ええい、根性のないヤツだな」「そういうアニキもへたってるじゃないか」「う〜む、こんな高い山なんか作りやがって…」ということで、アリが巣を作るときに穴を掘って、その土でできた盛り土、つまり、「アリ塚」という意味もあり、一般的には anthill とも呼ばれます。語源はラテン語の formica 「アリ」。


 File No. 2078  
escritoire
[éskritw:r]

書き物机

An escritoire is a small, portable writing desk with a sloping front door that can be opened downwards.
She found an old letter placed on his escritoire.

この「ちゃぶ台」1個でご飯も、仕事や読書、書き物もすませますというのも、「この資料、染みがついてるんで、このまま出せないんですけど」「えー、醤油かな、それとも…」なんてことになり、やはり、目的に応じて多少は使い分けが必要なテーブルや机。ということで、書き物専用の机という意味の単語。フランス語風の発音で、ルイ○世が使っていた「エスクリトワー」というふうに高級な家具というイメージが似合いそうです。傾いたドアがついていてそれを空けると書き物をするスペースができるといった作りになっているようです。詳しくは下記 url へ。語源はラテン語の scribere 「書く」の過去分詞から。
http://www.floridaantiquesappraisers.com/images/LouisXVMarquetryInlaidLadiesEscritoire.jpg


 File No. 2077  
collage
[kl:/kl-]

コラージュ

He created a collage composed of photos and magazine articles.
The technique of collage was already used in the 10th century in Japan.

「どんな男でしたか」「長髪でけっこう男前でしたかな…」「警部、できました。犯人のオマージュ (hommage) です」「ばかもん!敬意を表してどうするんだ。それを言うならコラージュだろ」「はあ?」てなことで、もちろん正解はモンタージュ (montage:合成写真)ですが、なにかと紛らわしそうなフランス語源の言葉。なかでも、アートの世界でよく耳にするのが「コラージュ」で、新聞や雑誌の切り抜き、写真などを貼り合わせて表現する芸術の手法のこと。いろんなものを貼るというのが特徴で、新聞の切り抜きだけだとただのスクラップ。フランス語の coller 「貼り合せる」が語源で、元々はギリシア語の kolla から。


 File No. 2076  
fettle
[fétl]

心身の状態

I saw him after a while and he was in fine fettle.
At the age of eighty, she is still in good physical and mental fettle.

「お元気ですか?」「いやあ、体は元気ですけど心が元気じゃないんです」とか、「精神的には元気なんですけど寝込んでます」というのもあまりない話で、どちらも元気な場合を「元気」というのかもしれませんが、そういった心や身体の状態を表す単語で、in fine fettle などというふうに使います。その他、鋳造や冶金において、鋳型や炉から不純物を取り除いたり、修理するなどして、次回の使用に備えて準備するという意味もあります。語源は古英語の fetel 「帯、ガードル」。


 File No. 2075  
rag
[ræ]

布切れ、雑巾、ぼろぎれ、安っぽい新聞

Remove the unit from the container and clean it with a rag.
He had nothing to do and spent time reading rags.

昨日の単語 rug 「じゅうたん、敷物」と紛らわしいのがこれで、「床にラグを敷き詰めてみました」「ほう」「これが、キッチン用で、これはトイレ用、こっちのが玄関用」てなことで、掃除に使う雑巾、ぼろぎれといった意味の単語。やはり、拭き掃除などに使う場合は、「ハニー、床の上にボクのシャツが置いてあるんだけど」「あ、それ、雑巾よ」など、そのまま使うよりもそれなりにカッティングしたりして使いますが、破れた布切れという意味があります。その他、「○○、デキ婚!」「大阪でヘビおんな捕獲」などといったゴシップやセンセーショナルな路線の新聞といった意味でも使われます。語源は古ノルド語の rögg 「羊毛の房」。


 File No. 2074  
rug
[rΛ]

敷物、じゅうたん、部分カツラ

The baby is crawling on the rug.
Wearing a rug was the last thing he wanted to do.

床の上に敷く織物、つまり、じゅうたんという意味の単語で、日常的によく使います。その他、お金持ちの屋敷などに行くと、「あ、こんなところにトラが寝てる」てなことで、動物の毛皮の敷物という意味でも使われます。また、「あれ、じゅうたんの下からちょっとまずいものが…」というわけで、sweep something under the rug (carpet) で、自分にとって都合の悪いものなどを隠す、見て見ぬふり(無視)をするという意味になります。その他、「とうとう頭が薄くなってきて、rug をつけてるよ」というと、じゅうたんを頭に被っているというのではなく、俗語で「部分カツラ」の意味になります。語源はスカンジナビア系の言語で「粗い織物」。


 File No. 2073  
coddle
[kdl/kdl]

甘やかす、大事にしすぎる、とろ火でゆでる

She coddles her son and she is hard on her daughter.
Coddled eggs with asparagus or other vegetables make a nice salad.

「お薬、苦いから飲むのやだ」「じゃあ、ジュースといっしょに飲もうね」「それでもやだ」「仕方ないわね、じゃ、ママが飲んだげるわ」なんてことで、子供や病人を大事にしすぎる、甘やかすという意味の単語。もちろん、「しつけ」と見せかけ八つ当たりというのもいけませんが、やはり、人間、甘やかすとろくな結果にはなりません。一方、料理となると事情は異なり、強火でカッと調理するというのが美味しいとは限らないようです。ということで、卵などをとろ火でゆでるという意味でも使います。語源は、おそらく caudle という病人に与える暖かい飲み物の名前から。


 File No. 2072  
carcass
[k:rks]

死体、食用肉、残骸

They found a carcass of a tiger in the forest.
A large tonnage of carcass meat is exported from the country.

あまり気持ちの良い単語ではありませんが、とくに動物の死体を指して使われます。日本語では「死骸」といったニュアンスに近いかもしれません。人間の場合は、軽蔑的な意味合いになるため、犯罪捜査などで客観的に表現する場合は、a (dead) body というのが普通。「遺体」という場合は one's remains (複数)を使います。また、動物の死体は死体でも、牛肉や豚肉などのように、食用にと殺され、加工された肉のことを指す場合にも使います。その他、かっては栄華を極めた文明の残骸であるとか、火事で焼けて残された建物の残骸という意味もあります。語源はラテン語の carcasium 「死体」。


 File No. 2071  
paronomasia
[prnouméi]

言葉あそび、しゃれ

Many catch phrases use a paronomasia.
"Out of site, out of mind" is an example of paronomasia.

「え、たばこ吸うんですか」「はい、すいます、すいません」など、同じ音で異なる意味の言葉や発音が似ている言葉を使って、ユーモアや特別な効果を出すことを言います。いざ考えようとすると思いつかず、雑談などのどうでもいいときにふと浮かんだりするもので、後で思い出そうとしても出てこないというのが特徴のようです。「今日は Tuesday じゃなくて tearsday だよ、まったく」とか、「タイヤのパンクのおかげで、 I'm flat tired だ」など、英語でも楽しみながら頭のトレーニングができそうです。語源はギリシア語の paronomazein 「異なる名前で呼ぶ」で、 para- 「そばに」+  onomazein 「名前をつける」。


 File No. 2070  
aseptic
[èiséptik]

無菌の、無菌処理をした、動きや表情の変化がない

Food is preserved in an aseptic package.
He was standing there motionless, with aseptic looks.

医療器具に無菌処理をしているなど、病原菌がまったく無い状態を表します。しかしながら、日常生活をしていくうえにおいて、まったくの無菌状態で暮らすというのは無理があります。困るのが体調の悪いときなどに、隣の席の人がゲホゲホ… などと言っている場合。「風邪ひいてるのなら会社休んでもらえませんか」と言うわけにもいかず、そこで、あったらいいのが「透明全身無菌マスク」。ちょっと動きにくいのと表情が乏しくなるのが難ですが、風邪の菌、花粉症対策にもピッタリ。なんてことで、動作や表情の変化がなどが乏しいという意味もあります。


 File No. 2069  
mellifluous
[mlíflus]

甘美な、なめらかな

We spent some relaxing time surrounded by mellifluous flowers.
She began singing in a soft, mellifluous voice.

寒い日が続いていますが、もうそろそろ春。梅の花の甘い香りに囲まれて、フルーティなワインなどを飲みながら、「♪ほーほけきょ… ほ〜ほろほろけっきょけっきょぽろ〜ん」「あら、うぐいすさん、お歌がおじょうずね」「ええ、こっちの木にとまってる子が"ひばり"ちゃん、あっちのが"うただ"です。うちの梅林園では、特に歌のうまい子をそろえてるんですわ」てなことで、心地よい甘さが漂っている様子や、音楽や歌声などがなめらかで美しい様子を表す場合に使われます。語源はラテン語の mellifluous で、mell- 「蜂蜜」+  -fluus 「流れる」。


 File No. 2068  
mucilage
[mjú:silid]

ゴムのり、植物の粘液

He studies on mucilage extracted from the leaves of Hibiscus.
The paper is coated with plastic and mucilage glue.

植物に含まれ、水分保護や発芽を助けるなどの役割をする粘り気のある物質のことを言います。また、糊(のり)として使われるゴムのような、ねばねばした物質を指します。そう言えば、「切手」の裏についている糊にも味があるのだとか。「私に送る切手は舐めないで水を使ってね」と思いながら、自分が送るときは舐めていたりで、いっそのこと、「フルーツ味のフルーツ切手セット」(架空)。あの人にはこれ(ペロッ、あ、イチゴ味)、この人にはレモン(う〜ん、すっぱ〜い)なんてことで、郵便利用の促進につながるかも(?)。語源はラテン語の mucere 「かび臭い」。


 File No. 2067  
slicker
[slíkr]

レインコート、ペテン師、身だしなみがよく抜け目のない人

She regrets having married a slicker who doesn't know how to love people.
Early in the morning he left home wearing a slicker.

「さすが、京のお方は服のセンスも違いますなあ」「あれまあ、そないにこそばいこと言わはって、ほんのいっちょうらどす」てなことで、平安時代なら都の貴族のように「身だしなみが良く、如才(じょさい)ない」都会人という意味の単語。当然、口八丁手八丁で、それが高じると「ずる賢い人」ということになったりします。また、都会人がそうだということではありませんが、「詐欺師」という意味もあります。その他、「普通の服だけじゃなくて、レインコートの趣味まで違いますわ」ということで、水をはじく加工が施されたコートという意味でも使われます。形容詞 slick 「そつのない、ずる賢い、なめらかな」の派生語。


 File No. 2066  
taximeter
[tksimì:tr]

タクシー料金表示器

Fares are calculated by the taximeter mounted at the front of the taxi.
The word "taxi" was an abbreviation for taximeter.

「え〜と、何分くらい走りましたかな?」「え?10分くらいだと思います」「どこから乗りましたっけ?」「市役所前です」「えーと、10分で市役所前からだから… あの、電卓持ってませんか?」なんてことにならないためにあるのがタクシーの料金表示器。ところで、以外なのが、実は taxi の語源がこの taximeter だということ。とは言え、タクシーより先に料金表示器ができたというわけではありません。19世紀の馬車タクシーの頃にはすでに使われており、近代になって馬が自動車に置き換わったというわけです。taximeter の語源は、ラテン語のtaxa「税金・料金」+  meter 「測るもの」からできたドイツ語の Taxameter 


 File No. 2065  
coattail
[kóuttèil]

燕尾服の上着のすそ

She is riding on the coattails of her husband.
The city could boost revenues riding on the coattails of the popularity of the drama.

アメリカ大統領選に呼応して、日本でも熱い盛り上がりを見せているのが福井県の小浜氏。市の活性化への心意気が感じられますが、ride on someone's coattails で、「〜の七光り、〜の成功にあやかる」という意味の熟語。オバマTシャツから、オバマ氏の顔入り饅頭「おばまん」まで、同市の取り組みもいまや海外メディア(例:下記 url )でも注目するところ。オバマ氏のほうも日本を訪問した際、出入国管理スタッフが彼のパスポートを見て、「私は小浜市出身です」と言ったことからその存在には気づいていた(?)ようですが、このたび、同市からの再三の贈り物に対してお礼の手紙を送ったとか。
http://politicalticker.blogs.cnn.com/2008/03/04/obamas-backing-obama/


 File No. 2064  
hansom
[hnsm]

ハンサム(2輪馬車)

They hired a hansom to visit the hall.
Hansom cabs were popular as they were fast and agile.

「あのタクシーの運転手さん、ハンサムだったよね」というときの「ハンサム」 (handsome) ではなく、1頭立ての2輪馬車で、2人乗りの客席の上にドライバーの席があるという設計で、スピードと安全性を備えた画期的なデザインだったようです。シャーロックホームズの時代によく出てくる馬車ですが、4輪馬車に比べて軽くて、渋滞時などの動きが取りやすいことから人気があり、もっぱらタクシーとして利用されました。語源はイギリスの建築家で、この馬車を発明した Joseph Aloysius Hansom (1803-1882) の名前から。


 File No. 2063  
damsel
[dmzl]

おとめ

In many fairy tales, there is a hero who saves a damsel in distress.
Then the swan changed into a beautiful damsel in white dress.

よく使われるのが、a damsel in distress という表現で、おとぎ話などで英雄によって救出される「不遇な状況のおとめ」という意味があり、ひときわ美しいお姫さまなどというのがたいていの筋書き。まあ、そこらへんに冒険物語のロマンがあり、救けに行く英雄も必死になれるというわけなのでしょうが、たとえば、それほど美しくない農民の娘とか、昔「おとめ」だったおばあちゃんだったら「救けに行かない」というのも考えもので、本当の英雄とは言えませんね。すべての女性に優しく、ということで今日はひな祭り。語源はラテン語の domina 「婦人」の縮小形 dominicella 


 File No. 2062  
appurtenance
[pr:tnns]

付属物、特定の器具・機材、従物

You need special appurtenances for such a construction project.
The right to use the road is granted as an appurtenance to the land.

「いま、クルマを買うともれなくハンドル、シート、ドアなどがついてきます」とか、「このマンションを借りれば、台所、トイレ、お風呂などを使う権利も付属しています」など、当たり前のことですが、メインとなるものに付属しているものを指します。また、「どこにでも橋を架けられる"ブリッジセット"です(架空)。クレーンやジャッキ、ワイヤロープ… 作業服までそろっています」など、特定の目的で使う器具や機材、服などをひとまとめにしてこう呼びます。その他、法律で、財産などに付属する権利という意味でも使われます。語源はラテン語の appertinere 「属する」の現在分詞。


 File No. 2061  
reel
[ri:l]

リール、1巻、リールを巻き取る

Old reels of film were discovered from the ruin of the movie theater.
The boy can reel off a long list of railway station names.

フィルムや糸などの1巻、釣の糸を出したり、巻き取ったりするときに使うリールという意味の単語。動詞として、「巻き取る」という意味でも使われます。やはり、少し巻いては糸がもつれたりというのでは用をなさず、するすると巻き取れるというのがポイント。さもなければ、魚のほうがするすると逃げてしまいます。そんなところから、熟語で reel off というと、すらすらと名前などが出てくるという場合に使います。年齢を重ねるごとに、記憶のリールが鈍くなってくるのか、やっと巻き取ったと思ったら固まって出てきません… なんてことも。語源は古英語の herol 「糸巻き」。


 File No. 2060  
paunch
[p:nt]

腹、太鼓腹

My father used to pat his paunch after eating too much.
They were struggling how to solve the paunch belly issue.

今夜もタヌキがぽんぽこぽん… ということで太鼓のようにたたくと音が出そうな「ぽっこりお腹」のこと。世の中ではぽっこりお腹を直撃!など、いろんなダイエットやエクササイズ商品が氾濫しています。そりゃ、昔のように引っ込んだお腹のほうがカッコイイに決まってますが、タヌキのように愛嬌があるのも突き出たお腹で、そう言えば、クマのプーさんもぽっこりお腹だから可愛い。しかし、だからと言って、あまりメタボリックなのもどうかということで、手軽に効果がありそうなのが、階段の一段飛び上がりなのだとか…。語源はラテン語の pantex 「腹部」。また、牛などの反芻(すう)動物の第一の胃という意味もあります。


 File No. 2059  
overture
[óuvrtùr/-tju]

申し入れ、打診、予備交渉、序曲

The nation had made an overture to the U.S. about the plan.
Especially I love the overture to this opera.

先日初めてニューヨークのフィルハーモニー・オーケストラが北朝鮮で演奏し、音楽による外交ということで話題になりましたが、その様子を報道する記事などで使われていたのがこの単語。音楽の「序曲」、また「打診」「予備交渉」といった意味もあるため、まず、音楽によって前交渉を行うというダブルの意味で使われています。やはり、いきなり本題に入るよりは、文化的なところから始めるのが良いようで、「鈴木さん、ギターなんか持ってどこに行くんですか」「ちょっとそこら辺のビルを流して、新規のお客さんを開拓してきます」なんてことで、語源はラテン語の apertura aperire 「開く」の過去分詞。


 File No. 2058  
consuming
[knsjú:mi]

強烈な、激しい

His consuming desire for money and power is almost burning him alive.
She has a consuming passion to make her son to go to that particular university.

彼女の消費癖は強烈で、先日も近所のスーパーの商品が空っぽになってしまいましたなど、特に「消費」という言葉にこだわる必要はありませんが、consume 「消費する」という動詞に ing をつけて、物事に対する情熱や感情が激しいという意味になります。コンシューマー「消費者」という意味でよく使われることから、「物を買う」くらいの感じでとらえてしまう単語ですが、consume という単語には、「使い尽くす」、「焼き尽くす」などの強烈なニュアンスがあります。その語源(ラテン語の consumere) を分解してみると、「程度の激しさ」を表す接頭辞 com-  +  sumere 「取る」ということで、やはり「激しさ」がこもっているようです。


 File No. 2057  
perforation
[pr:fréin]

穴を開けること、ミシン目、目打ち、臓器の穴

You can just rip it off at the perforation line.
A test was done to check for perforation in the intestine.

チケットや振込み用紙などにある「切り取り線」のような一連の穴やミシン目など、切り離したり、開封したりしやすいようにという目的で施されたものを言います。「ここから切り離してください」と書いてあるとついついやってみたくなるのものですが(?)、「すいません、半券が切り取られているのでここではお支払いできません。郵便局に行ってください」「えーっ!」なんてことでコンビニでは使えないなんてことに…。その他、「胃に穴が開いてますよ」など、内臓の粘膜や壁などにできた穴を表すときにも使われます。語源はラテン語の perforare per- 「完全に」+  forare 「穴を開ける」)。


 File No. 2056  
jejune
[didú:n]

興味を引かない、おもしろ味にかける、幼稚な

The novel was so jejune that he stopped reading on the first page.
Just memorizing textbooks is a jejune way of learning.

「おじいさんは山に芝刈り、おばあさんは川に洗濯に…」「それから?」「次の日もおじいさんは芝刈り、おばあさんは洗濯… そして次の日も…」「いつ大きな桃が流れてくるの?」「息子よ、そんなものは流れて来ないよ。人生とは平凡なもんでね、毎日同じことを繰り返して生きていくのさ。桃が流れて来るのはほんの一握りの人たちのところでしかないんだ」など、おもしろ味に欠ける、興味を引かない話といった場合などに使われます。また、「子供じみた」という意味もあります。語源はラテン語の ieiunus 「無味乾燥の」。とは言え、平凡であっても、それなりの「味」があるのも人生かもしれません。


 File No. 2055  
for(e)go
[f:róu]

なしで済ます

She decided to forgo eating chocolate to keep her slim.
The couple had to forgo their honeymoon due to their busy schedules.

「お母さん、どうして葉っぱの上にご飯やおかずが乗ってるの?」「洗うのがめんどうだから、お皿やお茶碗はなしで済ましたの」など、自分の都合の良いように「なしで済ます」というよりはむしろ、好きなもの、あったほうがよいものなどを「断念する」「